神器迴戦~借金返済から始まる英雄譚~   作:静かなるモアイ

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天元バーへようこそ


この世界の真実 その2

夜蛾に指示された場所に案内された悟達。そこは日本の遥か古来より生きている不死の術式を持つ呪術師 天元が待つ呪術高専東京校の最深部であり、普通では辿り着く事が出来ず……毎日ランダムで配置が変わる仏閣や神社の鳥居の内の正しい物を幾つも通り抜けて漸く辿り着く場所である。そのランダムで配置が変わる神社仏閣は天元が結界術で造り出したハリボテであり、当然ながら偽物だ。

 

そんなランダムで配置が変わり、更に正解ルートも変わる天元様が待つ最深部に辿り着いた悟達呪術高専の生徒達。一番奥に辿り着くと、そこは何故か……

 

「なんでバー!?これ、バーだよね!?」

 

バーに成っており、カウンターでは九十九が優雅に美味しそうでお洒落なカクテルを呑んでいる。そしてカウンター越しの厨房では四つ目で人間と言うより宇宙人に見えてしまう人物がカクテルシェイカーをシャカシャカと振るっては九十九が次に飲むカクテルを作っていた。

 

「九十九。注文のマッティーニーだ」

「オリーブは抜いてくれ、天元」

「承知したよ」

 

「「「天元!?」」」

 

九十九はこの四つ目で宇宙人に見えるバーテンダーに向かい、天元と呼んだ。つまり、このバーテンダーこそが日本の裏側の頂点に君臨する人物 天元であり、悟と秋葉の死刑を権限を用いて五大宗家とその背後に居た三大勢力を黙らせた人物でもあるのだ。

 

「来たか……五条の末裔よ」

 

天元は悟を見て告げ

 

「真祖の姫君」

 

アルクェイドを見て告げ

 

「禪院の末裔」

 

シエルを見て告げ

 

「櫛橋の子」

 

流花を見て告げ

 

「遠野の子」

 

秋葉を見て告げ

 

「そして英雄宿儺の後継者」

 

最後に悠仁を見て告げたのだ。

 

「私が天元だ。カウンターに座りたまえ、飲み物を適当に用意しよう。未成年にお酒は出せないけどね」

 

 

天元が用意した飲み物……とは言え悟達は未成年であり、お酒が呑めない実年齢ではないアルクェイドとシエルも悟達に合わせてか、彼等は全員……ノンアルコールカクテルやジュースを差し出された。

 

「はい!!質問良いですか!?」

「なにかね、虎杖悠仁?」

 

天元は悟達、全員の名前と特性を理解している。それ処か、日本中を天元の結界術で把握しているとのことで……悟達が高専に入学してからどんな日々を送っていたのかも把握しているのだ。

 

「天元様ってなんでそんな外見なの?」

「私は不死であって、三大勢力や真祖に吸血鬼そして臨界者と違って不老ではない。君も500年生きればこうなるよ」

「マジっすか!?」

「とは言え、真のデミ・サーヴァントと成ったのは君が初めてだからね。君がどれほど長く生きるのかは分からないな」

 

天元は不死であって不老ではない。故に500年処か平安時代から生きている呪術師であり、500年も霊器が進化せずに生きてきた為なのかこのような四つ目の宇宙人……ウルトラマンシリーズに出てきそうな宇宙人のような顔をしているのだ。

 

「で、天元様はどうして俺達を呼んだんですか?」

「そうよ、私達……これから家に帰って琥珀が作った和食をたらふく食べる予定なんです」

 

何故、自分達が呼ばれたのか分からない悟と秋葉が天元に投げ掛ける。

 

「君達に世界の真実を話そうと思ってね。私は自分自身にかけた縛りで基本的には現世には干渉しなかった。だが、三大勢力を筆頭に人外が表に出てきて統治を初めてね……私の縛りはなくなり、表に出れるように成ったのさ」

 

天元が悟達を呼んだのは世界の真実を話すためだそうだ。なんでも天元は過去に自分自身に結んだ縛りの為か、表に干渉することは殆んど出来なかった。しかし、三大勢力を始め多くの神々が世界各国の表向きの統治を開始し、その縛りがなくなり表に出てきたのだ。

 

「所で君達、気にならないかい?どうして日本神話の神々だけが出てこないのか」

 

天元はそう告げ「お菓子は要るかな?」と序でに問う。なんでも日本神話の神々だけが出てこないのは訳があるという。

 

「確かに気になる!!」

「正直な真祖のお姫様にはショートケーキをあげよう。お婆さんの手作りだ」

「「お婆さん!?」」

 

衝撃の事実発覚。天元様、こう見えて女性だった。

 

「日本の神々が現世に現れないのは単純だ。神々が自分自身に結んだ強力な縛りの為だよ」

 

天元は語る。日本神話の神々は自分達に縛りをかけたのだ「今は人の時代。子供達は親である我々神々の元を離れ、1人で歩いていける」と判断して縛りをして地上に降りれなくなったのだ。

だが、そのお陰か現代でも日本人+日系人に術式が宿りやすく、呪力が多い人間が多いとのこと。天元様曰く、この神々が子供達に地上を託して結んだ縛りのお陰か……日本人及び日系人は呪力や術式が宿りやすく、海外に住まう外人等は術式が全くないそうだ。とは言え、例外はあるとの事で極稀に海外生まれ海外育ちで尚且つ純粋な外人でも術式持ちが産まれるとか。

因みに平安時代の頃やそれ以前は海外でも呪力や術式持ちが産まれやすいとの事で、ギャーさんやベルザードがそれだとか。

 

「だがね。この縛りを利用してか、飛鳥時代の頃に中国から初代の五大宗家がやって来たりしたね。日本人との間に血を残せば、遠い将来でも優秀な呪術師が産まれる。

あと三大勢力も術式や呪力目当てに室町時代から日本で暗躍を始めたね。当時は神々が一切干渉出来ないから、三大勢力はやりたい放題だった」

 

序でに教えてくれたが五大宗家の始祖が日本にやって来たのは飛鳥時代。三大勢力が日本に根付いたのは室町時代との事だ。

 

「そのお陰か三大勢力は日本神話は空想上の産物だと本気で思ってるよ。

序でに面白い事を話そう。今、世界中を騒がしている神々が居るだろ?オーディンやゼウスが居るが、彼等は偽物だ」

 

更に天元は教えてくれた。天元が言うにはオーディンやゼウス等の世界を賑わす神々の多くは偽物であり、本物のオーディンは人として大昔に死んでおり、本物のゼウスは金属生命体というか外宇宙から飛来したロボットとの事だ。本物のオーディンも本物のゼウスも既に死んでおり、今……ゼウスとオーディンを名乗るのは……

 

「オーディンとゼウスを思う人々の感情が産み出した呪霊に近い存在だ」

 

人々の感情から発生する妖怪 呪霊に似た存在であり、人々の思いから発生したゼウスやオーディン達の呪霊との事だ。当然ながら生殖能力はなく……本来のオーディンと違って伝承等の多少は食い違っている。

 

「呪霊だったのか」

「正しくは近い存在だね」

 

悟の言葉を天元が訂正する。

 

「最後に1つ。もう1人の真祖の姫君 アルトルージュ・ブリュンスタッドが朱い月との抗争に敗れ、記憶喪失に成って日本の冬木に流れ着いた」

「あっ、アイツでもやっぱり朱い月には勝てないのね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「冬木の港になんか女の子が流れ着いてる?」

 

冬木に着いたジーニアス。アルクェイドに何処か似た長い黒髪の美少女を拾った。その美少女はアルトルージュ・ブリュンスタッド、真祖と吸血鬼の混血でアルクェイドの姉だ。変身を二段階残してるとの事で、姉であるが何処から見てもジーニアスと同世代である。

 

月姫2 冬木でスタート!?




次回……9月になり新入生のガイダンス!?

ジーニアス、みお、???がやって来るよ。

夜蛾「来年は新入生が多いぞ。どういう訳か、突然……術式に目覚める人が多発していてな…………いや、どうなってる!?」

???「余計なお世Wi-Fi!!」


髙羽史彦……史上最高齢での入学!?

容赦無しが決まったけど、呪肉した過去の呪術師や覚醒タイプの呪術師だす?

  • 出すに決まってんだろ、髙羽さんカモン!!
  • 出さない。出しても転生悪魔。
  • 出して一部の方は途中から入学パターン!?
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