「なあ、ピッコロ。
お前、なんでこの先に最長老様?だっけか。
その人がいることを知っているんだ?」
クリリンがピッコロに質問すると代わりにブルマが答えた。
「種族的に本能で感じ取れるんでしょ。
それより、見えてきたわ。あの建物がそうなんじゃない?」
「ああ、そうだ。あれが最長老様のお住まいだ。
いいか。お前ら。くれぐれも粗相のないようにしろよ。」
「あ、ああ。
で、そこに行ってどうするんだよ?」
「ふ、少し試してみたいことがあってな。
まあ、いいから俺に任せてもらおうか。」
ピッコロ達が最長老の家の前に着くと、中からナメック星人が現れた。
「・・・やってきたか。
そのうちやってくるとは思っていたが、本当に来るとはな。」
「お、おい。ピッコロ。この人が最長老様か?なんか、お前に似てるな?」
「いや、違う。こいつはネイル。最長老様のお付きだ。」
「え?そ、そうなのか。」
「ピッコロのいう通りだ。それより、ここに来たということは最長老様に御用があってのことだろ?」
「ああ、もう知っているかもしれんが、ここにフリーザ達がやってきている。
今の俺なら十分に勝てるレベルの相手だが、こいつらだと厳しいからな。最長老様に潜在能力を引き出していただこうと思ってきた。」
「そうか。分かった。最長老様の元に案内しよう。
ついてこい。」
ピッコロ達がネイルの後についていくと、最長老の元に案内される。
「ふむ・・・。ネイルから聞いていましたが、本当に現れるとは。
しかし、ネイルから聞いている話と少し内容が異なっているのですが、貴方達はお気づきでしょうか?」
「どういうこと?」
「どうやら、まだお気づきではないようですので説明していきましょう。
まず、フリーザ一味ですが、貴方達の知識では本来、この星の者を手あたり次第に殺していくのでしたね?」
「そうよ。それで、悟飯君たちがフリーザ達と戦うことになるのよ。」
「ふむ。ネイルも同じようなことを言っていました。
しかし、実際にはフリーザ一味はドラゴンボールこそ狙っていますが、ナメック星人を手あたり次第殺すことはしていないのです。それどころか、きちんと試練をこなしているのですよ。」
「フリーザ達がですか?
一体、どういうことだ?」
「感じ取れる気は邪悪そのものなのですが、しかし、今現在で、死者は出ていないのですよ。」
「・・・確かに妙ね。もしかして私たちが原因かしら?」
「そうかもしれんな。しかし、フリーザを放置しておくわけにもいかないだろう。
同胞達が死んでいないのなら朗報だろう。今のうちにフリーザを俺が殺しておこう。」
「勝てますか?相手はあのフリーザ。貴方は強くなっているようですが、それでもその差は・・・
ふむ。どうやら皆さんはまだ潜在的に力を秘めているようですね。
私がその力を引き出して差し上げましょう。」
「はい。お願いします。では、まずは悟飯。お前からやってもらえ。」
「え?あ、はい。
えっと、お願いします。」
「ははは、そう緊張しなくてもいいですよ。
では失礼して。」
最長老がそう言って、悟飯の頭に手を置く。
すると、悟飯の力が引き出されていく。
「え?あ、あれ?最長老様?え?え?
ここは・・・。え?ん?どうして?」
「お、おい。悟飯、お前どうしたんだ?」
クリリンが慌てて話しかけると、悟飯が答える。
「えっと、クリリンさん・・・。あ、いえ。何でもないです。
えっと、すみません。あの変なことを聞くのですけど、ここナメック星ですよね?」
「あ、ラッキー。悟飯君も未来の悟飯君になったみたいね。」
「そうだな。ブルマ悟飯の潜在能力の解放が終わったら事情を説明しておいてやってくれ。」
「分かったわ。ちょうど終わったみたいだし、ほら悟飯君、こっちいらっしゃい。」
「え?あ、はい。
・・・これって、確実に父さんのせいだよな。あー、これ母さん滅茶苦茶怒るパターンだな。」
ぶつぶつ言いながら悟飯はブルマについていく。
「な、なあ。悟飯のやつ大丈夫か?」
「問題ない。それよりお前も引き出してもらっておけ。」
「あ、ああ。分かった。」
続いてクリリンが潜在能力を引き出してもらう。
「す、すげー。こんなに気が上がるなんて。」
「さて、それじゃ、フリーザを始末しに行くか。」
ピッコロが移動をしようとするとそれを最長老が止める。
「お待ちを、貴方にもまだ眠っている力があります。それを引き出しておきましょう。」
「俺にも?では、お願いします。」
引き続きピッコロが潜在能力を引き出してもらう。
「こ、これは・・・。すごい。とんでもない力が湧き上がってくる。」
「す、すげーな。ただでさえ強かったピッコロが更に超強化されたじゃないか。」
「それだけではない。さて、ピッコロよ。俺と融合してもらおうか。」
「なに?ありがたい申し出だが、今はそれをする必要はあるまい。」
「俺は本来死ぬはずの者だ。それならばお前のためにこの力を使いたい。
それに俺がお使いする最長老様の寿命ももう長くはないからな。
また、こうしてお会いできただけ、俺は満足だ。」
「だが、死なずに済む未来もあるんだ。せっかくだし生きたらどうだ?」
「ふ、未来はお前の記憶を通じてみた。
せっかくだ。最強のナメック星人になってくれ。」
「・・・分かった。お前の力、ありがたくもらい受けよう。」
ピッコロは更にネイルと融合する。
「お、おい。な、なんてことだ。
ピッコロ?なんだよな。その姿一体・・・。」
「これほどとは、素晴らしいですね。その力ぜひ平和のため、役立ててください。」
「はい。最長老様。
これは予想以上の力を手にしてしまったな。」
「ん?もとに戻ったか。あのごっつい姿のままかと思ったよ。」
「まあ、あとで孫たちに見せるまでは内緒にしておくとするか。お前も言うなよ?
さて、それではフリーザ達のところへ行くぞ。
おい、悟飯、ブルマ。お前たちもいいな?」
「はい。ピッコロさん。
父さんがご迷惑おかけして申し訳ありません。」
「オッケーよ。悟飯君も事情は把握してくれたわ。」
「んー、俺だけ状況が全く分かってないんだけど、もういいか。
今更しな・・・。」
「それでは、このドラゴンボールも持って行きなさい。どうせ、あと数週間で私の命は尽きますから。
貴方達で願いを叶えるといいでしょう。」
「ありがとうございました。最長老様。それでは。」
ピッコロたちは新たな力とドラゴンボールを得て、フリーザ達の元へ向かう。