転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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今日はこのゲルドがやらせていただきます。
支払いに必要な金貨の用意ができ、これでレンム様が申していた仕掛け人の計画を潰すことが出来ました。
これで安心してみんなが祭りを楽しみめると思っていたのですが、今日の午前は武闘大会決勝つまりシゼン様とエンゴ様の対決があるのです。
果たしてどちらが勝つのか、我々には想像がつかないのが現状です。
それにしても、何故シゼン様は優勝したらリムル様とも戦いたいと申したのでしょう?


開国祭三日目・武闘大会決勝戦 序盤

蒼華(ソーカ):「皆さん!ついに決勝戦が始まろうとしていますッ!!本日、勝利の栄光を手にするのはどちらなかのか!仮面ライダーオーズにして『先見』の異名を持つエンゴ様か、それとも、仮面ライダークウガにして『剛力』をその身に宿すシゼン様なのかっ!?開始までもう少しお待ちください!!」

 

ソーカのアナウンスで円形闘技場(コロッセオ)にいる観客の熱気はただでさえ高かったのにさらに上昇する。

今回の戦いどっちが勝つのかわからない。故にリムルも気が気でないのだろう。さっきから何やら祈っているようだし、もし人間の体なら胃がキリキリしていることだろう。

 

リムル:(縁護(エンゴ)に勝ってほしいけど、できれば自然(シゼン)が棄権してくれないかな~。そうすれば戦う必要なんてなくなるし、アイツの相談も聞いてやるのに…)

 

開始まで時間があるけど、二人のコンディションは大丈夫かな?

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

自然は控室で準備運動としてシャドーをしていた。相手はもちろん兄である縁護の像である。何度か攻撃を繰り出すがすべて対応され、最後に手痛いカウンターをくらってしまう。しかし、とっさに()()()を使うと縁護の像に攻撃を当てることが出来た。

縁護の像が消えると自然は流した汗をタオルで拭う。

 

自然:「ありがとうなフラメア」

 

フラメア:「いえ、私に出来るとしたらこれくらいですから」

 

自然:「謙遜するなよ。一年の付き合いだけここまでのサポートは正直すげぇよ」

 

汗を拭い、魔法で服を着替えると控室の扉からノックの音がした。

 

自然:「はいよ~今開けるぜ」

 

扉を開けると目の前には誰もおらず、気配を感じて下を向くと兎人族(ラビットマン)の子供達がいた。そして、子供達は一斉に自然を取り囲んだ。

 

子供達:『シゼン様応援に来ました!!』

 

自然:「おっ!嬉しいねありがとうよ」

 

自然は優しい笑みで子供達一人一人に優しく頭を撫でる。子供達も嬉しそうに自然に撫でられるのを受け入れていた。

すると今度は族長とフラメアの父が入ってきた。

 

フラメア:「父さま!?族長!?なんでここに!?」

 

族長:「リード様にここだと教えてもらったんだ。シゼン様、我等兎人族(ラビットマン)一同は配下としてあなたを応援するためにやって参りました」

 

フラメア父:「どうかご武運を」

 

自然:「ありがとな族長、フラメアの親父さん」

 

族長:「さ、お前たち。そろそろシゼン様も行かんといけないから、わしらは観客席で応援しよう」

 

子供達:『はー--い!!』

 

族長の言う事に従い子供達は控室から出ていくと族長もそれに続いて出ていった。

しかし、フラメアの父は残り再び自然と向き合った。

 

フラメア父:「シゼン様」

 

自然:「なんだ?」

 

フラメア父:「もし、命の危機になったら棄権してください。我等はあなたが無事ならそれでいいのです」

 

フラメア:「父さま…」

 

自然:「…心配すんな、そう簡単に俺が死ぬかよ。それに俺がぜってぇ勝つから安心しろ」

 

フラメア父:「…わかりました」

 

自然とフラメアの父親はそれだけ話し、フラメアの父親は控室から出ていった。

 

自然:「それじゃあ、そろそろ行くぜ」

 

フラメア:「シゼン様!」

 

舞台に行こうとした自然の背中にフラメアが抱きついてきた。兄である縁護に勝てたしてもその後はリムルとの戦いが控えてある。あり得ないことだが、最悪の事態が起こることをフラメアは恐れていた。

自然もフラメアのそんな気持ちに気付いていて、何も言わずに抱きしめられる。

数分が経ち、フラメアは自然の背中から離れた。

 

フラメア:「約束してください!全部終わったらシゼン様の不満や目的を教えてください」

 

自然:「…ああ」

 

自然はフラメアと約束して、控室から出ていった。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

縁護は控室で瞑想をしながら、自然の動きの復習をしていた。

 

縁護:(今の自然は武器の扱いの心得があるだけではない。時魔流(ときまりゅう)武術(ぶじゅつ)終極(しゅうきょく)鬼竜武神化(きりゅうぶしんか)を使えると考えるのが妥当だ。そうでなくては私を誘わない…ハァ)

「何の用だエルメシア」

 

エルメシア:「やっぱり気づかれるわね」

 

縁護は瞑想をやめ、隣にいるエルメシアに視線を向けた。二人の顔の距離はあと少し近づければお互いの唇が合わさるほど接近していた。

普通の男ならこの状況は取り乱すだろうが、兄弟一の感知精度を誇り、半年間エルメシアの行動を予測し続け先手を打ち続けた縁護は平然と会話を続ける。

 

エルメシア:「いつも思うのだけど、あなたの情報収集能力はすごいわね」

 

縁護:「お前の方がおかしいんだ。私にここまでの接近を許してしまっているのは、兄上たちを除けばお前だけだ」

 

エルメシア:「サトルさんは?」

 

縁護:「いつの間にそこまで親しくなった…あの人は敵意をもって接しないし、前世は一般人だったからすぐに気づくことが出来た。今は兄上と互角になってしまったがな」

 

エルメシア:「…そう」

(昔はあなた達より弱かったってことね…なんとなくだけどシゼン君の目的が見えてきたわ)

 

縁護:「ところで何の用だ」

 

エルメシア:「もうすぐ始まるからって伝えようと思って」

 

エルメシアがそう言って控室の時計を指すとエルメシアの言う通り、入場までの時間が近づいていた。

 

縁護:「もうこんな時間か、ありがとうエルメシア」

 

エルメシア:「どういたしまして。頑張ってね」

 

縁護:「ああ」

 

縁護はエルメシアに御礼を言って、控室から出ていった。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

蒼華:『皆さんお待たせしました!これより選手の入場です!!』

 

ソーカのアナウンスが再び流れると観客が待ってましたと言わんばかりの声が響き渡る。

 

蒼華:『まずはこのお方!英雄ヨウム一団最強の男にして時魔兄弟一の筋力を誇り、そのパワーはドラゴンさえ吹き飛ばす!あの聖騎士団(クルセイダース)の大半を一人で圧倒し、一回戦で見せたあの巨体の力強さと異常な速さの全開がみられるのか!?仮面ライダークウガ、時魔自然(シゼン・トキマ)様!!』

 

自然:「ウッシャアアーーーーッ!!」

 

ソーカの派手な紹介に応えるように自然義兄(にい)さんも豪快な雄叫びを上げる。その豪快な雄叫びは観客の声を掻き消すかと思う程であった。

 

蒼華:『シゼン様の相手をするのはこのお方!魔導王朝サリオンの国防を担う最高戦力、魔法師団(メイガス)の特別教官を務め、その予測能力は魔王リード様や魔王リムル様にも匹敵する!!一体あなたは何手先を読むのか!?あなたの予測を破るものはいるのか!?仮面ライダーオーズ、時魔縁護(エンゴ・トキマ)様!!』

 

観客:『ワアァァァーーーー!!』

 

縁護:「ここまでやらなくてもいいのだが…」

 

ソーカの紹介によって入場口から舞台に足を踏み入れた瞬間、二人の纏う空気がガラリと変わった。

 

縁護:「自然、念のために聞く。本当に三上(ミカミ)さんと戦う気なのか?」

 

自然:「ああ。あの人には言葉より、行動で示した方が良い。それに縁護兄貴だって三上さんに不満があるんだろ?」

 

縁護:「‥‥‥」

 

自然義兄さんの質問に沈黙で答える縁護義兄さん。もしかして縁護義兄さんも何か心当たりがあるのか?

 

縁護:「…どんな理由であれ、三上さんに刃を向けるなら私がそれを折るまでだ」

 

自然:「そうかい」

 

蒼華:『さあ。剛力が予測を超えるのか!?予測が剛力を封じるのか!?今まさに決勝戦に相応しい戦いが始まろうとしています』

 

ディアブロ:「両者ともに構えて…」

 

審判のディアブロの言葉と同時に二人はベルトを出現させる。

縁護義兄さんは、両手で三枚の()()のメダルを出現させ、ドライバーに入れる。

 

縁護・自然:「「変身!!」」

 

プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・ト・ティラーノ、ザウルース!

 

縁護義兄さんは仮面ライダーオーズプトティラコンボに、自然義兄さんは仮面ライダークウガアルティメットフォームに変身した。

そして、二人がお互いの戦闘態勢になった事をディアブロは確認すると開始の合図を送った。

 

ディアブロ:「始め!」

 

合図と同時に二人は急接近し、打撃戦が開始した。

最初に自然義兄さんの左フックが繰り出されるが、縁護義兄さんはそれを紙一重で回避し右ストレートを繰り出す。その攻撃に自然義兄さんは顔の位置を僅かに動かして回避した。

もっとも俺達レベルの実力者が見る世界だからな。周りの見る世界は全く違う。

 

蒼華:『な、なんとお互いの攻撃がすり抜けている!?』

 

観客:「おいおいなんだよ!?」

 

観客:「すげぇ!!見えねえけどすげぇ!!」

 

観客:「おいおい、もしかして幽霊かなにかあの二人!?」

 

恐らく覚醒魔王や聖人クラスに進化した者でしか見えない世界だろう。現にアルノー達は驚いて開いた口が塞がらないでいた。

 

バッカス:「な、なんという速さだ…」

 

アルノー:「俺達、完全に手加減されていたんだな…」

 

当たり前だ。そもそも、煉武義兄さんもタロスと名乗っていた時に肉体の制限はかけていたけど、ほとんど素手で勝ってきたんだ。今のアルノー達に見えるとは思っていない。

二人の打撃戦は、縁護義兄さんが優勢と傾き始めていた。

縁護義兄さんの攻撃が徐々に自然義兄さんに当たり始めていた。

その光景をソーカ達もやっと確認できるようになった。

 

蒼華:『あ、ああっと!エンゴ様の攻撃の方が正確なのかシゼン様が防戦一方になった!!』

 

縁護:(すまない自然、お前が三上さんと戦う目的は知っている)

 

縁護義兄さんの手刀がアルティメットフォームの隙間に突き刺さり、自然義兄さんは無防備の態勢になった。

 

縁護:(だが、それを理由に勝ちを譲る気はない!)

 

縁護義兄さんが手刀による次の攻撃を繰り出すために突き刺さった手を抜こうとしたその時、天秤が傾いた。

 

縁護:「ッ!?」

 

自然:「かかったな縁護兄貴!!時魔流武術(しん)(かた)(きわみ)

 

森羅(しんら)万滅撃(ばんめつげき)!!

 

自然義兄さんの大技に、縁護義兄さんは咄嗟に残ったもう片方の手を攻撃の軌道上に出す。

 

縁護:(時魔流武術(ぼう)の型・極)

 

撃流操(げきりゅうそう)

 

片手だけでは十分な効果を発揮できず、威力を半減することしか出来なかった。

しかしそれでも威力は絶大、突き刺さった手はその勢いで抜け舞台端まで吹き飛ばされた。

 

蒼華:『なんと!?先に仕掛けたエンゴ様の動きを読んでいたのか、シゼン様のカウンターが決まったー--!?』

 

この光景を見ていた者達全員、自然義兄さんの体の理解が無い者または理解が足りない者から見たらわけがわからないだろうな。

そしてそれは正解だった。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

控室のモニターで見ていたカリオンやゲルド達は訳が分からず混乱していた。

 

カリオン:「おいおいどうなってやがる…」

 

ゲルド:「わかりません。確かにエンゴ様の攻撃が決まりましたが、その後何故か動かずだったのはわかるのですが…」

 

生夢(ショウム):「動かなかったんじゃない、動けなかったんだ」

 

ゴズール:「ショ…」

 

メズール:「ショウム様!?」

 

控室に入ってきた生夢を見て予選敗退したゴズールとメズールは跪いて頭を下げる。

 

ゲルド:「医務室は大丈夫なのですか?」

 

生夢:「優秀な女医がいるから大丈夫」

 

カリオン:「なあショウムさん、今のはどういう意味なんだい?」

 

カリオンが今最も知りたいことの答えを求めると、生夢はモニターに視線を向けて答えた。

 

生夢:「この勝負で自然に勝機があるとするなら、『予測するより先に動く』もしくは『予測されても対応が間に合わない攻撃を出す』そしてもう一つ『予測し対応した動きを利用する』のこの三つだ」

 

カリオン:「おいちょっと待て、つまりどういう事だ?」

 

ゲルド:「…まさか」

 

生夢の言葉で出場者の中で正幸(マサユキ)に次ぐ理解度があるゲルドはある結論に達した。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

ジウ:「わざと攻撃を受けた!?」

 

バーニィ:「あんな凶器とも言っていい手刀を!?」

 

正幸:「それしか縁護さんに攻撃を与えることが出来ない」

 

正幸は自分のパーティに何が起きたのか説明していた。もちろん正幸も何が起きたのか見えていないが、ある程度の予想を立てることは出来ていた。

そしてのその予想は常人では到底出来ないことだった。

 

ジンライ:「いやしかし、本当にそんなこと出来るんですか?あんな攻撃を受けて()()()()()()()()()()なんて芸当…」

 

正幸:「時魔兄弟をまず僕たちクラスの実力者の常識で考えるのは止めた方がいいよ。最悪死ぬから」

(本当に戦ってたら僕死んでたかも…)

 

正幸は二回戦で自然と戦わなかったことを心の底から安心していた。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

ラミリス:「筋肉で固定ってどういう事?」

 

地下迷宮の最終確認のため釈迦人(シャカト)は解説に行かず、迷宮で試合の観戦をし先ほどの出来事を一言で言ったが、詳細な説明をラミリスは求めた。

 

釈迦人:「簡単に言うとこういう事」

 

ラミリス:「ちょ、ちょっと何するのよさ!?」

 

ラミリスの足を摘み逃れようと必死になるが、釈迦人の握力と腕力から逃げることが出来ずただただ体力を無駄に消費しているだけだった。

しかし、この光景を見ていたベレッタは答えに気付いた。

 

ベレッタ:「攻撃を受けた部位の筋肉を圧縮したということですか!?」

 

釈迦人:「ベレッタちゃん正解!」

 

釈迦人の答えにベレッタは言葉を失う。悪魔族(デーモン)として培った人間の肉体の知識を把握しているベレッタから見ても常人ではまず選ばない選択である。

何故ならそれを実行するには負傷している部位に意識を集中させる必要があり、その時の激痛は計り知れない。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

日向(ヒナタ):「それって途轍もない激痛に襲われるんじゃ…」

 

煉武(レンム):「常人なら失神は確実だ」

 

シズ:「…ッ!」

 

煉武:「しかし私達時魔は違う。常人より頑丈故、そうそう気を失わない」

 

煉武義兄さんの言葉に俺は頷く。あれくらいの覚悟で戦わないと生きていけない世界にいたんだ。命があればそれで良い。そしてそれは自然義兄さんも同じだ。縁護義兄さんの手刀に貫かれた所から血を大量に流す。

そしてしばらくしてその傷が完全に消えた。

俺と煉武以外の時魔兄弟は『無限再生』を持っておらず、それの下位互換である『超速再生』を所持していた。

リムルは万が一の事態を考え、縁護義兄さん達に『無限再生』を与える事を提案し、縁護義兄さん達はそれを快諾した。

姉さんは再生のスキルそのものを持っていなかったが、俺達と同じ土俵に立てるようになったらと言って断った。

しかし、リムルの与えた『無限再生』がこんな形で刃を向ける事になるのはリムル自身予想外だろう。智慧之王(ラファエル)から忠告があったが俺以上に理解していたのだから敵になることはないと考えていたのだろう。仕方ないことだ。

そんなことを考えていると、縁護義兄さんも立ち上がり受けた傷が消えていく。しかし、傷は消えてもダメージは残っていた。その証拠に一瞬縁護義兄さんの体がふらつく。

 

縁護:(威力を半減してこれか…どうやら自然も本気らしいな)

 

自然:(クソッ!今の一撃で決めたかったがやっぱり半減されたか…出し惜しみは無理だな)

 

二人はさらに覚悟を決めたようだ。その証拠に二人はそれぞれ武器を出現させた。

縁護義兄さんは、右手にメダジャリバーを出現させ握り、左手でメダガブリューを地面から引っ張り出した。

自然義兄さんは、右手にライジングタイタンソードを出現させ握り、左手にライジングドラゴンロッドを出現させ握った。

 

縁護:「時魔兄弟次男時魔縁護(エンゴ・トキマ)参る」

 

自然:「時魔兄弟五男時魔自然(シゼン・トキマ)行くぜ」

 

二人がそう言うと、再び距離を詰めるとお互いの武器が激突した。

この勝負、最悪どちらが死んでもおかしくない。俺はそう確信していた。おそらく煉武義兄さん達もそう確信しているだろう。




いやはや、まさかリード様の兄君達は予想のはるか上でしたな。
我々配下もより一層精進せねば!しかし、お二人とも無事で済むのだろうか…

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

観客席から二人の戦いを見ていたユウキは頬を引きつるしかなかった。

ユウキ:(これは計画を大きく変える必要がなるな。なんなのあの化物達、ヒナタ以上に別格の強さを持ってるじゃん!)

ユウキは時魔兄弟の警戒を最大限にすべきだと考えて行動すべきだと考えた。
一方別のところで見ていたグランベルの秘蔵っ子マリアベルは、二人の強さを見て表情が険しくなっていた。

マリアベル:(なんなのあの化物達は、あんなのが他にも五人以上いるなんて最悪なのよ)

???:「どうしたんだマリアベル(じょう)そんな怖い顔をして」

マリアベルはそう考えていると、隣に見た目では初老の男性が座り魔国連邦(テンペスト)で作られた一升瓶の酒を飲み始めた。

マリアベル:「オーガス今までどこに言っていたの?」

オーガス:「すまないな。何せ()()()()がする酒があるのだ。飲まずにいられんわい」

マリアベル:「まったく、あまり目立つ行動はしないでほしいのよ」

オーガス:「誰がそんな口を利いて良いと言った」

マリアベル:「ッ!?」

オーガスと呼ばれた男はマリアベルにしか分からない殺気を当てると、マリアベルの体は硬直した。

オーガス:「良いか?儂は友であるグランベルの頼みで来たのだ。お前が命令する権限はない。それを努々(ゆめゆめ)忘れるでなぞ小娘(マリアベル)

オーガスはそれだけ言うと殺気を消し再び酒を飲みだした。
そして、縁護と自然の試合に目を向けた。その目に映るのは()()()()()()()()()()()()()()()()()試合であった。
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