転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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遂にシズさんの気がかりだった子供達を救う事が出来た我が魔王とその友リムル殿。
しかし、突然現れた謎の存在が現れ我が魔王達は戦闘態勢にはいった。


救われる魂 中編

 

『告。解析不能。各部位の属性の魔素(エネルギー)量が各属性の精霊王を大きく凌駕しています。』

 

『大賢者』の報告を聞いて、俺は心の中で舌打ちをする。

クロエの時は、力はあるが使うことが出来ない感じだったが、コイツは違う。さっきのヤツとは次元が違うのが肌でわかる。

しかもあの属性全てが精霊王を凌駕する程なんて、本当に、ミリムといい、カリュブティスといい、この世界の強さは本当に理不尽すぎる。

それに、今の俺の体は前世の半分程度の動きしか出来ない。

その分は魔力やスキルで補っているが、やっぱり俺の理想どおりの動きはまだ出来ていない。

おまけに、俺もリムルも魔力を消耗してる上に、俺はさっきの崩魔霊子十字斬(メルトクロス)を使ったせいで、あの技レベルの威力はあと一発がうてる程しかもう残ってない。

この状態であんな化け物が相手だと、持久戦になったら死ぬ!

だが、ヤツも俺達に危害を加える気は無いように感じる。

その証拠にいつまで経っても俺達に襲ってこない。

もし今襲いかかって来たら、俺達の全滅は避けられないし、精霊の棲家(ここ)の天井を撃ち抜いて既に外に出ているはずだ。

 

「我が主!」

 

俺が考え込むなか、クロエを下に送っていたウォズが走って戻ってきた。

 

「何ですかアレは?!」

 

「わからない、さっきからピクリとも動かないから調べようがない」

 

「そうですか…」

 

ウォズも危険と考えてか、変身する。

 

アクション!投影!フューチャータイム!仮面ライダーウォズ!ウォズ!!

 

そして、今まで使わなかった『キカイウォッチ』を起動させた。

 

キカイ!アクション!投影!フューチャータイム!デカイ!ハカイ!ゴーカイ!フューチャーリングキカイ!キカイ!

 

ウォズがキカイアーマーを纏い、ホウテンが上空、コウホウは背後、俺、リムル、ウォズは正面の位置に移動した。

 

『(リムル、俺達で稼ぐから俺の『世界の本棚』に入って何か便利な魔法覚えてきて!)』

 

『(結構な無茶振りだな…)』

 

『(そうでもしないと、あの子達が危ない!)』

 

『(…わかった。三分で戻るから、それまで耐えてくれ!)』

 

リムルにダブルウォッチを渡し、『世界の本棚』に繋がった。

さて、こっちも仕事をするか…

 

「お前は何者だ!そして何が狙いだ!」

 

「……………」

 

俺の問いに、ヤツは答えない。

しかし、目線はただ俺だけを見ていた。

 

…み……つ…

 

「っ!!」

 

今まで沈黙していたヤツの口が開き、俺はヤツの一挙一動に全神経を集中させる。

 

…みつ……けた…

 

見つけた?何を言ってるんだコイツは?

そんなことを考えていると、ヤツは突然俺を目指して、走り出した。

 

「!?」

 

「ウォズ!コウホウ!」

 

「「ああ!/おう!」」

 

ホウテンがいち早く動き、ウォズとコウホウが一瞬遅れてたが、ほぼ同時に三人の技が繰り出される。

ホウテンの体ごと回転させてた剣が、ウォズの全力を籠めた拳が、コウホウの全力で振り下ろされる方天戟が、ヤツに襲いかかる。

そして、

 

「!?」

 

「これはっ…」

 

「っ!?」

 

三人の攻撃が寸前で止められていた。三人も驚き、身動きが出来ない状態だったが、俺は何が起きているのか『聖眼』と『魔眼』で理解した。

 

(攻撃が当たる箇所に、魔素で出来た透明な障壁を最小限の大きさと密度で防いだ!)

 

それを行うのに、どれ程の精密性が必要なのかは、レミンから魔法を教わっている俺にはよく理解できていた。

すると、ヤツの胴体に大量のエネルギーが蓄積されていくのが見えた。

 

「散開!!」

 

俺の指示と同時にウォズ達は離れるが、ヤツはお構い無く放出した。

 

闇の爆裂衝(ダークビックバン)

 

凄まじい闇のエネルギーがここを吹き飛ばす―――通常ならそうなるだろう。

しかし全員無事であった。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

『魔眼』でさっきの技が発生した際に放出された魔素を全て確認し、『量子操作』でその全てを上空に流すことには成功したが、今ので残っていた体力をかなり持っていかれた。

それに頬に生暖かい液体のようなものが流れるのを感じる。おそらく両目の力を使い過ぎて血が流れたのだろう。けど、この感覚は意思の奥にすぐにしまう。

こんなことで気が散っていたら、次の対応が出来ない。

次にまた同じ威力の攻撃が放たれたら、全滅は避けられない。

 

(リムルの検索が終わるのを待ってる余裕はない。なら…)

 

俺はドライブウォッチを外し、赤と銀のウォッチ『龍騎ウォッチ』を起動させた。

 

龍騎!

 

すると足場が光出すと、龍騎の契約モンスタードラグレッダーが現れると、同時に龍騎アーマーが現れた。

 

アーマータイム!アドベント!龍騎!

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来を繋ぐ時の王者!その名も仮面ライダージオウ龍騎アーマー!新たなライダーの力を顕現させた瞬間である!!」

 

「…ねえホウテン、アレは必要な事なの…?」

 

「ウォズ的には必要な事みたいです…」

 

ラミリスがウォズの祝福に色々な疑問を抱いていたが、龍騎アーマーを纏った俺は右手に『獄炎(ヘルブレイズ)』、左手に俺が新しく生み出した技『聖炎(ホーリーフレイム)』を、ドラグレッダーも全炎を一瞬で溜めた。

リムルがイングラシアで教師をしていた時『大賢者』に調べてもらった事があった。

そして、どうやらドラグレッダーのように俺が召喚したものはどういう訳か精霊の力が宿るらしい。

ドラグレッダーが使うのは火、そして、天使族(エンジェル)悪魔族(デーモン)、精霊、それら全ての力を合わせた合技、

 

天魔精霊の炎砲(トリティ・インフェルノカノン)!!

 

三つの種族の力を帯びた白、黒、赤の炎が合わさり巨大なエネルギー砲となって足場を溶かす。

そしてそれをまともに直撃させてくれる程ヤツは甘くはない『聖眼』でヤツの魔力が両腕に集まっていくのが見えた。

 

属性盾(エレメンタル・シールド)

 

火、水、風、地、空の五つの属性が三メートル程と、光、闇、時の上位属性が一メートル程の二重の盾が出現するが、どうやら肉体、物質体(マテリアル・ボディ)を持っていないがために俺の技を防ぎきることが出来ないようだ。

その証拠に俺の炎が一瞬で盾を破壊し、直撃した。

そして爆発が起きるが、それも全てウォズ達のおかげで上空に流すことが出来た。

そして、魔力を殆ど使い切った俺は変身が強制解除された。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…さ、さすがに今の一撃で精神世界に帰っただろう」

 

リード君?

 

「!!??」

 

シズさんの声が聞こえ、壊れかけの人形のような動きで後ろを見ると、いつの間にかリムルから出てきて凄まじい怒りのオーラを纏ったシズさんがいた。

何故だろう、姉さんを怒らせた時のことを今思い出した。

先ほど検索を終えていたリムルは巻き込まれないように遠くで見ていた。

少しは助ける素振りくらい見せてよ!!

 

「あ、ど、どうもシズさん、どうしました?」

 

正座

 

「い、いや、でも、アレが消えた確認しないと…」

 

リムルさん達に任せれば良いよね?お願いしてもいい?

 

「「「「は、はい!」」」」

 

シズさん、かなりご立腹の様子。

釈迦人(シャカト)義兄(にい)さん風に言うなら、詰んだな、コレ。

 

「「「我が主!/リード様!」」」

 

いきなり、ウォズ達に呼ばれて振り向くと目の前に既に消えかけていたヤツが自身の額を俺の額にぶつけてきた。

 

「「リード(君)!!」」

 

リムルとシズさんの呼ぶ声が聞こえたと同時に、俺の意識は途切れた。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

『エクストラスキル『創造(クリエイション)』、エクストラスキル『災厄(ディザスター)』、エクストラスキル『十戒』を獲得しました。続いて、()()()()()()を開始―――成功しました。』

 

世界の言葉が聞こえ目が覚めると、リムル、シズさん、ウォズ、コウホウ、ホウテン、ラミリスがいた。

 

「リムル?」

 

「リード大丈夫か?」

 

「大丈夫だけど………!?それよりアイツは?」

 

俺の質問にみんなの言葉がつまる。

 

「それが、()()()宿()()()

 

「………え?」

 

「実は………」

 

リムルにあの後の事を聞くと何と、俺が気を失っていたのは五分程度のことだったようだ。

その間にアイツはクロエの時のように俺に宿ると、その存在感が消えたらしい。

リュウエイが様子を見にあがって来たようだが、コウホウが大丈夫だと伝え、リュウエイを降ろした直後、俺の体が闇の繭に包まれていたそうだが、すぐにリムルがタイムバーストで破壊してくれたようだ。

 

「どこか、痛いところとか苦しいところはない?」

 

「ちょっと待ってください………あれ?」

 

シズさんが心配そうに聞き、軽く体を動かすとあることに気づいた。

試しに、股を広げると百八十度開き、体も足場に着く程倒れることが出来た。

 

「まさか…コウホウ、俺の腕を砕くつもりで思いっきり握って」

 

「え?しかし…」

 

「いいから早く!」

 

「…は、はぁ」

 

コウホウが遠慮がちに俺の腕を握り力を籠めた次の瞬間、()()()()()()()()()()()()

 

『『『え?』』』

 

俺以外のみんなが同じ声をあげ、投げ飛ばされたコウホウも呆然としていたが、俺は自分の腕を見てあることに気づいた。

 

(前世の動きが完璧に出来る!それに…消費した魔素が完全にいや、それ以上に回復してる!)

 

今のこの魔素(エネルギー)量なら、いけるかもしれない!

 

「リムル!今すぐ上位精霊を呼び出すから、リムルはゲイツウィザードアーマーに変身して!」

 

「どういうことだ?」

 

「シズさんの体を作るんだよ!」

 

「「!?」」

 

「だから、早く「待てリード」…何?」

 

「上位精霊なら、既に俺が一体持ってるだろ?」

 

「………え?」

 

リムルが言いたいことはわかる。でも、俺としてはそれを許すことが出来ない。

だって、リムルが持ってる上位精霊って…

 

「イフリートの…こと?」

 

「ああ!」

 

ふざけるな!

 

「うぉっ!!」

 

「くっ!」

 

「うひゃあ!!」

 

「ラミリス様!」

 

リムルの肯定に、俺は強く拒絶した。

怒りのあまり『王の威圧』や妖気(オーラ)が溢れ、ウォズ達を少し吹き飛ばしてしまったが、今の俺にそれを気にかける余裕はなかった。

だって、姉さんの恩人を散々苦しめてきたヤツを再びに宿す?!

冗談じゃない、何をかんがえてるんだ!そんなこと、俺が許さない!

それってつまり、

 

「またシズさんにあの苦しみを味あわせる気か!?」

 

俺は今まで以上にリムルに怒鳴るが、リムルの表情は変わらない。

 

「落ち着けリード、これはシズさんも了承したことなんだ?」

 

「………どういうこと?」

 

「私が説明するね」

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

それは昨日、私達が精霊の棲家へ行く準備をしていた時だったの。

 

「良かったなシズさん、これでアイツらももう安心だ!」

 

「上手くいけばね…」

 

「大丈夫だったって!俺に考えがあるから!」

 

「そう、リムルさんがそう言うなら」

 

そんな会話をしていると、突然ウィザードウォッチが光りだしたの。

 

「なんだ?」

 

「取り敢えず押してみたら」

 

「ああ」

 

そう言ってリムルさんが、ウィザードウォッチを押した時、私達の回りが突然何もない真っ白な世界に変わったの。

 

「なんだこれ?!」

 

「え?なんで私、体が?」

 

『どうやら上手くいったようだな』

 

突然のことで状況を理解しようとした時、背後から声が聞こえて、そこにいたのは

 

「ウィザードラゴンに………っイフリート」

 

リムルさんは私に気を遣って、守るように前に出てくれた。

 

『そう警戒するな。オレはコイツに頼まれて、お前達をこの精神世界に呼んだのだ』

 

「それを私達が信じるとでも!」

 

『…シズさん、オレはリードの影響を強く受けている。そんなオレがコイツの頼みをただで聞くとでも思っているのですか?』

 

ウィザードラゴンは、私達に見えるように口を開いた。

そこにあったのは、赤い水晶体があったの。

 

『コイツの核を、オレが持っている。あなたに少しでも危害を加えるようなことをするなら、コイツを噛み砕いて、永遠に消滅させると条件を出し、コイツはそれを受け入れたのです』

 

「「!!」」

 

イフリートは自分の命を預けてでも、私達に会おうとしていた。

私は何故そこまでするのか理解する事は出来なかったけど、リムルさんはすぐに理解したみたい。

その証拠に警戒を少しゆるめたの。

 

「………シズ!」

 

「!?」

 

はっきりと、大きな声で、私を呼ぶイフリートの声に驚いてしまったけどイフリートは言葉を続けた。

 

「今さら何を言っても言い訳になるのは分かっている!だが、言わせてくれ!

あの時の私は、自我が薄く、僅かでも敵意を向ける者は全て敵だと思って攻撃していった!

だがリード様との戦いやリムル様達の暮らしを見て、私が今まで間違っていたことを学んだ!

そして、リムル様の中で色々な事を知っていった!

だから!だから私にもう一度だけ、チャンスをくれないか?!

この通りだ!頼む!」

 

イフリートは私への謝罪と懇願を籠めた土下座をして、私は、どうすれば良いのか分からなくなった。

今まであんなに憎かったイフリートが自分の過ちを認め、許しを乞い、チャンスを懇願する姿にただ戸惑うことしか出来なかった。

イフリート()を許すの?出来るわけがない、散々苦しめといて。でも彼は変わった、許すべきなの?

私の中でイフリート()を許すべきか否か、それだけが頭の中で回り続け私の意識が遠のいていった。

 

「シズさん…」

 

「っ…!」

 

リムルさんの言葉で、意識が戻るとリムルさんは私の顔を覗きこんで言った。

 

「これは俺が、言えることはないけど、決めるのはシズさんなんだ。アイツを許すのか、それとも拒絶するかはシズさんの自由なんだよ。それにまだ答えが決まってないなら無理決めることはないんだ。だから、シズさんの心に従うべきだと俺は思うよ」

 

「リムルさん………ありがとう」

 

リムルさんの言葉で落ち着いた。

そうだよね、今無理に答えを決めることはない。

なら、私の答えは………

私は、イフリートのそばに近づいた。

 

「私はまだあなたを許すことは出来ない」

 

「そう言われるのは覚悟して「でも!」!」

 

「でも、これから私が許し、心を開けるまで私達の為に動いてくれるなら、私はあなたを再び宿すことを受け入れるわ」

 

「!!??」

 

『それはつまり、体を作る時に必要な上位精霊をコイツにすると言うのだな?』

 

「ええ」

 

「良いんだなシズさん」

 

「………っ」

 

イフリート()もこの展開は予想外だったようで完全に呆けていた。

 

「で?どうなの?」

 

「!も、もちろん!リムル様とリード様、それに()()()の名に誓って!」

 

「じゃあ、決まりだね」

 

『このことをリードにはどう伝える?』

 

「シズさんの体を作る時に伝えるよ。アイツ結構頑固なところがあるから」

 

『わかった。では任せるぞ』

 

ウィザードラゴンが雄叫びをあげると、私達は元の部屋にいた。

もちろん、私はアイコンの姿だったけど、

 

「…さて、これでシズさんの上位精霊の問題は片付いたな!」

 

「うん、でもリード君納得してくれるかな…」

 

「そのときは、俺が力ずくで何とかするから安心して」

 

「………わかった。そのときはリムルさんお願い」

 

「おう!」

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「反対だ!」

 

「お前なぁ…」

 

シズさんから事情を聞いたが、やはりイフリートをシズさんに再び宿すのに俺は反対した。

俺は出来れば、恩人であるシズさんには別の属性の上位精霊を宿してほしい気持ちでいっぱいである。

それに、イフリートが再びシズさんの意識を乗っ取ったら大変なことになる。

だけど、シズさんの意思を無碍にするのも筋違いだ。

 

「ただし、俺の出す条件をイフリートが受け入れるなら、俺は反対しない」

 

「条件?」

 

「リムル、イフリートを出して」

 

「ああ」

 

リムルが、イフリートを出すとそこに現れたのは、一年以上前のイフリートとは、明らかに別人と言ってもいいほど、雰囲気が変わっていた。

 

「イフリート、リムルとシズさんから話は聞いた」

 

「……………」

 

「正直に言って、俺はお前を再びシズさんに宿すことに反対だ」

 

「………わかっている」

 

「だけど、一つ条件をのむなら、俺はお前を再びシズさんに宿すことを許す」

 

「条件?」

 

「ああ、もしまたシズさんを苦しめることをした時、俺が自らの手で、お前の存在そのものを消す」

 

「……………」

 

俺のせめてもの妥協案はこれだ。

恩人であるシズさんを苦しめ続けた存在を、シズさんと同じく俺も許せない。

だけど、シズさんはコイツを再び宿すことを許した。

それなら、せめてこれくらいの保険は必要だろう。

まあ、イフリートが受け入れればの話だけど…

 

「わかった」

 

イフリートはすんなりと俺の条件をのんだ。

イフリートもイフリートで、これくらいの条件を出されるのは覚悟していたのだろう。

 

「………リムル、ウィザードアーマーに変身して!シズさんの体を作るよ!」

 

「ああ!」

 

こうして、俺達はこの場での最後の大仕事の準備を始めた。




こうして我が魔王とその友リムル殿は、シズさんの体を作るという大仕事へと取りかかり始めた。
しかし、先ほどの存在は一体なんだったのか?

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

精神世界の奥深くに、四肢を鎖で繋がれた青紫色の髪し青年のような姿をした妖精族(ピクシー)がいた。
そして、突然鎖が消失し、ピクシーは地に足をおろした。

「………どうやら、時がきたようだな。ラミリス(あの人)に見つかる前に行くか」

手首や足首、首を動かしながら呟く
そして指を鳴らすと、禍々しい門"地獄門"が現れ、扉が開く。

「待っていてね、我が同志たちよ」

ピクシーは自身に高密度の結界を纏うとそのまま地獄門の中に入り、扉がしまった。

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

同時刻、"天星宮"の奥に巨大な結晶に封印された熾天使(セラフィム)が、結晶が砕けたと同時に目覚めた。

「う、う~ん。何千年ぶりの外かしら?」

彼女がのびをしていたと同時に大量の天使族(エンジェル)が現れた。

「うるさい砂利ね」

彼女は五本の指に核撃魔法熱収束砲(ニュークリアカノン)を放ち、全滅させる。

「やっぱり、目覚めたばかりだから、半分の威力もないわね」

彼女はそう呟くと自身に高密度の結界を纏うと同時に指を鳴らすと、地獄門が現れた。

「さて、二人とももう集まってるかしら?あ、その前に…」

地獄門に飛び込む前に彼女が後ろを振り向くと、一万近くの天使が集結していた。

「あなた達、地獄門の先に行くから結界を張っていきなさい」

彼女の命令すると、すべての天使が自身を守るために結界を張った。

「それでは目指すは我が同志、グレイドの根城よ!」

彼女が飛び込むと一万の天使をそれに従い、門の中に入り、全員が入ると扉は閉まった。

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

冥界にある巨大な城、そこの玉座に褐色の肌に、鏡のように反射する銀色の髪をした悪魔族(デーモン)が座っていた。

「報告があります。グレイド様

「………なんだブランシェ」

「は、巨大な魔素(エネルギー)量を持つ者が二人、ここに接近していると報告が、内一人は一万ほどの配下を率いているそうです」

「………そうか」

報告を聞き、玉座から立ち上がると後ろの巨大な扉の前に立った。

「ブランシェ、世界各地にいる他の五冠将とその配下全員を召集しろ」

「………戦争ですか?」

「いや、準備だ」

「………了解しました」

グレイドと呼ばれた悪魔は扉を開け、中に入っていった。
そして、それを見ていたブランシェと呼ばれた悪魔は自身の側近を呼び出した。

「直ちに、西側諸国、東の帝国、黄金郷エルドラド、不毛の大地にいる五冠将にこの事を伝えなさい!」

「御意!」

リードに謎の存在が宿った同時に、巨大な力が集結しつつあった。
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