神器迴戦~借金返済から始まる英雄譚~   作:静かなるモアイ

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モルガン様降臨。


七夜先生、一足先に京都に向かう

呪術高専の修復は当然ながら終わって終らず、大絶賛……内閣協力の元で修理が行われているので変わりと言ってはなんだが、遠野の屋敷が呪術高専の変わりとして高専生徒達に授業が行われていた。来週に行われる京都遠征……と言う英雄派を日本から追い出す作戦の決行前と言うことも有ってか、呪術高専の生徒達は臨時の演習場と青空教室として屋敷の中庭を使うことにしたのだ。

 

「ここまで分かりましたか?弓塚さん」

「はい!!七海先生!!」

 

なお、半分吸血鬼と成ったさっちんは呪術師としての知識はなく、裏側の知識は神秘が公表されてからYouTubeやニュース等で公表された情報ぐらいだ。なので一から勉強している所であり、この後は人外の仲間入りを果たして変化した自身の身体能力の把握、体術訓練、座学、魔力と呪力の使い方等を勉強である。

 

「しかし、妙ですね。アルクェイドも副長も間違いなく弓塚さんの中にいた魂がロアだと言っていた。そして、その魂は間違いなく死んだ。だけど、私の不死性は消えていない」

 

さっちんはロアから解放され、半分人外と成ったがこうして人として生きている。だが、シエルには気になる事が有ったのだ。それはシエルの不死性が消えていない事である。シエルが殺されても死なないのはロアの魂が壊れずに存在しているためであり、かつてロアだったシエルはロアが完全に滅ぶまで死ねない身体なのだ。

ロアは確かにさっちんの身体から消えた。それは悟は六眼で、緋人は浄眼で、アルクェイドはかつての眷属繋がりとして確認している。だが、シエルの不死性は消えてないのだ。

 

「まさか、ロアは呪物を事前に残していた?或いは誰かに呪物にしてもらった?宿儺のように」

 

悠仁は宿儺の呪物である指を食べて宿儺の人柱力と成った。このように日本にはかつての呪術師の成れの果てである呪物が存在しており、もしかすればロアも呪物を残しているのかもしれない。だとすれば、その呪物は何処に有るのだろうか?既に呪肉してるのだろうか?或いは……何処かの陣営と手を組んでいるのだろうか?

 

「あれ?シエル。七夜先生しらね?」

「マスクマン居ないじゃん。どこ行ったのよ?」

 

ふと、中庭に悟とアルクェイドが現れた。悟の腰にはミラボレアスの重殻で作られた鞘に仕舞われた骨刀ミラボレアスが提げられている。勿論、刀身はミラボレアスの骨から作られており、刀身が仮に砕けても意思を持っているかのように再生するとか。当然ながら特級呪具である。

 

「副長なら京都に行きましたよ。私も聖杯戦争は詳しく有りませんが、大聖杯の予備システムを作動させてこちら側もサーヴァントを呼ぶようにするとかですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

京都。そこで緋人は京都呪術高専の門前から戦火と成った京都を、半裸の青年と見下ろしていた。半裸の青年は東堂葵、変人だが頼れる京都校唯一の生徒で、一級呪術師だ。

 

「いや~酷い有り様だね。東堂葵君、葵って呼んで良いかな?」

「そういうお前は噂の撃墜王か。所で撃墜王よ、好きな女のタイプは?」

「嫁さんを紹介するときで良いかな?今から迎えに行くから」

 

そこは日本で最も神秘が残る場所であり、悪魔政府が滅んだ駒王と同じく開発整備を行っていた都市だ。京都府は本来なら景観保護の為か高い建物を建てる時等、様々な制限があるのだがそれを無視してランドマークタワー真っ青な高層ホテル サーゼクスホテルを建てるなどをしているのだ。まあ、そのサーゼクスホテルは大絶賛……倒壊しており、京都府は戦火の真っ只中にある。

現在は裏側の戦う術を手に入れた京都府の警察や自衛官、更には政府から派遣された埋葬機関が禍の団と戦っていたのだ。

 

「行くのか?やはり……今からでも三大勢力に助力をこうのは遅くないのでは?」

 

と後ろから声がする。彼等に話し掛けるのは京都の神秘部門としての管理者である、九尾の大妖怪 八坂である。因みにかなりの巨乳を通り越して超爆乳であり、おっぱいドラゴンが喜びそうなスタイルだ。因みに経産婦。

 

「いや、それは駄目だ。そもそも、三大勢力は人間は守っても彼等は本質的に言えば人間は守らない。それは妖怪も同じで、彼等は人間や他種族を神器の採掘資材や繁殖道具にしか思ってない。だから、はぐれ悪魔が続出する」

 

八坂の言葉を緋人が否定する。八坂は今からでも遅くないからと、三大勢力等の国際的な勢力への助力を主張している。事実、もし埋葬機関が京都に来なかったら独断で三大勢力や三大勢力と和平を結んでいる北欧神話等の神話勢に救援を呼んでいた程だ。もし、本当に救援を出していた場合……その後に日本が三大勢力から何を要求されるのか恐くて仕方がない。

 

「三大勢力呼んでも負けるよ?三大勢力は僕に戦うななんて言うからね。だから、聖杯の予備システムを発動させる。

それを使えば此方は7人の正真正銘7人の英雄を呼べるからね。僕のお嫁さんは勿論、人間を守るためならば彼等は絶対に手を差し伸べてくれる」

「加勢は必要か?英雄」

 

東堂の言葉に対して、ニヤリと笑みを浮かべる緋人。

 

「ここを頼んだ。()()()()()()ごめんね。最短で突っ切ってシステムを起動させる」

 

撃墜王はそう告げ、ピエロの仮面を被り……破天を取り出して右手に構える。そして術式を用いて周りの動きが遅く感じる程に加速してその場から消えた。

 

 

 

 

 

「第三防衛ライン突破されました!!」

 

「ジャンヌさん!!キャスターの海魔は?」

「もう全滅したわよ!!ちっ!!誰が攻めて来たのかしら!!」

 

焦る最終防衛ラインで最高幹部であるアーサーと共に大聖杯を守護するのは禍の団全体を見ても強力な者達ばかりだ。

ケルトの大英雄クー・フーリンのデミ・サーヴァントと成った影を操る神器を宿したグラサン コンラ。

キャスターのサーヴァント ジルドレを使役し、あの聖女ジャンヌ・ダルクの生まれ変わり(自称)であり創造系の神器 聖剣創造を宿したジャンヌ。

そして伝説の騎士王アーサー・ペンドラゴンの末裔であり、アーサー王のデミ・サーヴァントと成ったアーサーである。アーサーがデミ・サーヴァントと成って得た聖剣エクスカリバー(マジ)と聖槍ロンゴミニアドは全てを破壊し、エクスカリバーの鞘 アヴァロンはどんな傷をも癒して絶対にアーサーを死なさない。

 

「曹操とヘラクレス、ジークフリートはまだですか?」

「曹操は両面宿儺の肉体の確保、ジークフリートとヘラクレスは歴代神滅具保有者の亡骸をトラップカード リビングデッドの呼び声で蘇生させてるわ……傀儡としてね。ちっ!!誰なのよ!!此処を攻めてきた愚か者は!!」

 

アーサーの言葉に対して自称ジャンヌは苛立ちをしながらそう告げた。なお、第三防衛ラインを瞬く間に突破した人物は誰なのかと言うと……

 

「殺さずに進むのはキツいな。英雄派の中には三大勢力や国家の政策の被害者も居るからな」

 

勿論、七夜先生である。緋人は傷1つ負わずに此処まで一瞬で突破してきたのだ。だが、破天には血が付いており、此処に来るまで英雄派の構成員やゴブリン、火星ゴキブリを切り伏せてきた。勿論、火星ゴキブリとゴブリンは殺してである。

 

「くらえ!!火拳!!」

 

1人の英雄派が腕を炎に変えて爆炎を緋人に向けて解き放つ。そう、英雄派はONE PIECEに出てくる悪魔の実の再現にも成功しており、デミ・サーヴァントの他に悪魔の実の能力者も大勢居るのだ。

 

「術式反転 低速」

 

そう緋人が囁くと……メラメラの実の能力者の動きが遅くなり、炎も遅くなる。いや、それだけでない……緋人以外の全てが遅くなっているのだ。

 

「ごめんね」

 

彼等が最後に耳にしたのがその言葉だった。時の流れが正常になると、当たりは血の海に変わり、緋人は更に先に進んだ。

 

第四防衛ライン突破!!

 

第五防衛ライン

 

「「「ジュワ!!」」」

 

英雄派はなんと、ウルトラマンの制作にも成功したようだ。

 

「加速」

 

だが、緋人が限界まで加速してその場から消える。次の瞬間、ウルトラマンのカラータイマーが無くなり……ウルトラマンは空気が抜けた風船のように萎んだ。

 

「知ってるかい?ウルトラマンはカラータイマーが取れると風船のように萎むよ?次はウルトラセブンを呼ぼうね」

 

ウルトラマンはカラータイマーが取れると萎む。これは事実であり、トリビアの泉でも紹介されている。ウルトラマンと戦う場合は何とかしてカラータイマーを外そう。む?ウルトラセブンが出た来た時はって?その時は全速力で逃げよう。

 

「術式順転 加速……術式反転 低速……虚式 THE世界」

 

その瞬間、世界の時が停まった。

 

 

 

 

 

「はいタッチ」

 

その声が大聖杯の後ろから聞こえ、自称ジャンヌ達は後ろを振り向く。そこには大聖杯にタッチしたピエロマスク、緋人が立っていたのだ。

 

「バカな……私達は瞬きをしてないわよ」

「宝具を使うかい?まあ、使った瞬間……君達は死ぬよ?大聖杯の爆発に巻き込まれてね」

 

そして大聖杯から手を放す緋人。その左手には赤い竜を模した3画の令呪が描かれる。

 

「さあ、自称英雄ども。英雄の作法を教えようか」

 

次の瞬間、魔力で構成された漆黒の刺が地面から生えてジャンヌ達を串刺しにする。だが、ジャンヌ達は只の人間ではなく曹操の手で強化されており、この程度では死なない。

 

「だが、どうした!!ゲイボルクで殺して「五月蝿い。我が夫の前だぞ」ギャァァァ!!」

 

コンラが真っ二つに両断され、その命を散らす。すると、白髪ポニーテールで漆黒の槍を持つ若い女性が緋人の隣に現れたのだ。

 

「サーヴァントだと!?」

 

アーサーがエクスカリバーを抜刀する。

 

「紹介するよ、僕の奥さんだ」

「我が名はモルガン、七夜緋人の嫁だ。アルトリアを侮辱する男よ……並行世界の騎士王の霊器を得た気分はどうだ?」

 

女性はモルガンを名乗る。

 

「アーサー王を侮辱ですと?私はアーサー王の末裔で正当な継承者です」

「クククク……ハハハハ!!お前の御先祖は誰に唆された?我が妹に末裔が居るわけない。まあ、良い……お前は私がいずれ殺しましょう。それまで、騎士王の気分を味わうと良いでしょう」

 

この世界のアーサー王には子供は存在しない。子供というかクローンに限り無く近い別人なら存在するが、アーサー王は女性であり子供は居らず、それどころか死んでいないのだ。

 

そしてモルガンは魔術を用いて緋人を連れて、何処かに消えた。

 

「モルガン……確かアーサー王伝説に出てくる魔女でしたね。良いでしょう、貴女をエクスカリバーの一撃で浄化させ、新しいアーサー王伝説の夜明けとします」

 

アーサーはメガネをくいっと動かした。

 

 

 

 

 

 

英雄派が日本から敗走する1週間の出来事の始まりであった。

 

「三大勢力の内通者からゲットした歴代神滅具保有者の亡骸をリビングデッドの呼び声で無事に蘇生できたな」

「だな」

 

大英雄ヘラクレスの生まれ変わりを自称する不審者、大英雄ジークフリートのデミ・サーヴァントと成った自称ジークフリートは三大勢力に所属する内通者から流してもらった歴代神滅具保有者の遺体をゲットした。

この遺体を魔獣創造の応用で作り上げた遊☆戯☆王のトラップカード《リビングデッドの呼び声》を用いて操り人形にして甦らせた。その操り人形の1人の瞳は……黒い六方手裏剣の万華鏡写輪眼と成っている。




次回はさとるん達、京都に飛んで七夜先生とモルガン様と合流。

「どんな女がタイプだ?因みに俺はケツとタッパが大きな女の子がタイプです!!」

英雄派の皆さん、日本から敗走するけどどうする?因みに英雄王とモルガン様の怒りを買った曹操とアーサーは決まってます

  • 原作通り三大勢力と和解する
  • 落ちぶれて国際大会で再び
  • ドドリアンボム
  • 逮捕からの謝罪会見
  • それは……私のおいなりさんだ
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