転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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この本によれば、我が魔王リード・テンペストはユーラザニアへの使節団の団長として参加し、明日テンペストに帰ることを控えていた。
しかし、我が魔王は持ち前の行動力と優しさでなんとユーラザニアの国家機密である、三獣士スフィアの妹のもとへたどり着いていた。



孤独な白虎

 

「あのカリュブティスを斬ったんですか!?」

 

「ああ、今までで一番硬かったぞ」

 

「すごいです!魔王種でもないのにあのカリュブティスを斬るなんて!!」

 

リードは三獣士スフィアの妹にテンペストのことや自身の体験談(一部省略)を話すと少女は興奮状態でリードの話を聞いていた。

 

「すごいな~リード様はあの魔王ミリム様とご友人でカリュブティスを斬るなんて」

 

「そうか?」

 

「ドワーフに優しい人間、それに鬼人やオーク、リザードマンと色々な種族がいるなんて素敵です…」

 

「………」

 

少女はリードの話を聞いて満たせれていく表情だったが、どこか寂しげな気配があることにリードは気づいた。

 

「………僕は今までお姉ちゃんやドルン様それにカリオン様からしか外の世界のことを聞いたことがなくて、リード様のお話が聞けて僕幸せです!」

 

「…見たいと思わないの?」

 

「………え?」

 

「…外の世界を見たいと思わないのかって聞いてるんだよ」

 

リードはこの少女の本音を聞き出すためにわざと強めの口調で少女に質問すると、少女はうつむいて答えた。

 

「見たくないと言えば嘘になります…外がどんな世界で、どうな種族がいるのか会ってみたい」

 

「なら「でも!」…」

 

「…僕の中にいる白虎が暴れて、みんなを傷つけることになってしまったら…そう考えると怖くて…」

 

少女の痩せた腕を震えながら、答えると少女の手に涙が落ちた。

 

「スン…お姉ちゃんや…スン……カリオン様達に迷惑を……スン…掛けたくないんです…」

 

「………はぁああ、そんなことで悩んでるのか?」

 

「!?そんなこと「俺達をなめるな」…え?」

 

リードが少女の悩みを貶すと少女は反論しようとしたが、リードが遮った。

 

「いいか俺達は災禍級(ディザスター)なんだお前の暴走くらい、いくらでも止められる」

 

「………でも、やっぱり無理で「それに俺のところは苦労人が多いぞ」…どういうことですか?」

 

「まず俺のボディーガードで鬼人のコウホウ、あいつは異常な強さが理由で同族のほとんどから孤立してたんだぞ」

 

「え?」

 

「それからハーピィのホウテン、あいつは才能を妬んだ仲間の裏切りで片翼を失ったんだ」

 

「そんな…」

 

「あとな、世界を滅ぼす魔王の力を秘めたやつを俺は知ってるんだぜ」

 

「…うそ…」

 

「ホント、でもそれでもみんな抗いながら生きてきたんだ、だからお前の悩みくらい俺達が解決出来ないわけないだろう」

 

「っ…!!」

 

少女はこの時、自分のような苦労をしているのを知ったことと本気で自分を外に出そうとしていることがわかった。すると少女から涙がさっきより多く流れた。

 

「スン…本当に……スン…スン…僕を外に…スン…出してくれるんですか?」

 

「もちろん!」

 

リードは胸を張り笑って答えると少女の涙は止まらなかった、自身の姉や魔王であるカリオンですらここまで強く言わなかったこともあるが、自分を救おうとする気持ちを持っていることに少女はただ嬉しかった。

だが、一つ疑問が残っていた、それは

 

「…どうして」

 

「うん?」

 

「どうしてそこまでするんですか?」

 

本来なら会うこともないはずの者なのに、どうしてそこまで自分を救おうとすることが少女であって疑問であった。

しかし、リードは少女の頭を撫で優しく笑いながら答えた。

 

「…だって寂しいだろ?一人ぼっちは…」

 

リードは前世で姉がいなくなったときの寂しさ、孤独感を感じていた。

自分達を守るために手を汚した姉を今度は成長した自分が守ると疑いもなく信じていたリードにとって大切な姉がいなくなったとき、心の拠り所でもあった大切な存在をなくした時の感情もリードはよく理解していた。

 

「………スン…ありがとうございます(ドックン!)…!?」

 

少女が笑ってリードに感謝すると突然うずくまった。

 

「おい?どうした!」

 

「リード様……逃げて!」

 

この言葉を最後に少女は意識を手放した。

 

「ガァァアアアアーーーッ!!」

 

代わりに虎の雄叫びが響き渡った。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

現在リグル達はドルンの案内で、地下への階段を降りていた。

 

「ガァァアアアアーーーッ!!」

 

「「「「!?」」」」

 

突然の雄叫びにリグル達は耐えきれず耳をおさえ動きが止まった。

そして雄叫びがおさまるとリグル達はそっと手を放した。

 

「っなんですか今のは?」

 

「猛獣の雄叫び聞こえたが…」

 

「…ドルンさん…」

 

「ああ、急ごうリード様の身が危ない!」

 

ドルンが速度を速めるとリグル達も速度を速めリードのもとへ急いだ。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「それがお前の力か…」

 

リードは静かに少女に、いや少女だったものに問いたがそれは答えるはずがなかった。

目の前にいるのは、全身が白銀と黒の縞模様の体毛に四肢は獣のあしに変わりその先の爪は床にめり込んでいた。

まさしくユーラザニアに災いをもたらした白虎が今リードの目の前に現れた。

リードは冷静に『聖眼』を使い、虎の魔素を調べた。

 

(…まずいな魔素の流れがあまりにも歪だ。もし長期戦になったら、からだが歪な魔素の流れに耐えきれない)

 

リードが冷静に白虎の分析をするが、虎は殺気だち、全身の毛を逆立て、今にもリードに飛びかかろうとしていた。

 

『(大賢者、今すぐこの娘の解析・鑑定をお願い)』

 

『了。』

 

「ガァァアアアアーーーッ!!」

 

遂に虎は雄叫びをあげリードに襲いかかるが、リードは『閃光』で避けた。そのまま白虎は壁に激突したが、すぐにリードの獲物として狙っていた。

 

「悪いけど姉さんに会う前とお前の暴走を止める約束があるから、死ぬわけにはいかない」

 

「リード様ーー!!」

 

「!?」

 

リードがドライバーを出現させると、リグル達が牢の前に到着した。

 

「!?どうやってそこに入ったのですかリード様!」

 

「ちょうどいい、今から俺の指示に従ってくれ!」

 

光矢伝達(ブロードキャスト)

 

リードが光を出し、その光がリグル達の頭を通り抜けた。

 

「「「「「「!!??」」」」」」

 

「今のは…リード殿の考え?」

 

「本気ですか!?」

 

「まったくあなたは」

 

「仕方ありませんね」

 

「くははははは!!さすが我が主」

 

「はぁ、また無茶を…」

 

フォビオとドルンは驚いていたが、リグル達はあまりに冷静だった。そんな中、虎は低い唸り声を出して今にもリードに襲いかかる様子だった。

そしてリードはジオウウォッチを起動させた。

 

ジオウ!

 

「安心しろ。無傷でお前の暴走を止める」

 

仮面ライダージオウ!

 

ジオウに変身したと同時に白虎が再び襲いかかるが、リードは『閃光』で回避し、白虎の落下地点にクレーターが出来た。

 

(さすがに、本気で戦わないとこっちの身が危ないな…)

「目には目を、爪には爪だ!」

 

リードは緑と黄色のウォッチ『オーズウォッチ』を起動させた。

 

ズ!

 

リードはオーズウォッチをドライバーに嵌め込み回転させると、赤いタカ、黄色いトラ、緑のバッタが現れ、白虎を怯ませた。

 

アーマータイム!タカ!トラ!バッタ!ズ!

 

三体はそのままジオウのアーマーになり、タカを用いた頭、トラの鎧と右手には爪、バッタの足を用いた脚部、胸には三体の色の文字が『タカ』『トラ』『バッタ』とあらわれ、顔にはマゼンタでオーズの文字があらわれた。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来を繋ぐ時の王者!その名も仮面ライダージオウオーズアーマー!レジェンドライダーの力を顕現させた瞬間である!!」

 

「「………」」

 

「さすがに片腕だけだと不安だから、追加でいくか」

 

リードは左手に『光』と『闇』の力を融合させ、爪の形に具現化させた。

 

聖魔(せいま)鉤爪(かぎつめ)

 

白虎は今度はリードに突進してきたが、リードはそれを楽々に躱し、すれ違う直前で右手の爪で白虎に傷つけた。

 

「ごめんな、なるべく傷つけないようにす…!?」

 

リードが白虎に傷つけたことを謝罪するが、白虎の傷が一瞬で治っていた。

 

「『超速再生』!」

(嘘だろ?、俺とリムルしか持ってないスキルを…)

 

傷が治ると白虎は素早い動きでリードに接近し、爪で引き裂こうとしたが、リードは左手の爪で防御し『閃光』で距離をおいた。

 

(なんて力だ。それに…()()()()())

 

リードは左手の爪がさっきの攻撃で爪が破壊さたが、すぐに修復した。

不審に思ったリードは『魔眼』で左手の爪を確認した。

 

(どういうことだ?爪の表面には僅に『竜巻』を発生させてるから、破壊は困難のはず)

 

「リード殿、気をつけてください!」

 

「ん?何を?」

 

「そいつの爪は魔素そのものを引き裂く力があるのです!」

 

「なに!?」

(だから、爪が破壊されたのか!)

 

フォビオの警告でリードは少し後悔していた。体力を消耗させ気絶させる程度の技で勝負を決める短期決戦にしようとしたが、『超速再生』と特殊な爪のせいでその戦法は崩れた。

しかしリードは諦めず、他に何か方法はないか考えた。ここで諦めたら、自分の大切な何かを失うかもしれないことと、これ以上少女の心に傷を負わせるわけにはいかないという思いがあったからだ。

 

『解。解析・鑑定の結果、エクストラスキル『天獣化』と判明。』

 

突然大賢者の解析・鑑定の結果が聞こえてきた。

 

『(天獣化?なんだそれ?)』

 

『並の獣人でも稀にあるスキル。しかし、大半はそれが制御出来ずに自滅します。仮にここで暴走を止めたとしても再び暴走し命が尽きるまで暴れ続けます。』

 

『(なんだって!?それじゃあ……くっ!)』

 

リードは大賢者の結果に悪態をつくが、それで状況が変わるわけがなく、白虎が襲いかかるがリードは『閃光』で回避した。

 

『しかし、方法があります。』

 

『(!?どんな方法だ?)』

 

『それは___』

 

大賢者の提案に希望の光だと錯覚してしまった。しかしそう感じるほどリードにとっては救いの手であった。

 

『(わかった急いでくれ!)』

 

『了。』

 

(さて、さすがにちょっときついから()()()呼ぶか)

 

白虎がリードを牙で噛み砕こうとしたとき、大量の炎が白虎の周りを取り囲んだ。

 

「まったく、今回の相方は人使いが荒いな」

 

奥から近づく足音、月光で姿が見えたのや赤い鳥の怪人だった。

仮面ライダーオーズの相棒、鳥のグリード『アンク』だった

 

「そう言うなって、リムルに頼んでアイス作ってやるから」

 

「フン、なら成功報酬で「10本」…なに?」

 

「だから、成功報酬は10本」

 

「ふざけるな!100本にしろ!あんな危ないやつと戦うんだ!それくらいが妥当だ」

 

アンクはリードの報酬が気に入らず、報酬の10倍の量を要求するが、リードは涼しい雰囲気だった。

 

「お前は俺の許可と魔素がないとこの世界で実体化出来ないんだぞ?実体化させてる時点で十分な報酬だろ?」

 

「っ!…なら90本!」

 

「…20本」

 

「80本!」

 

「…30本」

 

「70本!」

 

「…40本」

 

「60本!」

 

「…50本」

 

「っ…!…55本!」

 

「………50本」

 

リードとアンクが報酬の駆け引きを繰り広げると炎に捕らわれていた白虎が爪で炎をかき消していた。

 

「ほらほら、早く決めないとあの白虎が襲ってくるぞ」

 

「…っお前!」

 

リードが飄々とアンクを急かし、アンクが怒りを露にするが自分の置かれた立場を理解していたため、すぐに冷静になった。

 

「………だああ!くそ!約束守れよ!」

 

「…お前がしっかり協力するならな」

 

炎を全てかき消す、リードとアンクが同時に白虎に接近した。

 

『(大賢者、例のもの完成したか?)』

 

『是。すでに完成しました。』

 

『(よし!あとは一撃で勝負を決める!)』

 

「アンク!あの娘を上空に打ち上げて!」

 

「しょうがねぇな」

 

リードの指示でアンクが白虎の下に潜りこもうと速度を速めるが白虎はそれをさせないと、爪をアンクにふるおうとした瞬間、黒い紐が白虎を拘束した。

 

凶呪縛(オミノス・バンド)

「今だアンク!」

 

「わかってる!」

 

白虎の下に潜りこんだアンクは最大火力の攻撃を放つとリードはドライバーを回転させた。

 

フィニッシュタイム!ズ!

 

白虎とリードの軌道上にタカ、トラ、バッタの半透明のメダルが現れた。

 

スキャ二ングタイムブレイク!

 

「はああ!せいやーー!!」

 

リードの必殺のキックと三枚のメダルが白虎に命中し、白虎は元の少女に戻り、危うく地面に激突しそうになった所をアンクがうまくキャッチした。

 

「ナイス、アンク」

 

「フン、アイス忘れるなよ」

 

「わかってる。ありがとう」

 

「………フン」

 

アンクはリードに少女を渡し、リードは変身解除しアンクを消した。

その後気を失っている少女と一緒牢を出ると、リグル達が取り囲んだ。

 

「やりましたねリード様!」

 

「まったく一部ヒヤヒヤしましたよ」

 

「ですが、流石です!」

 

「まあ危うくテンペストとユーラザニアと戦争になるかもしれませんでしたが………ん?」

 

リグル達が感想を言い合うとホウテンは運ばれてきた少女の食料にある、ある物の存在に気づいた。

 

「ごめんなみんな、でもこうでもしないとこの娘に会えないと思って「ホントお前には驚かされてばかりだよ」……やっぱり来てたか、カリオン」

 

険しい表情をしたカリオンが現れ、リードは少女をリグルに渡すと、リードは堂々とカリオンに近づき、

 

「………」

 

「…どういうつもりだ?」

 

頭を下げた。

 

「そちらの国の事情に深く詮索し、不法侵入したことを盟主いや、俺個人で謝罪する。…すまなかった」

 

「………っふ、はははははははは!!」

 

カリオンの豪快な笑いにリード達は唖然としていた。

 

「ははは!あー、ちがう、ちがう、俺は礼を言いたかったんだ」

 

「え?礼?」

 

「ああ、そいつの暴走を止めてくれなかったら今ごろ首都ラウラは180年前のようになっていただろう、暴走を止めてくれて感謝する」

 

カリオンが頭を下げると、リードは困惑しリグル達にアイコンタクトを送ろうとする前にカリオンが頭をあげた。

 

「お前にはでかい借りができちまった、なんとかこの恩を返したいんだが…」

 

「…それなら___」

 

リードはカリオンにある望みを要望した。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

翌日リード達がテンペストに帰る日となり、リードとカリオンはかたい握手をしていた。

 

「じゃあなカリオン、機会があったら手合わせをしよう」

 

「いいぜ!また来いよ、リード」

 

カリオンは男前の笑みをするとリードも笑い返し手を離した。

 

「いくぞみんな」

 

「「「「「は」」」」」

 

するとホウテンがカリオンが傍に近づいた。

 

「カリオン様、オレのことはどうかフレイ様にはご内密にお願いしますよ」

 

「わかってるよ」

 

「ホウテン!行きますよ!」

 

「ああ今行く!」

 

リグルに急かされたホウテンは馬車に乗り、赤兎が一番に飛ぶと他の馬車も飛んでいった。

そして遠くなっていく首都ラウラを見えなくなるまでずっと窓の景色を見ている者がいた。

 

「………」

 

「やっぱり寂しいか?」

 

「…いえ、大丈夫です」

 

その者とはスフィアの妹であった。

あの晩、リードはカリオンにこの少女はテンペストで引き取りたいと頼んだ。

その時のカリオンの反応は

 

「本気か!?」

 

「大丈夫、俺にはあるスキルがあるからな」

 

「…なんてスキルだ?」

 

「エクストラスキル『制御者(ギョスルモノ)』」

 

そう大賢者の十八番で、リードにあった『変質者(へんしつしゃ)』を『王の器』で進化させていた。

 

「このスキルは俺の配下達が対象で、スキルや魔素を調整し、暴走を抑え、コントロール可能にさせることが出来るんだ。」

 

「…ちょっと待てよ、お前の配下限定ってことは」

 

「ああ、だからこの娘を俺の配下として引き取りたい、頼む」

 

リードは頭を下げると、カリオンはリードの覚悟に折れた。

 

「…わかった、こいつを頼むぜ」

 

「!!……ああ」

 

こうして少女を引き取ることとなり、人目につかないようにホウテンに明け方、馬車に乗せ少女の目がさめるとホウテンが事情を説明し、外の世界を見ることが出来る喜びとリードへの感謝の気持ちでいっぱいになった。

そして、首都ラウラが見えなくなる頃には少女は

 

「あ、あのリード様…お召し物が汚れてしまいます…」

 

「大丈夫、帰ったら洗えばいいだけだから」

 

リードの膝の上の座らされていた。

少女も最初は抵抗したが、体格差や力の差で座らされて側近の怒りを買ってしまうと恐れたが、事情を聞いたベニマル、あの場にいたウォズとコウホウは特に気にしていなかった。

そして次第に緊張がなくなっていった少女はリードの腕の中で静かに眠り、リード達はその様子を笑顔で見ていた。




こうして我が魔王は、ユーラザニアで新たな配下を連れてテンペストへ帰還した。
しかし道中新たな出会いがあることに私達は知らなかった。

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

ジュラの森にある、一本の巨木の空洞に一人の少年がいた。

「………」

「ギィイイイ!」

そこに巨大なナイトスパイダーが現れ、その脚で少年を仕留めよとしたが、次の瞬間ナイトスパイダーの脚が()()()()()

「!?」

ナイトスパイダーは自身の脚から少年に視線をむけるが、少年はただナイトスパイダーを睨んでいた。
しかしナイトスパイダーは本能で危険と察知し逃げだしたが、赤黒い何かがナイトスパイダーを一瞬で仕留めた。

「………本当に現れるのか?」

少年の呟きは誰にも聞こえることはなかった。
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