力の大会が終わり、今日も孫悟空とベジータは破壊神ビルスの星で天使のウィスに稽古をつけてもらっていた。
「どうやら、力の大会以降身勝手の極意が発動する様子はないようですね。」
疲れて休んでいる悟空に向かってウイスが話しかける。
「いやー、オラも何とかまた身勝手の極意を使いてぇーんだけど、どうしても上手くいかねーんだよな。」
「ふん、情けないやつめ。」
「そういうオメーこそ、力の大会以降あのスゲースーパーサイヤ人ブルーになれなくなったんだろ?」
「ふん、貴様と一緒にするな!」
ベジータは立ち上がり気を高めていく。
「はぁーーーー!!」
「ほう、これはなかなか。」
「おお、すげーぞベジータ!
まさかあの変身をもう自分の物にしてるなんてよー。」
「ふん。当たり前だ・・・と、言いたいところだが・・・。」
変身を解くベジータ
「ん?」
「はぁはぁ。この変身は長くは続かん・・・。」
「悟空さんの界王拳に似た状態ですかね?」
ベジータを観察しながらウイスが杖を取り出す。
「ん?ウイスさん、杖なんて取り出してどうしたんだ?」
「ああ、ちょっと地球へ。
ブルマさんにお願いしていたことがあったので出かけてきます。」
「ブルマに?
一体何の用だ?」
ベジータがウイスに質問する。
「オホホホ、ちょっと倉庫の掃除をしたいと思いましてね。
ブルマさんに掃除ロボットをいくつか頂くことにしたんですよ。」
「ち、あいつ勝手にそんな約束を!」
「なんだ、食いもんじゃねーのか。」
「ええ、と、言うわけで少し出かけてきます。」
そう言うとものすごい速さでウイスは移動していった。
そして、それから数時間後・・・
ウイスが帰ってきた。
「お疲れさした。
みなさん、こちらがビルス様がお住まいになっている星でございます。」
「ん?オメー達まできたんか?」
「ちっ、ゾロゾロと何しにきやがったんだ?」
不機嫌そうにベジータが呟くとブルマが答える。
「決まってんでしょ!掃除しに来たのよ掃除にしに!」
「そうだべ、ベジータさん!普段からビルス様に世話なってんだから掃除ぐらいしねーと申し訳ねーだべよ。」
「ふむ、悟空の嫁。いいこと言うじゃないか。」
チチの態度に機嫌を良くするビルス
「チチ、それに悟飯にピッコロにビーデルまできたんか?あれ?
悟天はどうしたんだ?」
「悟天ちゃんはお勉強とパンちゃんの面倒を見るために置いてきただべ!
「ええ、たまたま暇でしたのでカプセルコーポレーションに顔を出したら巻き込まれまして。」
「私も巻き込まれてしまって。あ、パンちゃんとブラちゃんなら心配いりませんよ。トランクス君と悟天君が面倒を見てくれていますので。」
「ち、あの二人で本当に大丈夫なのか?
くそ、やはりオレだけでも残っておくべきだったか・・・。」
「すみません、ピッコロさん。」
「まあ、いい。
それで掃除しないといけないのはどこなんだ?」
そう言ってピッコロが掃除用具を手にする。
「それではご案内しますのでついてきてください。」
そう言ってウイスが案内を始める。
そのあとを悟空とベジータを除いた4名がついていく。
「悟空さ!なんでこねーだべ?」
「いぃ?お、オラもか?」
「あたりめーだべ!」
「ベジータあんたもよ!」
「な、なんで俺がそんなことを!」
「お二人の修行やめちゃいましょうか。」
「えー、そりゃねーよ。ウイスさん!」
「ち、人の弱みに付け込みやがって!」
「うるさい、さっさと行くぞ!悟空、ベジータ!」
やる気のない二人をビルスが無理やり連れていく。
「なんだ?ビルス様も掃除すんか?」
「ん?僕がやるわけないだろ?」
「じゃあ、なんでついてくるんだ?」
「ああ、掃除ついでにちょっと確認したいことがあるんだよ。」
「確認?」
「ああ、まあ、お前たちには関係のないことだ。
いいからいくぞ。」
一同が倉庫へ着くとウイスが倉庫のカギを開ける。
「うわ、汚ねーな。」
「ええ、すごい散らかりようですね。」
「こりゃ、掃除のし甲斐があるべ!」
「そうですね。お義母さん。
悟飯君、がんばりましょう。」
「ええ、そうですね。ビーデルさん。」
「結構、広いわね。こんなことならお掃除ロボあと数体持ってくるんだったわ。」
「ち、仕方ない。さっさと終わらせるぞ!」
こうして、倉庫の掃除が始まる。
そして、掃除開始から3時間が過ぎたころ。
「ふう。そろそろ休憩すっか?」
「そうだべな。ビルス様
お茶にすんべ。」
「お茶?なにか食べ物とかあるのか?」
「大福さ持ってきたからみんなで食べるべ。」
「おお!でかしたぞ悟空の嫁よ!
まったくお前にはもったいないくらいできた嫁だな。」
「ほんとうに、以前頂いた豆でーふく、大変美味でしたからね。」
上機嫌のビルスとウイス
「おーい、悟飯達!休憩すっぞ!」
「分かりました。父さん。」
「今、行きます。」
「わかった。」
「ふう、疲れたからちょうどよかったわ。」」
「ブルマ、お前は何もしてないだろ?」
「失礼ね。このお掃除ロボのメンテとかしてたじゃない!」
そして休憩に入る悟空達
「そういや、ビルス様。
用事ってのは終わったんか?」
「ん?ああ、これを探しに来たのさ。」
そう言ってビルスはお札の貼られたツボを取り出した。
「なんだそれ?」
「時の精霊を封じ込めたものです。」
「時の精霊?」
「ええ、もともと大人しい精霊でしたが、ある時期から故意に時を操作し全宇宙を混乱に貶めるという事件を引き起こしましてね。
厄介なことに、時を操れるだけに破壊することも出来ないためこうして封印しているんですよ。」
「そんでそろそろ封印が弱まってきたころだと思ったからこの新しい札で再度封印してやろうと思ってね。」
そう言ってビルスは札を取り出す。
「へー、そうなんか。
ん?新しいのあるんならこれはもういらねーな。」
ベリっと悟空が札を剥がす。
「「へ?」」
悟空のその動作に、固まる一同
「ん?オラなんかわりぃことしたか?」
「ば、バカ者!
新しいのを張る前に封印の札を剥がしてどうする!!」
「え?すぐ張りなおせばいいんじゃねーのか?」
「父さん!
なにをやらかしてるんですか!!」
「ウイス!急いで時を戻せ!!」
「はい!ビルス様!!」
ウイスが杖を取り出し時を巻き戻そうとするが、それより先に空間が歪む。
そして、そこで悟空達の意識はなくなった・・・。