三大勢力は日本から完全に撤退した。自分達の恩恵を受けていた政治家達…言わばスニーカーズとも言える人々の完全追放を受け、拠点を日本からアメリカや欧州と言ったキリスト教が信仰されている国々に変えたのである。
別に三大勢力の恩恵を受けつつ甘い汁を啜るスニーカーズは日本よりアメリカや欧州各国の方が多いのは事実だ。故にリアス・グレモリーとその眷属達とそのご家族も揃ってアメリカに移住した。
「私達の力なしで、この国を護れる訳がないでしょ!!」
と魔王セラフォルー・レヴィアタンは言っていたが、その点は問題ないだろう。と言うのも…
「随分と集まったね…埋葬機関、こんなに居たっけ?僕は所属している全メンバーの顔と名前を記憶してるけど、こんなに居なかったよ」
「やっぱり…副長や私達のように人を護りたくてエクソシストになった人は多かったんですよ」
埋葬機関。活動拠点を完全に日本に移行。ミカエルが和平を結ぶために、悪魔と結んだ人間にとっては理不尽とも言える契約。教会のエクソシストは悪魔を討伐、及び捕縛してはいけないと言う決まりに異を唱えたい人々は多く居たのだ。当然だ、悪魔と人間の常識は異なる物であり、多くの悪魔は何時も通りに眷属集め等に勤しんでいたら多くの民間人が行方不明に成ってしまうのだから。
人間に危害を加える悪魔を停める事が出来なくなり、犯罪行為を指を咥えて眺めることしか出来なくなったエクソシスト。そんなエクソシストがエクソシストで居ることに意味は有るのだろうか?いや、無いだろう。だから、彼等はクーデターを起こすことも考えた。だが、クーデターを起こせば、それこそ三大勢力の思うツボだ。禍の団の内通者と決めつけられ、一方的に殺される。いや、殺されるだけなら未だマシだろう。美人なエクソシストの女性なら悪魔に変えられて性奴隷当然の末路を送ることに成るのだから。
「お願いします!!我々を埋葬機関に入れてください!!」
1人の初老のエクソシストが代表で頭を下げた。彼の背後には数百人程のエクソシストがずらりと並んでおり、彼等はクーデターを起こす寸前まで天界への鬱憤が溜まりに溜まりまくった者達だ。
彼等は何時も通り悪魔が民間人を拉致しようとしてるのを指を咥えて眺めることしか出来なかった。堕天使が危険な神器を宿したかもしれない子供を殺す所を眺めることしか出来ない。自分達の正義が不定され続け、もうエクソシストで居ることが出来なくなったのだ。
「お願いします!!もう…何も出来ないのは嫌なんです!!」
「お願いします!!撃墜王!!弓!!私達に居場所を下さい!!」
老若男女問わず、元エクソシスト達が一斉に頭を下げる。
「俺も入れてくれ。俺は人間を護るために神秘を公の物にしたんだ!!頼む…頼む!!」
その元エクソシストの中にはどさくさ紛れに脱走…或いは釈放されたと思われるコカビエルも混ざっていた。
頭を下げた元エクソシスト+コカビエル。すると、彼等の前に音もなく金髪の剣士が現れた。その剣士は既に人間ではない。死徒だ、それも唯の死徒ではない。彼は死徒27祖の一角に数えられた大物だが、人は襲わず何処かの辺境でひっそりと暮らしながら訪れた人物に剣の手解きを受けさせる剣士なのだから。
「大先生!?どうして、此処に?」
シエルはその剣士に向けて大先生と呼んだ。実はと言うと彼女もその剣士から剣の手解きを受けたことがあり、シエル以前に埋葬機関に加入した人物は彼から強制的に剣の技術を学んでいるのだ。
「元埋葬機関、死徒27祖が1人。べ・ゼ。唯今より埋葬機関に戻りたい。頼めるか?我が弟子よ」
べ・ゼと名乗った男は緋人を見てそう言った。彼は剣僧、或いは剣聖の異名を誇る伝説的な剣士であり、人に仇為す人外を全て滅ぼす為に死徒に堕ちた埋葬機関の嘗て剣術指南役をしていた男だ。黒鍵も彼が開発した物であり、シエルに黒鍵の基礎を教えたのも彼である。
「勿論です。ベ師匠。貴方を埋葬機関副長の権限により、埋葬機関剣術指南役に再び命ずる。
そして集った者達、人の心を持つ者達よ。僕は君達を埋葬機関の一員として歓迎する」
当然、民間警備会社に変わった埋葬機関に断る理由など1ミリも存在しない。コカビエル、ベ・ゼ、そして沢山のエクソシストは埋葬機関に転属したのだった。
三大勢力が日本から撤退し、禍の団のお陰で五大宗家が壊滅状態。日本の防衛力は著しく低下したが、彼等が埋葬機関に所属してくれるなら問題はない。なにより彼等は埋葬機関程ではないが人外を相手にして戦ってきたのだ。対人外の術を身に付けており、問題はない。
一方その頃、悟達は任務で出ていた。
「此処に行方不明者の手懸かりが有れば良いんだけどな」
悟は秋葉、悠仁を連れて町外れに来ていた。最近、ここら辺で行方不明事件が多発しており、新設された日本政府からの依頼で調査に来たのだ。
だが……
「じょうじ」
そこには「じょうじ」と喋るゴキブリが擬人化したような原始人のような生き物が複数立っていた。
「「えっ?」」
「なんで火星ゴキブリが此処に居るの!?サブカルチャーの存在じゃ無かったの!?」
悠仁がツッコミながら叫ぶ。そう、このゴキブリの擬人化した原始人は火星ゴキブリことテラフォーマー。まさか、テラフォーマーが実在しており…日本に居た為か驚いて叫んでしまったのだ。
「じょう!!」
「「じょうじ!!」」
だが…テラフォーマーは悟達を確認すると襲ってきた。テラフォーマーは新幹線と同じ速度で走り抜け、拳の破壊力は鉄板を軽々と貫通する。
「「襲ってきた!?てか、速い!!」」
「火星ゴキブリは新幹線と同じ速度で動けるんです!!」
秋葉、悠仁、悟は悟の展開した空間操作のバリアーに護られている為にテラフォーマーの攻撃を受けない。だが…テラフォーマーは悪魔や堕天使より機敏に動き…襲ってくる。
その時だった。
突如として激しい衝撃音と共に数体の火星ゴキブリが粉々に破壊される。破壊されたテラフォーマーの近くには、左手に赤龍帝の籠手を展開した30代から40代程の年齢をした男が立っていた。その男はmuscle…極限まで鍛えられた肉体をしており、拳だけでテラフォーマーを破壊したのだ。
「じょう!!じょうじ!!」
火星ゴキブリは男に襲い掛かる。
「来いよ…害虫ども」
男はそう告げ、拳、蹴り、それだけでテラフォーマーを破壊する。
「えっ?なに?人間って筋肉鍛えたら此処まで強くなるの!?」
「虎杖君!!それより驚く所が有るでしょ!!あのmuscle…七夜先生や兵藤なんとかと同じで赤龍帝の籠手を宿してるわよ!!」
そう、男は赤龍帝の籠手を宿している。悟は六眼でmuscleな男を見る。男は受肉した実体のある使い魔とか、そんな感じの反応を示している。
やがて、男は全てのテラフォーマーを倒し…悟達の方を向いた。
「アンタ…誰だ?」
「俺はベルザード。第四次聖杯戦争で呼ばれ、聖杯の爆発を防ぐために受肉した復讐者のサーヴァントだ」
muscleはベルザードと名乗り、自分をサーヴァントと名乗った。サーヴァントと言うことは使い魔だと言うことだろうか。
「俺は此処とは世界が異なる並行世界の反英霊だ。三大勢力が様々な国家と和平を結び、俺以外の人間を悪魔や堕天使そして天使に変えた世界のな。俺は世界に喧嘩を売り、三大勢力と全神話、全ての人類種に否定された哀れな赤龍帝さ」
この世界には3人の赤龍帝が居たのだ。
「お前達、呪術高専の生徒だな?お前達の拠点に案内しろ、話がある」
「話し?」
「冬木の聖杯が盗まれた……最悪、過去の英霊が呼び出され大量虐殺の道具に使われる。最悪の場合、聖杯大戦の始まりだ」
なにやらおかしな自体が起きそうだ。
『さあ、皆!!俺みたいに悪魔に成ろう!!悪い奴らと戦おう!!』
一方の兵藤一誠くん。アメリカでCMデビューをしていた。
朱い月の三大勢力襲撃まで残り1ヶ月ちょい(笑)
因みにmuscleのマスターは赤い悪魔です
英雄派の皆さん、日本から敗走するけどどうする?因みに英雄王とモルガン様の怒りを買った曹操とアーサーは決まってます
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原作通り三大勢力と和解する
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落ちぶれて国際大会で再び
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ドドリアンボム
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逮捕からの謝罪会見
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それは……私のおいなりさんだ