ガンダム ビルド…ビビットアーミー艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
港にて再会を果たした深海とアミオ。アミオは、再開の記念にと自身の右手を差し出した。それに気づいた深海は、フッ。と笑みを浮かべてアミオの右手を握り握手を交わした。
「元気そうだな、アミオ」
「はいっ。深海提督も、お変わりなく!」
「相変わらず小さいままだな、あんた」
「お前も元気そうで何よりだ。ビビ」
そう言って深海はビビとも握手を交わしたのだった。そして―――
「おいっ、妾との再会には何もないのか?」
「てっ、そうだよ撫子!何でお前、まだ深海提督といるんだよ!」
「何でと言われても、妾が深海の家に居候しているからに決まっておろう?」
「い、居候だって!?」
「お前がか!?」
「そうじゃ。何か変なことを言ったか?」
あの撫子が深海の家に居候している。それを聞いた2人は驚きを隠せなかった。元々撫子は、ジッとしている様なタイプの人物ではない。何か面白そうなものがあれば、知らない内に何処かへ行ってしまっていることが多いからだ。故に、同じ所に居続けていることに驚いていたのだ。
「深海提督、それって本当なんですか!?」
「ああ。でなければ、俺はこいつを負ぶってビビッ島に来たりはしない」
「てか、なんで
「
「まあ、うるさくて何回か海に捨てたけど」
「ふっふっふっ、移転の技が使える妾には意味なかったがな!ハッハッハッh―――」
撫子が腰に手を当てて大笑いを始めた直後、深海は撫子の胸ぐらを掴みそのまま無言で海に向かって放り投げたのだった。
「はぁー!?」
撫子の驚く声が聞こえて間もなく、ドボォーン!という音と共に水柱が高々と上がった。深海は撫子を放り投げたポーズのまま、その場でしばらく佇んでいた。するとしばらくして、深海の隣に桜の花弁が舞うと、直後その場に撫子が現れた。どうやら、移転の技を使うと自動で服は乾くらしい。
「おい!妾は今、何も変なことは言ってないではないか!」
「………うるさい」
「なっ!?」
現れた撫子を横目に、深海は一言だけ呟いた。その言葉を聞いて撫子は、胸に釘を刺されたような感覚を味わっていた。その光景を眺めていたアミオとビビは、苦笑するしかなかった。
「そ、それよりも!何処か落ち着ける所へ行きませんかっ?ここじゃ、他の人の目もありますし!」
「そうだな。私も早いとこ、ここから離れたい気分だ」
「同感だな。近くにファミレスがあるみたいだし、そこに向かおう」
「おお、ファミレスか!楽しみじゃ!」
「静かにしてないと、お前だけ自腹にさせるぞ?」
深海の脅しに撫子はただ一言、すみませんでした。と、言ったのだった。
そして、港から少し行ったところにあるファミレスに到着したアミオたちは、しばらくの間談笑をしていた。旅行後の大学生活の事、夜空たちの事、ミモザやクレアの事、居候中の撫子の事等々、色々な話で盛り上がっていた。
「そう言えば深海さん。深海さんはいつまでビビッ島に?」
「明後日には帰ることになる。明日1日はフリーだが、何か催し物でもあるのか?」
「いえ、特にないのですが。せっかくこうして再会できたわけですし…ガンプラバトルを…そのぉ…」
「ああ、なるほどな。良いだろう」
「本当ですか!?よかったぁ」
「そう来なくちゃだな。あの時の借り、返させてもらうぞ!」
「ふっふっふっ、ならば妾も参戦してやろう!」
と、撫子までもが参加することになったがビビは、少し呆れた様子になった。
「おいおい、また撫子コレクションを出すのか?あんなので私たちは倒せ―――」
だが、その言葉を深海が遮った。
「あの時のこいつと一緒にしない方がいいぞ?俺の家に居候してからこっち、こいつは格段に腕をあげてるし、何より―――」
「今回は、妾自身が妾自身の手で1から作りあげたガンプラで相手をしてやろうではないか!」
「ええ!撫子が1からガンプラを作ったのかよ!」
「ああ。しかも、こいつの作ったガンプラは完成度も高い。前みたいに戦っていたら、負けるのはお前たちかもしれないぞ?」
「ふんっ、なら尚更燃えるって話だ!」
と、それぞれに闘志を燃やす4人であった。
続く