フリーザ達が、ナメック星を目指し出発してから数日後、ベジータとナッパが惑星フリーザに到着する。
「ち、フリーザの野郎、もうナメック星に向かっていやがるか。
おい、ナッパ!着替えて飯を食ったらすぐ俺達も後を追うぞ!」
「あ、ああ。
って、お前、フリーザ様にそんな態度取って大丈夫か?」
「問題ない!それより、さっさとしろ!」
苛立つベジータに向かって声をかける人物が現れる。
「兄さん。お久しぶりです。」
「ん?お前は、ターブル?
なんで、お前がここにいるんだ?」
「え?兄さん、聞いていないのですか?
なんでも、フリーザ様が重大発表をするとのことですよ?」
「フリーザが?
なんだ、それは?」
「内容までは聞かされていないのですけど、とりあえず、兄さんに関わることらしく、それで呼ばれてきたのですけど。」
「一体、どういうことだ?
いや、そんなことはどうでもいい。挨拶だけならもういいだろう。俺は急いでフリーザの野郎を追わないといけないんでな。」
立ち去ろうとするベジータに更に声をかける者が現れる。
「おいおい、ベジータ。
ちょっと待ちな。」
「ち、次から次へと・・・。
殺されたくなかったらさっさと消えろ。キュイ!」
「そんな嫌がんなよ。なんだ、ラディッツのやつは一緒じゃないのか。まあいい。それより、こっちだ。ついてこい。」
キュイがそのまま、近くの建物にベジータを誘導する。
「おい、俺は急いでいるんだ。早くしやがれ!」
「まったく、せっかちな奴だ。いいからついてこいって。」
「・・・ち。この忙しい時に。」
仕方なくキュイについていくベジータとナッパ
しばらくすると、更衣室に案内される。
「そこで、その汚い体を洗っておけ、それとその戦闘服も回収するぞ。もうボロボロじゃないか。代わりを持ってきてやるからその間にきれいにしておくんだな。
ナッパ、お前も汗臭いからついでにきれいにしておけ。」
「ん?そうか?」
くんくん、と匂いを嗅ぎ渋い顔をするナッパ
「まあ、どのみち着替える予定だったしな。おい、ナッパ早く入るぞ。」
そういって二人はシャワーを浴び始める。
しばらくして、シャワーを浴び終えた二人に着替えを渡すキウイ。
「ほら、こいつに着替えな。」
「ああ。ん?これは?」
キュイが渡した戦闘服は、かつてベジータ王が着ていたものと同様のものだった。
「なんだこれは?
普通の戦闘服で構わん、それを持ってこい。」
「俺のも、これは側近用の戦闘服だぜ?」
「まあ、そういうなって、これはフリーザ様からお前達にって渡されたんだぜ?」
「フリーザが?」
「フリーザ様だろ?まあ、いい。あとは食事も準備できている。
食べるだろう?ついてこい。」
「・・・ああ。」
キュイが用意した戦闘服に着替えたベジータ達は、キュイの後をついていく。
「おい、一体何を企んでやがる。貴様がこの俺になんでここまでするんだ?」
「・・・ふん。俺だってやりたくてやってるわけじゃねーよ。
だがよ、ライバルの門出を祝ってやるぐらいのことはするさ。」
「ライバル?俺と貴様がか?笑わせやがる。
いや、それより門出とはなんだ?」
「おっと、喋りすぎちまったな。まあ、すぐわかる。
こっちへ来い。」
キウイが再び、ベジータ達を案内すると大きな広場の前で足を止めた。
「おい、ここは宇宙船ドッグへ向かう広場だよな?
なんでこんなところで止まるんだ?」
「フリーザ様を追ってナメック星に行くんだろ?
すでに宇宙船を用意してある。クルーもスタンバイ済みだからさっさと行くんだな。
あ、飯もそこに用意してあるから心配するな。」
「え?あ、ああ。
お前はどうするんだ?」
「俺もあとでお前の弟と一緒にナメック星に行く。
さあ、いいから行けよ。俺はこれでも忙しい身なんでな。」
「ああ・・・。」
(一体、何を考えてるんだ?フリーザの奴も俺が追いかけてくることぐらいは予想していただろうが、なんで、宇宙船まで用意している?)
ベジータが宇宙船に乗り込むと、クルーたちが挨拶をする。
「それでは、早速ナメック星に向かいますが、よろしいでしょうか?」
「ああ、ここからだと1ヶ月ぐらいか?」
「ええ。大体そのくらいで着くと思います。」
「分かった。なら早速向かってくれ。」
「了解しました。」
そして、ベジータとナッパを乗せた宇宙船がナメック星を目指して飛び立つ。
そんなベジータ達を見送りながらキウイは、スカウターを操作する。
「はい。予定通り出発いたしました。
クルーたちにはベジータ達が疑問に思わない程度にゆっくりと向かうよう言ってあります。
はい。我々もこれからナメック星へと向かいます。」
スカウターで誰かに連絡を取るキウイ
「・・・はい。疑問に思いながらも受け取り、着替えました。
大丈夫だと思います。あいつ全く気付いてる様子はなかったですよ。
まあ、所詮サイヤ人・・・え、あ、はい。失礼しました。
では、準備を整えナメック星へと向かいます。」
キュイは連絡を取り終えるとスカウターの操作をやめ、ため息をつく。
「ふう・・・。
いまだに信じられないが、フリーザ様があそこまでするとはね。
あいつ、上手いことやりやがったなー。おっと、急いで準備しねーとフリーザ様に殺されちまうな。」
キュイは急いで、作業へと戻っていった。