『ねえ、君……名前なんて言うの?私、アイって言うんだ!!』
『名前なんてないよ。命辛々必死で逃げてきたから』
とある町の児童養護施設。今から10年も昔の事だった。今では日本中で誰もが知るアイドル B小町の絶対的なエース アイと現在進行形で三大勢力による負の側面と上層部に逆襲を誓った青年は出会ったのだった。当時、少年に名前は存在せず、命辛々アザゼルの拠点から逃げ出して透明マントをかぶって潜んで隠れて……三大勢力から怯えるように生きてきた。幸いにも発現した個性 デウス・アンブロシアによってどんな物でも食べ物に出来たので……はぐれ悪魔の死肉、呪霊、時には雑草とどんな物でも喰らって生きてきた。
『今日はカレーだって、一緒に食べない?』
そしてその孤独な少年は千手因幡と名乗るようになり、暫くは孤児院に滞在した。だが、アイがアイドルデビューして暫く……とある貴族悪魔がアイの美貌に目を付け、因幡はアイを悪魔に変えようとした貴族と眷属を皆殺しにして孤児院から姿を消した。定期的にアイやアイの身元引受人と成った社長の前には現れるが、陰ながらアイを守りながら三大勢力の誰にもバレずに三大勢力の闇を破壊してきた。
そして……現在。
三大勢力最強派閥 悪魔。その本土。
「やはり、俺の瞳は闇を映す」
写輪眼を輝かせ、千手の羽織りを羽織った千手因幡による単独での悪魔との戦争が始まった。因幡の周囲には死肉という動かぬ物質へと変わった悪魔達の亡骸が転がっており、因幡は死んだ悪魔の腕を掴んでグシャリグシャリと咀嚼する……つまり食べた。
ジーニアスや因幡のように千手エンマの遺伝子から産み出され、アザゼルが作り出したエンマチルドレンは術式の他に個性と呼ばれる特殊能力が存在しており、その個性は実に様々だ。ジーニアスの個性は『自分が所有物と認識した物(一方的に可能)を武器に作り替える』であり、因幡の個性であるデウス・アンブロシアは様々な物を喰らい……能力を上昇させ、呪力や消費した魔力を回復させる。
「構築術式……クラスター爆撃!!」
数機の爆撃機を構築させ、自立操作で起動させて飛ばす。そして爆撃機は数多のミサイルを投下させる。投下されたミサイルからは小型の爆弾が大量に降り注ぎ、大地を燃やして数多の悪魔の悲鳴が紫色の空に響き渡る。
構築術式は一見、汎用に優れており……一度作れば永久に残り続ける存在を作れる便利な術式だ。だが、弱点はある。それは構築術式は呪力効率が物凄く悪く、燃費も良いとは言えない。それを補う為に因幡はデウス・アンブロシアの力で殺した敵や、敵の一部を文字通り食べて体力と呪力を回復させてパワーアップしたり、大量に製作した様々な呪具を四次元ポケットに格納して必要な時に取り出したり、中距離~中長距離を呪力を通して自在に動かせる液体金属と砂のようなナノマシンでカバー。近接は呪具や体術戦闘、忍術と戦闘することで構築術式の弱点をカバーしてるのだ。
「さてと……もう俺が居なくても大丈夫だな」
四次元ポケットから魔剣スパーダを取り出し、右腕で握る。1度、目蓋を閉じて再び開くとその瞳は輪廻写輪眼に変化していた。
「かかれ!!」
「構築系の神器か!!数で押しきれ!!」
「悪魔に勝利あれ!!三大勢力に栄光あれ!!」
だが、悪魔は空を自由に飛べるし空間転移も朝飯前のように出来る。直ぐ様、広大な悪魔領土の何処から大勢の悪魔が押し寄せて因幡に襲い掛かる。
「来いよ……本気で俺を殺しに来いよ!!俺は本気で国を落としに来たんだからよ!!」
四次元ポケットからナノマシンと液体金属が出現し、悪魔を潰す、切り裂く、握り潰す。そして、因幡がナノマシンと液体金属を足場にして高速で移動して数多の悪魔をスパーダで切り裂く。そして……片手で印を結び……
「木遁!!花樹海降臨!!」
花の樹海が咲き乱れ、毒の花粉を辺りに撒き散らす。
『遺書
これをお前達が読んでいる時、俺はもう既に死んでいるだろう。なに、俺は三大勢力や三大勢力の背後に居る三大勢力の抑止力を司る異世界の神にも負けないさ。ああ、これは自分で選んだ末路だ。
ヴァーリへ。禍の団はお前の方が先輩だが、俺はお前に呪術のコツは教えたはずだ。後は戦うこと以外の人生のやりがいを見付けたんだ、後は大丈夫だろ。
マシュへ。お前の人生はこれから始まる……始まったばかりだ。俺が居なくても大丈夫だろう。
ミゲルへ。あいつらを頼む。
ヴァレリーへ。安心しろ、ギャスパーは殺さん。お前の人生もこれからだから、きっと幸せは訪れる。だから、前を向け。
変態へ。妹のパンツを被るのは辞めろ。まじで』
「邪魔だ!!飛雷神斬り!!」
「ひでぶ!!」
『カテレアとクルゼレイへ。悪魔上層部は俺が必ず殺す。良い王に成る前に産まれる我が子を幸せにしろよ?子供1人幸せに出来なくて、良い王には成れないからな』
「火遁 紅蓮螺旋丸!!」
「あがぁあ燃える!!燃える!!」
『後、これは俺の大切な2人に渡してくれ。いや、ごめん。もう送った後だわ。
拝啓、星野アイ様。ありがとう、お前に会えたお陰で俺は千手因幡に成れた。人間に成れた……ただの逆襲の機械人形になる所だった。愛してる。でもごめん、お前を抱き締めるには俺は余りにも血で汚れすぎてる……アイドルのお前とは釣り合えない。大好きだよ、アイ。
拝啓、弟である遠坂ジーニアス様。生きてくれて有り難う。そして……あの時に助けることが出来なくてごめんな。もう、お前には遠坂の家族も、本当のお姉ちゃんも、呪術高専とごじろくじの家族が居る。お前のお兄ちゃんだよって名乗らなかったのが心残りかな?』
『呪術高専の悟、傑、アルクェイド、シエルへ。
俺は禍の団のテロリストだ。悪人だよ、大勢のテロ行為で悪魔や堕天使を殺した。だけど、1つ訂正させてくれ、俺は民間人は1人も殺していないよ、俺が狙うのは人間を資源と勘違いする三大勢力の奴らだけだから。俺は悪魔の国を滅ぼしたら、自分自身の命と引き換えに奇跡を起こす。
その奇跡の名前は輪廻眼瞳術 輪廻転生。自分の命と引き換えに、任意の存在を蘇生させる秘術だ。禍の団の過激派が殺してしまった民間人、三大勢力の手で殺されてしまった被害者、強引に転生された被害者を蘇生させて……全ての転生悪魔と転生天使を人間に戻す。その奇跡を使った後は俺は死ぬ。だから遺体は完全に破壊して、誰にも使われないようにしてくれ。俺の死に場所はここだから、この時刻以降に来てくれ。頼んだぞ』
「相変わらず、この目は星が見える」
そう告げ、因幡はグシャリと悪魔の頭部を噛み砕いて食べる。大王バアルの城は潰したし、バアルの一族は皆殺しにした。これで、悪魔上層部は全員殺した。後は……何処かで英雄グレモリーチームと共に行動するアザゼルを確実に殺すだけだ。
「勝手な事はしないでくれないかな?イレギュラー」
そんな声が聞こえ、因幡は声の方を見る。そこには超絶美女で爆乳の女性が立っていた。因幡は輪廻写輪眼のお陰か、その女性が誰なのか理解できた。その女性は異世界の女神……間違いない、三大勢力の抑止力であり……三大勢力が新たな霊長になるように干渉していた存在だ。
「私は乳神です」
乳の神なんてなんだよ。因幡は心の中で嘆く。
「勝手な事はしないでください。三大勢力は……兵藤一誠は私に選ばれました。世界のために必要です。
貴方は世界のバグにより産まれた癌とも言える人物の息子、同じく癌です」
「その三大勢力のエゴで作られたがな」
「千手エンマが世界の法則を歪めた。聖書の神が転生させたギャラハッド、本来は存在しない神器の可能性……臨界者は別に幾らでも修正が効く誤差でした。この世界の事は私は気に入ってました……月姫、fate、様々なおっぱいが有ります。そのおっぱいの加護に包まれた兵藤一誠が世界を救うのがこの世界のレールでした。しかし、貴方の父親という癌がそのレールを歪めた……」
「千手エンマが歪めたレールが、五条の末裔が産まれるイレギュラーを引き起こし、宿儺の器が産まれたり、獅子王の戦斧の持ち主が生存するという異常事態が起きた。
貴方もその1人です。本来なら星野アイはカミキヒカルの手で16歳で妊娠出産し、ストーカーの手で殺されるのがルールでした。しかし、貴方がそれを歪めた……兵藤一誠の嫁になるなら大歓迎でしたけど」
「貴方は悪魔を滅ぼせません。貴方達、禍の団は絶対悪でなければ成らなかった……そのルールを貴方は壊してカテレアとクルゼレイを改心させた!!ルールを壊さないでください。
ですが兵藤一誠には私が乳の加護を全力で注いでいます……貴方で「輪廻写輪眼!!最大解放!!別天神!!」がぁぁぁあ!!」
因幡の左目の万華鏡写輪眼は別天神。それは対象に認識させずに幻術に陥れ、気付かれずに記憶の改造や認識障害……そして絶対的に命令を降すことが出来る最強幻術。だが、そのインターバルは数年かかり、柱間細胞とグルメ細胞を生まれつき宿した因幡でも数時間に1度しか使えない。
(コイツが父さんを殺した!!ただの一神話の組織だった三大勢力が世界を支配して人類が家畜にされた元凶!!絶対に許さない!!見つけた……見つけたぞ!!ジーニアスの為に……アイの為に……そして未来を生きる子供達の為に絶対にコイツはこの世界に二度と干渉させない!!)
因幡が乳の神に命じた別天神の命令は「今まで狂わした人達の人生の分激痛で苦しめ」「この世界に2度と干渉するな」「何事も認識できず、永遠に闇をさ迷え」である。そのお陰か、乳の神は発狂するように嘆いてこの世界から消えた。
「視力は喪ってないが……アイツを消すために縛りを使ったからな。もう別天神は使えないか」
万華鏡写輪眼の光と模様は残っているが、乳の神を……三大勢力の抑止力パワーを消すために強引に縛りを使った為か、別天神の力は使えなくなってしまった。
「おぱぱーぱい!!おっぱーい!!」
「「「イッセーが壊れた!?」」」
あと、兵藤一誠くん。乳の神からの加護パワー注入が中途半端で終わった為か「おっぱい」としか言えなくなり、認識できなく成ってしまった。
『おっおっおおおぱぱぱい!!』
序でに兵藤と繋がっていた為か、ドライグも壊れた。
「お前……生きていたのか!?実験台1号!!」
「今際の際だぞ?じゃあな」
そして……1人のプリン頭が死んだ。
「死に場所は此処って決めてた」
因幡はとある場所に来ていた。それは遺伝子上とは言え、母親が産まれそだった三咲と呼ばれる町の丘。父親の産まれた地域でも良かったが、そこは五大宗家の土地であり、行ったら間違いなく遺体を利用される。最後に母親が見たであろう景色を堪能してから死のうと。
「さよなら、俺の大好きなこの世界」
輪廻写輪眼が発動する。
「どうせなら……アイと結婚式挙げたかったな……はは、ワガママだな。それかジーニアスが大人になる所。マシュとヴァレリーの花嫁衣裳とか色々見たかったよ。有り難う、さよならだ」
輪廻転生。
それが発動し、奇跡が起こる。禍の団の過激派が殺した全ての民間人、三大勢力の蘇生できる被害者が甦り、全ての転生悪魔と転生天使が強引に人間に戻される。奇跡が終わった時、因幡の肉体は機能を停止して……どさりと倒れた。その死に顔は笑みを浮かべて眠っているようだった。
「なんか、生き返っちゃいました」
「お帰り、私の大好きな嘘つきさん!!この……バカァ!!」
「ただいま」
「うん、お帰り。ご飯にする?」
「いや、俺が作る。アイ、なに食べたい?」
悪魔で誰が生きてるの?サーゼクスとかは殺されませんでした(笑)
上層部……皆殺し!!上層部シンパ……皆殺し!!英雄 兵藤一誠……おっぱいに壊れる!!
次回……因幡さん、なんで復活したの?
さとるん「突撃じゃぁあ!!スタイリッシュ自害停めんぞ!!」
すぐるん「もう間に合わないよ!!ニュースで世界中の人々が復活してるってやってるし!!」
ジーニアス「僕……もうしかしたら蘇生出来るかも。脱兎の本当の力を使えば」
十種影法……真の力を発揮する!?
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