「ば、馬鹿な・・・。この俺が手も足も出ないだと。
さ、さっきの数値はスカウターの故障じゃないのか・・・。」
息を切らしながらラディッツが悟空に話しかける。
「さて、そんじゃ。さっきの機械取りに行くぞ。」
「あ、ああ。
ち、仕方あるまい。ついてこい。」
フラフラと飛び上がりながらラディッツが移動を始め、悟空がそれについていく。
「さて、あとはあいつらが帰ってくるまで待てばいいな。」
「そうね。ん?どうしたの。クリリン?」
驚きすぎて固まってるクリリンを見たブルマが話しかける。
「あ、あの・・・。ご、悟空は一体どうしてしまったんですかね?
数年前まであんな動きは出来なかったのに。」
「ふん、あの程度、孫にとっては準備運動にもならんぞ。」
「え?な、なあ。ピッコロ大魔王。お前も悟空と同じぐらい強いのか?」
「ん?あのくらいなら俺でも出来るな。それと、ピッコロ大魔王はやめろ。
・・・ピッコロでいい。」
「あ、ああ。それより、この子は一体・・・。」
クリリンが横にいる悟飯を見て不思議そうにしているとブルマが答える。
「ああ、その子は悟飯君よ。孫君の息子の。」
「あー、なるほど。悟空の息子かー。って、ええー!?」
ブルマの発言に亀仙人とクリリンが驚く。
「さ、孫君たちが戻ってくるまで時間があるし、どうしようかしら?」
「ま、まあ。ここではなんじゃ、部屋に行くとするかの。」
そういって一同は家の中に入ろうと移動を開始する。
するとその時、空から魔族がやってきた。
「今日は千客万来じゃのう。今度は一体なんじゃ?」
「さあな?なんだ。こいつらは?」
「くくく、ここにあったか。ドラゴンボール。さあ、殺されたくなければそいつをもらおうか?」
「なんだ、こいつら?」
「ふむ・・・。相当強そうじゃ。油断するでないぞ。クリリン。」
「は、はい。」
戦闘態勢を取る二人の前にピッコロが立つ。
「はあ、お前たちが何者か知らんが、殺されたくなければ消えろ。」
「くくく、随分と上から言ってくれるではないか。神の片割れよ。」
「ん?俺のことを知っているのか・・・。
ああ、お前は確かガーリックだったか。」
「ん?俺のことを知っていたか。だが、だったら俺の実力も知っていよう。
老いたとは俺は、貴様ごときが敵う相手では・・・」
年老いた魔族がそういった瞬間、ピッコロのエネルギー波を放ち完全に消滅してしまった。
「これで少しは静かになるだろう。」
「よ、容赦ないな。お前・・・。」
「ふん、奴はさっさと始末した方がこの世界のためだ。」
「じゃ、今度こそ家の中でのんびり孫君たちを待ちましょう。」
そして、しばらくしてスカウターの予備を取ってきた悟空たちが現れる。
「戻ったぞ。ブルマ。」
「おかえりなさい。孫君」
「おい、孫の兄よ。そいつでベジータとやり取りをしろ。」
「ち、偉そうに。
・・・ん?睡眠中になってるな。それにここに向かってきているのか。
ん、ナッパから伝言が入ってるな。」
ラディッツがスカウターを操作し内容を確認する。
「ベジータ達が地球に向かって移動しているようだ。
そうだな。あと半年もすれば辿り着くだろう。」
「そうか。オラ早くベジータに会いてーな。」
「私もそうね。でもこの時代のベジータって悪人なのよね。」
「まあ、記憶を持っていなければ簡単に倒せるだろう。
さて、一応、歴史通りに動いたほうがいいだろう。
孫、お前は界王様のところに向かって半年間そこにいてくれ。」
「分かった。じゃ、オラちょっと瞬間移動で行ってくる。」
悟空が瞬間移動で移動しようとするとピッコロがそれを止める。
「まて、この時代の神のやつに連れて行ってもらえ。」
「え?」
「忘れるな。この時代だとお前と界王様はまだ面識がないんだ。」
「あ、そっか。分かった。じゃ、オラ神様んのとこ行ってくる。」
「ああ、そうしてくれ。
さて、俺は悟飯に稽古をつけてやるか。」
「なあ、お、俺たちはどうすればいい?」
クリリンがピッコロに質問するとピッコロが少し悩み答える。
「お前はヤムチャと天津飯、餃子を連れて俺のところにこい。
ああ、そうだ。カリンのところにいるヤジロベーもついでに連れてこい。」
「え?ああ、しかし、よくヤジロベーのことまで知ってるな。悟空から聞いたのか?」
「いや、そういうわけではないんだが、とにかく連れてこい。」
「ヤムチャさんは連絡つくけど、天津飯たちはどうかな?」
「ねえ、孫君のお兄さん。その機械で戦闘力の高そうなの探してよ。」
「な、なんで俺がそんなことをせねばならんのだ!」
「ピッコロ、やっちゃいなさい!」
「お前という奴は・・・。いいから、協力してやれ。こいつは怒らせると色々面倒なんだ。」
やれやれとピッコロが言うと、ラディッツがしぶしぶ了解する。
「ち、じゃあ、ついてこい。ハゲ!」
空を浮かび、移動をしようとするとクリリンが慌てて止める。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺は空飛べないんだよ。」
「ち、面倒なやつだな。空も飛べんとは・・・。」
そう言って、クリリンの手を掴みラディッツが浮かぶ。
「あわわわ!!、お、おい。離さないでくれよ!」
「ち、そうして欲しくなければおとなしくするんだな。」
文句を言いつつ、クリリンを連れてラディッツが移動を始めた。
「さて、悟飯、俺と一緒に行くぞ。」
「え?な、なんで?お、お父さんは?
ぼ、僕、稽古つけてもらうならお父さんがいい・・・。」
「わりぃーな。悟飯、オラが今から行くとこはおめーじゃちょっとあぶねーからな。
ピッコロに稽古つけてもらってくれ。」
「そ、そんなぁ・・・。」
今にも泣き出しそうな悟飯を見ながらピッコロが悟空に話しかける。
「少し厳しめに鍛えるが構わんな?」
「ああ、悟飯を強くしてやってくれ。あ、チチにやつにちゃんと言っといてくれよ?
じゃ、みんな、半年後に会おうな!」
悟空が瞬間移動で神様のところに移動を開始する。
「まあ、チチの奴も事情は知っているだろうから、大丈夫だろう。
さて、じゃあ、行くぞ。」
悟飯の手を握り、ピッコロも移動を始める。
「えー?いやだよ。おとーさん!どこ行っちゃったの?おとーさん!!」
泣きわめく悟飯を見ながらピッコロがため息をつく。
「はあ、そうだった。この頃のこいつは甘ったれだったな・・・。
やれやれ、先が思いやられる・・・。」
こうして、ベジータ達が来るまでの半年間、それぞれが修行をすることになった。
ちなみに、この後、ピッコロが悟飯に稽古をつけることを知ったチチがそのあとピッコロの元に文句を言いに行き、結局チチもその場に居座わるといって聞かなかったチチをブルマたちが説得して連れ戻すのにひと悶着あった・・・。
そして、あっという間に半年が過ぎようとしていた。