オークロードはゲルミュッドを助けるかと思いきやゲルミュッドの首をはねその死体を貪るとオークディザスターに進化した。鬼人達とランガの猛攻でも倒せない強敵を前に我が魔王とその友リムルがオークディザスターと対峙した。
「牙狼はどこへ行っタ?」
「ランガならリムルの影の中だぜ」
オークディザスターの質問にリードはリムルの影に指をさしてこたえた。オークディザスターはリムルに視線を向けた。
「…喰ったのカ?」
「まさか俺は理由もなく仲間を喰ったりしない、お前じゃあるまいし」
リムルが挑発的に言うとオークディザスターはリムルに手をのばすとリードとリムルは左右に軽くジャンプをして避けた。
「怒るとは以外だな、てっきり喰うことしか頭にないと思ってたよ」
リードも挑発的に言うとオークディザスターは左手で持っていた剣をリードに向けて振り下ろす。
『ジカンギレード ケン!』
リードは剣が届く寸前、ジカンギレードで防いだ。
「まずはその武器だな」
ジカンギレードに
「むう!」
オークディザスターは左腕をおもいっきり振り払い剣を捨てリードも吹き飛ばす。リードは空中で回転してうまく着地する。
オークディザスターはオークジェネラルが使っていた技を使った。違うところはまず魔素の質が桁違いで数も信じられないほどあった。
「喰らいつくセ!」
しかしリムルは両肩のアイコンから4人のパーカーゴーストが現れ相殺させていき、リードはジカンギレードの形を変えた。
『ジカンギレード ジュウ!』
リードはジカンギレードの前に魔法陣を二重に出現させ、それめがけて打つと弾が無数に増えた上にオークディザスターのオーラの前に増やした弾をワープさせ打ち消した。
そしてリムルがオークディザスターに周りに接近し腕を切断させた。
「もう慣れたのかゲイツに」
「ああ」
オークディザスターは傷口にリムルのスキル『
オークディザスターは両手を広げるとゲルミュッドが使っていた魔法と同じものを両手に出現させた。
「今こそお前たちを喰ってやル!」
『
「ならこっちは…」
リードは左手をかざすとリムルとリードの前に再び魔方陣が二重に出現し、さらにリードは紫と緑のウォッチ『ダブルウォッチ』をリムルに投げ渡し、リードは『フォーゼウォッチ』を嵌め込んだ。
「リムル!」
「わかった」
『ジカンザックス You! Me!』
リムルはリードの意図を読みジカンザックスを斧から弓に切り替えダブルウォッチを嵌め込んだ。
オークディザスターはデスマーチダンスを前後に放った。
『フィニッシュタイム!フォーゼ!スレスレシューティング!』
『フィニッシュタイム!ダブル!ギワギワシュート!』
ミサイルと化した複数の弾丸と風と破壊のエネルギーをまとった矢が魔法陣を通過して数が倍となり、さらにオークディザスターの放ったデスマーチダンスの前にワープさせ相殺させ、爆煙が上がった。
(さて、どうやってあのバケモンを倒すか…)
リードがオークディザスターを倒す方法を考えていると背後からオークディザスターが現れた。
「「!!」」
リムルとリードはオークディザスターに捕まりリムルは変身解除された。リードは自身が変身解除されていないのにリムルだけが変身解除されていたことに驚いていた。
(なんでリムルだけ変身解除させてる?!というかコイツ見た目より早い!)
リードはジカンギレードで脱出しようとするが右腕がオークディザスターの指に挟まって動かせず悪態をついた。
「チッ!なら!」
リードは全身に
「リード待て」
「!?でもこのままじゃ…!なるほど」
「そういうことだ」
リムルが制止をかけリードが反論しようとするとリムルの姿を見ると足が溶けていた。ベニマル達はリムルが溶かされていると思っていたがハクロウだけは違うことに気づいた。
リムルは擬態を解除し溶かされていると見せかけてオークディザスターの腕にまとわりついていた。
「なんだこれハ?」
オークディザスターは驚き引き剥がそうとリードを放し両手をからだにまとわりついているリムルに近づけたがそれより先に、
「リムル、腕以外にまとわりつけ!」
「!」
リムルはリードの指示に従い、腕から離れるとリードが片手をオークディザスターに向けた。
オークディザスターの両手を光の球体が包みそのまま両手ごと消滅させた。
さらに地面にジカンギレードを突き刺すとリードは『闇』の力を流しオークディザスターの動きを止めた。
「余計なお世話だったか?」
「いや、おかげで早くカタがつく」
「ググ…き貴様ら…」
「言ってなかったっけ俺スライムなんだよ、喰うのはお前の専売特許じゃないってことだ」
リムルはオークディザスターを包みもはや勝敗は決していた。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
枯れ果てた大地にリムルとリードがいた。リムルは周りを見渡しリードは驚きで見開いていた。
「なんだこの風景?」
「俺がオークの中に入ったときと同じ風景だ」
「え!?」
遠くから子供の泣き声が聞こえてきた。
泣いていた子供は痩せたオークの子供であった。
「オークの子供か」
「あんなに痩せてかわいそうに」
そこに大柄で立派なオークが現れ子供たちの目線に近づいた。
「腹が減ったのか、少し待っていなさい」
そのオークは自分の左腕をもぎ取り子供たちの前に差し出した。
「さあ食べなさいしっかり食べて大きくなるんだぞ」
オークの子供たちは一瞬躊躇ったがすぐにオークの左腕を食べ始めた。オークは自分のつくった傷を気にせずただ子供たちを見ていた。
「___王よもうおやめください。この大飢饉の中、王であるあなたまで失っては我らオークにはもはや絶望しかありません」
子供たちに腕を与えたオークよりも小柄なオークが跪き種族のための願いを述べていた。
「…一昨日生まれた子が今朝飢えて死んだ、昨日生まれた子はもう虫の息だ」
オークは失ったはずの
「この身はいかに切り刻もうと再生するというのに、これが絶望ではなくなんだというのか」
「王よどちらに!?」
「森に入り食糧を探す」
「しかし、あの地は暴風竜の加護を受けし場所」
「その暴風竜は封印されて久しい少しばかり恵みを…」
「王よ」
『(…リムルもしかしてこれってやっぱり)』
『(オークディザスターゲルドの記憶だろう……)』
オークの王を側近がとめようとするがオークの王はただ進んだ。
枯れ果てた大地からの熱、雲ひとつない空から照る太陽がオークの王の体力を奪い続けた。既に足元はふらつきついに力尽き倒れた。
「飢えたオークの若者か、なかなかに強い力を秘めているうまくすればオークロードいやオークディザスターすら視野に入れていい」
(ここでゲルミュッドと出会ったのか)
リムルとリードがゲルドの記憶を見ているとオークディザスターが後ろに現れた。
「あの方は俺に食事と名を与えそしてオークロードの持つ『
「「……」」
「オークロードとなったオレが飢えれば『飢餓者』の支配下にある者は死なない飢える仲間救えるのだと、邪悪な企みの駒にされていたようだがそれに賭けるしかなかった。だからオレは喰わねばならないお前が何でも喰うスライムだとしてもオレは喰われるわけにはいかない」
「腐食の過程がない分喰い合いは俺に分がある、お前は負ける」
「同胞が飢えているのだオレは負けれぬ。オレは他の魔物を喰い荒らした、ゲルミュッド様を喰った…同胞すら喰った」
現実世界ではリムルに完全に取り込まれ溶けているオークディザスターがいた。その光景を見ていたリードは仮面越しで涙を流した。
「オレが死んだら同胞が罪を背負う、もはや退けぬのだ。皆が飢えることのないようオレがこの世の全ての飢えを引き受けて見せよう」
「それでもお前は負けるんだ……でも安心しろお前の罪もお前の同胞の罪も俺が全部背負ってやる」
「…なんだと?」
リードはオークの罪を自分が背負うというとオークディザスターゲルドは驚いていた。
「俺は最高最善の魔王を目指してるからなお前達オークの罪は俺が背負う」
「なら俺はお前達オークの罪を喰ってやる」
「オレやオレの同胞の罪を背負う?喰うだと?フッお前達は欲張りだな」
「ああそうだよ、俺達は欲張りだ」
「それの何が悪い?」
リムルとリードから枯れ果てた大地が緑豊かな草原となり、オークディザスターゲルドは普通のオークに戻った。
「!おお」
ゲルドは自然豊かな草原に水がきれいに流れる川に感動し膝をつき、大粒の涙を流した。
「強欲な者達よ、俺の罪を喰らいし者よ、俺の罪を背負いし者よ感謝するオレの飢えは今満たせれた」
ゲルドはやがて消えていった。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
オークディザスター、名をゲルドたった今リムルの中で消滅した。
「俺達の勝ちだ、安らかに眠るがいい」
リムルの姿をみるとゴブタ達は歓声を上げリザードマン達喜びの声を上げオーク達は王を失った悲しみの声を上げた。
「…王よ、やっと…解放されたのですね…」
そんな中フードを被ったオークが一筋の涙を流した。
「さすがはリムル様、リード様見事約束を守ってくれたのですね」
「トレイニーさん」
「いいタイミングだな」
トレイニーの姿をみるとガビルについてきたゴブリンはどよめきだした。
「森の管理者の権限において事態の収束に向けた話し合いを行います。日時は明日早朝、場所はここより南西森よりの広場」
トレイニーが戦場の皆に指示をしているところを見ていたリムルとリードは
『(さすがは社長(仮)こういう時は頼りになるな)』
『(確かにそうだな)』
「なお異論はないと思いますが…議長はリムル・テンペスト、副議長にリード・テンペストとします!」
『(え!?)』
『(確かにオークディザスターを倒したんだから妥当だな~(笑))』
『(イヤイヤ、それはお前もだろ!)』
『(俺はオークディザスターを無力化しただけだがら最終的には補食した本人でしょう~それに主の巻き添えの件はこれでチャラだ)』
『(お前まだ根に持ってたのか!?)』
『(まあまあ、ちゃんとサポートするからさぁ~)』
トレイニーの決定にリムルは文句を言っていたがリードは自分に一番面倒な役割が来なかったことと主の巻き添えのことでリムルと脳内会話で軽い口論が起きたがそれは彼らしか知らない。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
湿地帯を見渡す丘にリムルとリード、ウォズそしてベニマルら5人の鬼人がいた。
「さてお前達が俺達の配下の期間はオークロードを倒すまでだったな」
「「「「「………」」」」」
リードはベニマル達に確認するとベニマル達は黙って顔を見合わせていた。
リードは町にいるシュナとお別れになると思うと寂しく感じた。
『(そんな寂しそうな顔するなってまた会いに行けばいいだろ)』
『(でも…)』
「リムル様、リード様」
「ん?」
「なんだ?」
「なにとぞ我らの忠誠をお受け取りください。我らこれからもあなた様方にお仕えいたします」
「え?」
「いいのか?」
「異論はござらん」
「あなた様方に会えて自分たちは幸運であります」
するとシオンが笑いながらリムルに抱きついた。
「私はリムル様の秘書兼護衛ですよ!絶対に離れません!」
「それに…」
今度はコウホウがリードの抱き上げた。これにはリードも驚き声をあげた。
「うお!?」
「リード様は優し過ぎる上に考えていることが丸分かりです!それではシュナ様も悲しみます」
「…そんなに分かりやすいか?あと下ろしてくれ」
「クハハすみません、つい」
コウホウはゆっくりリードを地面におろした。
「君がいても邪魔なだけだけだから君だけは消えたまえ」
「ぬかせ、貴様程度の実力ではたかがしれている」
ウォズはため息をつきながらコウホウを挑発しコウホウも見事に反応した。
「お前らな~…!?ッッ!」
「リード!?」
「「「「「リード様!?」」」」」
「我が主!?」
リードはこれまでにない程の痛みを感じ倒れ悶えると両目から『光』と『闇』の魔素が放出し始めた。
「グ…アァ…グアアアアァァァァァーーー!!」
『光』と『闇』の魔素はそのまま再びリードの両目に戻った。
「リード!大丈夫か!?」
「ハァ…ハァ…ハァ…あ…ああ、なんとかおさまった」
リードはリムルに手をかり立ち上がり皆のことを見た。
リードの両目が開くと皆は驚き目を見開いた。
「リ…リード様……その目は一体?」
「?目?」
「これを見ろ!!」
ベニマルがリードの目を何か言おうとしているが今この場には鏡がなかったがリムルが一部擬態を解きリードの顔に近づけ、リードはリムルのからだの反射で両目を確認した。
「!?これって!?」
リードの両目には右目は光輝く紋様が瞳に写り左目には漆黒に染まり瞳には禍々しい紋様が浮かんでいた。
『個体名リード・テンペストはユニークスキル『魔眼』ユニークスキル『聖眼』を獲得しました』
我が魔王が光と闇の力を瞳に宿した、しかしこれは未来のオーマジオウの力でもあった。それを知るのは私と我が魔王リードそしてその友リムルだけであった。
オーマジオウは一人枯れ果てたジュラの森でリード達の様子を見ていた。
「ついに開眼したか…」
一言呟くとどこからともなく大量の魔力弾が襲いかかってきた。
「無駄だ」
オーマジオウは片手をかざすと時を止め魔力弾の一つに触れるとオーマジオウの右目が白く、左目が黒くひかり始めた。
「案外近いな」
オーマジオウは魔力弾の向きを変えると魔力弾は発射されたところまで行き大爆発をおこした。