ガンダム ビルド…ビビットアーミー艦隊これくしょん 作:黒瀬夜明 リベイク
ミモザたちが旅行の計画を立て始めてから数ヶ月が経ち、ミモザ、クレア、アミオとビビの4人は遂に出発日を迎えた。ビビッ島にある空港に到着した4人は早速入場ゲートに向かい、日本行きの飛行機に搭乗した。
「いやーいよいよだねー!待ちに待ったって感じするよね!」
「はいっさ!なんだかんだで、私も今日が楽しみだったっさ」
「まあ、私も否定はしないな。そうだろアミオ?」
「ああ。この日の為に入念に計画したんだ。きっと楽しい旅行になる筈だよ…と、そろそろ出発みたいだな」
機内アナウンスが流れ、アミオたちはシートベルトをした。それから数分後、飛行機は滑走路を走りだし、ビビッ島を飛び立った。
「おとーさん遅すぎ遅すぎ遅すぎ!」
「悪い悪い、準備に手間取ってな」
鎮守府本庁舎の玄関から出てきた黒野深海は、先に外で待っていた黒地に青いラインの入ったセーラー服っぽい襟元が特徴のワンピースを着て、青色のスカーフをネクタイ代わりに着けた。黒い髪を後ろで長い三つ編みにした青い右目と赤い左目の少女「雨葉」に遅すぎだと言われた。ちなみに3回単語続けていってはいるがこれは雨葉の口癖である。
「遅すぎは嘘、3分しか待ってない」
雨葉の言葉に右目が隠れる程長い前髪が特徴的な白いショートヘアーに雨葉の着ているワンピースとは襟元のラインとスカーフの色が赤色になっている赤い右目の少女「梅雨葉」が雨葉に対してツッコミを入れる。
「3分でも、遅すぎ遅すぎ遅すぎ!」
「もう雨葉!お父さんを困らせたら駄目でしょ!」
「そうだよ!雨葉お姉ちゃん、お父さん困らせたらメッだよ!」
そして黒い襟に赤いラインの入った黒地に長袖のセーラー服と黒地のスカートを着て青色のネクタイを締めた右目が少しだけ覆っている部分が白い黒髪を三つ編みにして左肩から垂らしている青い目の少女「秋雨」と、毛先が白く跳ね毛とアホ毛がある薄焦げ茶色の髪を三つ編みにして左肩から垂らして赤色と銀色の髪飾りを付けた、黒い襟に赤いラインの入った黒地に長袖の袖口と裾が白くなっているセーラー服に、裾に赤いラインの入った黒いスカートを穿いた青い目の秋雨たちよりも背の低い少女「
幸来は、深海と時雨の六女である。その容姿も性格も母親である時雨と姉である秋雨にそっくりで、秋雨と一緒によく雨葉を叱っている。
「もう!なんでなんでなんで幸来まで怒るの!」
「お父さんを困らせたらダメって、秋雨お姉ちゃんいつも言ってるでしょ!だからわたしも怒ってるの!」
「いや…別に困ってないんだけど…」
「ほら!お父さんも困ってるって言ってるよ!」
「いや困ってねぇからぁ!!」
思わずツッコミを入れてしまった深海。するとそこに現れたのは―――
「ほらほらー喧嘩しちゃダメだよー」
深海の母親、空母水鬼だった。空母水鬼は現れるなり喧嘩(?)をする雨葉と幸来をギュッと抱きしめた。
「ちょっとおばあちゃん!いきなりギューしないでよ!」
「おばーちゃん!またそうやっていきなりギューはいやいやいや!」
(またかよ…)
深海は呆れた顔で雨葉と幸来をハグする空母水鬼を見ていた。このハグは空母水鬼流の仲直り術(という名の大好き自己満ハグ)である。
「ギュー!!」
「おいおい…いいかげー――」
「いい加減にしなよお婆ちゃん」
「ヒャッ!!」
そしてハグをしている空母水鬼の後ろから、幸来と同じくらいの身長の右目が完全に隠れている真っ白な長髪を左目が隠れないように髪留めで止め後ろ髪を毛先で纏めた、黒地に左胸を中心に十字線が入ったTシャツに黒いジーンズを履いた青い左目の深海そっくりの少女「
「雨深」
「お父さんが本当に困ってるから、やめてあげた方がいいよ」
「う、うん。ごめんよ雨深ちゃん」
(うん。今回は本当に困ってた)
雨深は深海と時雨の五女だ。そして彼女の見た目は、深海がそのまま小さくなった。というのが妥当だろう。というより、完全に深海である。性格も深海に似てか、幼いながらも効率をよく考えており、何気に空母水鬼のストッパーもやっている。すると鎮守府の玄関から、秋刀魚漁支援の時の服装をした時雨に連れられて、右目を隠している腰まである青みがかった白いロングヘアーにグレーの長袖上着の下に白いワンピースを着て額の左右に1本ずつ黒い角がある、深海の義理の妹である「
これまた右目を隠している前髪の部分と毛先部分だけが白い長い焦げ茶髪の一部を三つ編みにして左肩から垂らし、それでも残った髪が腰までの長さになっている、白い襟元に右が黒、左が赤のラインが入った右腕だけが長袖で袖口が白いカフスになっていて左腕は半袖になっているセーラー服に黒地のスカート、赤いスカーフを身につけ、三つ編みの毛先には雨粒が2つくっ付いてぶら下がっている髪留めを付けた青い左目の少女「
そして、真っ白な肌と真っ白なロングヘアーに黒い髪留めを付け、オフショルダーの白いドレスの上に長めの茶色いストールを羽織った。青白い右目、そして左目は黒く焼け焦げて固まった鉄の様な物に覆われている空母水鬼と同じくらいの高身長の女性「
「ごめんよ提督、待たせちゃったね」
「あー!おばーちゃんみーっけ!!」
「わわっ!もう、相変わらず晴華ちゃんは甘えんぼさんね!」
「えへへ~」
と早々に空母水鬼に飛びついた晴華は空母水鬼に頭をなでなでされながら猫の様にじゃれついていた。晴華は深海と時雨の四女で、とてもおてんばで甘えん坊な性格をしている。そして何より、生粋のお婆ちゃん子である。
「………」
その晴華の姿を見て、少しだけ羨ましそうな顔をする幸雫。そんな幸雫の頭をちょっと雑めに白が撫でていた。すると幸雫はギュッと白の脚に抱き着いた。
「…移動の時は離れてよ?幸雫」
「………うん」
白の言葉に、幸雫はとても小さな声で答えた。白は、数年前まで声を発することが出来なかったが、とある事件が原因で再び声を発することが出来るようになっていた。そして幸雫は、深海と時雨の七女だ。梅雨葉以上に口数が少なく、普段はボーっとしているが祖母である空母水鬼や、白、深海、時雨にはよく甘えてくるちょっと寂しがり屋なところがある性格をしている。
「……あの、深海提督」
「ん?どうした
深海海月姫は深海にゆっくり近づくと肩をポンポンと叩いて声を掛けた。深海海月姫は、数年前に深海が参加したガンプラバトル全国大会で戦い、その後とある理由で深海によって保護された深海棲艦だ。ちなみに深海が言った「
「本当に私も付いて行っていいのですか?深海提督の妹さんを迎えに行くのなら、海月はお留守番でも……」
「何言ってるんだ海月。これもお前が地上での生活に慣れる為なんだぞ?」
「そ、そうなんですか?」
「ああ。中枢棲姫からお前のことは任されているからな。すまない」
「いえ…中枢棲姫様からの指示があるのなら、海月も頑張ります」
「その意気だ。頑張って人嫌いを克服していこうな」
「はい!」
ちなみに中枢棲姫は深海棲艦を束ねているリーダー的存在で、現在は地上に上がろうとする同胞の支援などを行っている。
「さて、出発するか」
深海はフード付きのグレーの上着を羽織るとキャンピングカーに乗り込み、彼らは鎮守府を後にした。
「んん~!!遂に到着だー!」
「ここが日本っさか…ビビッ島とよく似た気候っさね(ふう…機内はちょっと緊張したっさ)」
「そうだな。天気予報は当たったみたいだな、アミオ」
「うん、本当によかったよ」
日本の空港に到着し、外へ出たアミオたち。空港の正面入り口には、客待ちのタクシーや都市バスなどが多く停まっていて、多くの人間が右往左往していた。
「アミオさん。これから何処に行くっさ?」
「まずは電車に乗って、乗り次ぎながら
「ま、道中も旅行の楽しみだからね!早速、出発しよ!」
「電車の中では静かにしろよ。ミモザ」
「それくらいわかってるわよ!」
アミオたちは空港を後にし、空港に隣接した駅から電車に乗った。電車の中は空港を利用する客が多くいたが、アミオたちは運良く4人全員が座ることが出来た。やがて電車が発進し、4人は電車に揺られながら海原市を目指した。
続く