神器迴戦~借金返済から始まる英雄譚~   作:静かなるモアイ

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オーディン、来日。


オーディンの来日

9月半ば。来年度の新入生のガイダンスが殆んど終わり、今は東京校と京都校の教員達+埋葬機関の大人で指導経験がある方々が来年度からの呪術高専をどうするのか考えている。

来年度から東京校だけでも200人以上、京都校でも300人以上の入学希望者がやって来る。確かに呪術高専は敷地は物凄く広く、そんな大人数を受け入れても問題はないだろう。しかし、この呪術師の業界は入学or転入して直ぐに呪術師成り果てホヤホヤの1年生でも任務に飛ばされる事はザラにある人手不足だ。今後も人手は増えるとは言え、いきなり任務は余りにもあれである。それに東京と京都に呪術師を集めるのは戦力を集中しすぎるのも同意義であり、地方で事件が起きたときは即座の派遣が難しく犠牲者が出るかもしれない。そこで、今……考えられている事が各地方に東京校と京都校の分校を作ることが案として上がっている。

 

関東地方には東京校、関西地方には京都校がある。だが、他の地方に救援に向かおうとすれば空間転移可能の悟、無限に加速できて時さえもその気に成ったら停めれる七夜緋人、式神で空を飛ぶことが出来る&神威が使えるジーニアス以外は現場に到達するのに時間がかかる。だが、各地方に拠点としての呪術高専の分校が有れば……そこが拠点に成るので呪術師を派遣することが出来る。事実、福岡には昔から呪術高専の分校が存在しており……此方は大宰府等の関係もあるのかも知れない。

 

「しかし、分校を認定するにしても……各地方の何処の都市に置こうか」

 

縛りが無効化され、表に出てきた呪術のトップに君臨する天元様は畑仕事を行いながら考えていた。呪術高専の分校を配属しようにも各地方の各都市の空いている土地は限られている。日本の人口が50000000人を下回ったとは言え、何処に置こうか?早く決めなければ時期に4月になり大勢の入学生がやって来る。

 

教員に関しては一級呪術師相当の呪術師や埋葬機関の人物に任せるのも良いだろう。だが、入学まで時間は多少は有るので、入学希望者には呪術の基礎を教えるのも良いだろう。そうなれば分校が出来るまではどうしても東京校や京都校で行うことに成るが。

 

「しかし……オーディンとの会談か。和平と軍事協力は異なることを彼等は知らないのか」

 

汗を拭い、天元はそう告げる。実は近日中、オーディンが護衛として三大勢力の存在を引き連れてやって来るのだ。何でも三大勢力と共に禍の団の驚異に立ち向かう為であり、その為に世界各国に和平を聞いているとか。既にオーディンは欧州各国をアザゼル+グレモリー眷属+シトリー眷属の大勢のメンバーと回っており、欧州の大半は三大勢力と和平を結んでいるとか。特に主神ゼウス(呪霊なので偽者)が殺されたイタリアとギリシャは真っ先に和平を結んだとか。

 

「夜蛾達は動けない。ふむ……ならば必然的に護衛は彼等にしてもらおう」

 

天元はそう告げて畑から去っていく。因みにこの畑、十数年前に天元が千手エンマ一級呪術師(当時高専3年生)の時に託された巻物に封印されていた作物であり、これ等は千手エンマが生前に作りまくった漫画トリコに出てきたグルメ食材の野菜や果物であり、別の場所ではグルメ食材の動物も飼育されている。これで他国との国交が途絶えても日本の食品は大丈夫だ。

 

 

 

数日後。オーディンが来日する日である。

 

「ふぉふぉふぉ……此処が日本……神が居ない国であるな」

 

そんな日本にオーディン(正しくは呪霊に近い偽者)が護衛を連れてやって来た。オーディンが連れてきた護衛は悪魔の英雄でありオーディンイチオシの赤龍帝 兵藤一誠、重体でまだ反転術式の怪我が癒えていないリアス・グレモリーの代理でチームを率いる姫島朱乃。グレモリーチームからは全員が本調子ではないので、今回は2人だけである。

 

「ああ、そうだなオーディンの爺さん」

 

そしてグレモリーチームの保護者であり、師匠でもあるアザゼル。

 

「私達はグレモリーチームと違い、此処に来るのは初めてですが」

 

悟達はあんまり絡んだ事はないが、シトリー眷属の方々だ。兵士の1人で先日にトイレで悪魔の駒がうんこと共に出てしまい、爆発してきたねぇ花火(物理、匂い)を浴びてしまった匙を除けば全員が美少女で尚且つ日本人という出で立ちだ。

女王の真羅椿姫は鏡の神器を宿しており、真羅一族の手で冷遇された過去があり……その上裏でシトリー一族に売られた疑惑がある過去がある巨乳お姉さん。

 

戦車の由良翼紗は過去に呪力を使う素質があり、お小遣い稼ぎとして魔物退治をやっていた頃にシトリー一族にスカウトされる。もし、運命の悪戯が有れば今頃は悟達と共に呪術高専で学んでいた可能性もある。貧乳。

 

巡巴柄は騎士であり、家が呪術師の家系だ。しかし、彼女の家は呪術高専ではなくシトリー眷属の眷属としての進路を娘に与えた。なお、貧乳よりの普通。

 

僧侶は2人居る。1人は白髪の花戒桃、遠野財閥を財政的に滅ぼした世界有数の大財閥 花戒財閥の娘であり……シトリー一族とは昔からの仲良しである……巨乳。もう1人は草下憐耶、彼女は魔術師の家系との事だ……普通よりの巨乳。

 

兵士は御存知、悪魔の駒の爆発でうんこを至近距離で受けてしまった哀れな男 匙元士郎。そして「面白そう」という理由で人間を辞めて悪魔に成った余りにも早とちり過ぎた少女 仁村流々子である……貧乳。

 

 

なお、シトリー眷属は全員がアザゼルから提供された人工神器を保有しており、いずれは人工神滅具に乗り換える予定である。

 

 

「来たか、北国の神よ」

「おつかれさまんさー!シトリーとこの子供達と会うのは、駒王での朱い月との戦い以来だね?君達、元気だったかい?」

 

そんなオーディン御一行を出迎えたのは日本呪術の頂点 フリーに動けるようになった天元、天元の護衛を務めることと成った七夜緋人。そして緋人の下で共に天元の護衛をすることと成った悟率いる呪術高専2年生の悟、シエル、アルクェイドの3人だ。む?さっちんはどうしたって?修羅場の経験が少ないので、九十九先生と共に任務である。

 

「ふぉっふぉっふぉ!!シトリーの子供達は勿論、姫島の子もおっぱいが大きくて良いが……高専の少女達もおっぱいが大きいの!!」

 

オーディン(呪霊)は大の女好きのようで、シトリー眷属の胸や朱乃の胸、そしてシエルとアルクェイドの胸を見て物凄く喜んでいる。

 

「なんか、ずいぶんと伝承と違うな」

「ふぉっふぉ!!そんな物よ。ところでお主達、グレモリーチームと引き分けに持ち込めたそうじゃの?凄いの」

 

オーディンはグレモリーチームと引き分けに持ち込めたそうだと告げた。実はこれには訳がある。先月に行われた呪術高専VSグレモリーチームの国際レーティングゲームだが、リアスがノックアウト寸前で映像が途切れてしまい……それ以降は再生されなかった。ニュースでは映像トラブルと伝えており、公には引き分けという事に成っているのだ。

 

「ところで後輩くん。君、努力してる?さとるんとアルクちゃんからゲームの事を聞いたけど」

 

ふと、緋人が兵藤を名指しで呼んだ。

 

「俺は誰よりも努力してる!!俺に、遠野の空間制御や十種影法が有れば……」

「いや、努力してないね。あとね、タラレバは良くないよ。誰も彼も与えられたカードを限界まで強くするしか無いんだよ」

 

だが、兵藤の言葉をバッサリと緋人は切り捨てる。

 

「この際、厳しい事を言うよ。さとるんの空間制御はこの子が直接攻撃手段のない絶霧をどうすれば攻防に使えるのか必死に考え、たどり着いた答えだ……もちろん本来の使い方じゃないから操作も難しい。

ジーニアス君の十種影法は確かにポテンシャルの強い術式だ、それは認めるよ。だけど、最初から式神全部使える訳じゃない……最初は玉犬しか使えない、他はタイマンで倒して調伏させないといけない。あの子は想像力豊かだけど、どうすれば十種影法がもっと良くなるのか必死に、必死に子供ながら考えて考えて導きだした結果だ。

良いかい?他人の能力を羨ましがる暇が有るなら、自分を磨くんだ」

「そんなの……俺はアザゼル先生の指導でやってる!!」

「いや、このプリン頭はろくに指導出来てないから言ってるんだよ。君、筋トレだけが努力じゃないよ?魔力コントロールや呪力コントロールは磨いた?倍加の力も鍛えたかい?まさか、一度のBoostで一回しか倍加出来ないとかないよね?譲渡はどうだい?拳を放った時に発生する衝撃に譲渡することで破壊力はもっと増大するし、反転術式に譲渡する事で効果も一気に高まるよ。透過はドライグがなくても使えるように練習したかい?

格闘技術は?喧嘩じゃないんだ、力を上げただけじゃ勝てないよ。それにアスカロンとかドライグの他の特級呪具もらったんならそれを扱う為に練習したかい?してないね、ディアルガの力で見たから僕は本当の結果を知ってるよ」

 

緋人からの言葉に兵藤は言葉が出てこなかった。

 

「次は君だね。君、確か面白そうって理由で悪魔に成ったんだっけ?」

 

言葉を失った兵藤をおいて、緋人は次にシトリー眷属の仁村を指名する。

 

「あっはい!!そうです!!」

「あの時はバタバタして言えなかったからね。面白そうだからって、良く裏側に来たね。この業界は時には人を殺す時は普通にある。僕だって元人間を含めれば数えきれないほど殺したよ?そんな理由で人間を辞めたら確実に後悔するし、絶対に立ち直れなくなるよ?

呪術高専の子供達は全員《面白そう》なんて理由で入学していない。入学しなければ死刑にされるから、自分の存在を保つため、この力を誰かの為に使いたいから……決して君のように面白半分じゃない。呪術高専にだって、色々あって人外に成った子も居るよ?でも、その子達は成りたくて成ったんじゃない……君と違って選択肢が無かったんだよ」

 

仁村は面白そうと思ってソーナの反対を押しきって眷属に成ったのだ。だが、蓋を開ければ楽しい日々も有ったが朱い月の復活からの駒王崩壊→夏休みに朱い月襲来からのサミット終了のお知らせ→各地での禍の団の襲撃→呪術高専の真の実力を知った国際レーティングゲームと言った非日常の連続。

 

「わっ……私は……」

「ご両親は健在だろう?なら、考える時間が必要じゃないかな?」

 

緋人がそう告げ、気が付けば仁村に埋め込まれていた悪魔の駒と人工神器は抜き出されており、緋人は駒をソーナに投げ渡し、人工神器はアザゼルに投げ渡す。

 

「まって!!私は…………」

「即答出来なかったら人間に一旦戻った方が良いよ」

 

そして仁村は緋人の反転術式によって、人間に戻された。

 

「七夜先生!!その子だけじゃなく、そのシトリー眷属の男まで人間に戻ってますよ!!」

 

しかし、皆さん覚えてるだろうか?転生悪魔から人間への戻しかたは悪魔の駒を抜き去るor破壊してから反転術式であった。そして、この匙は悪魔の駒がうんこと共に爆発した。

そのお陰か……悟の六眼は見てしまったのだ。匙が悪魔から人間に戻ったのを。

 

「マスクマン!!なにやってんのよ?」

「いやいや、アルクちゃん!!僕はこの未来のハーレム野郎2号からは抜いてないよ!?え?本当に君まで人間に戻ってるぅぅう!!」

「そういや……俺の駒……うんこと一緒に爆発したんだった!!」

「「「うんこと一緒に爆発!?」」」

 

匙……どさくさ紛れに人間に戻される。髙羽さんのお陰だね!!

 

「…………取り敢えず、入りなさい。あと、そこの2人は護衛として参加しないなら高専で預かろうか?」

「いや、それは仁村だけで良いだろう。悪魔の駒を失った仁村は足手まといだが、匙の奴はヴリトラの神器を全部埋め込ましたからな」

 

天元とアザゼルが会話し、オーディン御一行は呪術高専の門を潜った。

 

 




次回、天元様とオーディン(笑)とアザゼルの話し合い。オーディン(笑)とアザゼル……論破される!?

容赦無しが決まったけど、呪肉した過去の呪術師や覚醒タイプの呪術師だす?

  • 出すに決まってんだろ、髙羽さんカモン!!
  • 出さない。出しても転生悪魔。
  • 出して一部の方は途中から入学パターン!?
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