「良し、皆揃ったな」
「じゃあ、皆ペアになってくれ」
リムルが指示を出すがゴブリン達と牙狼族は戸惑っていた。
『(アレ?)』
『(リムル、もしかして皆、『ペア』の意味をわかってないんじゃない?)』
『(ああ、成る程)』
「牙狼族とゴブリンで2人一組になってくれ」
俺が細かく指示を出すと皆はすぐに2人一組になり、お互いに戸惑いながら視線を交えていた。
「知っての通り俺たちはもう仲間だから今後は互いに助け合うこと」
「今までの事は考えず、支え合うこと良いな?」
「「「はい!」」」
「そういえば村長、今さらだけどあんたの名前って何?」
「いえ、我らに名はありません」
村長の答えに、俺は驚いたが、村長の話では魔物は普通名前を持たないらしい、俺たちはヴェルドラに名付けて貰っていたし、『リグル』という名のゴブリンもいたらしいから、てっきりこの世界でも皆に名前があるものと思っていた。
『(どうするリムル、正直名前が無いと俺たちが不便だ)』
『(そうだな…………あっ、この際俺たちが名付けるのはどうだ?)』
『(成る程、良いなそれ!)』
「よし、今から俺たちがお前たち全員に名前を与えよう」
ザワッ
リムルが自分達に名付けをすると言ったら、皆が驚きや期待の眼差しをこっちにむけた。
すると村長が
「よ、宜しいのですか?」
と訊ねた。みんなどうした一体?
「あ、ああ俺たちに任せろ、俺とリードで2列に並んでくれ」
そう言うとゴブリン達は激しく喜び村長に至っては興奮の余り杖を振り回していた。牙狼族も同じくらい喜び遠吠えをしていた。
『(なんか、あいつらすごく喜んでないかリムル?)』
『(ああ、そんなに名前が欲しいなら自分でつければ良いのに…)』
そして、俺とリムルに2つの列が出来、最初は村長とその息子だった。
「村長、この村で1番の戦士は、あんたの息子のリグルだったよな?」
「は、はい!」
「なら、村長の名前は『リグルド』だ!」
「おお、リグルド!ありがとうございます、リムル様!!」
「よし、じゃあ君は兄の名前を継いで『リグル』の名前を与えよう」
「はっはい、ありがとうございます!リード様!!」
「息子にこの名を継ぐことを許してくれるとは、感動で涙が止まりません!!」
俺たちが名付けると村長のリグルドは号泣していた。
何故そんなに嬉しいんだ?
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
「じゃあ、君の名前は『ハルナ』だ」
「ありがとうございます!リード様!」
「良しこれで俺は終わりだな、リムル~そっちはどうだ~って!なんだこれ!?」
俺は名前が被らないよう大賢者に指摘されながら、名付けの列が終わりリムルの方の確認に行くと、なんとリムルが普通のスライムになっていて、慌てて側に駆け寄った。
触ってみると、魔素がまだ残っているから死んでないのはわかる、けど何で急に?
『解:個体名リムル・テンペストの体内の魔素残量が一定値を割り込みました。これより
大賢者は俺が質問する前に、リムルに起きた現象を説明していた。
(は?どういうこと?いや、そう言えばさっきリグルドが、)
~回想~
「リード様大丈夫なのですか?いくら貴方様方の魔素が異常だとしても、そのように一度に名付けをして?」
「あ?大丈夫、大丈夫、大したこと無いから」
「そっそうですか」
~回想終了~
って言ってたな!それってもしかしてこれのこと?
…………まさか、もしかして、もしかしなくても(汗)
(大賢者、もしかして下手したら俺もこうなってた?)
『解:個体名リード・テンペストもあと数匹名付けをしていたら、個体名リムル・テンペストと同様の状態になっていました』
大賢者の答えに冷や汗が出てきた。危ねー、3日もこの状態はキツいって。あ、リグルドに謝っておこう。
そう思い後ろを振り向くと突然、みんなが光り始めて、余りの眩しさに目を瞑り、光が収まりゆっくり目を開けてみた。
「ありがとうございます、本当にありがとうございます!!リムル様、リード様!!」
………どちら様?いや、普通に考えてまさか?!
「えっと、リグルド村長?」
「はい!」
「じゃあ、そっちのバンダナを巻いた君はリグル?」
「はい!リード様」
「ちょっと、待て!少し時間くれ!!」『(大賢者!どういうこと?)』
『問:個体名リード・テンペストの疑問は今起きているこの現象についての説明でよろしいですか?』
『(YES!YESに決まってるだろ!なんだよこれ!?)』
『解:これは進化です』
『(いや、リグルは分かるが、リグルドは何だ完全に若返ってるし、筋肉がスゴいことになってるけど、……ああもう、いろいろと追い付かない!)』
その後大賢者の説明で雄のゴブリンは
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
リムルが眠りって2日が過ぎ俺は森の奥で自分のユニークスキルを試すところであった、途中でリグルに会い一緒に来るか誘ったところ快く承諾し俺についてきてくれた。
「リード様のユニークスキルは一体何ですか?」
「俺のユニークスキルは『仮面ライダージオウ』っていう簡単に言えば、超強化のスキルだ」
そんなことを言ったせいかリグルが目を輝かせていた。
辞めて!そんな子供みたいな曇り無き眼で見ないで!
駄目って言ったときの罪悪感がエグいから!
「是非見てみたいです!!」
「わかった、わかったから少し待て」
興奮気味のリグルを落ち着かせ、俺は意識を体に集中させ、ユニークスキルを発動させた。
すると、腰に白い腕時計をもしたベルトが装着され、右手には白いデバイスが握られていた。
「それがリード様のユニークスキルですか?」
リグルが不思議そうに聞いてきた。
「ああ、と言ってもまだ途中段階だけどな、腰に着いてるのが『ジクウドライバー』、そして俺の持っているこれは、『ライドウォッチ』これはその一つだ」
俺は他のウォッチが作れないか試してみたら、クウガからビルドのウォッチは作れたが、『ジオウⅡウォッチ』からの強化ウォッチを作ることは出来なかった、どうやら俺が更に強くなれないと作れないかかもしれない。
「リード様それをお使いになるのですか!?」
リグルがまた興奮して聞いてきたが、俺はウォッチとジクウドライバーを消した。
「リード様?何故、消してしまったのですか?」
俺の行動に疑問を持ち、俺に質問した。俺は、リグルにジオウのことを話すべきか悩んだが、彼はゴブタとは違い、いろいろとしゃべらないから話すことにした。
「リグル」
「ハイ!」
「これから話すことは誰にも話すな、勿論リムルにもだ!もし、リムルが俺のユニークスキルのこと聞いたその時は、俺自身で話す良いな!」
「わ、分かりました!」
そして、俺はリグルにジオウのことを話した、途中質問があったが次第に無くなって静かに話を聞いていた。いや、聞く以外出来なかったと言うべきかもしれない。
「__以上がこのスキルの力だ、だから俺はもしかしたら最低最悪の魔王になるかもしれない、だから俺はこの力を使うつもりはない」
話を聞いていたリグルが口を開き、最初に発したのは
「何故ですか?」
流石にこの質問は予想外だったため、俺は驚いていた。
「いっいや、さっきの話聞いてたか「関係ありません!」え?」
「貴方は我らのような弱い種族を助け、名前まで与えてくださった!それにその力を最初に使っていた者だって、素晴らしい御方ではありませんか!」
「リグル」
「貴方様が最低最悪の魔王になるのなら、私たちが止めてみせます、だからどうか我々を頼ってください!!」
俺はリグルのこの言葉を聞き、反省した。その通りだ俺には最高の仲間たちがいる、そいつらを何で俺は信じることが出来なかった?
「……………」
「リ、リード様?」
「リグル」
「は、ハイ!」
「ありがとう」
「!いえ、当然のことです!」
「じゃあ、もし俺が最低最悪の魔王になると思ったら全力で止めてくれ」
「ハイ、もちろんです!」
俺がリグルに礼を言うとリグルと共に村に戻った、その途中デカイ牛の体で魚の尾を持つ魔物の討伐し、今日の夕食のメインにした、結構旨かったから、リムルが味を感じるようになったらこの事を自慢しよう。