ガンダム ビルド…ビビットアーミー艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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最終話 彼らの未来

輸送船が出航して数分後、アミオは先日輸送船が入港を目撃した場所に向かった。そしてしばらくすると、数人の艦娘に護衛された輸送船団がゆっくりと姿を現せた。アミオはそんな輸送船団を海風に打たれながら輸送船団を眺めていた。すると、背後からビビが歩いてきた。

「ここにいたかアミオ」

「あれ、ビビ?何でここに」

「見送りぐらいしないと、流石に失礼と思ってな」

「そっか」

「あ、アミオさんビビさん」

それに遅れてクレアもその場に現れた。

「クレアも見送りか?」

「そんなところっさ。本当に、お世話になったから…」

アミオが、そっか。と言うと後ろから誰かが走ってくる音が聞こえた。

「待ちなさいよ、このチビスケー!!」

そして後ろから3人のよく知る声の叫び声が聞こえてきた。3人が振り返るとそこにはミモザが全力疾走で走ってくるのが見えた。ビビとクレアの2人は、なぜミモザがあれ程声を上げているのかわからなかったが、アミオだけはあえてそっぽを向いたのだった。そして、3人の隣を通り過ぎたミモザは防波堤の前で脚を止めると深海に向かって全力で叫んだ。

 

 

今度会ったら絶対ボコボコにしてやるから、覚えてろー!!!

 

 

その声は勿論深海の耳に届いていた。深海は、後ろを振り向いてフッと笑みを浮かべ、R旗をマストに掲げた。それを双眼鏡で確認したアミオもまた深海と同じように口元に笑みを浮かべたのだった。

「何笑ってるんだよアミオ」

「ううん。別に何でもないよ」

こうして、ふとした出会いから始まった行方不明の英雄と、4人の少年少女たちの話は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそれから1年の月日が流れた。

 

深海と撫子がビビッ島を後にしてからも、深海とアミオたちとの交流は続いていた。深海がたまたまクレアの為に残していた連絡先が後の3人の手の渡ったことがきっかけである。勿論、怒らせたままのミモザからも怒りの電話がかかって来て、深海もある程度の申し訳なさも感じる羽目に放ったのだか、今では普通の交流がありミモザは特に夜空との仲が進展しているらしい。2人はたまに会っているらしい。そしてこの日、旧執務室で農作業で使う資材の在庫確認をしていた深海の元に1通のメールが届けられた。深海のスマホが、ピロリーン。と着信音が鳴らした。深海は早々にスマホを手に取ると、画面を確認した。

「アミオからか」

「む?アミオからメールが来たのか深海よ」

そして、旧執務室のソファに座っていた撫子が深海に尋ねた。深海は、ああ。と短く答えた。

「なんて書いてあるの提督?」

「なんだよ、読めって言うのか?」

深海の隣で書類に目を通していた時雨が、深海にメールを読んでほしそうな視線を向けてきた。普段なら時雨はこんなことを言わないからと、深海は少し驚き気味だったがここでとどめの一言が入った。

「良いじゃないですか提督。別に聞かれて恥ずかしい内容じゃないんでしょう?」

「何だよ大鳳まで……はぁ…仕方ないな、読むぞ」

 

深海さん、この度僕はビビと結婚することになりました。それと、結婚することともう1つご報告があります。僕とビビに娘が生まれました!家族写真を送ります。是非、僕たちの新しい家族を見てあげてください。娘がもう少し成長したら、1度そちらに伺おうと思っています。その時には、色々よろしくお願いします!

 

Ps.

本当は先月にお伝えしたかったのですが、連絡が遅くなってしまいました。

 

そしてメールに同封されていた、おそらく病院で撮ったのであろう生まれたばかりの赤ちゃんを抱きかかえるアミオとベットで微笑むビビの写真を見た深海は、あの日4人に見送られビビッ島出港した時と同じ、笑みを浮かべたのだった。

(フッ、あいつも遂に父親か…)

「なんじゃと!?アミオとビビの2人(あやつら)、結婚して第一子までも既に生まれたじゃと!?」

「おおー!アミオさんとビビさんにおめでとうございますって送らないといけないね提督!」

「時雨さんの言う通りですね!今すぐにでもお祝いの返事を送ってあげるべきです!」

そして旧執務室にいた3人もまたそれぞれ驚きを隠せなかった。そして深海はそんな驚く3人をよそに、撫子の座るソファの反対側にあるもう1つのソファに置かれた3つの揺りかごを見つめていた。

「まあ、驚くのは俺たちだけじゃないかも知れないがな」

深海はそう言って机から立ち上がると、揺りかごの方へと向かって行った。そして揺りかごの中を覗き込んだ。そこには生まれたばかりの3人の赤ちゃんがスースーと寝息を立てていた。1人は白い髪の赤ちゃん、もう1人は茶色ががった黒髪の赤ちゃん、最後の1人は少し赤みがかった茶髪に額に黄金色の小さな角がある赤ちゃんだった。深海はその3人の写真をスマホで撮ると、時雨、大鳳、撫子の3人が深海に寄り添ってきた。

「「提督…」」「深海…」

そして深海はゆっくりと目を閉じると、またフッと笑った。

 

 

 

さて、驚くのはどっちだろうな。アミオ

 

 

 

深海はそう言って窓の外の空を仰いだ。




これにて、「ガンダム ビルド…ビビットアーミー艦隊これくしょん」の物語は完結となります。コラボさせていただいた星亀少将さん、ありがとうございました。

よろしければ、星亀少将さんの小説も一緒に楽しんでいただけると幸いです。

次回からは2回に分けて、「ガンプラ紹介」「登場人物紹介」をしたいと思います。もう少しの間、よろしくお願いいたします。
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