夏油傑の術式は世にも珍しい呪霊操術。名前の通り、倒して調伏させた呪霊を取り込んで式神として使役できる珍しい術式である。珍しいと言えど、十種影法と違って何百年も現れていないという訳ではなく時々担い手が見つかる術式であり、知名度もある。故に存在事態は三大勢力も把握しているが、呪霊操術は突然変異タイプの術式なので突発的に一般家庭から現れる事が多く、遺伝することは珍しい。故に、三大勢力と五大宗家が気合いと根性で歴史の影に葬り去った十種影法と違って定期的に現れるので消し去ることは出来なかった術式だ。
呪霊を取り込む際は黒い球体に呪霊を変え、食べて取り込む。食べた呪霊は御存知の通り、好きなタイミングで手印を使わず自在に呼び出して操ることが出来るので使い方によっては最強の術式 十種影法を上回る事も全然出来るのだ。なお、自分より遥かに格下の呪霊は一方的に黒い球体に変えて取り込む事が出来るのだ。自分より少し格下より上の呪霊は直接弱らせて取り込まなければならない……そう、ポケモンの捕獲のようにだ!!
「へー、傑の術式ってポケモンマスターみたいだな」
「ポケモンマスターならぬ、じゅじゅもんマスターね!!」
「はは、じゅじゅもんマスターなんて呼び名は良いね。気に入ったよ」
そんな夏油傑は後日、時計塔から世界から実力が改めて認められてきた呪術高専に転校する。配属先は2年生であり、時計塔での級友であった錬金術師で半吸血鬼であるシオンと共に配属されるのだ。
現在は天元とオーディン&アザゼルの話し合いが終わり、フリーに成った悟達は新たに転校して学友となる傑とシオンと共に食堂で過ごしていた。なお、少し離れた所では気になるのか、オーディン御一行(英雄(笑)含む)が興味深そうに見ていた。
「でも呪霊を飲み込む際はものすごっく不味くてね。たまにはシオンが作ってくれた薬を飲んでから食べてるんだ」
「呪霊って不味いんですね。と言うことは虎杖君も宿儺の指を食べるとき、不味かったんですかね……」
あと、呪霊を食べる時は不味いとの事。例えるなら、ゲロを絞った雑巾から垂れる液体の味だとか。そんな不味い呪霊を食べるため、たまに傑は味を少しでもマシにする為にシオンが調合した薬を飲んでるとか。
「最近はどんな物を調伏したんだ?」
「さっき手持ちに加えたのはこれかな?モフモフして可愛いよ」
傑は呪霊を繰り出そうとしている!!傑はフェンリル(呪霊)を繰り出した!!
「ワォォーン!!」
「いや、それフェンリルなんじゃが!!」
少し離れた所でオーディンの叫びが轟いた。オーディンとしてもフェンリルが呪霊操術で手持ちに加えられたなんて予想外にも程があるのだから仕方がない。
「傑、このわんこ、どこで捕まえたんだ?」
「道中にロキってぬらりひょんヘアーの呪霊が繰り出して来てね。倒して調伏させて取り込んだんだ。後はヨルムンガンドって蛇4体と色々だね」
「ロキを退けただと!?ありえん!!術式が使えるとはいえ、人間ではあり得んぞ!!」
オーディンが叫ぶが、悟達はきにしていない。
「所で……あのお爺さん。呪霊操術の対象なんだけど、要人?」
「一応な。食べるなよ」
「食べないよ」
「オーディンは呪霊じゃねーよ!!神様だからな!?」
アザゼルが叫ぶが悟達は一切気にしていない。
すると、空間が歪み……万華鏡写輪眼を輝かせたジーニアスが現れた。ジーニアスの手にはぬらりひょんヘアーの呪霊が握られており、その呪霊は半殺しにされている。ジーニアスに続き、玉犬渾と梟のような式神……雷撃を操る梟 鵺が現れた事からジーニアスの手で呪霊は半殺しにされたのだろう。
「おっ!今日は来客が多いな。良く来たなジーニアス」
「悟パイセン!!パイセン!!お姉ちゃん、アルクお姉ちゃん!!なんかさ、ぬらりひょん襲ってきたから半殺しにしたけど神様って自称してきたんだけど……ロキって巨人じゃなかった?」
ジーニアスは語る。冬木の中学の昼休み、悪寒を感じて外を見れば……神を自称する呪霊 ロキが出現。中学に乗り込んで来たので、ジーニアスはスサノオ+玉犬渾+鵺によりロキを瞬く間に鎮圧。魔虛羅の出番は無かった。
「バカな……ロキを人間の子供が単独で!?」
オーディンが唖然とするが、魔虛羅を使う必要が無かったのでお察しである。
「ねえ、君。その呪霊……お兄さんにくれない?」
「良いよ!」
傑はジーニアスから許可をもらい、ロキ(笑)に触れる。するとロキは身体がギュルギュルと丸められて黒い掌サイズの球体に変化してしまう。そして、傑はロキを取り込んで食べてしまったのだ。
「ロキ…………そんな…………」
ロキ、傑の下僕と成り果てる。
「さあ、答えてくれ。君は何者かな?」
そして傑はさっそく、ロキを出しては情報を聞き出していく。
「我はロキ。呪霊であり神なり」
「日本に来た目的は?」
「様々な神話と国に和平を唱えるオーディンに反発し、禍の団に寝返った。先ずはオーディン共々、この国を滅ぼそうとした」
「ふーん。私に負けて尻尾巻いて逃げ出し、更に子供にフルボッコにされた感想は?」
「神である私が負けるなど……あり得ない事なのだ!!」
「そうかい。じゃあ……君の術式を貰うよ」
傑はニヤリと笑みを浮かべる。すると、ロキの身体が渦を巻くようにぐにゃぐにゃと円を描いていく。
「極の番。うずまき」
傑はロキを空に解き放ち。ロキの術式を抽出して自分の術式の1つに加えてしまった。そして、ロキの存在は此の世から消えた。
「ロキは神だぞ!!なんて事を!!」
オーディンは怒った。そりゃそうだ、弟であり神であるロキがどこの馬の骨なのか分からぬ人間の手で存在が消され、術式さえも奪われたのだから。
「シオン。ばら蒔いた?」
「もちろん、YouTubeとニコ生、インスタ、TikTokでばら蒔きました」
そしてオーディンの発言及びロキが話された出来事は……シオンの手でYouTube+ニコ生+インスタ+TikTokで全世界に公表された!!
オーディン、アザゼル。後日、ロキが禍の団に荷担していた事もあってか謝罪会見不可避!!
次回!!原作では描かれなかった呪術高専の授業風景!?
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