悟空がピッコロと合流した同時刻、とある惑星で、二人の男が暴れていた。
「へへへ、手加減してるとはいえ、こいつら、結構やりやがるな。」
「ふん、大したことはない。お前たちが弱すぎるんだ。
まあ、この星の技術を手に入れたら滅ぼすんだから、それまでの辛抱だな。」
大柄なサイヤ人が、小柄なサイヤ人に話しかける。
「でもよー。ラディッツのやつ大丈夫か?
弟を連れてくるって言ってたが、ちゃんと連れてこれるのか?」
「さあな。あいつの弟じゃ、期待なんかでき・・・ん?」
「おい、ベジータ。どうした?」
大柄な男が、仲間であるベジータの様子を心配する。
「貴様は、ナッパ?なぜここに?」
「お、おい。どうしたんだ急に?
大丈夫か?」
「あ、ああ・・・すまんな。少し気になることがあったんでな。」
ベジータがしばらく考え込む。
そして、ナッパに確認を取る。
「おい、ラディッツの野郎は地球に向かったんだよな?」
「ああ、そうだが。」
「よし、俺たちもさっさと地球に向かうぞ。」
「お、おう。それは構わないが、この星はどうするんだ?」
ナッパの質問にベジータがまた考え込む。
そして、ナッパに話しかける。
「おい、この星の代表者はどこだ?」
「ああ、それならあそこだ。
だがよ、あそこを攻め込むのは少々骨だぜ?」
「お前は宇宙ポットの準備をしておけ、俺が片づけてくる。」
「お前が?
面倒だとか言ってほとんど手伝わなかったくせに急にどうしたんだ?」
「気が変わったんだ。いいから早く言われたとおりにしやがれ。
俺が戻ってくるまでに用意しておけよ。」
そういって、ベジータはナッパから聞いた方角へ向かう。
しばらくベジータが移動すると、強固な守りで固められた施設を発見する。
「ここか。
おい、この国の代表者はどこだ?」
「く、サイヤ人め!」
警備兵が放った光線を簡単に弾き飛ばすベジータ
「満足したならそこでおとなしくしていろ。
それとさっさと代表者を出せ。」
「く、あの方に指一本触れさせてなるものか!!」
警備兵が襲い掛かるが、簡単にベジータは倒してしまう。
「ぐ・・・。つ、強い。」
「当たり前だ。貴様ごときが俺に勝てるものか。
実力差が分かったんなら、さっさと代表者を呼んで来い。」
「こ、殺さないのか?」
「俺の気が変わらんうちに代表者を呼べばな。」
「わ、分かった。少し待っていろ・・・。」
警備兵が近くで待機していた仲間に指示を出し、代表者を呼びに向かう。
「さて、素直に言うことを聞いてくれればいいが・・・。まあ、何とかなるだろう。」
「あ、あの・・・。我々の代表が来るまで、そちらでお待ちいただけますでしょうか?」
先ほどの警備兵とは違う警備兵が恐る恐る話しかけると、ベジータがうなずく。
「わかった。案内してくれ。」
「は、はい。こちらへ。」
そして、ベジータは応接室へと通される。
「では、こちらでお待ちを・・・。
あ、あの・・・。あなたたちは我々を滅ぼしにきたのではないのですか?」
「ん?ああ、最初はな。言っただろう。気が変わったんだ。
おっと、こいつがあるとまずいな。」
ベジータがスカウターを外し電源を落とす。
そして、数分後、警備兵を伴って代表者がベジータの前に現れた。
「貴様がこの国の代表か。よし、いいか。今から俺の言う通りにしろよ?」
「まて、一方的に攻めてきたお前たちが今更、私たちに何をしろというのだ?」
「ああ、それについてはすまんな。
こっちにも事情があるんだ。あとで生き返らせてやる・・・ん?1年以上は無理だったか?いや、最悪はあれがあるか。」
「い、生き返らせる?な、なにを言って?」
「いちいち、細かい説明をしている時間はない。俺は急いで地球に行きたいんでな。」
「ち、地球?」
「そうだ。で、いいか。今からお前たちは・・・」
ベジータが代表に説明をすると代表はしぶしぶだがうなずく。
「うむ・・・我々が滅ぶよりマシか。わかった。フリーザ軍に我らの技術を提供しよう。」
「それでいい。まあ、心配するな。数年のうちにフリーザの野郎はこの俺が殺してやる。」
「あ、あのフリーザを?」
「ああ、だから貴様らは俺の言う通りに動くんだ。いいな?」
「わ、分かった。お前を信じよう。」
代表が頷くとベジータはスカウターを取り付けナッパの元へと戻っていく。
「お、ベジータどうだった?」
「問題ない。奴らは俺たちに技術を無償で提供することになった。
フリーザの野ろ・・・フリーザ様にも伝えてある。大層ご満足いただけたようでな。
しばらく休暇を取りたいと言ったら、あっさり許可してもらえた。」
「お、マジかよ。あのフリーザ様がか?そ、そうか。じゃ、行くか?地球へ。」
「ああ、だが、その前にその座標、少しいじらせてもらうぞ。」
「ん?構わんがどうするんだ?」
カチカチと座標を弄るベジータを不思議そうにみるナッパ
「ラディッツの奴が設定した近くの座標に変えるだけだ。
カカロットの野郎もいれば、そのほうがいいだろう?」
「おお、なるほどな。分かった。ん?ラディッツのやつ、カカロットの奴と接触したみたいだぜ?」
「そうか。なら早く移動を開始するぞ。どうせ奴はカカロットには勝てんからな。」
「え?そうか?そりゃ確かにラディッツのやつは弱いけどよ。
いくら何でもカカロットとかいうガキには殺されないだろ?」
「・・・だといいがな。さあ、いくぞナッパ。」
「おう。」
こうして、ベジータ達は地球へと向かうことになった。