転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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この本によると、我が魔王である半天半魔リードは新たにオーガを配下に加えてた。
そして証として名付けを行うと彼らオーガの上位種鬼人と進化しました。そして現在鬼人達の仕事は……おっと久しぶりに先を読みそうになってしまった。


ガビル参上

リードとコウホウ、ウォズは高原で戦闘訓練をしていた。と言ってもウォズはストッパーを兼ねて一緒に来ているだけだった。

 

豚頭帝(オークロード)?」

 

「ええ、ベニマルの父親つまり頭領から聞いた話ですが、数百年に一度生まれるオークの特殊個体(ユニークモンスター)です」

 

リードはジオウに変身し()()()()使()()()コウホウと戦っていた。理由はコウホウにスキルなしでも戦える体術を教わりたいと頼んだからだ。

鬼人達の中でもハクロウは“剣術”、コウホウは“槍術”と“体術”が飛び抜けて優れており、リードはもしスキルが使えない状況になった時の為の訓練をしていた。

リードは連続で突きで攻めるがコウホウは片手で全てさばき、次にコウホウが蹴りを放ったがリードの姿が消え、いつの間にかコウホウの後ろに回り後頭部目掛けて蹴りを放ったが両腕で防がれ地面に叩きつけられた。

 

「カハッ!」

 

リードは僅かな悲鳴を上げると変身が強制解除され、ウォズからストップがかかった。

 

「くはははは、まさか『瞬動法』を体得していたとは一瞬肝は冷えましたぞ、しかしまだ気配の断ち方が少々雑です」

 

コウホウは笑いながらリードの手を引き立ち上げるとウォズがリードに怪我がないか確認した。

 

「ウォズ大丈夫だ、大袈裟だろ」

 

「しかし、あんな強く叩きつけられたら心配はします!」

 

ウォズと一緒に行動するようになって分かったことは少々過保護なところがある、しかしリードが強く言えば納得し引き下がってくれる。

 

「ところでコウホウ、さっき言ってたオークロードってどんなのなんだ?」

 

「ああそうでしたな、なんでも味方の恐怖の感情を喰らうため、高い統率能力が持つと聞いています」

 

「なにそれ、怖」

 

「里を襲撃したオークは仲間の死に怯えることがまるでなかったのでもしやと思い…」

 

「君の覇気の問題じゃないのかい?」

 

「あ゛あ゛あ゛?」

 

「喧嘩するな!」

 

コウホウはリードが目を覚ますとボディーガードを進んで志願してきた。リードは最初コウホウはシュナの側近だと思っていたがどうやらシュナは箱入りだったらしく、もしもの為のボディーガードにコウホウをつけていたそうだ。

ウォズは自分1人で事足りると言って断ったが、コウホウが実力なら上だと言ってウォズと勝負を始めそうな空気になったが、リードがウォズを『秘書』にコウホウを『ボディーガード』にと頼んだことでその時は丸く収まったがいまだに喧嘩してしまうことがあり、リードの最近の悩みの種である。

 

「とりあえず少し町に戻るぞ、シュナに頼みたいことがあるからな」

 

「「はっ」」

 

リードは2人を引き連れ町に戻った。その間も2人は喧嘩腰だったが、リードのキツい一撃で静かになった。

 

       ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

町の入り口まで行くと、木陰からソウエイが『影移動』で現れた。

 

「リード様、ご報告があります」

 

「どうした?」

 

「リザードマンの一行を確認しました」

 

「リザードマン?なぜ湿地帯を拠点とするあのトカゲどもがこんな森に…」

 

「ああ、異常だったので取り急ぎご報告をと」

 

ソウエイの報告にコウホウは疑問を浮かべたが、ソウエイは彼らの行動を報告した。

 

「なにやら近くのゴブリン村で交渉していたようでした。ここにもいずれ来るかもしれません」

 

「そうか、この事をリムルは…」

 

「既に報告済みです」

 

「仕事が早いな、ちゃんと休めよ、いざって時に動けなかった大変だからな」

 

「はっ」

 

ソウエイは報告を終えると影移動で姿を消した。

 

「くれぐれもリザードマンを攻撃しないようにね」

 

「貴様も襲われないよう気をつけろ」

 

「お前らなあ…」

 

リードは2人のやり取りに眉間を押さえながら、シュナのいる建物に向かった。

口喧嘩をする2人を見てリードがあることを思い出した。

 

「あのさ、コウホウ」

 

「なんでしょう?」

 

「ずっと聞きたかったんだけど、なんでお前はソウエイにシオン、クロベエから一線引いているんだ?」

 

「………」

 

リードはコウホウが仲間であるはずのソウエイ、シオン、クロベエと話している時どこか距離をおいていることに気づいた。

 

「言いたくなら別に良いけど…」

 

「…我はオーガのとき既に鬼人に近い力を持っていました」

 

「え?」

 

「しかし里では皆この力を恐れ我は孤独だった」

 

「………」

 

「しかしベニマルはそんな我と友になると言ってきた、最初は頭領も我と関わることを反対したが、ベニマルはそれでも我と一緒にいてくれた、だから親友にもなれた」

 

「…シュナの側近をしたのはベニマルの為だったってことか?」

 

「ええ、我にとってシュナ様は妹のような存在だったのです」

 

「なるほど」

 

リードはコウホウの話を聞いてどこか安心していた。魔物でも力で恐れらて孤独なヤツもいるということがいることがしれたからだ。

そうしているとシュナのいる木製の建物に到着した。

 

「ふへぇ、綺麗なもんだねぇ」

 

「これが絹糸で織った反物ってやつかい?シュナちゃん」

 

「ええ、原料となる地獄蛾(ヘルモス)の繭には魔素をたっぷり含んでいてとても丈夫なのですよ」

 

「なるほど、防御にも期待出来るってことか」

 

「スゴいな、専門知識のない俺でも素晴らしいって分かる」

 

「コウホウ、ウォズさん、リードさん!」

 

シュナはリード達の存在に気付くと嬉しそうに走って駆け寄ってきた。

 

「来てくださったのですね」

 

「どうだ、仕事は?」

 

「はい、カイジン様が作ってくれた織り機はとても使いやすいです」

 

「そうか、良かったな」

 

シュナは進化して新しい『解析者』を獲得した。これはリムルの『大賢者』に準ずる能力で、さまざまな試みを短期間で進めることが出来るらしい。

 

「今日はどうしたのですか?」

 

「ああ、シュナに新しい服の製作をお願いしたいんだが、大丈夫か?」

 

「それならお任せください!」

 

「じゃあ、こういうのを頼む」

 

リードは木板に前世で読んだ漫画で出てきた服を大賢者に頼んで五、六着、木板に書いてもらった。

 

「これを頼む」

 

「分かりました!……あのリードさん」

 

「ん?」

 

「お昼まだでしたら、私が作りましょうか?」

 

「え?」

 

シュナは顔を赤くし、お昼をリードに作ってくれると言った。

 

「でも良いのか?それじゃあシュナの負担が大きくなるだけだけだろ」

 

「いえ、大人数の料理を作るのには慣れてます!」

 

「でもなあ「我が主」なんだ?」

 

「折角シュナ君がこう言っているのだからいただこう」

 

「そうです、それにシュナ様の料理は里でも評判だったんですよ」

 

「………じゃあ良いか?」

 

「任せてください、すぐに作ってきます」

 

リードは最初は断ろうとしたが、ウォズとコウホウに説得され、シュナの手料理をいただくことにした。

 

「そういえばウォズ、リード様は料理なさるのか」

 

「!!」

 

「いや~、一回やったことがあるけどその後ゴブイチに強く止められた」

 

リードのこの説明でコウホウはあることに気づき、ウォズの近くに寄り小声で話し合った。

 

「おいウォズ、まさかリード様は…(汗)」

 

「私も一度食べたことがあってね、あれは見た目は完璧なのだが食べた直後その日の記憶がなかった」

 

「…まさかリード様の料理も危険なのか…」

 

「その口調からしてそちらも?」

 

「ああシオンがな、ヤツの料理は見た目からヤバい、幸いにも死者は出なかったが…」

 

「…どうやらこの件に関しては私達の意見は一致するようだね」

 

「ウム」

 

2人はこの時だけ、リードとシオンが料理を作るときは全力で止めると決め拳を握りあった。リードはウォズとコウホウの会話よりも気になることがあった。それは『繋がる者』ので大賢者からの放送がだった。

 

『シミュラクラ現象。三つの点があるとそれを顔として認識してしまう現象です。』

 

(シミュラクラ?いきなりどうした?)

 

『解。視覚を閉ざし右斜め後ろにスプーンを突き出せば、命は助かります。』

 

(命は助かるって何?!リムルに一体なにが?)

 

そんなことをしているうちにシュナが3人分の料理を持ってきてくれた。リードは料理を食べてからリムルのもとに行こうと決め、『繋がる者』を切った。

 

「お待たせしました」

 

「ありがとうシュナ、これはなかなか」

 

シュナの作った料理は鶏肉の肉団子と野菜がたっぷり入ったすまし汁と質素なものだったが、訓練後の彼らにとっては精のつくありがたいご飯であった。

 

「それでは、いただきます!」

 

「「いただきます」」

 

「!美味しい」

 

リードがスプーンで鶏肉の肉団子と野菜を口に含むとスプーンに僅かに入っていた汁はよく出汁が出ていて、肉団子と野菜もしっかり味が染みていて一気味が口の中に広がった。リードはあまりの美味しさに何回もおかわりをした。

 

「ふ~~」

 

完食後リードが満足そうに息を吐いているといつの間にかシュナが温かいお茶を人数分持ってくれた。

 

「ありがとうシュナ何から何まで」

 

「いえ、私に出来ることはこれくらいです………あの~リードさん」

 

「うん?」

 

「こっ…これからもご飯をここで食べに来てくれませんか?」

 

「え!?」

 

シュナは顔をうつむき赤くして言うとリードはすっとんきょうな声を上げたと同時にコウホウとウォズが肩を組み、再び小声で話し始めた。

 

「ウォズ、今我が考えていることは分かるか?」

 

「ああ、なんとしても我が主にはシュナ君の提案をのんでもらいたい」

 

「ウム、リード様はこういったことには鈍そうな上シュナ様はどこか遠慮してしまうからな、ここは我らで一押ししよう」

 

「そうしよう」

 

コウホウとウォズがリードとシュナを結ばせるという目的が出来2人は再び拳を握りあった。一方リードはシュナの提案を聞いて頭が混乱していた。

 

(今のは前世だとプロポーズのセリフに聞こえるが?まさかシュナが?俺を?ないない!きっとアレだ!そう他の人にも食べてほしいからまずは俺から始めてどんどん広げていく、そんな感じだ多分!うん!そうだ!きっとそうだ!)

 

このようにパニックになり、方向性がずれてしまっていたが、リードはシュナの折角のお願いを断るのは悪い考えたが、

 

「でもそれだとシュナの負担がますます増えるだろ?」

 

「だ、大丈夫です!先ほども言いましたが大人数の料理を作るのには慣れてますし、時間が空いた時で良いです!」

 

「………はぁ分かった、じゃあ行く人数は事前に『思念伝達』で伝えておくよ」

 

リードがそういうとシュナ嬉しそうに柔らかい笑みを浮かべそれを見たリードは一瞬ドキッっとしたがこれはなんなのか気づかず、コウホウとウォズはガッツポーズをとっていた。

 

「これはぁ俺達は来る回数減らすか」ニヤニヤ

 

「そうだなぁ」ニヤニヤ

 

空気をよんで一部始終を見ていたガルムにドルドはニヤニヤしながら見ていたがリード達は気づいていなかった。

その後リード達は食堂に向かうと顔色がとてつもなく悪くなって死んだゴブタが奇妙な色の泡を吹いており、机に置いてあった、皿に盛られた物体を見て原因は分かったがこれを作ったのは誰か聞くとリムルからシオンだと聞かされたリードは恐怖した。

 

       ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

リードはクロベエに頼みたいことがあり、一人でカイジンの工房に向かっていた。ちなみにコウホウはゴブタ達に訓練、ウォズはシオンに秘書としてのいろはというものを教えていたので静かだった。

 

「へぇ、焼き入れんの時の温度は勘なのかい?」

 

「んだ、火色を見れば大体分かるだよ」

 

扉まで行くとクロベエとカイジンの専門的な会話が聞こえてきた。

 

(すっかり意気投合してるな)

「クロベエ、頼みたいことがあるんだけど良いか?」

 

「おおリード様、なんだべ?」

 

リードが入ってくるとクロベエとカイジンの他にリムルがおり、ナイスと言いたげな表情だった。

 

「悪いな話し合い中に…」

 

「気にしねぇでくれだ」

 

「そうそう同じ仕事場にいればいつでも出来るからな」

 

「んで、なんだべ?」

 

リードは話し合いの途中に割って入ったことに謝罪するとクロベエとカイジンは気にしてなく、むしろリードの頼み事の方が気になっていた。

 

「実はコウホウ専用の武器を作ってくれないか?」

 

「なるほど、その事だべか…」

 

「コウホウの武器って言えぁ、あのボロボロの槍の事か?」

 

「アレは実は一月くらい前に作ったもんなんだべ」

 

「「なんだと!?/マジで!?」」

 

コウホウの槍はリードでもあと数日で壊れると思わせるほどボロボロになり、それが一月前に作ったものだと知らされるとカイジンとリムルは驚きの声をあげた。

 

「コウホウの力は強すぎて、短くても三日、長くて半年くらいしか保たないんだべ」

 

クロベエの話を聞いたカイジンとリムルはコウホウの力を理解していると、リードは木板をクロベエに見せた。

 

「なんだべこれ?」

 

「俺が考えた設計図、これなら持つだろ?」

 

「!なるほど、魔鉱塊を大量に使うけんど、これなら今まで以上に持つかもしんねぇ!!」

 

クロベエはリードのかいた設計図を見て興奮し、リムルとカイジンはそれを覗き見た。

 

「アレ?これって…」

 

「なんか槍にしては変わった形してるな」

 

その設計図は刃を部分の僅か下、口金の部分に妙に曲がった刃があった。

 

「『方天戟』、斬る、突く、引きずり下ろす事などが出来る、作るのは可能か?」

 

「もちろんだ!カイジンさん手を貸してくれだ」

 

「おお任せろ!」

 

クロベエとカイジンはコウホウの新たな武器『方天戟』の製作に取りかかっているとリムルが『繋がる者』でリードに話しかけた。

 

『(お前アレ前世で見た中国の武器だよな、何で知ってる?)』

 

『(ある漫画で知ったんだ)』

 

「リムル様、リード様」

 

するとリグルドが少し緊張した表情で現れた。

 

「どうしたリグルド」

 

「はっリザードマンの使者が訪れて来ました」

 

『(リザードマンって確かソウエイの言ってた)』

 

『(なんの交渉だろうな)』「すぐ行くじゃあなカイジン、クロベエ」

 

「完成したら来る」

 

「ああ」

 

するとリムルとリードもソウエイの報告を思い出し落ち着いた口調で工房を後にするとベニマル、シオン、ハクロウ、コウホウ、ウォズが合流してきた。

 

「リムル様、リード様、俺達も同席して構わないか?リザードマンの思惑が知りたい」

 

「もちろん構わない」

 

「果たして敵か味方か……」

 

       ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

リムルはシオンに抱えてもらい、ウォズとコウホウは相変わらず喧嘩腰だったのでリードが一発入れると少し静かになった。

そんなことをしているうちに町の入り口まで行くと1人のリザードマンがいた。

 

「あれ?1人だけか?」

 

目が合うとリザードマンは後ろを向き合図を送り、リムル達もつられて森の方を向くとなにやら竜のような魔物に乗って現れるという演出くさい登場をしてきた。

 

「なんだ?」

 

「ご尊顔をよーく覚えておくが良いぞ、このお方こそ次代リザードマンの頭領となられる戦士」

 

(リザードマンの次期頭領?)

 

魔物から下りたマントを羽織ったリザードマンが身だしなみを整えると別のリザードマンが紹介すると両手を大きく上に広げた。

 

「我が名はガビル!お前らにも我輩の配下となるチャンスをやろう、光栄に思え!」

 

「「「「「「「…………」」」」」」」

 

盾を反射させさらに輝かせるという凝った演出で上から目線で言うリザードマン、ガビルにリムルや鬼人、ウォズやリードまでが言葉を失った。

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