果たして、この戦いでどれだけ戦力を減らせるのか
「あれがカリュブディス…」
リードはカリュブディスを肉眼で確認すると、その姿はリードの予想を越えていた。
山以上の大きな体に、並みの武器では傷つかないような硬い鱗の一つ目のサメの姿をしており、その周りにいるメガロドンは前世を含めリードの記憶の中にあるサメがかわいくみえるほど巨大なサメが十四体いた。
「………」
カリュブディスとメガロドンの姿を見たコウホウは突然スピードを上げたメガロドンに接近した。
「おい!なにやってるコウホウ!?」
リードが止めようとするが、それよりも早くメガロドンがコウホウの接近に気付いた。
そして一匹はそのままコウホウに襲いかかってきた。
コウホウは手綱でセキトに指示を送るとセキトはメガロドンの下に向かって走り出した。
メガロドンが口を大きく開きコウホウに襲うが、セキトはそれよりも早く走り、コウホウは方天戟を構えた。
そのままセキトはメガロドンの下を走り抜き、コウホウは方天戟でメガロドンの腹を斬った。
リード達の目にそう見えた次の瞬間、メガロドンが
「なっ!!」
「あのメガロドンの硬い体をたったの一撃で!?」
「ふん…!」
リグルとホウテンが驚愕し、ウォズは気に入らないようでそっぽを向いた。
「…よし!全員コウホウに続けー!」
『おおーー!!』
リードが飛将隊に激を送ると、飛将隊は半分になりそれぞれに一体ずつメガロドンに向かって行った。
「オレ達も行くぞリグル、ウォズ」
「「ああ!/もちろん!」」
ホウテンも遅れまいと速度を上げメガロドンに向かって行くと、ウォズがホウテンの足をつついた。
「ん?どうしたウォズ?」
「すまないが、あのメガロドンに向けて蹴り放ってくれないかい?」
「えっ?本気で言ってるのか?」
「やってくれ、あの脳筋ボディガードに負けたくないのでね!」
(どこまで張り合う気だこの二人は?)
「わかった、でも文句は言うなよ!」
「ありがとう」
ウォズの何か見てはいけないものを見たホウテンは呆れてはいたが、断るわけにもいかずウォズが掴んでいる足をあげウォズを放った。
「変身」
『フューチャーリングクイズ!クイズ!』
ウォズは放たれた勢いにも動じず、冷静にクイズアーマーに変身した。
「問題!私は君を一撃で倒せるマルかバツか?」
ウォズがメガロドンに問題を出すが意思の無いメガロドンが答える筈もなく、真っ直ぐウォズに襲いかかる。
そしてウォズの肩の鎧の片方が開き、そこにはマルのマークが書かれていた。
「答えはマルだ」
ウォズはそう言いながら、ドライバーを動かした。
『ビヨンドザタイム!クイズショックブレイク!』
ライダーキックの構えをしメガロドンの体を突き破り、メガロドンは爆発四散した。
その爆風がコウホウにまで及んだが、ウォズは気にせず見事に着地した。
「ふっ」
「オイウォズ!!我も巻き込まれかけたぞ!」
「ふむ、それは惜しい」
「惜しいだと!?貴様!!」
「君が爆発の範囲内にいるのが悪いだろう。邪魔だからそのまま帰りたまえ」
「!?ほぅ~」
ウォズに抗議したコウホウだが、ウォズは詫びる気が無く、逆にコウホウに喧嘩を売りコウホウの顔に血管が浮かび上がると、コウホウが斬撃を
「…!?」
ウォズが間一髪でそれを躱すが、森には斬撃の跡がついてしまった。
だがウォズはそれを気にせず、コウホウに怒鳴った。
「っ…!貴様!!」
「スマナイ~手が滑った~(笑)」
コウホウは棒読みで、悪いと思った顔をせずウォズに目を合わせなかった。
「そんなに死にたいのなら、残りのメガロドンよりも先に消してあげよう」
「はん!ぬかせ返り討ちにしてくれる!」
一触即発の空気の中、知性の無いメガロドンは気付くわけもなく、ウォズとコウホウに襲いかかるが彼らの血走った目がメガロドンを捉えた。
「「邪魔(を)するな!!」」
『フィニッシュタイム!フカシギマジック!』
コウホウの斬撃とウォズの突撃がメガロドンの体を吹き飛ばした。
「私の方が早かった」
「我の方が重かった」
「「ああ?」」
「君の目は節穴かい?どう見ても私の方が重かった!」
「いいや!我の方が正確だった!」
ウォズとコウホウが再び喧嘩を始めると、その光景を見ていたリグルとホウテンは
「リグル、あの二人にチームワークはあると思うか…?」
「あの組み合わせは一生無縁だと思う…」
「そうだろうな………!」
ウォズとコウホウの喧嘩の光景に呆れたリグルとホウテンだが、接近してくるメガロドンに気付いたホウテンは急いで距離をとろうとするが、リグルが自分から手をはなした。
「!?リグル!!」
メガロドンは口を大きく開き、リグルはその中に入っていき、メガロドンは口を閉じた。
「リグルーー!!」
「!?」
するとメガロドンの
ホウテンは何が起きたか分からず墜落したメガロドンを見ていると、メガロドンの口からリグルが出てきた。
「リグル!無事だったのか!?だが一体どうして?」
「少し前リード様に教わったんだ」
「リード様に?」
「ああ」
それはヨウム達が来てすぐのことだった。
『は~、リグル、お前少し堅物過ぎ!』
『剣の稽古中に蹴りを放つあなたもどうかと思いますが…』
リードとリグルが剣の稽古をしていたときリードはリグルのガードが緩んだ脇を力一杯蹴り、その箇所は痛々しい痣になっていた。
『じゃあ聞くけど、お前は実戦で剣だけで勝てるのか?』
『…っ!?』
リグルがリードに抗議するが、リードが実戦での質問に答えられなかった。その沈黙が答えである。
『…ほら答えられない。実戦じゃあ何でもありなんだがら型通りに動けるのもいいけど、そこからどう発展させるのも大事だと思うぜ。それにお前は俺のスキルの劣化版を多く持ってるんだから、それも使えわかったな?』
『…!分かりました、ではもう一本!』
『おし!来い!』
その後二人は夕方まで模擬戦を続けた。
「…結局一本も取れませんでしたが…」
「…なるほどなぁ~、それじゃあオレも!」
リグルの話を聞いたことと、既に三人はメガロドンを倒しているのに自分がまだ一体も倒していないことに悔しさを覚えたのかホウテンもメガロドンに狙いを定めた。
(ユニークスキル『
ホウテンは自身のスキルを発動させると、もっとも距離の離れていてかつ飛将隊を追い込んでいるメガロドンを見つけ、弱点を見つけるとそのまま放った。
ホウテンの放った矢がメガロドンの体に刺さるとメガロドンの体全体に雷がはしり黒焦げになると、森に墜落した。
「…流石に体内まで『魔力妨害』はないか」
追われていた飛将隊は呆気にとられていたが、500騎率いていたゴブエモンの渇が飛んできた。
「ぼさっとするなお前らーー!!ヤバいと思う奴は撤退しろ!戦える奴は俺と来い!」
ゴブエモンの渇で正気に戻った飛将隊は300騎ほど撤退し残りの700騎はゴブエモンが率いてメガロドンに向かって行った。
「俺達も行くぜ!」
「「「了解!/おっしゃあ!/任せて!」」」
モモタロス達はそれぞれのデンライナーの一列に繋げ各車両全て戦闘態勢になり、メガロドンに集中放火し撃墜させた。
「ねえ先輩、ここにいても退屈だよね?」
「奇遇だなカメ…俺もだ!」
「なんやモモの字もカメの字もか!」
「スゴーイ、僕も同じこと思ってた!」
「それじゃあ丁度良い体からあるから行く?」
「そうするか!」
モモタロス達が半透明になって浮遊するとモモタロスがリグルに、ウラタロスがウォズに、キンタロスがコウホウに、リュウタロスがホウテンに憑依した。
「へー、なかなか良いじゃねぇか」
「(なっ!これは一体…?!)」
「ちょっと借りるね、お兄さん」
「(何てことだ…)」
「一体仕留めたらすぐに返す」
「(ふざけるな!今すぐ出ていけ!)」
「ちょっと暴れるけどいいよね?答えは聞いてない!」
「(じゃあ聞くな…)」
それぞれが憑依すると、それぞれの髪の色が一筋だけその憑依したイマジンと同じ色になり、ウォズは変身が強制解除されていた。
そして全員同じドライバーデンオウベルトを腰に巻き付けており、それぞれの色のボタンを押すと特徴的な音が聞こえてきた。
「「「「変身!」」」」
四人が同じパスをベルトにかざした。
『SWORD FORM』
『ROD FORM』
『AXE FORM』
『GUN FORM』
それぞれが同じスーツの上に、赤い桃の仮面が割れ赤いアーマーを纏い、青い甲羅を思わせる仮面をし青いアーマーを纏い、斧が広がったような仮面をし黄色いアーマーを纏い、竜を思わせる仮面をし紫のアーマーを纏いそのアーマーの肩には玉のようなものがあった。
全員が仮面ライダー電王のそれぞれのフォームに変身し専用の武器が組み立てられた。
そして四体のメガロドンが一斉に襲いかかってきた。
「俺!参上!」
「お前、僕に釣られてみる?」
「俺の強さにお前が泣いた!」
「お前倒すけどいいよね?答えは聞いてない!」
「さて、時間がねえから一気に決めるぞ!」
「「「了解!/おお!/うん!」」」
『『『『FULL CHARGE』』』』
モモタロスの指示で、パスをかざすとデンオウベルトが激しいエネルギーを作り出し、そのエネルギーが全員の武器に集まっていった。
「俺の必殺技パート2!」
モモタロスが『デンガッシャー ソードモード』を構えると刃の部分が飛び出し、モモタロスが本体を左から右に動かすと刃も連動し左から右に動きメガロドンの体を破り、今度は本体を右から左に動かすと刃も右から左に動きメガロドンの体を破り、最後に本体を上から下に振り下ろすと、刃も上から下に動きメガロドンの体を破り爆発四散した。
「へへー、いっちょ上がり!」
「(お見事!)」
「今日の獲物は捌くのが大変だね~」
ウラタロスが『デンガッシャー ロッドモード』をメガロドンに向けて放つとそのままメガロドンの体内に入り六角形の結界によって動きを止められた。
そしてその結界目掛けてキックを放ち、メガロドンの体を突き破り爆発四散した。
ウラタロスはその時見事に着地していた。
「ありがとうね、体貸してくれて」
「(次からは先に言ってからにしてくれたまえ)」
「はーー…それりゃあ!」
キンタロスは『デンガッシャー アックスモード』をメガロドンより高く投げると、コウホウの力にキンタロスの力が上乗せされ、今までにない高さでジャンプをし再び掴むとメガロドンに目掛けて急降下し、メガロドンの鱗ごと砕き一刀両断した。
そのまま着地すると地面に大きな地割れが出来、それと同時にメガロドンは爆発四散した。
「ダイナミックチョップ」
「(後で言うのか…)」
「行くよー!」
リュウタロスが『デンガッシャー ガンモード』を両手で構えると両肩にもエネルギーが発生し、そのエネルギーが銃に溜まっていき銃口に巨大なエネルギー弾が出来ていた。
そしてエネルギーが溜まると、リュウタロスは引き金を引き発射させ、メガロドンの体に大きな穴が開き、爆発四散した。
「イエーイ!」
「(やるな)」
そしてゴブエモン達飛将隊もメガロドンの一体を仕留め、残りはカリュブディスとメガロドン三体だった。
「みんなに負けてられないな!」
リードがメガロドンの一体に近づくとドライバーを回転させた。
『フィニッシュタイム!電王!』
ドライバーを回転させるとリードの右手に『デンガッシャー ソードモード』が現れ、リードは迷いなく掴んだ。
「いくぜ!必殺『俺の!』言われた!『タイムブレイク!』はああ!」
リードはメガロドンをV字に切り、森に落とすと残り二体のメガロドンがリードを囲むように浮遊していた。
「無駄だ」
リードは飛将隊が全軍撤退し、リグル達の現在地を確認すると電王ウォッチを外しモモタロス達も消すと空中で構えをとった。
「「「「!!」」」」
リードの構えに気づいたリグル達は自身の獲物を地面に突き刺した。
「リード様…まさかアレを…!」
「まったく我が主は時々予想外のことをするね」
リードがリグル達を再び確認するとあのスキルを発動させた。
リードがスキルを発動させた途端メガロドンが吸い寄せられるようにリードに近づいていった。しかしその影響は、地上にいるリグル達にも影響を受けていた。
「なんという力だ!」
「私達まで吸い寄せらる…」
「話は聞いていたがこれ程とは…!」
リグル達は必死に吸い寄せられないよう自身の武器にしがみついていた。
そしてメガロドンがリードの近くに来るとメガロドンの頭が切断され、森に落ちるとリードは
(?今誰かに見られてたような…気のせいか)
「お~い、大丈夫かみんな?」
「な、なんとか…」
「というか…一番疲れました…」
「…この後はどうするのですか?」
リードがリグル達のもとに降り立つとリグルとホウテンは疲れた表情でいたが、ウォズとコウホウは平とし、リードにこの後のことを聞いてきた。
「まあ、足止めに戦力も落とせたから俺達も撤退………させてくれなか…」
リードが撤退するよう言おうとしたが、最後に残ったカリュブディスの様子に変化が起きた。
(何かヤバいのが来る!!)「全員俺の傍に寄れ!」
次の瞬間、カリュブディスの無数の鱗がリード達に襲いかかった。
「ちっ!」
(数が多い!だがなんとかするか!)
リードが両手を広げ迎え撃とうとした瞬間
黒い物体が一瞬で鱗を取り込んだ。
「!!」
(今のは…)
「間に合ったな」
「リムル!」
ゲイツに変身し飛翔してきたリムルだった。
そこからベニマルやガビル、ゲルド達も次々に駆けつけてきた。
「まさか本当にメガロドンを全滅させるとは…」
「リード様!後は我々に任せてください」
「………わかった少しの間頼む」
「リード、ウィザードウォッチ貸してくれ」
「わかった」
リードがリムルにウィザードウォッチを投げ渡し、リード達は後方に移動した。
「さて、今度は俺達がいくぜ!」
リムルはウィザードウォッチを受け取り、カリュブディスに向かっていった。
我が魔王と私達の活躍でメガロドンをなんとか一掃出来た。しかし、まだ本命のカリュブディスが大空を飛んでいた。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
「(大賢者、あの時間までどれくらい?)」
『告。残り1時間半です。』
(それなら十分休める)
一体リードの狙いとは