そんな日々にスカイドラゴンがイングラシアの首都に現れ、これをリムル殿が倒す。
そこでブルムンドの大商人ミョルマイル殿との繋がりが出来た。
そして、遂に我が魔王の配下ホウテンが精霊の棲家を発見した。
「どんな人なんだろう~精霊女王って」
「あのミリム様と同じ最古の魔王だ。きっと美しい方なのだろう」
「………へ~、そっか~…」
「………無論、お前のほうが綺麗だがな」
「!?ありがとうリュウエイ!」
「………リード様、口がとてつもなく甘いのですが…」
「我慢してコウホウ、俺だって甘過ぎるって感じるから」
ウルグ自然公園にある精霊の棲家を目指しているの俺、コウホウ、コハク、リュウエイの四人である。
コハクとリュウエイはいつの間にか、恋仲にまで発展していて、リムルとウォズが一時帰還してきたあの日、シェアハウスで打ち明けた。
そんな
「しかし、ホウテンのヤツ精霊の棲家を見つけたのに、何故
「確か、ラミリスのご機嫌取りをしないといけないって言ってたけど…」
森の中を進んで行くと『魔力感知』でリムル達の気配を感じ取った。
コウホウ達も気づいたらしく、ほぼ同時に走り出した。
森を抜けると五人の子供を連れてきたリムルとウォズ、ランガがそこにいた。
「リムル!ウォズ!」
「ようリード」
「お待ちしてましたよリード殿、コハク、リュウエイ」
「オイ、我は?」
「ああ、いたのかい脳筋?」
「どうやら、先に始末されたいようだな」
「やってみたまえ」
ウォズとコウホウの恒例の
「はじめまして俺はリムルの相棒のリード。よろしくね」
「えっ!」
「先生の相棒ってことは…」
「先生と同じくらい強いってこと!?」
「まあ、そうだね。戦ったことはないけど」
「「「「「……………」」」」」
俺が自己紹介を終え、挨拶をするが子供達からは何故か距離をおかれた。
「あれ?」
「ほらお前達、挨拶しろ」
「「「「「よ、よろしくお願いします」」」」」
「……………」
この子供達の警戒ようは、十中八九いや間違いなくリムルが原因だな。
リムルに視線を動かすと、案の定リムルは目線が合わないよう明後日の方を見ていた。
『(リムル)』
『(……………)』
『(………そう言えばシオンが、リムルが帰ってきた時のサプライズにって料理頑張ってたな~)』
『(スイマセンでしたーーー!!だからそれだけはなんとかしてください!!)』
よし、言質は取った。
シズさんの教え子ということは、姉さんの後輩の子、その子達に何をしたかは、目的を果たしてからにじっくり聞くとするか。
のびてるウォズとコウホウを叩き起こして、俺達は迷宮へと入った。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
「おえ~」
「リードさん大丈夫?」
「だ、大丈夫だよクロエ、ちょっと気分が悪くなっただけ、おえ~」
この迷宮は一本道に見えるが、方向感覚を狂わす特殊な仕掛けが多くあり、これは『魔力感知』がなければ間違いなく迷う。
だけど、そんなことよりも重大な問題が発生していた。
それは俺の『聖眼』と『魔眼』が勝手に発動していて、調整が出来ず常に全開の状態になり、解除しようにも出来なくなってしまっている。
そのせいで、この空間に満ちている微弱な魔素が大量の視覚情報として流れ込み、
『(大丈夫か?)』
『(慣れるまで、あと1分くらいはかかる)』
『(お前って適応力高いよな)』
リムルが『繋がる者』でそんなこと言うけど、あの家の環境じゃあ、嫌でもいろいろと成長しちゃうよ。
そんなことをしていると、頭の中から声が響いてきた。
正直、頭に響くから勘弁してほしい。
だが、この声はリグル達が聞いた声とは、別なものであるのは確かである。
その証拠に、ウォズ達が子供達を守り、警戒している。
知っているなら驚くような表情になる筈だからだ。
(うふふ)
(おやおや)
頭に響く声に子供達は怖がり、クロエはウォズに、アリスはリムルにくっついていた。
「聞こえるか?俺は少し前にここに来たホウテンの仲間なんだが、精霊女王に会わせてくれ!」
「こちらに敵意はない。用が済めば直ぐに立ち去る」
(あはは、おもしろい)
(いいよ)
(会わせてあげても…ただし、試練に打ち勝ったらね!)
次の瞬間、一本道が広い部屋に変わり、ピンクのフレームをした三体の巨像
そして、その内の二体の
ゴブタ程度の実力者なら、反応出来ないだろうが俺は違う。
なんせ、
俺は『光』と『闇』を混ぜあせた防壁で、
ホウテンの話じゃ、引き受けてくれたって言うけど全然ダメじゃん!
…まさか、俺達が来る前にラミリスの機嫌を損ねることをしたんじゃ…
『(オイ、リードどうなってる!?)』
『(俺が聞きたいよ…だけど今は…)』
リムルの文句を聞き流し、俺はすぐに切り替え、『思考加速』を最大まで加速させた。
相手は、
対してこちらは六人と一体、数は有利だけど、子供達を守る戦力が必要だから、俺とリムルの二人だけと考えるのが妥当だ。
…よし、あの技使ってみるか。
「ウォズ!コウホウ!コハク!リュウエイ!ランガ!お前達は子供達を守って!」
『ハッ!』
「リムル!ファイズウォッチ!」
「それじゃ、ビルドウォッチを!」
俺はビルドウォッチを、リムルはファイズウォッチを渡しドライバーを出し、変身した。
「「変身!!」」
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』
『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』
『アーマータイム!COMPLETE!ファイズ!』
『アーマータイム!ベストマッチ!ビルド!』
「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来を繋ぐ時の王者!その名も仮面ライダージオウファイズアーマー!レジェンドライダーの力を顕現させた瞬間である!!」
「「「「……………」」」」
「ウォ、ウォズ先生?」
子供達はウォズの突然の行動に引いてしまい、クロエも少し戸惑っていが、
リムルは
『フィニッシュタイム!ビルド!』
『ボルテック!タイムバースト!』
(うそ!)
(さーて、リードの方はって!何やってるんだ?!)
リムルはリードの
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
(なんだこれ?)
(もしかして、『聖眼』と『魔眼』が勝手に発動し続けたおかげで見えるようになったんじゃ…)
攻撃の際には、その攻撃する部位にある星が強く輝き、フェイントの時には、星の輝きが失われるのもすぐに理解した。
(魔素が見えるだけじゃなく、相手の攻撃が予測出来るようになるなんて、便利過ぎるでしょうこの両目)
(えっ?)
(これは!)
この感覚を俺は、
俺はこの力を掌底に込め、腕に打ち込んだ。
そして、腕のプレートにひびが入りそれが、胴体にまで広がっていった。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
(おいおい!どうなってる?!)
今、リードが
何をどうしたんだ?
スキルを使った気配はないのに…
『解。個体名リード・テンペストが
(つまり、あの
俺の中で、リードがアイツの親戚であることが確定した。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
(………やっぱり、
本来なら、あの
まあでも、核の部分の装甲にもひびが入ったから、一気に決めるか。
『フィニッシュタイム!エクシード!タイムブレイク!』
円錐形のエネルギーが
そして、灰となって欠片も残らず散った。
「こんなもんか…」
(ふ、ふん!まだ一体残ってるんだからね!!)
最後の一体が動きだし、襲いかかってきたが、さっきと同じやり方で対応した。
「リムル、試したい技があるから悪いけど結界張ってくれない?」
「え?いやいや、一緒にやれば…」
「下手したらカリュブティスの時と同じか、それ以上の破壊力があるから」
「すぐに張る!!」
リムルがすぐに子供達のところに戻り、今リムルが張れる最大級の結界を張るところを確認し、俺はファイズウォッチを外し、紺と灰色のウォッチ『ブレイドウォッチ』を取り出した。
『ブレイド!』
するとブレイドの変身時に現れる急激なチェンジビートルの絵から、ブレイドアーマーが出現した。
『アーマータイム!ターンアップ!ブレイド!』
「本日は二度もあるのですね。
祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来を繋ぐ時の王者!その名も仮面ライダージオウブレイドアーマー!レジェンドライダーの力を顕現させた瞬間である!!」
ウォズの祝言が終わると同時に、俺の手に『ブレイラウザー』が握られ、俺はブレイラウザーとジカンギレードに『光』の力を込め始めた。
(ホウテンの話じゃ、俺の『光』が付与された攻撃は魔物の天敵の一つ『神聖魔法』と同じになるらしい。クレイマンにも、意識が無く使えたのなら今の状態でも使えるはずだ)
リムルがイングラシアから一時帰還する前日、俺は『世界の本棚』から姉さんの最大の剣技を読んで皆に隠れて練習した。
そして、ホウテンの報告があったあの日にやっと剣一本で姉さんの最大威力の
その威力がどれくらいなのか、今ここで試す!
「おい!コイツも跡形もなく壊すけど良い?」
(ふん!やってみな!)
よし、本人の承諾も得たし、ブレイラウザーとジカンギレードには十分過ぎるほど溜まったな。
俺は全力を足腰に集中させ、一気に間合いに入り、両手の剣を十字に重ねた。
これが、俺の作り出した俺オリジナルの剣技、その名も
次の瞬間、膨大な力が
俺も変身が解除され、しりもちをついてしまった。
(う、うそ!?アタシの
『……………』
皆の注目が集まるなか、俺自身この威力に驚いていた。
瞬間的とはいえ、姉さんと同じ『聖人』の放つ威力になったのだから。
しかし、もし今の俺と姉さんが戦っても勝ち目はないかもな。だってこんな高火力の攻撃手段を姉さんは俺より多く使うことが出来るんだから。
「す、スゲーー!!」
「うん!リムル先生、あんな強い人と同じくらい強いんだね!!」
「何ですか今の威力!!」
「ちょっと、何よ今の!!」
「…かっこいい!」
子供達が興奮して、俺を取り囲み質問責めが始まるのはすぐだった。俺は少し疲れていたが、こんな笑顔を見れたから良しとするか。
「だから、オレはやめとくべきですって言ったんです…」
「でもでも、あんなに強いなんて普通は思わないじゃん!」
「オレは、最低でも五回はお話しした筈ですよ?」
「ううっ…」
聞き覚えのある声が聞こえてきて、声の方に視線を向けると、そこにいたのは、呆れた顔のホウテンとその肩に髪を三つ編みにした妖精のような小さな女の子がいた。
「ホウテン!」
「リード様、リムル様申し訳ありません。一応やめるように説得はしたのですが…」
「それより、精霊女王のラミリスっていう人はどこ?すぐに会いたいんだけど…」
「………この方です」
ホウテンが、両手で丁寧に妖精のような小さな女の子を差し出す。
………えっと~、これは~
「どっきり?」
「違うわい!!」
「仰りたい気持ちは分かりますが「ちょっと!」、この御方が精霊女王にしてミリム様と並ぶ最古の魔王、十大魔王の一人
「その通り!頭が高いぞ、跪くがいい!」
………なんだろう、まだミリムの方がマシの気がしてきた。
「取りあえずホウテン、説明して」
「はい…」
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
子供達とコハクはこの部屋の妖精達と遊び、リュウエイとランガが見ている間、俺、リムル、ウォズ、コウホウはホウテンの事の経緯の説明を聞いていた。
その話からまとめると、ホウテンが
ホウテンも流石にそれはマズイと思い、説得していたのだが、ラミリスはやりたいと聞かず、結局俺達が来るまでに思い直させることが出来なかったそうだ。
「本当に申し訳ありません」
「話を聞く限りホウテンに落ち度は無いし、よく頑張ったんだと思うよ」
「そうだな、本当にお疲れ様」
「リード様、リムル様…」
「ちょっと!アタシに何か言うこと無いわけ?」
ホウテンばかり慰めてもらっていることに不公平を感じ自分のことも少しは擁護して欲しいと態度で訴えて来るけど、
「その前に人の相棒に『精神支配』をしようとするのはやめてくれない?」
「『精神支配』?」
『魔眼』で、ラミリスとリムルの間に糸のようなものが繋がっていることは既に確認済み、クレイマンの時の経験が、まさかこんなところで役に立つとは。
ラミリスは、笑って誤魔化しながらリムルへの『精神支配』を解除した。
「あっ、なんかイライラが落ち着いた」
「ところでラミリス、あの
「よく気づいたね~!正解!」
やっぱり、以前ベスターから聞いた特徴によく似てる上に、ベルンが手を着けようとした時には既に無くなっていたという話を聞いていたから、真逆とは思ったけど、
「それって、前にカイジンが話してた『魔装兵』のことか?」
「その通り」
リムルも俺の質問の内容をすぐに理解し、何か考え込むと、ウォズとコウホウが威圧して口を開いた。
「ところでラミリス殿、あなた真逆我々を殺す気だったのではないのですか?」
「事と返事によってはこちらにも考えがありますが?」
「ひぃっ!」
「待てウォズ、コウホウ。気持ちは分かるが抑えろ。ラミリス様だって、反省しているのだから」
ウォズとコウホウは、すぐにでも戦闘が出来る状態になっていて、殺気が駄々漏れだったが、子供達が気づいてないから目を瞑るか。
ラミリスが二人の殺気に怯え、ホウテンの後ろに隠れる。
ホウテンも流石に二人の殺気が洒落に感じられず、弁護する。
「なあラミリス、俺達を精霊の棲家には案内してくれるんだな?」
「もちろん!ニクス、じゃなかったホウテンから色々手土産貰ってるし、
「………ありがとうラミリス」
どうやらラミリスは、俺達を案内する約束はしっかりと守るつもりだったようだ。
俺とリムルは遊んでいる子供達を連れて、迷宮の最奥部にある精霊の棲家へと向かった。
こうして、私達は精霊の棲家へと向かう事となった。果たして子供達は上位精霊と契約することが出来、その命を救う事が出来るのか?
それは、まだ先の話…
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
精霊の棲家へと向かう中、ホウテンは別の事を考えていた。
(あの時、リード様の放った技…アレをオレは一度だけ見たことがある)
それは、聖騎士団団長
(あの一撃でラミリスの迷宮を僅かに歪ませたあの威力………リード様、あなたは一体何者なのです?)
ホウテンは一人この疑問を抱きながら、リードを見ていた。