「あ、お疲れ様ー。君もブラッドの新入生……じゃなくて、新入りの人だよね?」
「ああ。俺は、黒川 ハクだ。」
「私はナナ。同じく、ブラッドの新入りです!よろしくねー。」
「よろしく。ところでよく食べるね。」
「そうかな?結構、これでフツーだよ?それにさ、ゴッドイーターは食べるのが仕事だから、これも仕事の一環みたいなものなんですよ!……でしょ?」
いや、でしょ?って……
そう言って目の前にいる女の子、ナナは手に持っているオデンパンを一気食いした。
あ…あ…
すげぇーな
ナナの食べっぷりに呆気をとっていると、お近づきのしるしにと、おでんパンを渡してきた。
え?俺も食えって事?
「お母さん直伝!ナナ特製のおでんパン!すっごく美味しいから、良かったら食べてよー」
貰ったからには食べるけど、あのパンを出す袋って中どうなってんの…?
「おっと、私そろそろ訓練の時間だから。行ってきまーす。」
「ああ、頑張れ。パンありがと。」
俺は、少し口元を緩めて、緩く微笑んだ。
「うん!残したら、あとで怒るからねー」
ナナは、袋を担ぎ走って立ち去った。
そんな後ろ姿を見てパンに視線を落とし一口食べてみる。
「美味いな」
パンとおでんのコラボが絶妙にあっていて、思わず笑ってしまった。
っか、なんで暖かいんだよ。このパン……
時間は進みナナは訓練を終わらせロビーのソファに腰をかけていた。
「お疲れ様。ナナ。」
「あ、ハク君!」
俺もソファに腰をかけナナと訓練の内容など、雑談をしていた。
そこに少し小さめの小柄な金髪の男の子が鼻歌を歌いながら通りかかった。
「ふっふー♪」
その男の子は此方に気付いたのか、口元に手をあてながら話かけてきた。
「……あれ?見ない顔だね、君ら。」
「こんにちは。」
「どうも、こんにちは。」
ナナと俺は軽く頭を下げ挨拶をする
「あっ、ひょっとして噂の新人さん!?」
「はい、これからお世話になります、先輩!」
「よろしくお願いします。先輩」
上からナナ、俺の順番で挨拶をした。
「先輩……いいね!なんか、いい響き……!」
目の前の男の子は俺の前にあるソファに腰をかけた。
「よし、俺はロミオっていうんだ!先輩が何でも教えてやるから、何でも聞いてくれ!あ、その前に言っておく!ブラッドは甘くないぞ、覚悟しておけよ!」
ロミオ先輩…明るい優しそうな人だな。
あくまで、第一印象だが、中身の方はどうだろう。
とりあえず俺は、質問してみることにした。
「じゃあ…ブラッドって何ですか?」
「お、おぉ……い、いい質問だね!」
あれ、動揺してる?変な事聞いたかな…
「うーん、そうだなぁ……ブラッドは……えーと、血の力を秘めていて……そう!血の力に目覚めると……必殺技が使えるんだ!うちの隊長なんて、すごいんだぜ?どんな荒神だってズバーン、ドバーンって倒しちまうんだからな。」
へぇ…あの隊長が、か。やっぱり強いんだな。ブラッドの隊長は。それよか、このロミオ先輩はどうなんだ?
「すごーい!じゃあ、ロミオ先輩の必殺技ってどんな感じなんですか?」
俺が気になっていた事をナナが先に聞いてくれた。
「ば、バッカ、お前、ほら……必殺技ってのはさ そんな、すぐ手に入るものじゃないんだよ…」
つまり、ロミオ先輩は持ってないんだな
「あ、そうだ!今みたいな質問はさ、ブラッドを設立したラケル博士にどんどん聞けばイイと思うな!んじゃ、またな!」
ロミオ先輩は、立ち上がり早々に立ち去ってしまった。
逃げたな……
「あれ……質問タイム、もう終わり?なんかマズイこと聞いちゃったかなー?」
「さぁ?どうだろうな。」