ガンダム ビルド…ビビットアーミー艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
その後またしばらく談笑を楽しんだ深海たち。だがやがて深海は、さてと。と呟くと席を立ち上った。
「そろそろ行くか」
「そうじゃな」
それに続いて撫子も立ち上がる。それを不思議そうに見ていたアミオが2人を呼び止めた。
「深海さん。もう帰るんですか?」
「帰る訳じゃないが、折角ビビッ島に来たんだ。観光しないと損だろ?」
「なら僕が案内を――」
アミオも立ち上って深海を止めようとしたが、逆に深海がアミオを止めた。
「ありがたいが、遠慮しておくよ。それにお前たち、今はデート中だったんじゃないのか?」
「あっ!」
深海の言葉を聞いたアミオはハッとしてビビの方を向いた。ビビは一連のアミオの行動を見て、ムスッとしていた。アミオは慌てて、ビビに何度も謝罪をした。それを見て深海と撫子はクスッと笑みを浮かべるのだった。
「心配には及ばんさ。
深海はそう言ってテーブルの上に1万円札を置いた。
「これで足りなかったらすまない。では、また明日な」
「また明日会おうぞアミオ!」
そう言って深海と撫子はファミレスを後にした。
その後、深海は撫子を伴ってビビッ島内を散策した。観光スポットを回ったりしていた深海と撫子はとある商店街へと足を踏み入れていた。それは深海が暮らす海原市の商店街とほぼ同じくらいの道幅で、とても活気に溢れていた。
「深海よ、ここの商店街には美味いスイーツがあるのじゃ!秋雨たちへの土産物として、買って帰らぬか?」
「ほぉ、それはいい案だな撫子。案内してくれ」
「ああ!妾に任せておけ!」
撫子に先導され、深海は商店街の屋根の下を歩いていった。そしてしばらく人混みの中を歩いていた撫子が、ある店の前で歩みを止めた。
「おお、ここじゃ!」
そう言った撫子は、深海を待たずに店内へと入って行ってしまった。
「おい待て撫子!」
そんな撫子を追って深海も店内へと入って行った。すると、色とりどりのスイーツが並べられたショーケースの前に薄赤色に2本のアホ毛があるロングヘアーの女性と、前髪が外にハネている青色のロングヘアーの女性がそのショーケースの中を覗き込んでいた。2人の女性はスイーツを前に楽しそうに話をしていた。その2人の姿を見た深海は、ふと思った。
(ん?何処かで見たような……)
「いやでもさ、こっちの奴も良さそうじゃない?」
「うーん、私はこっちもいいと思うっさ!」
「あ、それ今流行ってるやつだよね!」
「ミモザさんも今日はこっちにしたらどうっさ?」
(っ!?)
青色のロングヘアーの女性が「ミモザ」と言った直後、深海はビクッとした。が、先に声を掛けたのは撫子の方だった。
「ん?今お主、「ミモザ」と言ったか?」
「え?」
そして、青色のロングヘアーの女性が振り返った。のと同時に、その女性は驚いた声を上げた。
「うわっ!や、八乙女撫子!?」
「クレアどうし――うわっ!何で
「おお!ミモザにクレアではないか。久しぶりじゃのぉ!」
そこにいたのはミモザとクレア、その人だった。そして、撫子の後ろから深海が姿を現し2人に声を掛けた。
「ミモザ、クレア、久しぶりだな」
「てっ、深海提督さんまで何でここにいるっさ!?」
「うわっ!マジじゃん!もうどうなってるのよ今日は?」
そして続けざまに深海の姿を見て、ミモザとクレアは驚くのであった。
続く