セラフォルーの就活+α
三大勢力壊滅から1ヶ月後。
悪魔の駒という支配の礎を喪った悪魔、国と数多の構成員と頭を喪った堕天使、そして案外損害は無いが転生天使の法則を喪った天使……その3つを含めた三大勢力とそのシンパは異世界から世界の法則をねじ曲げる程に干渉していた乳神の加護を喪った。
乳神の加護を喪った三大勢力は抑止力が働かなくなり、世界の頂点から瞬く間に転げ落ちた。しかし、案外……三大勢力の元所属だった構成員の中にはしぶとく生き残っている人々も居るのだ。
「ガブリエルちゃん……やっとだね」
「ええ、ダメ元で応募してみる物ですね。まさか、書類選考を勝ち抜いて面接に進むなんて凄いですねセラフォルー」
悲報(三大勢力にとって)!!大天使ガブリエルと魔王セラフォルー、とっくの前に三大勢力から離職!!
実はセラフォルーとガブリエルは悟達と別れてから直ぐに、三大勢力を離れて別の職場へのリクルートを決意。三大勢力の崩壊を好意的に考えて、現在は大分県にある冬木市のボロアパートでシェアハウス暮らしており、ガブリエルはスーパーのレジ打ちやマクドのアルバイト、セラフォルーはガールズバーやガソスタで働きながらVTuberを夢見る乙女として過ごしている。
『ごじろくじ、専属VTuberの常設オーディンを開催。やりたい自分、なりたい自分に成りたくはないか?人種、種族問わずに夢を追いかけたい方は此方へ!!
YouTube、ニコニコ、Twitch等々様々なコンテンツで自己PR動画を作成し、此方に送ってください。二次面接に進めた方は数日後に連絡します。
二次面接はオンラインorごじろくじ本社ビルで面接です。本社ビルで面接を受ける際は普段着で御越しください。プロデューサーや先輩ライバーor先輩タレントの方々が面接を行います。これに合格すれば内定で、その後は研修やレッスン、Vモデルが完成次第にデビューです!!頑張って』
と……ギャーさん率いるごじろくじが常設オーディンを行っていた事も有ってか、セラフォルーは頑張ってお金を稼いで安物だがノートパソコンを購入して動画を作成し、応募。その結果、一次試験を突破して二次面接に進むことが出来たのだ。
冬木市の新都……栄えたところに有るデカデカと聳えるビル。そのビルこそ、ギャーさんが僅か数年足らずで規模を拡大して芸能マネジメント&VTuber産業だけで年商一兆を突破した『ごじろくじ』の本社ビルである。
因みにごじろくじプロダクションの社長はギャーさんではなく、一応は衛宮切嗣というギャーさんの元マスターがしているが……切嗣社長は実質、副社長である。
「いくわよ……ガブリエルちゃん!!」
「そうね」
そしてセラフォルーとガブリエルはごじろくじの本社ビルの門を潜り抜ける。本社ビルにはごじろくじのモットーである、どんな種族でも働けるの為か様々な種族の人々が働いていた。妖怪、三大勢力では超希少とも言える絶滅危惧種のエルフ、妖精、などなど様々であった。もしかしたら、この中にセラフォルーが日頃から見ているVTuberの中の人が居るのかも知れないが……確証は持てない。
係の人の案内で面接を行う部屋に通されたセラフォルーとガブリエル。セラフォルーはこの日の為に面接の予行練習も何度も行ってきたし、YouTubeを通して勉強も行ってきた。
深く深呼吸して、セラフォルーは扉を叩く。すると奥から「どうぞ」とギャーさんの声が聞こえてきた。どうやら実質社長でありプロデューサーが直々に面接をしてくれるのだ。セラフォルーの緊張はMAXに高まるが……決意を固めて扉を開く。
「失礼します!!本日は御忙しい中、ありがとうございます」
挨拶をしながらセラフォルーと付き人のガブリエルは扉をくぐる。そこでは……
「ようこそ、ごじろくじプロダクションへ。席に座ってくれ」
敏腕プロデューサー 円卓最強の問題児 ギャラハッド(通称ギャーさん)
「まあまあ、気軽にしてちょうだい」
物理最強オカマエルフ チャイカ
「ミルたんだにょ!!よろしくにょ!!」
現在登録者200000人。コアなファンに受け入れられた魔法少女を目指す漢女 ミルたん。
(ミルたんとチャイカ、そのまんまの見た目やんけぇぇぇー!!)
セラフォルーがチャイカとミルたん……ごじろくじが誇る主戦力(物理)を見て驚く。この2人はVモデルとリアルの見た目がほぼおなじのために、セラフォルーは驚いてしまったのだ。
「ぽえぽえぽえ~鯱旗クロエだよ?」
灰色の髪をした中学生~高校生程の見た目の美少女がそう告げた。彼女は鯱旗クロエ。元鯱だった元転生悪魔であり、悪魔の駒の作用のお陰か外見が鯱から人間に変わってしまい、体内から悪魔の駒が消えて元に戻っても見た目が変わらなかったのでVTuberに成った元鯱のバーチャルアイドルである。風呂嫌い。
「ペンギンだ。宜しく頼む」
「そのまんまだな!!おい!!」
最後の面接官は小学生程の背丈に大きくなったアデリーペンギン。名前はペンギンであり、職業はVTuber。
元々は野生のアデリーペンギンであったが、ペンギンの可愛さを見た貴族悪魔が悪魔に変えた。その後、悪魔の駒の作用で小学生程に大きくなったが……主人がブラック企業並みの環境だったので辞表を叩き付けて脱走。冬木に流れ着いて今に至る。
「因みに……俺と共に面接に参加してくれるのは間接的も含めるが、有る意味三大勢力の被害者とも言えるな。
チャイカは故郷のエルフの里を勢力を拡大してた頃の聖書の手で焼き払われた。ミルたんは悪魔が面倒を見てた死徒27祖の手で故郷を喪った。クロエとペンギンは悪魔の駒の被害者で、元は動物の鯱とアデリーペンギンだ……もう2度と本来の姿には戻れないしな。
踏み絵のように思うかも知れないが、彼等に種族の差別はない。だが、プロデューサーの俺よりも共に活動を行う彼等の視点からも面接を受けさせたくてな、参加してもらった」
とギャーさんが説明してくれた。本来ならポンコツエルフとエルフの王族も参加予定だったが、現在は配信中で参加できないとのこと。
「はっはい!!お願いします!!」
「どうぞ。座ってください」
面接官であるギャーさんの指示に従い、セラフォルーは椅子に座った。
「先ず、わが社は現時点の素質は採用基準に関係有りません。配信やライバー活動の素質はレッスンでどうにか出来ますからね。
貴方の熱意、思いを採用基準としています。先ず、貴方のお名前と実年齢、人種を教えてください」
「はっはい!!セラフォルー・シトリーです!!人種は悪魔で、今年で473歳です!!」
「ありがとうございます。私は面接を担当します、プロデューサーのギャラハッドです」
こうして、セラフォルーの運命を決めるVTuberに成るための面接が始まった。
「前職は魔王と書かれてますが……主にどんな事をしてましたか?」
「一応外交を主にしてましたが、向いてなかったです」
「そうですか。他にお仕事は?」
「今はガールズバーでバイトしたり、ガソリンスタンドで働いています」
「ふむ。汗水垂らしてお金を稼ぐ大変さは理解しているようですね。良かったです。この業界はどうしても売れれば印税やグッズ利益、スパチャ等の投銭で一気に大金が入る事があります。その為に、どうしてもお金の有り難みが希薄に成ってしまうタレントが居ますが、セラフォルーさんはその心配は有りませんね」
VTuberの主な収入源はグッズ販売による利益、所属事務所から出る歩合制の給料、YouTubeやTwitchにTikTok等の収益や投銭(スパチャ)等である。その為に一度の配信で日頃から汗水垂らして頑張って働くサラリーマンの月収程のお金が入る時も有るのだ。しかし、それは売れた場合だと言っておこう。そのような売れて大金を一度に稼ぐことが出来るVTuberやYouTuberはどうしても、お金の有り難みが希薄に成ってしまい……それは働かず、いきなりYouTuberやVTuber活動で大金を得た配信者が特に成りやすい。
ごじろくじプロダクションではそう成らないためにも、デビュー前のタレントには本社ビルの中にあるグッズ売場や喫茶店でバイトをしてもらい、汗水垂らしてお金を稼ぐ素晴らしさを知ってもらう事に成ってるのだ。勿論、ジーニアスもやった。因みに……配信であんまりまだ売れてないタレントも希望すれば喫茶店や協定を結んでいる飲食店で働け、日当は当然ながら出る。
「では次の質問です。セラフォルーさんはVTuberに成ったら、どんな配信をしたいですか?」
「歌ってみたやゲーム実況!!雑談や料理配信等をやってみたいです!!」
「ふむ。成るほど……ですがゲーム実況は物によっては配信禁止や収益無しと企業が決めている物も有ります。それは理解してますか?」
「はい!!勿論です!!ちゃんと、概要欄を見てから配信します!!」
「宜しい、事前勉強はしているようですね。では次です……企業VTuberはわが社のYouTube番組に出演する時も当然ながら有ります。中には結構な無茶振りな内容も有りますが、これは私より所属ライバーから話してもらいましょう」
ギャーさんはそう告げ、チャイカ、ミルたん、クロエ、ペンギンと順番に見る。先ず最初に口を開いたのはチャイカだ。
「まあ、色々有るわよ?無人島脱出したり、無人島で一泊二日したり色々だわ。
マリカー対決とかのゲーム関連の企画も有るけど、ごじろくじは結構な無茶振りな物もあるぞ?チャイちゃんは罰ゲームで冬木大橋からバンジージャンプしたし」
「バンジージャンプ!?」
「ミルたんからもあるにょ。危ないけど、事前にプロデューサーさんがロケハンしてるから安全は確保されてるにょ!!」
「いや、そのプロデューサー!!円卓最強のぶっ壊れなんだよね!?」
「良い突っ込みセンスにょ!!プロデューサー!!ミルたんはセラフォルーちゃん気に入ったにょ!!」
「鯱旗達は冬木近辺の治安維持や化物退治もやってるよ?鯱旗掃除屋だもん」
「それ、別の意味での掃除屋だよね!?」
「ボーナスも出るぞ。治安維持は無給だが、人々の笑顔を守れるのはやりがいがある。配信や実況、企画を含めたライバー活動は多忙だが、楽しくてな。前職だった眷属時代と違ってちゃんとした給与が貰える。眷属時代は給与がドングリとアジだったしな」
「どの貴族か分からないけど……ごめんね!!」
セラフォルーが所属ライバー達と少し話し、見事なツッコミを入れる。そして所属ライバー達の様子を見て、ギャーさんPは結論を出す。
「現場の声を聞いて貰えましたが……貴方はそれでもごじろくじのVTuberに成りたいですか?」
「成りたいです!!」
「個人勢と異なり、御社所属のライバーはマネジメント料として2割貰います。その代わりですが、此方も所属ライバーを全力でバックアップし、好きなようにわが社の設備を使えます。それでもですか?お金を稼げるだけなら個人勢の方が利益は有りますよ?」
「決意は変わりません!!」
「分かりました。ようこそ、セラフォルー・シトリーさん……ごじろくじへ。合格だ」
ニヤリとギャーさんが笑みを浮かべ、チャイカ達……所属ライバー達も拍手でセラフォルーを迎え入れる。
「えっ?合格?内定なの?」
「そうだが?」
「こう言うのって……数日かけてとかじゃないの!?」
「いや、時間が勿体ないだろ?」
セラフォルー・シトリーさん、無事に内定!!Vモデルの作成の都合上、デビューは1ヶ月後と成ったのだが……
「いや~すまん。魔法少女はミルたんとキャラが被るんでな。海賊の船長にしたよ」
「海賊の船長!?」
海賊VTuber!!人生のお宝を探していざ抜錨!!セラフォルー改めてアクア船長、出発!!
だが、セラフォルーは知ってしまった。ごじろくじの上位勢は悪魔勢力すら単独で滅ぼせる化物集団だった事を……最強のプロデューサー、伝説の騎士王、魔法漢女、オカマエルフ、ベルさん、エルフの王女、そしてジーニアスなどなど挙げればキリがない戦力が集っていた。
「なんで皆、VTuberしてるの!?そんなに強いのに!?」
「「「やりたいからやってんだよ」」」
そんなごじろくじプロダクションの戦闘力が明らかに成るのは、北欧神話(笑)主催のレーティングゲーム世界大会であった。
一方、セラフォルーとガブリエル(マネージャーとして就職)は無事にリクルートに成功した。しかし、魔王サーゼクスとその元眷属、そして世界の救世主(笑)と称されていた兵藤一誠とリアス・グレモリーとその元眷属達はと言うと、オーディン(呪霊)率いるアスガルドに身を寄せていた。
「おぱぱーい!!おぱぱぱーい!!」
なお、兵藤は乳神からの加護注入が中途半端に終わった影響から元に戻らず……胸を求める存在として生きていた。言葉を発する事が出来ず、人としての思考も出来ず、ただおっぱいを求めるだけの存在として生きている。リアスやサーゼクス達はなんとか兵藤を元に戻そうとするが、残念だが元に戻すことが出来ない。肝心のドライグも兵藤と同じく『おっぱい』としか話せなくなり……知恵を借りる事は出来ないのだから。
「どうやったらイッセーを戻せるのよ」
リアスは大きな溜め息を吐き出した。兵藤に胸を揉まれながら。
人語は話せず、おっぱいを求めるだけの獣と変化してしまった兵藤を元に戻したい。それはリアス達の願いだ……自分達が愛する男が人語と思考を喪ってしまえば仕方無いだろう。兄であるサーゼクスとその元眷属もなんとかしようとしてくれるがお手上げ状態なのだ。
だが、悩みはそれだけではない。小猫改めて白音の離脱、ミカエルの転生天使だったゼノヴィアも離脱。眷属は元の種族に戻され、ギャスパーはどこでもドアで現れたヴァレリーと名乗るハーフ吸血鬼の手でお持ち帰り。眷属とイリナが人間に戻り、リアス達は著しく弱体化してしまったのだ。
「そういや……今、オーディン達がレーティングゲーム世界大会を企画してるのよね?」
だが、今はオーディン達が滅んだ悪魔国家の代わりにレーティングゲームの世界大会を企画しているのだ。そのレーティングゲーム世界大会は一種の儀式としての側面を持っており、世界大会で集まった呪力や魔力を用いたり……聖杯戦争としての聖杯を再現した物を用いたりして『起こせないような奇跡』を起こしてそれを優勝賞品にしようとするのだ。それを使えば……兵藤を元に戻せる。リアス・グレモリーは優勝できるか分からないが、参加を表明した。
一方の裏ボスB
宿儺は呪肉していた嘗ての部下、裏梅(性別不明)と合流して今ではすっかり人口が減ってしまった欧州を観光していた。鏖殺を謳歌したいが、この現世は平安の時代と比べて食材が旨い、兎に角旨い!!味の濃い料理、野菜が美味しい料理、ジューシーな肉料理、甘いスイーツなど様々であった。
「裏梅。この時代のステーキは旨いな」
「作用でございます。料理長から焼き方を聞きました。熟成肉は難しいですが、焼き方は応用できそうです」
「流石だ」
宿儺……現世を超絶謳歌!!そんな時だった……
「あら?宿儺じゃない」
そこに1人の美女が現れた。彼女は万(よろず)、宿儺と同じ時を生きた平安の凄腕呪術師だ。宿儺が認める数少ない逸材であり、術式は構築術式。呪力効率の悪い構築術式の有効な使い方を考え、それを実行して藤原家に取り立てられた過去を持っているのだ。
だが、万の隣には宿儺が見馴れない真ん丸とした青い二足歩行の何かが居たのだ。
「万か。その隣の青狸はなんだ?」
「紹介するわ。私が構築術式で再現した」
「僕、ドラえもんです」←のぶ代ボイス
万さん、サブカル補正を得る。そしてドラえもんは宿儺一味に入り、宿儺はグルメテーブルかけの素晴らしさを知るのだった。
「あとドラちゃんに出して貰った、お取り寄せバッグで十種影法の担い手の呪物をゲットしたわ。どうする?」
「頂こう。なに、弟の後継者の後輩を見ててな……この術式の有用性の素晴らしさに気付いた所だ」
宿儺はその呪物を呑み込み、呪物に刻まれた十種影法の担い手の自我を滅ぼして十種影法を取り込んだ。
宿儺様、呪術本誌と同じ力を得るのだった。
夜蛾学長「なんか、変な新大陸出来て地球の大きさが2倍に成ったぞ!!」
さとるん「ひゃっほー!!借金0だぜ!!む?この大陸、冥界の堕天使領土と悪魔領土に似てね?」
すぐるん「いや……まさか」
朱い月「久し振りだな……我が眷属達よ」
トラフィム「お久しぶりです。我が王。所でメレムは?」
朱い月「スタイリッシュ辞職した。あと、ヴァルハラ・オティンティン館というオネショタ漫画にハマってるな……」
トラフィム「王よ……レーティングゲーム世界大会に出ますか?」
朱い月「良い余興と成りそうだな……小僧も出るだろう」
レーティングゲーム世界大会……どうする?
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インフレMAX!!加減?知らんな
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借金無いんだろ?ハジケろ
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サヴァ化大人伏黒降臨(十種+御厨子)
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究極体宿儺VS究極体朱い月
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全部だ……そう全部だ……