ガンダム ビルド…ビビットアーミー艦隊これくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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第9話 交流

本庁舎に戻った深海たちは建物の2階にある旧執務室、もとい黒野一家のリビングへ向かった。旧執務室の扉を開け、室内に入ると秋雨と幸来がせっせと台所にある料理を運んでいた。

「幸来、次はこれをお願いできる?」

「うん!気を付けて運ぶね!」

梅雨葉と雨海、皿を抱えた幸雫の3人で協力してテーブルにお皿を置いていた。

「幸雫、重くない?」

「………うん。大丈夫

「雨海がちゃんと支えてるから、梅雨葉お姉ちゃんはお皿置くのに集中して大丈夫だよ」

「わかった」

そして白と空母水鬼が全員の箸を置いていた。

「よし、これで全員分だね」

「白ちゃんは手が早いねー!」

「いやいや、逆に何でお兄ちゃんの箸を置くときだけ2分も掛かってるの?」

「え?だって深海のお箸だもん。あの子をあやすみたいに優しく置かないと折れちゃうでしょ?」

「いや、お箸ってそんな簡単に折れないでしょ…」

台所では、エプロンを付けた1人は裾や縫い目に山吹色のラインが入っている黒いロングコートを羽織り、白地に黒いラインの入ったスカートと焦げ茶色のストッキングと同じ色の靴を履いた、腰まであるロングストレートの黒髪と深紅の瞳が特徴の女性の長門と、両側に突起が付いた白と黒のラインが入ったドイツ将校の帽子を被り、首には錨の輪部分を首に通した首輪のようなものをつけ、肩口から背中までを切り取ったような黒い前留式のボディースーツの様なシャツと腹部にポケットの付いた軍服のようなものを胸下から下だけを切り取って着て、灰色の地に黒縁のニーソックスと同じ色のブーツを履いた金髪ロングストレートと碧眼が特徴の女性のビスマルク、金色の髪を耳辺りで錨型の髪飾りでまとめておさげにした黒と灰の長袖と、両手には白手袋、黒のミニスカートに黒のハイソックスを着た少女プリンツ・オイゲン、そして深海海月姫が時雨から引き継いだ料理を作っていた。

「ビスマルク、そこにある塩コショウを取ってくれないか?」

「わかったわよ。これでいい?」

「ああ、助かる」

「ビスマルク姉さま!キャベツの千切り、終わりました!」

「じゃあ、あの大皿に盛りつけてちょうだい。海月の方は―――」

「はい。今コンソメスープが出来上がったところです。味、大丈夫かしら」

「どれどれ……うん、大丈夫。だいぶ上達したじゃない」

「あ、ありがとうございますビスマルクさん!」

「みんな、提督を呼んできたよ」

そして時雨がそう言いながらリビングへと入っていった。

「さあ、入ってくれ」

「あ、お邪魔します」

そう言って深海はアミオたちを室内へ招待した。アミオたち4人は深海に指定された椅子に腰掛けた。それから遅れること数分後、雨葉と晴華が、夜空、夕立、深空、もみあげの長い、やや茶色みがかった黒髪のショートボブに、黒の薄手の上着と丈の短いミニスカートにスパッツを履いた茶色の目をした少女、大鳳の4人を連れて部屋に戻ってきた。

「大鳳さんと夜空お姉ちゃんたち、呼んできたよー!」

「お待たせお待たせお待たせー!」

「提督、いま戻りました!」

「ごめん、遅くなっちゃったよ…あ、アミオさん、ビビさん、クレアさんにミモザさんも!みんなここに来たんだね」

「ぽーい!昨日ぶりっぽーい!」

「い、いらっしゃい…」

そして夜空たちも少し足早に自分たちの椅子へ向かって歩いていった。

「これで全員だな。長門、そっちはどうだ?」

「少し待ってくれ…これを盛り付けて……よし!これで全て完成だ!」

「じゃあ、私が運んでおきますね!」

「気を付けるんだぞ秋雨」

「大丈夫ですよ長門さん!」

そして秋雨が最後の料理をテーブルに運び終わり、昼食の準備が完了した。そんな中、アミオたちは目の前に置かれた大量過ぎる料理にいた呆気に取られていた。

「す、凄い量だね……」

「ああ…修学旅行で行ったホテルのバイキングでもここまでの品数は―――」

「うん。無かったよね」

「無かったっさ」

そうしている内に長門たちも席につき、執務室には23人という大人数が集まった。

「それじゃあ、いただくとするか…長門」

「ああ。それではみんな、合掌だ。」

長門の号令を受け、その場にいた全員が一斉に合掌した。アミオたちも慌てて両手を合わせた。

「ではみんな、自然と生産者の方たちに感謝して―――いただきます!」

 

 

 

 

 

いただきますっ!

 

 

 

 

 

そして全員が一斉に「いただきますっ!」と言うと、各々が料理を食べ始めた。特に晴華と雨葉は勢いよく料理を頬張っていっていた。幸い、深海の隣だったアミオは少し慌てた様子で深海に話しかけた。

「あの深海提督。ここに居る皆さんは――」

「ん、ああ。紹介が遅れたなここに居るやつらは全員俺たちの家族だよ。少し時間がかかるが紹介するぞ」

「あ、よろしくお願いします」

「まず俺の隣にいるのが俺の妻である時雨だ。時雨はさっき紹介したから、説明はいらないだろ?」

「改めましてだね。僕の名前は時雨、これからよろしくね」

時雨は軽く頭を下げた。

「その時雨の隣から、俺の娘である長女の秋雨、次女の梅雨葉、三女の雨葉だ」

「あ!自己紹介だよねお父さん!私は秋雨って言います。よろしくお願いします!」

「次女の梅雨葉。よろしく…」

「雨葉だよっ!梅雨葉とは双子なんだ!お兄さんお姉さん、よろしくよろしくよろしくッ!!」

と秋雨たちがそれぞれに自己紹介をした。

「その隣の奴が、義理の妹である白だ」

「初めまして!浅瀬白って言います。気軽に白って呼んでくれると嬉しいな!」

「ちなみに白は元艦娘で元深海棲艦だ。額の角は深海棲艦の時の名残みたいなもんだ」

「え、元艦娘で元深海棲艦?どういうことっさ?」

クレアがふと疑問に思った事を口にした。

「私たち艦娘は、轟沈すると深海棲艦になってしまう。らしいからな」

と、クレアの隣に座っていた長門がそう言った。

「そうなのっさ?」

「まあ、あくまで噂だがな。おっとすまない。私は長門、初めましてだ」

「え!長門って、あの戦艦長門その人ですか!?」

「あ、ああ。そうだが……」

と、長門が名乗るとアミオが興奮した様子で食いついてきた。

「何だよアミオ。こいつが長門だからって、どうしたんだよ?」

「知らないのかビビ!日本が当時、世界に誇った世界七大戦艦(ビック7)の1隻。それがこの戦艦長門なんだよ!凄いよ、深海提督に戦艦長門その人にも出会えるなんて!」

「ほう…お前はあの時(艦船時代)の私を知っているのか。若いのに、歴史について学んでいるのは感心だな」

「ちょっと!なんで長門(あんた)ばっかり注目浴びてるのよ!この最強の高速戦艦、ビスマルクを無視するなんていい度胸じゃない!」

と、長門の隣で食事を取っていたビスマルクが声をあげた。

「おいおいビスマルク。自分で最強と言ったら、凄味が無いぞ」

「うるさいわね!アドミラルは黙っていなさい!」

「こいつはビスマルク。まあ見ての通り、なかなかに堅物な奴なんだが仲良くしてやってくれ」

「ちょっ!堅物なんて言うなぁー!」

「まあまあ、ビスマルク姉さま。食事中なんですから落ち着いてくださいよ」

と、隣からビスマルクを宥めるようにプリンツが会話に入り込んできた。

「すみませんね。ビスマルク姉さまはちょっとカッとなりやすいんです。大目に見てもらえませんか?」

「え?あ、いや…そんなことは…」

「そいつはプリンツ・オイゲン。ビスマルクの保護者だな」

「え?パッと見、逆な気がするけど……」

「ウグゥッ!!」

と、ミモザの無意識のツッコミがビスマルクの心の像に突き刺さった。

「あははは……(まあ、実際はそうなんだけどね)あ、私の事は気軽にプリンツって呼んでね!」

「それで、その奥に居るのが大鳳だ。鎮守府(うち)の航空艦隊、元エースだ」

「初めまして、大鳳と言います!よろしくお願いしますね!」

「元エースってことは相当腕が立つのか?」

「いや、艦娘としてだからな。まあ、ガンプラバトルの腕もかなりいいが……」

「もう提督、恥ずかしいですよ!」

大鳳が少し顔を赤めながら慌てていると深海は、すまんすまん。と謝った。

「で、その隣は……って夜空たちか」

「ちょっとお兄ちゃん!雑じゃない!?」

「いや、お前ら3人は昨日会ってるだろ?」

「あ、そうだったっぽい」

「夕立姉ぇさっき、昨日ぶり。って言ってたのに」

「あははは……でも、改めてよろしくねアミオさん、ビビさん、ミモザさん、クレアさん!」

「よろしくっぽい!」

「よろしくね…」

「はい!こちらの方こそよろしくお願いします!」

「で、机を挟んで並んでいる4人が四女の晴華、五女の雨深、六女の幸来、七女の幸雫だ」

「わたし晴華!初めましてお兄さんお姉さん!」

「私は雨深。お父さんと間違われるかもだけど、よろしく」

「初めまして、幸来っていいます!よろしくお願いしますお兄さんお姉さん!」

「………ぼく、幸雫。よろしく

「へー!みんな小さいのにちゃんと自己紹介出来るなんて、偉いんだねー!」

とミモザが晴華たち4人を褒めていた。

「ああ。自慢の娘たちだ。んで、席一つ飛ばして―――」

 

 

 

 

 

おーい!!

 

 

 

 

 

「俺の向かい側に座っているのが深海海月ひ―――て、何で机の影に隠れてるんだよ、海月」

無視されたぁー!」「ガタガタガタ……」

と、深海の座る机の反対側の影で、深海海月姫が机から顔の上半分だけを出して小刻みに震えていた。やれやれ、と内心思った深海は深海海月姫を紹介した。

「あいつは深海海月姫。その…かなりの人間不信な奴でな。悪い奴じゃないから、気にかけてやってくれると助かる」

「その、なんであんなに人間不信になってるっさ?」

「深くは言えないが…あいつの生まれた場所が原因だ」

「生まれた場所っさ?」

「ああ。あいつは深海棲艦の中でも、かなり特殊な場所で生まれたからな…あまりこれについては触れないでやってくれ」

「わ、わかったっさ」

「ガタガタガタガタ……う、海月です。海月って呼んでください!ガタガタガタガタ……」

と、海月は脅えた様子のままだった。

「とまあ、これが家の家族全員だ。まあ、一般家庭から考えれば多すぎると思うが…」

「はい。それは確かに……あと、深海提督。お母さんのこと、忘れていますよ?」

「………ああ。そうだったな」

「なに今の間!?」

と、最後の最後に深海は空母水鬼を紹介した。

「俺の母さんの空母水鬼だ。以上」

「ねえ深海。お母さん何か悪い事し―――」

「した」

(´・ω・`)

結果、空母水鬼は撃沈された。アミオたちは苦笑するしかなかった。だがその少し後に、深海が空母水鬼を許した為、空母水鬼の気分は一気に浮上したのだった。それからしばらく、アミオたちは黒野一家との交流を楽しんだのだった。

 

続く

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