神器迴戦~借金返済から始まる英雄譚~   作:静かなるモアイ

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さとるん達、ガブリエル様と合流。


海外勢との合流

「ガブリエルちゃん!!聞いても!!もう、魔王やってらんないよ!!上層部で実質実権もってる爺達は好き勝手にやるし、アジュカと爺どもが勝手に着けた悪魔の駒の裏切り防止の術式のお陰で大変だし!!なに、勝手に死んでんだよアジュカ!!私の変わり土下座して世界中の人々に謝れよ!!暴動も起きるし、やってらんないよぉぉおお!!」

 

悪魔領土での暴動が一先ず落ち着いたのか、魔王セラフォルーはガブリエルと共に欧州平定の為に戻ってきた。だが、ガブリエル達が見たセラフォルーは兎に角疲れはてていた。まあ、無理はないだろう今……悪魔の国は大変なのだ。魔王2人が続けて短期間で朱い月にぶっ殺された事も有ったが、セラフォルーにとっては労働地獄であった。

グレモリーチームVS呪術高専チームのレーティングゲームで明らかになった悪魔の駒の真実、それは魔王セラフォルーさえも知らなかったとんでもない物であった。裏切り防止の術式という爆弾の事実を悪魔政府の中で把握していたのは製作者である故アジュカ本人と政府の実質的な支配者であった長い時を生きた上層部だけであり、魔王セラフォルーと魔王サーゼクスも把握はしていなかった。

そんな悪魔の駒の真実が明るみになり、悪魔の領内とアメリカ等では暴動も発生し、更には暴動を起こした転生悪魔の大半が醜い怪物に変身したりと絶望的な地獄と成ったのだ。それに対して責任者であるアジュカは既に死んでるので対応を行わず……悪魔上層部は「奴隷がなんか言ってるわ。無視しとこ」と知らん振り。まあ、無理もないだろう……悪魔上層部は完全な貴族主義であり、下々の民の事は殆んど眼中になく税を納めてくれる労働力と思っているのだ。

 

「大変ですね……魔王セラフォルー」

「火星ゴキブリやゴブリン達は兎も角、くそ上層部動けよ!!ちくしょうめぇぇえ!!」

 

ストレスで限界突破したのだろうか、セラフォルーはお酒(ホロ酔いカルピス 度数3%)を一気に飲みほす。もう飲まないとストレスでやってられないのだろう。上層部は動かないわ、魔王サーゼクスはシスコンのお陰か兵藤とリアス達に甘いわ……仕事はしてくれるが、暴動は多発するがアジュカは悪魔の駒の機密情報を秘匿したまま死んだわと世は正に働き地獄!!セラフォルーのストレスは限界突破しており、いっそのこと……日本に亡命して『ごじろくじ』や『苺プロダクション』や『コロライブ』のオーディンを受けてアイドルデビューして第2の人生をスタートさせたいと本気で考えてきた程だ。全てを投げ出して、暮らしたいと思える程にセラフォルーはメンタル的に追い込まれていた。魔法少女の次はYouTube、アイドル、VTuberに憧れたのは内緒である。

 

「魔王やめて、アイドルやVTuberに成りたいよ!!それに成ったら、バーチャルや舞台やドラマでも魔法少女に成れるもん!!」

「落ち着いてください!!でも、VTuberやアイドルでもテレビに出れるのは上澄みのエリートだけですよ!!売れるまでが大変なんですから!!」

「でも!!夢があるじゃん!!魔王の地位なんか、捨ててやるよ!!」

「ごじろくじに入ったら……無人島生活や無人島脱出、地獄のローションカーリングや風雲アインツベルン城が有るんですよ!?」

 

だが、アイドルやVTuberで稼げるのはほんの一握りの上澄みだけ。殆んどのVTuberやアイドルは裏ではアルバイトをしたり、途中で挫折してしまう場合もある。夢がある仕事だが、同時に大変でもあるのだ。グループを組んでいる場合はグループ内でギャラを分け合う事もあり……単独の女優と比べると報酬も少ないだろう。そんな夢を追うセラフォルーを何とか宥めるガブリエルであったが……そんな時……1人の人物が部屋に入ってきた。

 

「ガブリエル様、セラフォルー様。呪術高専から派遣された呪術師の方々が到着しました」

 

その人物はガブリエルの右腕であり、ガブリエルの転生天使(使用カードはクイーン)のグリゼルダ・クァルタである。指折りのエクソシストとして有名であり、ガブリエル直々の指名も有ってか……転生天使に選ばれたのだ。

 

そんなグリゼルダがガブリエルとセラフォルーに伝えたのは、遠路遙々……呪術高専から助っ人がやって来た事だ。日本は三大勢力の影響下から抜け出してしまったが、先日のレーティングゲームで圧倒的な戦力を見せつけた上に……和平は結んでくれなかったが、テロ対策には協力してくれる親切っぷり。日本から強力な助っ人が来てくれた為か、ガブリエルとセラフォルーは速やかに拠点の部屋を出て外に向かう。

外では既に悟達が来ており、悟達はジーニアスの影に仕舞った荷物を次々に取り出しては荷解きを行う。いや、本当に十種影法の影はどうなってるのだろうか?影で切り裂くのは勿論のこと、四次元ポケットのように物を仕舞えたり、自分の影の中に隠れたり、他人の影に潜伏して隠れんぼ出来たり応用の幅が余りにも広すぎる。

 

「あれが……噂の十種影法ね」

 

色々と吐き出した為か、ストレスが軽減したセラフォルーがジーニアスの力の応用を見て興味深そうに見つめる。とは言え、セラフォルーが産まれた時には十種影法の担い手は全滅していたので、未知の領域だ。

 

「本当に……あれは……術式なんでしょうか?」

 

それに対してガブリエルは人類が誕生した時から地球にいる。故に知識もセラフォルーと比べて遥かに豊富であり、十種影法の事も多少は知っている。だが、彼女は昔から疑問に思うのだ。

 

()()()()()()()()()()()()()()と。術式なのは間違いないと思うが、明らかに他の生得領域とは異なる。影を操るのは勿論だが、影から10種類の式神を召喚して操る。他人の影にスニーキング出来たり、影の中に潜伏出来たり、なんでもありだ。だが、ガブリエルは思う……十種影法は影を介して影を操り……()()()()と繋げているのでは?と。例えるなら…………神が生前に語っていたおとぎ話……日本神話の国とかに。

 

十種影法の正式名は十種影法術。法術は神の力を扱う術であり、術式の上位存在である。そして、使役出来る十種類の式神はその全てが日本神話の神宝である十種神宝の模様がある。まさかと……ガブリエルは思うのであった。

 

 

 

 

「来てくれてありがとう。私が魔王セラフォルーよ」

「はじめまして、私がガブリエルです。熾天使の1人をしており、魔王セラフォルーと共にこの場の最高責任者をしております」

 

「呪術高専の遠野悟だ。宜しくお願いします」

 

一先ず、ガブリエル達と合流した悟達は現場でのやり取りの為にガブリエルとセラフォルーから色々と話を伺うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

一方の三大勢力の堕天使領土。

 

「ふっ、先生。手を出そうか?」

「いや、いらん。俺だけで充分だ」

 

禍の団に所属するヴァーリ・ルシファーはたった1人の手で蹂躙される堕天使の国を眺めていた。第2の故郷と言える堕天使の国と言えど、今の自分はテロリストだ。堕天使が蹂躙されようともどうでも良い。ヴァーリは強者との死闘を望む戦闘バーサーカーであり、強くなる事が望みだ。

悪魔とのハーフであるヴァーリはどう足掻いても臨界者に成ることは出来ない。悟達と同じ手段で強くなれないなら、別の方法で強くなるしかない。それに、ヴァーリはルシファー家の相伝術式である神器無効化に目覚めており……他者の神器は無意味となる。術式反転を使えば自分の神器の性能を激上昇させる事も可能だ。

 

そんなヴァーリが先生と慕うのは禍の団で出会った1人の青年。その青年は21歳であり、外見は日本人で三咲という地方都市の管理者である久遠寺アリスという魔女と瓜二つで長身の青年だ。

ヴァーリは先生と慕う青年、青年と共に救助した人工的に作られたデミ・サーヴァントの少女 マシュ、ルーマニアで出会った聖杯の少女 ヴァレリー、海外出身の黒人特級レベル呪術師ミゲル、北欧神話を早急に離脱したワルキューレ次女 フリスト、第2の変態仮面へと覚醒したシスコン変態仮面アーサーと共にチームを組んでは戦っている。

 

彼等の狙いは他の禍の団と違い……三大勢力が出した地上への被害を根絶及び原因の根本的破壊的活動+冒険。早い話、ソレスタルビーイング+ダークヒーローのような感じなのだ。三大勢力+協力者は問答無用に潰すが無害な人間には手を出さない事をルールとして決めている。

 

「なんなんだ!?この人間は!?化物か!?」

 

「アザゼル総督に大至急連絡だ!!バラキエル様にも!!」

 

「バカな写輪眼だと!?」

 

その青年の瞳は写輪眼だった。周りにはナノミクロの特殊金属で構築された大量の砂が海のように飛んでおり、堕天使を潰したり、切り裂いたり、ぐちゃぐちゃに潰している。

青年は近接戦闘も可能のようで、無から刀を産み出してはその刀を振るい堕天使を次々と切り殺していく。いや、刀だけではない……刀を鞘に仕舞うと高速で手印を結ぶ……

 

「火遁 業火滅失!!」

「「「ギャァァァ!!」」」

 

口から爆炎を解き放ち……大規模火炎で数多の堕天使が消し炭に変わった。

 

「俺の術式は構築術式。呪力を用いて無から物質を構築することが出来る。構築出来る物質は俺の理解が出来る限り、どんな物でも産み出すことが出来る。だが、生物を作り出す事は出来ない。しかし、作り出した物は消えることなくその場に残り続ける」

 

青年は術式の開示を行う。その為か、青年の呪力出力が上昇する。

青年の術式は構築術式。空想具現化と同じく、無から物質を作ることが可能な物である。作られた物は消えることがなく、残り続ける。その上、作られた物は呪力が込められており……呪具として残り続けるのだ。

 

「俺の名前は千手因幡。貴様達、三大勢力が魔獣創造の担い手 千手エンマと三咲の魔女の遺伝子から作り出した人造人間だ」

 

青年は千手因幡と名乗る。そして瞳の写輪眼が回転し、星の模様の万華鏡へと変化すると、更に回転を続けて輪廻写輪眼へと変化する。

 

「誰が作ってくれと頼んだ?誰が産み出してくれと願った?少なくとも俺は願っていない……お前達の自分勝手な思いから俺は産まれた。俺の行為に意味はないかも知れないし、俺はお前達が滅べば自分から死を選んでやろう……沢山殺したしな、俺が生きる事を納得しない人々も出てくるだろう。

だが、その前にお前達は滅ぼす。これは俺からお前達……世界の管理者に向けた逆襲だ!!」

 

因幡は逆襲を叫び、輪廻写輪眼の力で空を舞う。そして大量の核弾頭を構築し……ヴァーリに触れてその場から消える。その瞬間、核弾頭は連鎖爆発を引き起こして堕天使領土は消滅した。

 

千手因幡 21歳。三大勢力が初めて製作した千手エンマの遺伝子から産み出した人造人間。

生得術式 構築術式。反転術式習得。

遺伝要素 写輪眼→万華鏡写輪眼→輪廻写輪眼。柱間細胞+グルメ細胞。

個性 デウス・アンブロシア。数多の物を喰らい、喰らえば喰らう程に戦闘力が一時的に上昇する。

禍の団 ヴァーリチーム改めて革命派のサブリーダー(ヴァーリが一応リーダーだが、実質のリーダー)である。




次回……一方の禍の団。まさかの闇落ちアヴェンジャーの因幡さん!!勿論、サヴァに成ったらグランドアヴェンジャーだわ……生前ベルさんと仲良くなりそう(笑)

オーフィスたん「お菓子たべたいのん」
因幡さん「パンケーキ食べるか?グレートレッドは倒さないけどな」

オーフィスたん「ミゲル、あげる」←折り紙
ミゲル「オー、そんなオジョウにはコレね」←折り紙の鶴

オーフィスたん「だっこ」
ヴァレリー「はい、どうぞ」

ヴァーリさん「ラーメン食べるか?」
オーフィスたん「食べる!!」

見てみたい番外編

  • さとるん先生1年目(4年後)
  • if エンマ特級呪術師生存ルート
  • 呪術高専ギャグ紅白戦(さとるん3年)
  • 1ヶ月1万円生活
  • 格付け対決(平和時空)
  • さとるんシエルルート
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