黙示録の封印   作:kurono20

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目覚める巨人

ある程度の距離まで入ったとみて一気に切り込む。サーベルを抜き払ってマラサイに振るが、流石に正面からの一振りでは反応され、ビームサーベルでいなしてバルカンで反撃してくる。バルカンを機体を上下に切り返して回避し、次はガゾウムに突っかかりに行く。まず体当たりでエイダンへの狙いを逸らす。衝突の衝撃で一瞬頭がくらくらするが、すぐに切り替えてガゾウムに回し蹴りを喰らわす。回し蹴りはメインカメラがある部分、ガゾウムの顔面に入り、派手に吹き飛んで行った。ミラに纏わりついていたガザDをバズーカで牽制し、離れさせる。そのままスラスターを吹かして上昇し、追ってきたマラサイにバズーカを撃つ。肩部のシールドに当たったが、不利を悟ったマラサイはそのまま下降していった。ミラも同じようにして一旦距離を離す。ミラが離脱したと同時にミサイルの弾幕が横から飛び、追おうとした機体の出鼻を挫く。

『隊長、ミラ。手伝いに来ましたよ。』

「イーサン。良いタイミングだ。ディラン、指示してやってくれ。俺は隊長機を叩く。」

と言い、チラと赤いゲルググを見る。

『気をつけて。あいつ私でも手に余ったわよ。』

「油断するなと言った。手強いのは理解してる。」

『あ、そ。なら気をつけて。』

随分淡白な返事だが、了解してくれたようだ。

『隊長。武運を。』

「お前らもな。」

言い終わるのを見計らったかのように敵機達が攻勢に出る。それに合わせてこちらも動き出し、もう一度混戦状態になるが、他の機体をディラン達に任せて、ただゲルググを狙う。此方に飛んでくるビームを掻い潜り、正面から一太刀。当然ビームナギナタで受け止められるが、ガンダムとゲルググの差だ。段々此方が押し込んでいく。向こうも性能差を察したのだろう。下方に切り払い、サーベルをいなす。そのままビームナギナタの形状を利用して刀身を回転させて距離を取らせて、双方体制を立て直す。そこで此方がバズーカしか中遠距離武装がないことに気づいたのか、全速後退しながらMMPマシンガンを乱射してくる。弾を避け続けながら追いかけると中小のデブリが多くある所に着き、ゲルググは乱射を止めてデブリ帯の中に入っていった。

「何をする気だ…?視界は悪いが、向こうも同じはずなのに…。」

開幕からずっと神出鬼没のゲルググだ。ここで取り逃がすことは出来ない。視界に入るようにしつつ後を追う。時折バズーカを撃ち合いながら移動していると、突然横の岩が爆発した。散弾のように散らばった岩の直撃を受けて大きく体制を崩す。岩に爆弾が仕込まれていたのか!完全に不意を突かれ混乱した頭で状況を把握する。ビー、ビーと鳴る警告音が流れた。これはどこかが破損した時に流れるものだ。機体の状況が表示されるパネルをみると、頭部側面、肩部アーマーが破損していた。

「チッ、ガンダムってのは頑丈なんじゃ…!?」

悪態を吐こうとすると、いきなり機体が動き出す。かなり滅茶苦茶な機動で、強烈なGに振り回される。ゲルググにでも捕まれて振られているのかと思ったが、全天カメラには見えない。それどころか機体が勝手にゲルググと相対していた。数秒、中にいて死にかけるほどの速度で機体が動き、ゲルググにタックル。かなりの衝撃でぶつかったのにも関わらず全く変わらない速度で今度は大きなデブリにゲルググと共にぶつかる。

…気を失っていたようだ。頭を振り、覚醒を促すが意識はまだ少しぼんやりしたまま。何があったのか。たしか、物凄い速さで機体が動いて、ゲルググにぶつかって…そうだ。ゲルググは…?

ゲルググは、いた。ガンダムとデブリに挟まれたせいでかなり傷ついている。が、しかし、まだ動いている。スラスターをやられたのか、ゆっくりではあるがどうやら撤退しているようだ。こちらは追おうと機体を操縦しようとしたが動かず、原因を確認すると、恐らく電源の再起動をかけているようだ。もう数秒は動かない。再起動が完了し、操縦が可能になった頃にはすでにゲルググは合流したハイザックに支えられて撤退を完了していた。

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