学校の裏門を抜けたすぐの所に、いつ崩れるか分からないオンボロ神社がある。
気味が悪く、近所の人でも滅多に足を踏み入れることはない。
だけど、俺はこの神社の境内で、じっと物思いに耽るのがすきだ。
この神社に初めて来たのは、高校に入学してからだ。
元々俺は、この地区の産まれじゃない。
高校を受験する時に父さんがこんなビルばっかりの都会で学ぶより、豊かな自然の残る所で学んだ方がいいだろうと言い出し。今は、叔母さんの家で生活しながら、このド田舎の高校に通っている。
だけと、この生活が嫌いな訳じゃない。むしろ都会で人間関係を気にしながら生活するよりよっぽど気楽で良い。
それと、この神社でのら猫と戯れるのが毎日の楽しみだ。
しかし、今日はいつも居るはずの猫たちが一匹もいない。
「おかしいな。いつもなら絶対に居るのに」
ガタ‥‥ガタ‥‥ガタ‥‥。
境内の中の方で何かが揺れる音が聞こえてくる。
今までにこんな事は一度もない。だけど、何の音なのか気になる。
俺は、恐る恐る境内に一歩また一歩と近ずく。
そして、境内の扉に手をかけた時、扉が急に意思を持ったの如く勢い良く開かれた。意表をつかれた俺は、驚きその場に尻餅をついてしまった。
痛むお尻を摩りながら、恐る恐る扉の向こう側を確認する。
だがそこには、何もなかった。
「何だ、風の音か。びっくりしたぜ」
そう納得したその時である。
「おい。お前」
後ろから、急に話しかけられまた驚く。
「わー‼︎ え、何‼」
振り返るとそこには、巫女装束を着た女の子が立っていた。なぜ、巫女服? それに頭の上には、動物の耳の様なものを付けている。
何だ、この子。こんな場所でコスプレかよ。
年は、俺とあまり変わらないと思うけど。
「お前、ここで何をしている?ここは、とても神聖な場所だぞ」
何を言ってるんだこの子。こんなオンボロ神社が神聖?
全くそんな感じには見えない。
「えーと。ただ俺は、ここで休んでただけだよ。そしたら、境内の中から音がしたから覗いて見たら何もなくて、そして君が後ろから話しかけて来たんじゃないか」
少女は、じっと考え込みながらこう口にした。
「そうかお前、最近流行りの神社荒らしだな‼︎ 色々な神社の御神体を盗んでは売り捌く悪い輩だな‼」
何を言われてるのか全く理解できない。
さっきの話の中でなんでそう言うことになるんだ。
「何でそうなるの‼ 俺は、そう言う輩じゃない‼」
そう答えると、少女はつまらなさそうにそっぽを向く。
「なーんだ。つまらないの」
何、その反応。この子、神社荒らしにきてもらいたかったのか?
一体この子は、何者なんだ。
「あのー。君は、誰なの?」
がっかり顔の少女に恐る恐る問いかけてみた。
だけと、そう尋ねた刹那、少女の顔がみるみる曇っていく。
なんでそんな顔をするのか俺は、全く分からないし予想もしてなかった。ただ単に、名前を尋ねただけだぞ。
「何でそんな事を聞くの? 私が誰だろうとあなたには、かんけいないでしょ‥‥」
少女は、小さく悲しそうな声で呟いた。
その時だ。突然の突風に俺は吹き飛ばされる。
今までに感じたことのないような凄まじい風だ。
「何だ? 今の風?」
その刹那、また俺の体に突風が襲う。
俺は、また後ろの方へと吹き飛ばされ、大きな杉の気にぶつからとまった。
今までに感じたことのない痛みが背中から伝わってくる。
一瞬、息ができない。
「いってー‼︎ なんだよこの風は」
そう言えば、巫女の格好した女の子は大丈夫か
先さほど、少女が立っていた方向に目線を向けると、衝撃的な光景が目に写ってきた。
なんと、少女を囲むように風の渦ができている。
何が起きているのか、俺には全く想像がつかない。
一つだけ分かるとしたら、これが現実だと言う事実だけだ。
「おい‼︎ 一体、何が起きてるんだ‼︎」
少女に向かって叫ぶ。だか答えは、かえってこない。
一瞬、沈黙が流れたその時である。
少女を取り巻いていた風が一気に分散するや否や、少女はその場に倒れこむ。
俺は、すぐさま立ち上がり彼女のもとに走る。
まだ、背中がジリジリと痛むが倒れた少女をほってはおけない。
背中や腰を摩りながら一歩また一歩と歩みをすすめる。
「おい。大丈夫か? 返事しろ」
だが、気を失っている様だ。あの時、何が起こっていたのか全く想像ができない。先ほどの光景が嘘の様に静かに木々を揺らしながら微風が吹いている。
もう一度、彼女の方に目線を移す。スヤスヤと寝息を立てながら眠っている。
黒く光沢のある長い髪、良く整った鼻にまるで鮮血の様に紅い唇。どこからどう見ても美少女と言う部類に入るような顔をしている。
それと、頭に付いた獣耳。妙にリアルな感じがする。
最近は、こんなリアルなつけ耳があるんだな。
無意識の内に俺は、耳を触っていた。
「あん‥‥。あぁ‥‥‥」
「えっ?」
俺が耳を指で触る度にこの子の口から甘い喘ぎ声が漏れる。
さらに、いくら耳を引っ張っても耳が取れない。
まるで本当に頭に生えてるかのようだ。
「うぅ‥‥。ここは‥‥‥どこ?」
やっと意識が戻ったようだ。
「やっと目が覚めたか。大丈夫か?」
目と目があう。
だが、少女の顔がみるみるうちに紅くなっていく。
「こ、この変態‼︎‼‼︎」
容赦ない拳が俺の顎を撃ち抜く。
その瞬間、自分の意識が薄れていくのが分かる。
体が痙攣している。
これから俺、どうなるんだろう。
そう考えたその時、意識が途絶えた。
面白くない。ありふれている。誤字がある。意味がわからない。
その様な感想がほとんどでしょう。
そこは、重ねてお詫びいたします。私は、いままで物語を書いた事がありませんでした。
このサイトを知ったのも、弟の紹介でした。
始めて書いた作品ですのでお手柔らかにお願いします。
これからも頑張って書きますでよろしくお願いします。