神器迴戦~借金返済から始まる英雄譚~   作:静かなるモアイ

34 / 64
虎杖くん、超覚醒。


京都聖杯大戦day4 1年生覚醒

虎杖悠仁は夢を見ていた。それは英雄宿儺の生前の記憶であった。

 

「どうして……身体の主導権が私に?」

 

宿儺は結合双生児である。結合双生児とは胎児の段階から双子がくっついた状態で埋まれる事であり、現代社会でも度々眼にかかる事がある。もっとも現代では手術で分離が可能なら埋まれて直ぐに分離するので、結合双生児だった事を知らずに育つ子供もいるが。

宿儺は腕が4本、顔が1つだが1つの顔に瞳が4つある奇形であった。そして2人で1つの肉体を共有するという縛りが誕生した時から存在していた天与呪縛であり、人を超えた呪力とフィジカルギフテッドを宿しており、あろう事か術式を生まれつき2つあり、そのどちらも使えた。普段の身体の主導権は兄である呪いの王と呼ばれる唯我独尊を往く者が持っており、弟である後に人々を導き龍を討伐する英雄は肉体の主導権を持たずに兄の暴虐を見ながら自分の術式と向き合う日々を送っていた。

 

「いつまでも主導権を保てるのか分からない。だが、私が主導権を握っている間は偽善と言われても、人を救おう。私は……兄とは違う。罪滅ぼしと言われようとも正義の味方に成りたいんだ」

 

そして英雄は長い旅を始め、暫くして今の岐阜県である飛騨に流れ着いた。

 

 

 

「夢か。いけね、先輩達が戦ってるのに寝過ぎたな」

 

悠仁は夢が途中で終わった為か、布団から起き上がる。今、悠仁は京都校の空部屋に寝泊まりしており、布団から起き上がり直ぐに身支度を整える。

サーヴァントと契約したマスターはサーヴァントの生前を夢として見ることが有るとの事だ。つまり緋人はモルガンの生前を、凛はベルザードの生前を、琥珀さんは沖田さんの生前を、アーシアはマルタの生前を、そして悠仁は英雄宿儺の生前を夢として見るのだ。それはサーヴァントが受肉していても変わらず、凛は今でもベルザードの過去を見るという事であり……それは三大勢力+全神話連合VSベルザード単独という地獄の戦いだとか。

 

京都聖杯大戦が始まってから既に4日目。味方陣営の大きな負傷者は出ていないが、山と見間違う程の巨大な千手観音が現れたり、天候が激変したり、様々な事が起きているが何時何が起こるかは分からない。

 

夜しっかり寝て疲れをとった悠仁は朝食を食べるために、寝ている部屋を後にした。

 

「悠仁。思ってたよりも遅かったな?しっかり眠れたか?」

 

外に出てみると、避難民と高専メンバーの為に英雄宿儺が炊き出しを行っていた。サーヴァントとしての英雄宿儺と悠仁の中にいる英雄宿儺の記憶はどうやら共有しているようで、英雄宿儺は現代の人間の味覚に合う料理も作れるようで炊き出しのように沢山作っていた。何故か、割烹着姿で。

 

イケボで四本腕の筋肉質の英雄が、同じく割烹着姿の琥珀さんと共に朝食を作っては振る舞う。聖杯戦争が始まってから見慣れた景色だが、なんだか悠仁はなれない。

 

「宿儺さん」

「しっかり、食べるんだ。身体は資本だぞ」

 

なんだ、このおかーちゃんは。英雄宿儺の炊き出しを体験した人々は一斉にこう思ったとか。

だが、この英雄宿儺。拠点である呪術高専京都校を迫り来る火星ゴキブリや巨人から防衛したり、空いた時間に悠仁達に厳しく指導したりと忙しいのだ。だが、訓練が厳しいのは悠仁達に死んでほしくない、悲しい思いをしないでほしい、という思いがあるからだ。

 

「アンタは食べないの?」

「受肉していないサーヴァントは食事の必要がない。私の分を用意するなら、子供達のお代わりに回すさ」

 

受肉していないサーヴァントは食事の必要はない。とは言え、モルガン様や沖田さんは普通にご飯を食べているが。

 

 

英雄宿儺から朝食を受け取り、悠仁は何処で食べようかと悩む。京都校は避難場所としても機能しており、仮説のベンチやテーブルが沢山並んでいる。避難してきた人間や妖怪、日々戦っている自衛官やお巡りさん、埋葬機関の皆さん、そして……

 

「虎杖。こっちよ、こっち」

 

ふと、自分を呼ぶ声が聞こえて悠仁は声の方を向いた。そこではテーブルの一角を占領して朝食を食べる秋葉、沖田さん、翡翠ちゃん、流花、そして遠坂姉妹にエンマのオリジナルの写輪眼を移植されて眼球を得たジーニアスが美味しそうに朝食を食べていた。

 

「おっ、皆おはよう」

 

いざ、悠仁も席に座って朝食を食べ始める。聖杯大戦が始まって4日が経過しているが、まだ悠仁達1年生は前線に出ていない。だが、場合によっては悠仁達は前線に駆り出される可能性が高いし、その覚悟はある。しかし、悠仁は善人であり……出来れば人は殺したくないと思っているのだ。

今まで人を助けるために、かつては人間だったはぐれ悪魔を殺した事はある。だが、人間は殺したくないのが実情なのだ……それが敵だとしてもである。

 

「あっ、お前……眼が見えるように成ったんだな」

「うん!!これで格ゲー以外のゲームも出来るし、スパチャも読めるからVライバーに成れるぞ!!」

 

あと九十九がエンマならオリジナルの写輪眼の隠し場所を聞き、即座に取りに行き直ぐにジーニアスに移植。その結果、エンマの万華鏡写輪眼は新たな持ち主としてジーニアスを選んだのか、ジーニアスの瞳は永遠の万華鏡写輪眼となり……脳の形も整えられて術式も使えるようになったのだ。

ジーニアスの万華鏡は現在、三枚刃手裏剣を囲うように日輪の円環がある形をしており、元々の模様は日輪の円環のようだったようだ。

 

「術式使えるようになったって?」

「うん!!」

 

ジーニアスが手で犬の影絵を作り出す。すると、黒と白の犬が突如として現れた。

ジーニアスの術式は古来に喪われた術式の1つ 十種影法。手で影絵を作り出す事で10種類の式神を生み出す事が可能だが、最初は2匹の犬……玉犬の白と黒しか使役出来ず後は自分で倒して調服の義で調教する必要が有るのだ。なお、ジーニアスは術式が使えるようになった後に即座に調服の義を行い……最強の式神 摩虚羅を除き調教したとか。

 

「あと、拡張術式でオリジナルの式神も作れるよ!!」

「おう……もう拡張術式出来るのかよ」

 

『拡張術式は対して難しくない。術式と向き合い、後は発想力でなんとも出来る』

 

と悠仁の心に英雄宿儺の言葉が響く。拡張術式は発想力と応用力、そして術式への理解が深まれば自ずと出来るそうだ。

 

「秋葉も実質術式2個あるもんな」

「1つは鬼の力よ」

 

秋葉も秋葉で悩んでいた。秋葉は鬼の力が強く発現しており、どちらかと言うと人外側だ。しかし、彼女は自分の強化プランで悩んでいるのだ。

神器を宿し、霊器が変質してない人物なら臨界者になれば必然的に大幅パワーアップする事が出来るだろう。それに、周囲に臨界者が居れば居るほど、その臨界者に変化する速さも上がる。その為か、周囲に悟、緋人、筋肉VTuberがいる流花は早々に臨界者に変化するだろう。悠仁は元から人外真っ青の身体能力があるし、いずれは呪いの王と英雄……両方の宿儺の術式を使えるようになる。

 

「極の番、領域を覚えるしかないわね」

 

術式の極致 領域展開を覚えるのが高みに辿り着くにはそれぐらいが必要だろう。だが、領域展開を使えば術式は一定時間使えなくなる。そうなれば血を操れなくなり、呪力放出と略奪……氷の力で戦うしかないだろう。

 

「てか、流花?お前食欲ないのか?あんまり、食べてないぞ」

「美味しいんだけど、お腹が空かないんだよな。多分、このせいだと思う」

 

それと、流花は全くご飯に手をつけてなかった。食べないと、おかーちゃん宿儺に怒られてしまうぞ。

 

そして何をとちくるったのか、流花は自分の右頬の皮膚を抉り取る。本来なら血が出て真っ赤な皮膚の下が出るのだが、皮膚を取ると……赤い血の変わりに機械の身体が有ったのだ。いや、正しくはナノマシンと呼ばれる細胞レベルの機械が細胞の代わりをしているのだろう。

 

「ロボット!?えっ!?ロボット!?お前、何があったの!?」

「俺が聞きたいよ!!悟先輩が臨界者ってヤツに成ってから熱っぽくて、こうなってたんだよ!!」

「いや、ロボットでどうなってるのよ?貴方、何時サイボーグ手術受けたの?」

 

実はこれには訳がある。先ず、存在を封印した神器……有名どころを挙げるなら赤龍帝の籠手や竜の手、獅子王の戦斧とかの封印系の神器の臨界者に覚醒する前形態として、神器の中に封印された存在に応じて肉体が徐々に変質する。

そしてギリシャ神話は元を言えば地球外生命体である知的生命体が産み出した自我のあるロボットであり、獅子王の戦斧に封印されたネメアの獅子はぶっちゃけ言うとナノマシンで構成された超絶強いゾイドである。その為に、流花の肉体は徐々にナノマシンに侵食されているのだ。このまま全身の細胞がナノマシンに置換すれば、臨界者と成るだろう。

 

「ギリシャ神話はロボットだった!?」

「ロボット?違うわよ虎杖、トランスフォーマーよ!!」

「それだ!!」

「いや、本人の前で勝手に決めないでくれる?」

 

 

 

 

朝食後。

 

1年生トリオは三手に別れて、京都市内の哨戒任務に当たっていた。

 

「悠仁。油断するな、呪いの王は君の位置を常に把握しているぞ」

「うっす」

 

悠仁は自分のサーヴァントである英雄宿儺+?と共に行動をしており、流花はマルタとシエル先輩、秋葉はベルさんと凛と共に哨戒任務である。だが、今の京都は油断できない状況であり、何が起こるかは分からない。

 

「そうだぞブラザー。今の京都は戦場だ。冷静な判断を喪えば死に直結する」

「おう……東堂」

 

本来なら英雄宿儺と悠仁だけで行く予定だったのだが、悠仁ことマイブラザーが心配なのか東堂も着いてきてくれたのだ。

だが、東堂は一級呪術師であり強さは七海先生に匹敵する。頼もしい助っ人だろう。

 

「来たか……兄上」

 

その瞬間……悠仁達、眼前50メートル程にある瓦礫が一瞬で何かに押し潰されるように吹き飛んだ。その何かは莫大な呪力を纏っており、英雄宿儺と全く瓜二つの容姿をしている。だが、気配……や目が異なる。その何かは間違いない。

 

「こうして会うのは始めてだな、弟に小僧」

 

呪いの王……宿儺その人である。

 

「最盛期と違い、弱ったな兄上」

「ふん、お前が指20本を呪物に変えてミイラに成ったからだろうが。それはお前もだろう、弟よ。サーヴァントは生前の段階と比べると著しく弱体化する」

 

そう告げた瞬間、英雄宿儺と呪いの王が激突し、目にも停まらない激闘が始まった。呪いの王が不可視の斬撃を解き放ち、英雄が1本の刀を構築して不可視の斬撃を弾く。英雄も呪いの王もどちらの術式を使うことが可能であり、どちらの手の内も理解している。だから領域展開は使わない。純粋に力と力で圧し殺すのみだ。

 

「おー、やってるね。宿儺同士の対決」

 

その刹那、殺気を感じて東堂と悠仁は後ろに跳ぶ。その瞬間、魔力を帯びた何かが音速を超える速度で空から降りてきて大地を砕いた。その何かは白い白馬に跨がった優男、そして赤龍帝の鎧を纏った誰かだ。

 

「俺はペルセウス。英雄派の幹部だ。こっちは歴代最強と呼ばれた赤龍帝のエルシャだ」

「エルシャよ。ごめんなさいね、今の私は彼等に逆らえないのよ」

 

優男はペルセウスと名乗り、白馬を魔力に変換して消した。恐らくだが、間違いなく英雄ペルセウスのデミ・サーヴァントと成っているのだろう。

赤龍帝はエルシャと名乗った女性だ。九十九と悟から報告にあったエンマと同じく、甦った嘗ての神器使いで操り人形にされているのだろう。

 

『すまない、悠仁。私は兄を抑えるので精一杯だ……なんとか凌いでくれ』

「おう!!死なないようにするさ、行くぞ!!東堂!!」

「ブラザー!!」

 

 

 

「さてと……行くわよ、セイバー」

「行きますよ!!秋葉様!!」

「ジャンヌ!!ジャンヌ!!」

 

「知ってるかい?化物は英雄に倒される運命なんだよ?」

「へー、ブーメランにならないようにね」

 

要所要所で1年生達の戦闘が始まる。悠仁達は呪いの王、エルシャ、ペルセウスと戦い。秋葉達は自称ジャンヌ・ダルク+サーヴァントのジルドレ。流花は自称ジークフリートと戦っていた。

 

 

戦闘開始から20分が経過。

 

「ぐっ……がは!?」

「弟よ。お前は俺には勝てんよ」

 

英雄VS呪いの王同士の対決は呪いの王が優勢であった。英雄宿儺は霊核が半分損傷しており、長くは持たない。地面に倒れ伏す英雄宿儺を見下ろし、呪いの王は曹操(笑)に隠れて計画していた事を実行する。

 

「宿儺さん!?」

「小僧……次はお前だ」

 

地面を蹴り、音速で移動した宿儺は悠仁の右小指を掴む。そして悠仁の右小指に呪いの王の魂が集まり、呪物へと変化すると……その指をもぎ取り……呪いの王は距離をとった。

 

「宿儺!?何をするきだ?」

「なに、道化よ。面白い物が見れるぞ?」

 

そして宿儺はその指を食べる。すると、宿儺はその指が受肉し、リビングデッドの呪縛から抜け出した。

 

「へ?」

「えっ?」

 

その瞬間、エルシャの身体は粉々にサイコロのように切断され、機能が停止する。

 

「宿儺……なんのつもりだ?」

「俺の身体を見つけた礼だ。これで済ませてやろう」

 

次の瞬間……ペルセウスの四肢は付け根から切断されてしまい、血潮を流して芋虫のようにその場を転がった。

 

「あがぁぁぁあ!!」

 

その瞬間、宿儺は用済みである悠仁の腹部を本気で殴る。本体+指1つの強さであるが並みのサーヴァントさえも遥かに凌駕する一撃は悠仁の内臓を破壊し、衝撃が背中を突き抜けて悠仁の口から数多の血と潰れた内臓が吹き出した。

 

「ごるぱ」

 

だが、勢いは停まらず……悠仁は斜め上に吹き飛び……ビルを4つほど貫通し、半分倒壊したサーゼクスホテルにぶつかった事でようやく停止した。

 

「ブラザー!!」

「現代の呪術師に興味がある。手加減してやるから、お前は俺と戦え」

 

残された東堂を見て、ニヤリと笑みを浮かべる宿儺であった。

 

「悠仁……まだ生きているか?」

 

英雄宿儺は死に体の身体を根性で動かし、動かぬ悠仁の元に駆け付ける。悠仁が死ねば同時に契約は切れてしまい、英雄は座に帰ることになる。幸いにも悠仁はまだ生きているが、このままでは死んでしまう。英雄は他者を反転術式で治すことが出来るが、限度はある。

 

「悠仁、私の全てを君にやる。だから……生きて私の願いを代わりに叶えてくれ。

君は強い。だからその手で多くの人を助け、手を差し伸べてくれ。誰かを無償の愛で救う、正義の味方に成ってくれ」

 

だから英雄は悠仁と一体化を行い、全ての力を譲る。此処に、本当の意味で完全なデミ・サーヴァントが誕生する。

 

 

 

一方の悪魔領土。そこでは近々に行われる神話サミットに備えてか、三大勢力と仲良しの神話の人々が訪れていた。そこで悪魔の英雄と大勢の方々から崇められるように成った男……朱い月を撃退したという事に成っている兵藤一誠は北欧神話の主神オーディンと話しており、オーディンは多くの美女及び美少女を引き連れていた。この美少女達はワルキューレと呼ばれており、英雄を求める半神との事だ。

 

「ふぉふぉ!!どうじゃ?噂の赤龍帝よ、1人どうじゃろうか?」

「マジっすか!!オーディンの爺さん!!」

 

ワルキューレは英雄を求める。その為か、オーディンは兵藤にワルキューレを託そうとしたのだ。もっとも、これは悪魔と有効な関係を結ぶためである。兵藤はどのワルキューレを娶ろうと迷うが、1人のワルキューレが手を挙げた。そのワルキューレは黒い髪でミドルヘアーの少女 オルトリンデであった。

 

「私は断ります」

 

だが、兵藤の期待した言葉とは真逆の事を告げるオルトリンデ。オルトリンデに続き、今度はピンクの髪のワルキューレ、ヒルドも手を挙げた。

 

「私も断ります」

「何故だ?兵藤一誠は歴代最強の赤龍帝だぞ?」

 

オーディンの言葉に対し、2人のワルキューレは同時に告げた。

 

「「新たな英雄が誕生しました。それも2人……やがて、もう1人英雄が誕生します。神器なんて物差しでは計れない、特級の英雄が……五条の末裔の他に!!」」

 

オルトリンデとヒルドはそう告げて、辞表をオーディンに手渡して何処かに去っていった。

 

 

 

「なんだ……なんだそれは!?機械仕掛けの化物なのか!?」

 

自称ジークフリートは逃げ回っていた。教会からパチッた特級呪具は全て破壊された及び奪われた。今、ジークフリートを殺そうと迫り来る機械仕掛けの怪物の手で。

 

「あ……あ……!!」

 

木々……樹海が巨大な生き物のように蠢きジークフリートを殺しにかかる。空に飛ぼうにも逃げられない。外は怪物のテリトリーだ……飛んだ瞬間に殺される。とりまきの巨人に火星ゴキブリ、部下は全員殺された……たった1人の人間の手で。

 

英雄ジークフリートから奪った不死身の肉体が壊れようとしている。ジークフリートの右腕が根元から消え去り、血潮が吹き飛ぶ。そしてジークフリートの眼前に

 

古代外宇宙超文明ギリシャのテクノロジーが復活した機械仕掛けの鎧を纏った人物が現れた。その人物は臨界者に到達した櫛橋流花であり、その鎧は……

 

「なんでガンダムマルコシアス見たいになってんの!!ライオンじゃなかったのか!?」

 

機械仕掛けの翼で自在に空を舞う美しき魔神……ガンダムマルコシアスそっくりだが、気にしてはいけない。機械仕掛けの魔神……略して機神の鎧を纏った流花はジークフリート(笑)から奪った特級呪具 グラムを振り上げ、ジークフリートを真っ二つに両断して殺した。戦利品、特級呪具グラムゲットだぜ!!

 

 

「撤退よ!!撤退よ!!もう、日本は諦めるわ!!」

 

自称ジャンヌは仲間を見捨てて逃げ出した。ジャンヌが逃げ出した戦場は絶対零度の環境にあり、仲間は全員死んだ……たった1人の少女の手で殺された。

 

「これが……領域展開。よし!!」

 

領域展開を習得した秋葉様は髪の毛が深紅に染まっていたが、戦闘を解除した為か元の黒に戻った。

 

 

 

一方の悠仁。

 

『悠仁……お別れだ。最後に君へ願いを託す。君は強い子だから、大勢の方々を救ってくれ』

 

英雄宿儺との繋りが切れ、悠仁は起き上がる。宿儺に負わされた怪我は全部瞬間的に完治しており、同時に英雄宿儺の力が自分に宿っている事を自覚したのだ。それと、同時に自分へ妨害をしていた呪いの王の気配は中からは感じない。身体が軽く、今ならなんでも出来そうだ。

本来、デミ・サーヴァントは取り込まれている英雄が力を貸してくれる事で100%以上の力を発揮できる。今、此処に英雄(笑)と違って真のデミ・サーヴァントの完成形が誕生した!!

 

虎杖悠仁 デミ・サーヴァント モデル 両面宿儺。成長あり。

筋力A+++

耐久B+

俊敏A+

魔力A

運C

宝具A

術式 御厨子(呪いの王の術式)、投影術式(英雄宿儺の術式)、反転術式、フーガ使用可能。

 

悠仁が蹴って動き出す。そのあまりの脚力故か、サーゼクスホテルは瓦礫に変貌し、悠仁は呪いの王の眼前に現れる。

 

「宿儺なぁぁぁあ!!」

「小僧!!その気配……そうか!!偽者の英雄と異なり、弟が力を託したか!!」

 

悠仁が拳を解き放つ。その一撃は黒い閃光を放ち、空間がネジ曲がる。

 

「黒閃……ブラザー!!」

「東堂……宿儺は俺が倒す」

 

悠仁に言われ、先程まで手加減していた宿儺とサシで戦うようだ。

 

「見せてみろ!!小僧!!弟が全てを託したお前がどれ程のものか……俺に見せてみろ!!虎杖悠仁!!」

 

激突し、東堂は咄嗟に顔を両手で被う。だが、次の瞬間には宿儺も悠仁もその場から消えていた。

 

「ハァァァア!!」

「もっとだ……もっと見せてみろ!!」

 

空気の壁を蹴り、両者が飛ぶ。激突し、瓦礫が消し飛ぶ。セラフォルーホテルは瓦礫に変わった。

 

「これは出来るか?虎杖悠仁!!」

 

宿儺が両手を弓のように構え、炎の矢を産み出す。

それを見た悠仁は投影術式で夫婦剣を産み出し、柄頭同士で連結させて弓に変形させる。左手で弓を持ち、右手から炎を出して矢のように構える。

 

「「フーガ!!」」

 

炎の矢は解き放たれ、矢同士が激突し……サーゼクスホテルより高い火柱が上がる。セラフォルーホテルは灰に変わった。

 

「虎杖悠仁。弟の力を受け継いだなら……俺を失望させるなよ?」

 

宿儺はそう告げ、その場から消えた。

 

 

 

「宿儺!?一体何が起きた!?」

「いや、弟と小僧を見てるとな……お前達には失望を通り越した。せめての情けだ」

 

宿儺は曹操の前に現れ、曹操の槍と腹部に手を当てて封印解除の術を使う。その瞬間、曹操の内側で英雄王ギルガメッシュの魂が暴れだしたのだ。

 

「うがぁぁぁあ!!消される!!消される!!この俺が!!消される!!」

「がんばれ、がんばれ。お前が弟と小僧のように信頼関係が有れば助かるぞ?じゃあな」

 

宿儺はそう告げ、曹操の前から去っていく。

 

「助けろ!!助けろ!!宿儺!!宿儺!!助けてください!!助けて!!俺は英雄なのに!!英雄なのに!!あがぁぁ!!」

 

曹操の肉体が末端から灰に変わっていく。どうやら曹操の魂が英雄王の手で壊されているようだ。

 

「いやだぁぁあ!!俺は英雄なのに!!英雄なのに!!」

 

虚空に手を伸ばす曹操。しかし、手からロンギヌスがこぼれ落ち……ロンギヌスは粉々に砕け散った。どうやら神器が壊れてしまったようだ。

 

「俺は……英雄に成りたかっただけなのに…………」

 

曹操の肉体は眼前に灰に成ってしまい、風で灰が流れていった。同時に三大勢力のグランド・ランサーは存在が消えたのだった……何故かって?曹操だったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャラハッド!!あれが、私の偽者ですね?」

「アヴァロン持ってるし……さてとどうしようか?」

「エンターテイメントって知ってるかぁ?」

「ミルたんの出番にょ!!」

 

冬木市からヒロインXとギャーさんP、ニューカマーエルフ、魔法漢女ミルたんがエントリーしました。

 

 

 

 

「人妻のおパンティーを被った私には敵いませんよ、王の偽者よ」

 

そして三大勢力が愛と根性とラブロマンス普及で、なんとか歴史の闇に屠り……歴史改変させた円卓1の変態が乱入した。

 

「この不倫仮面ランスロットが成敗しよう」

 

なんとか無事の京都タワーの上で、おパンティーを被り、ブリーフを肩まで引っ張り上げてクロスさせた変態が腕を組んでいた。




ベルさん「あれが……円卓でもっとも有名なランスロットだ」
全員「うそだぁぁあ!!」

国外に退避を始める英雄派。だが、殿を務めるアーサー(笑)を待っていたのは変態だった。

三大勢力の扱いどうする?

  • 他国では優遇すべき
  • 容赦はするな
  • 宿儺&朱い月「がんばれがんばれ」
  • おっぱいドラゴンは最強なんだ!!
  • せめて……一部のキャラは救済を
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。