ガンダム ビルド…ビビットアーミー艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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第15話 帰路

撫子をボコボコにした深海はその後、アミオたちを連れて夕食へと向かおうとした。アミオたちは夕食までお世話になるのは迷惑だと断ったが、夜空に、折角だから。と頼み込まれ断れずに黒野一家と夕食を頂くことにした。すると、体育館を出ようとしていた深海がふと何か思い出すと口を開いた。

「撫子。お前、晩ご飯はどうするんだ?」

「!?」

深海が思い出したのはあろうことか撫子の事だった。それを聞いたアミオたちはとても驚いた表情を見せたが、深海は気にしている素振りは見せなかった。

「妾は鬼じゃ。食べずとも多少は生きられるが、お主がどうしてもと言うのなら―――」

「もう1回殺られたいか?」

「マジでごめんなさい。ご一緒させてもらってもよろしいでございましょうか?」

深海は、やれやれ。と肩をすくめながら、着いてこい。と一言呟いた。そして撫子も食事に加わることとなった。

 

そして夕食が始まり、昼食時の黒野一家にプラスで明石と夕張も加わると、その規模は昼食のそれを凌駕していた。そして夕食の中で、深海はアミオたちと初対面の夕張を紹介した。

「こいつは夕張だ。物づくりに関したら、こいつの右に出る奴はいないだろうな」

「初めましてね!私は夕張、話は提督から聞いてるわ。よろしくね!」

そしてアミオたちも改めて自己紹介をした。勿論、撫子もである。だが、深海の圧に押された撫子はいたって普通の自己紹介をしていた。

(相当、深海提督のアレが効いたんだろうな……)

と、アミオは勝手に納得していた。そして夕食が済むと、深海は本庁舎の前にキャンピングカーを回してアミオたちをホテルへ送る準備をしていた。そうしていると、準備を済ませたアミオたちが本庁舎から出てきた。

「深海提督、お待たせしました!」

「ああ。こっちも今準備が終わったところだ、乗ってくれ」

そしてキャンピングカーに乗り込んだ4人は、車に乗っているもう1人の人物に気づいた。

「あれ?貴女って確か、大鳳?」

「あ!覚えてくれていたんですねミモザさん。嬉しいわ!」

乗っていたのは大鳳だった。とは言え、昼食時の服装と違いグレーのフード付きパーカーと黒のジーンズを履いた格好ではあったことにクレアは驚いていた。

「大鳳さんの私服って、結構普通なんっさね」

「え、え?」

「だってお昼はあんな格好してたっさから」

「あ、ああ!あれは艦娘としての正装なの!私服もそうだけど、慣れ親しんだ服だからついつい着ちゃうんですよ!」

「それにしてもアンタ、何で車に乗ってるんだよ?まさか行方不明の英雄と2人でこんな時間から遊びにでも行くのか?」

「いや、これから飲みに行こうと思ってな。大鳳に代行を頼んだんだ」

そして運転席に乗り込んできた深海が言った。

「長門さんも誘ったんですが、今日は1人で飲みたいって……いつもなら一緒に来てくださるのに…どうしてかしらね提督?」

「さあな?まあ、誰にでも1人で飲みたい日くらいあるだろうからな(今日は、陸奥の命日らしいからな。無理もない)」

「それもそうですね」

「…それじゃあ出すぞ」

そう言った深海は車を発進させた。外灯に照らされた鎮守府を横目にしながら、キャンピングカーは走り、やがてトンネルを抜けた。そしてしばらく市内を走り、駅前に到着した。到着した車から4人は順番に降りていったが、アミオだけが降りる直前で脚を止めた。

「あの、深海提督―――」

「今は、深と言え。アミオ」

「あ、ごめんなさい」

アミオは降りる直前に深海に声を掛けたのだ。

「それで、なんだアミオ?」

「あ、はい。えっと、深さんの飲みに…僕もついて行っていいですか?」

「アミオ?」

アミオの言葉を聞いたビビは、思わず彼の名前を呼んだ。するとアミオはビビに謝罪を入れた。

「ごめんよビビ。僕、深さんともう少し話がしたいんだ」

「何のだよ?」

「そりゃ男としての在り方とか、ガンプラバトルの話だよ。僕は、深さんの話をもっと聞いて、ビビを守れるくらいの男になりたいんだよ!」

「バカッ!こんな所でそんなこと言うな!」

アミオの告白を聞いたビビは完全に赤面してしまった。そしてアミオはビビに向かって頭を下げた。

「だから今日は行かせてくれ、頼むよ!」

「ああわかったよ!行けよ!」

「ありがとうビビ!」

赤面をするビビに気づいているのかいないのか、アミオはとても嬉しそうな表情だった。そして、アミオと大鳳を乗せたキャンピングカーは駅を後にし、深海の行きつけの店へと車を向かわせたのであった。

 

続く

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