転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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この本によると我が魔王リード・テンペストとその友ともリムル・テンペストはジュラの大同盟の盟主となった。
この事は他国にも知れ渡っていたがこのときの私たちはまだ知らなかった。
そしてジュラの森に近づいてきている者が一人いた。


片翼の有翼族

「(山ー633M、山ー634M、山ー635M)」

 

「(岩ー1t、岩ー2t、岩ー3t)」

 

リムルとリードはオークの名付けに行っていた。

 

「(湖ー1F、湖ー2F、湖ー3F)」

 

「(森ー61ha、森ー62ha、森ー63ha)」

『(…なあリムル……)』

 

『(…なんだ?)』

 

『(精神的にくる…)』

 

『(だろうな12万の名付けをしてるからな…)』

 

何故こうなったかというとオークディザスターの『飢餓者(ウエルモノ)』の影響は良くも悪くもオーク達に与えていた。オークディザスターがいたおかげで飢えで死ぬ者は出なくなったが、その効果が消えた今、体力のないオークの子供やお年寄りが死んでしまうとわかった。そこでトレイニーが森の恵みを

それを防ぐのが名付けであった。名を与えることで魔素を増やし『飢餓者』の代わりの役割をさせるためだ。

数が数だったのでリムルとリードはオークは6万に分け、最初は勢いが良かったが数が凄まじくリムルもリードもネーミングを気にする余裕などなかった。

 

『(リムル終わったからあとは頼…む……)』

 

『(はえーよ!リード君!?)』

 

名付けが終わったリードはそのまま低位活動状態(スリープモード)になり倒れかけたがそれを防いだ者がいた。

 

「お疲れ様です、リードさん」

 

シュナだ。リードがスリープモードになったときのためにとどまってもらった。結果は予想通りとなりシュナはリードを膝の上に頭を乗せた。

その様子を一部見ていたコウホウは『思念伝達』でリムルと連絡をとった。

 

「(リムル様、リード様はシュナ様が介抱するので大丈夫です)」

 

「(おっコウホウ!分かった頼んだぞ)」

 

「(ハッ)、………そういえばシュナ様」

 

シュナとリードの様子を見ていたコウホウがあることを思い出した。

 

「………シュナ様」

 

「なんでしょう?」

 

「少し前から疑問に思っていたのですが、何故リード“様”と呼ばないのですか?」

 

「あ~実は___」

 

         《回想》

 

数日前、リードがシュナに用があり一人でシュナの仕事場に行った時

 

「リード“様”」

 

「………」

 

シュナに様付けされたリードはなにか複雑な表情になっていた。

 

「?あの…」

 

「…シュナ」

 

「はっはい!」

 

「お前に様付けされるとなんかイヤだからさん付けで頼む」

 

「え?しかし…」

 

「じゃあ命令として言うぞ」

 

「うっ…わ、分かりました」

 

「よろしい」

 

        《回想終了》

 

「というワケなのです」

 

「ほほう~」

 

コウホウはシュナの話を聞くとニヤニヤしてシュナとリードを見比べた。

 

「きっきっとリードさんはわたくしと初めて会ったときのことがしっくりきているからだと思いますから他意はないはずです!!」

 

「わかりました~」

 

「コウホウ!!」

 

コウホウはニヤニヤしながらベニマルと今後の話し合いとシュナからの攻撃から逃げるために走って町まで戻った。

 

「もしやリード様………だとしたらもっと協力者が必要だな」

 

なにかに気づいたコウホウだったがそのまま走って行った。

 

       ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

リードは所々壊れた町並みにいた。

 

「毎度お馴染み予知夢かぁ………アレ?」

 

だが今回の予知夢と今までの予知夢の違いが今わかった。

 

「あ~あ~アメンボあかいなあいうえお…やっぱり喋れる」

 

リードは今まで予知夢を()()()()()()が今回の予知夢は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「まさかリムルがオークディザスターを喰った影響………いや間違いないな、だって今が2年後だってわかるし」

 

「動くな!!」

 

「うん?」

 

突然声が聞こえた方を向くと剣を持った男がシュナを捕まえ首筋に剣を当てていた。

 

「シュナ!!、!?アレって俺?」

 

リードはシュナを助けようと走るとすぐそばにジオウに変身したリードがそこにいた。

 

「この女の命が惜しければ……わかってるな?」

 

男は最低な笑みを浮かべていたがジオウのリードはドライバーを見てウォッチに手を置いた。

 

「待てやめろ!!」

 

       ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

「は!!ハァ…ハァ…ハァ」

 

「リードさん?」

 

「…シュナ」

 

目が覚めるとそこは俺とウォズ、コウホウとともに住んでいる家の俺の自室だった。汗を僅かに流れていてそこにシュナがリードの様子を見にやってきた。

 

「心配しました!リムル様はすぐお目覚めになったのですがリードさんは二月眠っていたのですよ!」

 

「えっ!?そんなに?俺が眠ってて何かあったか?」

 

「それは俺から話すよ、シュナは自分の仕事に戻ってくれ」

 

「リムル様、わかりました」

 

シュナは部屋を出るとリムルはこれまでのことを話した。

豚頭族(オーク)猪人族(ハイオーク)に進化し、その仕事ぶりはカイジン達をうならせるほどらしい、カイジン曰く

 

「鍛えればドワーフに劣らない技術を持てるかもしれん!」

 

と称賛するほどだった。

そしてオークディザスターの側近だったオークにゲルドの名を与えて猪人王(オークキング)となりオークの中では一番働いているといっても過言ではないらしい。過労で倒れてしまうのではと思うほど

 

「…それは心配だな」

 

さらに他のゴブリンが全員やって来てリムルはその全てに名付けをして再びスリープモードになったがすぐに目が覚めたらしい。

 

「ところでお前は何を見たんだ?」

 

リムルは少し怖い目で俺を見た。これは大賢者で俺が予知夢で眠っていたことを知ったな。

 

「………」

 

「………」

 

「…大丈夫、大したことないから」

 

「……そうか」

 

リムルはまだどこか納得していない表情だったが影からソウエイが現れた。

 

「リード様よろしいでしょうか?」

 

「なんだ?」

 

「は、リード様に会わせろという者がおり現在コウホウとウォズ、リグルが相手をしています」

 

「わかったすぐ行く」

 

「大丈夫なのか起きたばかりで」

 

「全然大丈夫」

 

「…そうか」

 

「じゃあ行ってくぞ」

 

「ああ」

 

俺はリムルを置いて客人のところに向かった。

 

       ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

「貴様の名前は?」

 

「捨てた」

 

「目的は?」

 

「本人が来たら話す」

 

「どこでリード様の名を知った?」

 

「それも本人が来たら話す」

 

集会場の応接室でコウホウ、ウォズ、リグルの向かいにフードを被った男が座っていて机には飲み物が置かれていたが誰も口にしないでいた。

コウホウ、ウォズ、リグルの順番で質問するがなかなか情報を得れず緊迫した空気になっていた。普通の者が来たらこの空気に耐えられず逃げ出すだろう、現にリグルがリードが来るまで他の者は近づかないよう伝えた。

 

「すまない、待たせた」

 

「リード様!」

 

「起きて大丈夫ですか?」

 

「ああ………あんたが俺と話したいっていうヤツ」

 

「はい、初めましてリード・テンペスト」

 

「アレ?俺まだ名乗ってないはずだけど…取りあえず座っていいか?」

 

「いえ、こちらも少々失礼でありました申し訳ありません」

 

「そ…そうか」

 

コウホウとウォズ、リグルが席を立ちリードがフードの男の向かいに座った。

 

「さて、俺に何か用か………と言う前にそのフードを…」

 

「これは失礼」

 

男はフードを脱いだ。

 

「!?」

 

リードは男の顔を見て驚いた。その顔はドワルゴンの「夜の蝶」の水晶で見た朱色の髪をした青年だった。

 

「?あの何か?」

 

「!ああいや、なんでもない、じゃあ質問しよう俺になんの用だ?」

 

「………実はリード殿にお願いがあるのです」

 

「俺に?なんだ?」

 

「………オレのこの背中を治すことは出来ますか?」

 

「背中?」

 

「はい」

 

青年は自分の服を脱ぎ背中を見せた。リード達は青年の背中を見て驚いた。

 

「その翼…君はもしや有翼族(ハーピィ)か?」

 

「はい」

 

「しかし片翼の有翼族(ハーピィ)ということはもしや貴様空を……」

 

「…ええ」

 

「………いくつか質問いいか?」

 

「どうぞ」

 

「一つ目どこで俺の名前を知った?」

 

「………」

 

「おい貴様!リード様が来たら話すのではないのか!!」

 

「待てコウホウ」

 

リードの質問に黙ったと思ったのかコウホウは怒り背中の方天戟に手をのばすがリードが『王の威圧』でなだめた。コウホウも少し冷静になり手をおろした。

 

「申し訳ありません」

 

「俺のために怒ってくれるのは嬉しいけど、今は「信じれないともいますが…」?」

 

「オレはここより南の地『天翼国フルブロジア』の出身です」

 

「『天翼国フルブロジア』だって!?」

 

「ウォズ、どこそこ?」

 

「『十大魔王』の一人天空女王(スカイ・クイーン)フレイの治める国です」

 

「魔王!?」

 

青年の出身国がまさかの魔王が治める国だと知ったリードは驚きの声をあげながら青年をみた。

 

「………」

 

「アッゴホン、スマン続けて」

 

「…オレはそこの戦士だったのですが、少し前の小競合いでオレの才能を妬んだ味方に裏切られ不意をつかれた時に片翼を失いました」

 

「魔物にも才能を妬むヤツっているんだな?」

 

「もちろんです」

 

「片翼を失ったオレは故郷に帰るワケにはいかず各地を旅してました。しかし二月半程前野宿していたら頭の中で声が聴こえてきたのです」

 

「声?」

 

「はい」

 

青年はその時のことを詳しく教えてくれた。

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

それはジュラの森から北にあるドワルゴンの山でのことだった。明日に備え安全な場所で眠っていたとき()()()()()()()()()()()

 

『片翼の有翼族(ハーピィ)よ』

 

「!?誰だ!」

 

青年は持っていた弓を構え辺りを見渡すが周りは岩ばかりで誰もいなかった。

 

『再び大空を羽ばたきたいですか?』

 

「!?当たり前だ!もし治してくれるなら、オレはそのお方に一生忠誠を誓う!!」

 

『ではこれより南の地ジュラの大森林に向かいなさい。そしてあるお方に会うのです』

 

「ジュラの大森林?あるお方?」

 

『そのお方は天使の翼と悪魔の羽を持つ種族半天半魔(エンジェデーモン)のリード・テンペスト』

 

「リード・テンペスト…」

 

『その方ならあなたの失った片翼を取り戻すことが出来るでしょう』

 

「あなたの名前は?何故オレにその事を教える?」

 

『それは言えません』

 

「……そうか、ならばそのリード殿にあなたのことを伝えてもよろしいですか?」

 

『かまいません、それではあなたの片翼が治ることを祈ります』

 

これだけ伝えるとその声は聴こえなくなった。

 

「ジュラの大森林か~ここからなら二月半だな」

 

青年は出発を明日明朝に決めそのまま眠った。

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

「ということであなたのことを知ったのです」

 

「なるほど」

(正体不明の謎の女性の声ねぇ)

 

リードは青年の話を聞くといくつか謎が残ったがまずは他の質問を先に済ませると決めた。

 

「じゃあ二つ目仮俺がお前の翼を治せるとしてお前は俺に忠誠を誓うそうだな」

 

「はい」

 

「何か得意なことはないのか?」

 

「それならば………すみませんが窓を開けてくれませんか」

 

「?わかった、リグル開けてくれ」

 

「はい」

 

リグルは部屋の窓を開けると青年は外の景色を眺める持っていた弓を構えてそのまま矢を森にむけて放った。矢は真っ直ぐと飛び森まで届いた。

 

(イヤイヤ!ここから森までかなり距離があるぞ!それに届くってどんだけ弓の腕がすごいの!!)

 

リードは青年の弓の腕前に内心かなり驚いていた。ウォズやリグル、コウホウさえも驚きのあまり口が開いていた。

 

「リード様少々失礼します」

 

「うおぉ!!いきなり後ろに現れるなソウエイ!」

 

「申し訳ありませんしかし先ほど森にいた分身体の一体が何者かに矢でやられました」

 

「え?」

 

「これがその矢です」

 

ソウエイは自身の分身体を射貫いた矢を見せるとリードは顔をひきつった。

それは先ほど青年が放った矢であったのだ。

ウォズとリグル、コウホウそしてリードの視線は青年に集まった。

 

「おっお前まさかあの森の中が見えたのか?」

 

「ええ偶然視界にはいったのでそこを狙いました」

 

「………ソウエイお前は下がっていいぞ、あとリムルには報告しなくていいから」

 

「は」

 

ソウエイは影移動で部屋から消えるとリードはウォズ達にアイコンタクトを送るとウォズ達は頷いた。

そしてリードは残りの質問をした。

 

「次の質問いいか?」

 

「はい」

 

「お前の名前は?」

 

「故郷から離れるときに捨てました」

 

「本当に俺に忠誠を誓うんだな」

 

「治してくれるなら」

 

「………」

 

「………」

 

「わかったその翼治そう」

 

「!?本当ですか!?」

 

「ああただし明日でいいか?」

 

「かまいません!この翼が治るなら!!」

 

「よし!リグル宿に案内してやってくれ」

 

「わかりました、こっちだ」

 

「はい」

 

リグルは青年を宿まで送り、リードは治療のための準備を始めるためにウォズとコウホウをつれて自分たちの家に戻った。

 

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