「すまない…もう1度言ってくれるか?」
「はい…」
国会議事堂。御存知、日本の政治家…それも国の在り方や方針を決める会議を行うための議事堂であり、此処では衆議院参議院合わせて大勢の国会議員が勤務している。だが…そんな国会議事堂は少し寂しくなっていた。無理もない、日本政府が悪魔と懇意な関係にあり、あろう事か悪魔政府に裏金を流して政敵を殺したり神滅具を宿した少年を意図的に追い詰めたりと…はっきり言えば死刑当然(外患誘致などなど)の犯罪行為を平然と行っていたのだ。その為か、悪魔政府や他の三大勢力と懇意な関係に有った政治家は外患誘致を問われ死刑確定。随分と寂しくなり、残った議員は若手の議員や三大勢力懇意派とは別の議員等の限られた人間しか残ってないのだ。
「死刑宣告を受けていた前総理を含む80名の議員、及び同じく死刑宣告を受けてた元議員が一斉に行方を眩ませました」
若い議員と思われる女性が中年の男性議員にそう言った。この男性議員は内閣総辞職を受けて、一先ずの総理代理と成った男であり名を吾妻と言う。吾妻代理は女性の言葉を受けて少し考え、口を開いた。
「やはりか。だとするとアメリカや欧州に逃走したな。そうだとすると、花戒財閥も国外逃亡か。株が荒れそうだな」
内閣総辞職(外患誘致で死刑)及び関係者80名の死刑宣告。罪状は御存知外患誘致であり、彼等は勾留されていた筈だった。だが…突如として勾留所から姿を消したのである。考えられるのは1つ、悪魔を含めた三大勢力が国内から姿を消した際に共に連れてって貰ったのだろう。死刑囚達は莫大な金を持ってあるし、なにせ死刑なんか成りたくない、ならばどうするか?不思議な力を持つ悪魔の助けを借りて国外逃亡を果たしたのだ。
それと悪魔と懇意な関係に有った多くの企業や財閥も日本から撤退した。当然だ、彼等は日本より悪魔を選んだ。その上、三大勢力と深い関係にある退魔組織も日本を捨てて国外に向かったのである。
「私としては悪魔として生きるのか、日本人として生きるのか選んで欲しかったが」
吾妻代理は軽く溜め息を吐き出した。吾妻代理は神秘の公を受けて、裏側の事を理解し出した国会議員だった。彼は元々、キャリア警察であり薄薄…この国の不自然な行方不明者のリストを見て疑惑自体は持っていた。
神秘が公に成れば、先日までのリアス・グレモリーの眷属のように転生悪魔でありながら日本人の戸籍を持つ者も当然ながら発覚する。御存知、日本は二重国籍を認めていない。だから、何れは転生悪魔は日本と悪魔政府…どちらを選ぶのか選択して欲しかったのだ。だが…転生悪魔は全員が悪魔である事を選び、その親族さえも日本を捨てたのだ。
「所で総理…良かったのですか?いや、その…妖怪の皆様にも戸籍を用意するなど」
「当然だ。神秘とやらが公に成った以上、彼等も日本人だ。我らの仲間だ、国民だ、家族だ」
そして日本は妖怪の戸籍を用意し、あまつさえ人権さえも認めたのだ。勿論、これには五大宗家は本来ならもう反発していただろう。妖怪とは本来、人間に危害を加える恐れがある者も多い。だが…吾妻代理は京都の妖怪達の所に出向き、彼等と話したのだ。そして、彼等の戸籍を認め改めて日本人にしたのである。
「だが…この国はハッキリと言えば裏側だった存在への防疫が低すぎるのが問題だ」
しかし、この日本は裏側への防疫が弱いだろう。神器…その上位存在とも言える神滅具の存在や情報、人間の上位者とも言える人外、多々あるが五大宗家が実質崩壊したのを受けて…最低限?悪魔に一応とはいえ護って貰ってきた日本はか弱い存在だと言える。
自衛隊が悪魔や堕天使に勝てるか?勝てるわけがない。警察が悪魔を取り押さえられるか?取り押さえる処か簡単に此方が捻り潰される。人外の犯した犯罪行為を停められるか?人間では停められない。
「民間警備会社と成った埋葬機関に人外の犯罪者の捕縛を頼むにしても…果たして」
五大宗家壊滅、三大勢力日本から撤退。他の国々は他神話や三大勢力のお陰か厳重に護られている。だが、日本は護られていない。どういう訳か、日本神話の神々は降りてきてくれない。だから、自分達で護るしかないのだが、それは厳しいものだ。
三大勢力が居ないし、神々も護ってくれない。そんなちっぽけな島国を放置するテロ組織は存在しない。間違いなく、日本は狙われる。豊富な水資源もあり、狙う理由は充分だろう。事実、漫画テラフォーマーズの火星ゴキブリや小説ゴブリンスレイヤーのゴブリンが人々を襲っていると報告が届いてる程だ。
アメリカや欧州には朱い月を撃退したリアス・グレモリーとその眷属、その眷属の中には歴代最強と称される赤龍帝の兵藤一誠も居る。
「子供達を戦場に送らないとダメなのか…」
日本人でも戦える人材は居る。神滅具 絶霧を宿したが変な使い方を続けたお陰か普通の使い方が出来なくなった遠野悟。遠野悟の義妹であり、鬼の血筋を超高濃度で発現させた遠野秋葉。真祖の姫君であるアルクェイド・ブリュンスタッド。櫛橋の相伝の術式を受け継ぎつつ、神滅具 獅子王の戦斧を宿した櫛橋流花。そして宿儺の指を取り込んだ宿儺の器である虎杖悠仁。
彼等は戦えるだろう。だが…良識ある大人として吾妻代理は悟達を戦場には送りたくない。しかし、彼等を戦わせなければならず…歯痒い思いをする。悟達の力がないと、日本は満足にも防衛が出来ないのだから。
「あの子達が戦わずに済む方法はないのか…未だ高校生なんだぞ」
一方の悟達。
悟達は一先ず呪術高専に復讐者…アヴェンジャーというクラスを名乗るmuscleな中年 ベルザードを招く。
そんな時だった。
『凛ちゃんペッタンコ!凛ちゃんペッタンコ!』
明らかに自作と思われるメロディーがベルザードのポケットから鳴り響く。
「「「凛ちゃんペッタンコ!?」」」
『凛ちゃんペッタンコ!凛ちゃんペッタンコ!』
何事も無いようにベルザードはポケットからスマホを取り出した。メロディーはスマホから流れており、恐らくは着メロなのだろう。
「どーしたの?マスター」
『何処ほっつき歩いてるのよ!!この筋肉バカ!!てか、その着メロ変えなさいよ!!恥ずかしいわ!!』
そんな声がスマホから響いた。すると、食堂の扉が開いてスマホを持ったツーサイドアップの髪をした悟と同年代と思われる少女が出てきた。
「よっ!マスター。早かったな」
「早かったじゃないわよ、この筋肉バカ!!何がお腹が痛いから先に行けよ!!何分待ったと思ってるのよ!!」
muscleはこの少女の事をマスターと呼んだ。つまり、muscleと少女がは主従の関係に有るのだろう。
「おっさん、知り合いか?」
「10年前に俺を呼んだガキンチョマスター。10年前は可愛かったのにな…今じゃ大絶賛反抗期だよ」
この少女は遠坂凛。九州にある地方都市 冬木出身の魔術師であり、10年前の第四次聖杯戦争でベルザードをうっかりで呼んでしまった魔術師である。
次回!!muscleと凛ちゃんからお話を聞かされる。
そして曹操と火星ゴキブリがまさかの襲撃!?
悠仁「悟先輩!!」
曹操「ふっ。対策なら練っているさ。術式対策は万全だ」
天逆鉾やゲイジャルグ等々の術式対策バッチリな宝具の雨が降り注ぐ!?
さとるん「ひでぶ!!」
空間操作を突破され、心臓と頭部を滅多刺しにされるさとるん。だが…その時……
さとるん「よお、さっきぶり」
悟…完全覚醒。
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