転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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我が国魔国連邦(テンペスト)にファルムスが卑劣な手を使って攻めてきた。
しかしこれらは、全て我が魔王の計画通りと進んでいた事に誰も気づいていなかった。


災禍の日 後編

 

あれから三日経った。

そろそろエレン達が来て、リムルに死者蘇生のお伽噺を話しているだろう。

それにもうリムルだって気づいている頃だな。

………俺も出来る限りの事をするか。

シオン達の魂が拡散しないように俺は三つ目の結界を展開させた。

 

「リード様!」

 

リグル達人魔混合隊(トライブ)のみんなが来た。

 

「我が主、この結界は…」

 

四方封魔結界(プリズンフィールド)の効力を弱める特殊な結界だ。みんなには害はないと伝えてくれ」

 

『『『『……………』』』』

 

「急いで!」

 

『『『『ハッ!』』』』

 

リグル達は部下も使い住民達に安全だと、伝えに回った。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

エレンから死者蘇生の方法を聞いた俺は、四つ目の結界を展開し、一人である宿泊室の前にいた。そしてノックをする。

 

「は~い、どちらさん?」

 

「俺だ。自然(シゼン)今大丈夫か?」

 

「三上さん!?ええちょっと待ってください!」

 

慌てて鍵を開ける音が聞こえてくる。

多分寝てたな…時魔家の人間は疲労が溜まりすぎると、最低でも丸一日は寝てる事は珍しくない。

煉武(レンム)も、それで中学、高校はよく休んでたな。低血圧だから、起きた時のあの顔は魔王か死神を思い浮かべたよ。

そんな事を思い出してると扉が開き、寝癖が目立つ自然が現れた。

やっぱり寝ていたな。

 

「スイマセン、ちょっと寝てまして…」

 

「まあ、あのヒナタとの戦いがあったからな…」

 

「ええ、俺もアイツの実力には驚かされましたよ。あっ、コーヒーっすか?緑茶っすか?」

 

「ああいいよ。お前に聞きたい事があって来ただけだから」

 

「なんすか?」

 

俺は近くに雑に置かれていた椅子に座り、自然も向かい合う位置に座った。

 

「正直に答えろ。リードはファルムス王国が攻めて来る事を知ってたのか?」

 

「………根拠は?」

 

「根拠は三つ。まず一つ目は、俺がヒナタに襲撃された時にお前が助けにきたタイミングがあまりにも出来すぎてる。二つ目は、リードの言動だ。アイツがこんな事になってるのにあまりにも冷静過ぎる事に違和感があった。そして三つ目、リードには予知夢の力を持ってる。それがあれば知る事はいくらでも出来る。」

 

「なるほど、それでなんで俺が全て知っていると?」

 

「リードが俺にすら黙っていているという事は、身内でしか話せない何か秘密があるから、そうだろ?」

 

俺は言い逃れをさせまいと、妖気(オーラ)を自然に向けて放つ。

自然は涼しい顔をしていると、突然拍手をした。

 

「流石は三上さん、相変わらず頭の回転が早い!それに加えてあんたのスキルも優秀ですね!」

 

「!!」

 

コイツ、俺のスキルの正体に気づいてるのか?!

 

「だって、三上さんと聖司の知識だけであそこまで膨大な数の料理の再現は不可能ですよ!聖司のスキルは前に聞いてたし、その中で膨大な知識を保有しているスキルがなかったから、三上さんが持ってるんだろうなって」

 

なるほど、勘の良さは相変わらずだな。

 

「まず、三上さんの質問の答えは、イエスです」

 

「…なんで黙ってた」

 

「聖司はイングラシアの子供達の気持ちが痛いほどよく分かってたんです」

 

「………え?」

 

「アイツの実の父親は蒸発、母親はアイツが中学卒業してすぐに亡くなりました。あとは姉がいたんですけど、アイツが幼い時に行方不明。だから子供達の気持ちがよく分かるんです。子供達には、あんたとシズさんが大好きだから一秒でも長く子供達にはその幸せを感じさせたい。だから聖司はあんたに何も言わなかったんです」

 

なんだよそれ……それってつまり自分達だけで解決しようとしてたってことか?

 

「それと、ファルムスからの被害を抑える方法は既に考えていたんです」

 

「なに?」

 

「………その時の被害による死者は、聖司一人」

 

「……………は?」

 

コイツ今なんて言った。死ぬ?リードが?ふざけてんのか?

 

「勿論、部下達には自分の後を追う事を禁じるように言ってたみたいですけど、その命令を破って惚れた女が自殺したんです」

 

「………!?」

 

俺はこの言葉の意味が一瞬で理解出来てしまった。

つまり、リードはシオン達百人の命を取るか、自身とシュナの命を取るかの二つに一つしか選ぶ事が出来ないって事じゃないか。

なんで頼ってくれなかったんだ?俺はお前の相棒だろ?

………いや相棒だから言わなかったのか…

 

「………そう言えばお前達は人の汚い部分をかなり見てきたんだったな」

 

「………はい」

 

時魔家は異常な才能を持つ子が生まれやすい、それはつまり誘拐される恐れが高いということでもある。

煉武(アイツ)自然達(コイツら)が誘拐された時は、校舎の四階から飛び降りて救出に向かってたな。

そうか、連れ子とはいえリードも時魔家の子供になってしまったからには、そういう目に遇った可能性は高いな。

だとしたら、俺にそれをギリギリまで知らせたくなかったのだろう。

………なにが大人()を頼れだ、アイツの隠していることに気づけない間抜けじゃないか。

百名の部下の命かシュナの命、きっとこの二つを選ぶのに、かなりいや想像を絶する辛い思いをした筈だ。

辛かったはず、苦しかったはず、でもアイツは自分の事を二の次、三の次にしてでも誰かの幸せを優先させるような優しいヤツだ。

………よし!この後にやることがまとまった。

 

「自然、この後少し付き合ってほしい事があるんだけど大丈夫か?」

 

「ええ、無茶な頼み以外なら大丈夫です」

 

「よし、それじゃあ………」

 

俺はこの後の事を自然に話し、リードのところへ向かった。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「リード、俺だ。入るぞ」

 

「………良いよ」

 

リムルが真剣な表情で、俺の部屋に入ってきた。

あの顔はおそらく、自然義兄さんから全てを聞いたんだろう。

 

「…さっき自然から全部聞いた」

 

「………そう…」

 

さて、どんな言葉が来るかな。

俺は、リムルからどんな罵声も聞く覚悟は既に出来てる。それだけのことを俺はしたんだ。

リムルが、大きく手を上に上げる。

そして、そのまま優しく手刀を下ろした。

 

「これは俺に今回の一件を話さなかった分」

 

「………えっ?」

 

拍子抜けもいいくらいだ。

だって、もっと攻められると思っていたのに、これじゃあまるで、小さな子供を悟らせるようなことじゃないか。

混乱している俺に、リムルは俺の頭を揉みくちゃにし始めた。

 

「ちょ、ちょっとリムル!?」

 

前世()は、よくこうして泣いてた縁護(エンゴ)達を慰めてたんだ」

 

「え?」

 

「ゴメンなリード、気づいてあげられなくて…俺がお前の立場なら、俺はきっとお前と同じ行動をしてただろうし、お前の性格を考えたら怒るに怒れない。というか怒る理由がないし」

 

………自然(シゼン)義兄さん達が、リムルの事を実の兄のように慕ってたっていう理由が今わかった。

普段はデリカシーがないくせに、こういう時に限って一番してほしい事を平然としてくる。

すると、俺は人前で久し振りに泣き出した。

 

「…リムル、……スン…俺も…ゴメン……リムルにこれ以上…頼ったら……スン…いけないと…思って……スン…けど……結局は…リムルとシズさんに………辛い思いさせて…ゴメン、リムル。ごめんなさい…」

 

「よしよし、よく頑張ったな。偉いぞ」

 

「うぅ…ヒグ……ヒグ…」

 

泣き出す俺をリムルは泣き止むまで、頭を撫でてくれた。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「さて、リードお前に聞きたい事がある!」

 

「なに?」

 

泣き終えた俺は、リムルと向かい合って今後の話し合いをしていた。

 

「ファルムス軍で注意すべきの情報はあるか?今のところ注意すべきは、異世界人三人とフォルゲンとかいう騎士団長なんだが…」

 

「それなら、宮廷魔術師のラーゼンっていう男がいるけど、ソイツは自然義兄さんに任せたほうが確実だよ」

 

「そうなか?」

 

「うん。自然義兄さん、どうやらラーゼンと面識があるらしくてさ…」

 

自然義兄さんの話しによると、自然義兄さんの噂を聞いたラーゼンが自然義兄さんをスカウトとするために交渉中に精神支配をしようとしたそうだが、『破壊者(コワスモノ)』で打ち消して、追い返したらしい。その時に顔はしっかりと覚えているようだ。

 

「ホウテンやウォズの話を踏まえても、正直に言ってファルムスで最も注意すべきはラーゼンだけで、残りは今のリグルでも十分に勝てるくらいのヤツしかいない」

 

「なるほど。それとリード、まだ聞きたい事があるんだけど…」

 

「良いよ、教えられるだけ教える」

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「さて、あなたの事はホウテンからいろいろ聞いてるぞ。クレイマンの配下、"五本指"の一人、薬指(やくし)のミュウラン。一体何が目的でこんな事をした」

 

リムルとリード、シゼンにフラメアは軟禁しているミュウランの宿泊室を訪れていた。ヨウムとグルーシスは、いざというときにミュウランを助けられるようにそばに控えていた。

そして、ミュウランはこれまでの経緯を淡々と話し始めた。

 

「私に与えられた任務は魔国連邦(テンペスト)の内偵でした。だから私は…ヨウムを利用して町に侵入したのです。」

 

「俺と行動を共にするようになったのは、ヨウムに接触しやすいようにするためだったっていうわけか?」

 

「ええ、その通りよシゼン」

 

「そんな…ミュウラン様…」

 

ミュウランに対して怒りを隠していないシゼンにショックを受けるフラメア。共に行動していた仲間だけあった分反応も大きかった。

 

「だがもっとも()せねぇところがある。なんで魔法不能領域(アンチマジックエリア)を使った?アレは魔法使いにとっては自殺技だって教えたのはお前だろ。どうやって脱出するつもりだった」

 

シゼンの的確な質問にミュウランは顔をしかめて答えようとしない。

そして、リードとリムルはある結論に至った。

 

「そういうこと…」

 

「クレイマンに見捨てられたってことか」

 

「はぁあ!?なんでそんなヤツの配下になったんだ?」

 

シゼンは呆れて、今までの怒りが嘘のように消えていた。

シゼンの記憶では、ミュウランは非常に優秀な魔導師(ウィザード)である。そんなミュウランを見捨てるようなクレイマンの配下になったことに疑問をいだいていた。

それはミュウランの生い立ちが関係していたようだ。

ミュウランはもともと人間の魔女であったが迫害にあい、森で何百年魔法の研究をして、その寿命を終えようとした時、クレイマンが永遠の命と不老の肉体を与える事を条件に配下になるように言うと、ミュウランはそれを承諾。

以来、ミュウランはクレイマンに生殺与奪権を握られてしまったようだ。

それを聞いて最初に反応したのはシゼンだった。

 

「バッカじゃねの!?」

 

「なんだとシゼン!!」

 

「だってよミュウラン。お前がやったことは、ただ自分の殻に籠ってただけのことじゃねぇか」

 

シゼンの言葉の意味がヨウムもミュウランにも分からなかった。

 

「俺のもといた世界じゃ、老いて死ぬのは当たり前。だから死ぬ前に自分のやってきた成果(こと)を誰かに託し、未来の世代に託していく。人間は託された成果だけじゃなく思いも背負っていくことが出来る生き物なんだよ。そんなの人間であるヨウムや元人間のお前も知ってるだろ?」

 

シゼンの言葉には、どこか重たく感じるところがあった。その理由は彼の出生である時魔家が大きく影響していた。

時魔家もそうやっていくつもの技術が受け継がれていき、今の強さに繋がっている。

しかし、その技術には先人達の思いも込められている事はシゼンは無論、時魔家で技を伝授された者はみな知っているから、そのような事が言えるのだ。

 

「だけどミュウラン、お前は弟子はおろか友人を作らず、ただ一人魔法の研究に没頭してただけだろう?それなのに自分が死にそうになったら、永遠の命と不老の肉体に釣られてこんな有り様、馬鹿としか言えねぇよ」

 

「………フッ、あなたの言ってることは正しいはシゼン、私はただ自分の殻に籠っていただけ、弟子や友人を作っていればこんなことにはならなかったわ」

 

ミュウランはシゼンの言葉を否定しなかった。いや否定できる材料がなかったのだ。シゼンはただ人間の長所を言っただけ、否定できる材料が見つかるはずがない。

 

「それでミュウラン、クレイマンの目的はテンペスト(ウチ)とファルムスを戦わせて何を得ようとしてるんだ?」

 

「残念ながら、そこまではわかりません」

 

「………そう、もう十分だよ」

 

リードがそう言うと、リムルとリードが立ち上がった。

 

「リムルの旦那、リードの旦那…」

 

「ミュウラン、お前には死んでもらう」

 

「…!!」

 

リムルのこの言葉にヨウムは大きく反応する。

 

「待ってくれリムルの旦那達!!ミュウランは本当に…っ」

 

「無駄だヨウム」

 

「グルーシス!?」

 

「あれは本気の目だ」

 

グルーシスは狼の獣人へと姿を変え、リムルとリードに襲おうとしたが、シゼンが盾となり吹き飛ばす。

 

「それが獣人族(ライカンスローブ)特有の能力である獣人化か。初めて見せたな」

 

「なにしてるヨウム、さっさとミュウランを連れて逃げやがれ!!……一瞬で負けてんだ、そんなに長く稼げねぇよ」

 

「グルーシス…!」

 

二人は勝ち目がないことくらいとっくに気づいていた。しかし惚れた女性をむざむざ殺させるような性格はしていない。

ヨウムを意を決して、ミュウランと共に逃げようとする。

しかしミュウランは逃げようとせず、ヨウムの唇と自身の唇を重ねた。

 

「好きだったわヨウム。私が生きてきた中で初めて惚れた惚れた人。さようなら、今度は悪い女に騙されないようにね」

 

「立派な心がけだね」

 

リードは『閃光』を使い、一瞬でヨウムの両腕を後ろに押さえ、壁に押さえつけた。

グルーシスもシゼンに既に無力化されていた

 

「リードの旦那!!リムルの旦那!!頼む!!やめてくれ!!俺も一緒に一生を懸けて償う!!あんた達の言うことはなんでも聞くよ!!」

 

ヨウムはリードに押さえつけられながらも必死に懇願する。

しかし、リムルはヨウムの懇願を聞かずミュウランの胸を貫いた。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「よし、成功したようだな。問題なさそうか?」

 

「え……あの…私…なんで生きて…」

 

ミュウランは自分が生きている事に戸惑っていた。

まあでも仕方ない。だって今確実に心臓貫かれたし、()()()()()()()()()()心臓を、

 

「簡単だよ、クレイマンにもらった仮初めの心臓をみかじゃなくてリムルさんが破壊したと同時に擬似心臓を作って埋め込んだんだよ」

 

「………は?」

 

自然義兄さんの説明に、ヨウムとグルーシス、本人であるミュウランも茫然としていたが、要約するとクレイマンはミュウランに何も出来なくなり、本当に自由の身になったというわけだ。

それを伝えるとミュウランの瞳に涙が浮かんでいった。

 

「もうお前を縛るもんは何にもなくなったってことだ!」

 

「ミュウラン様ーーー!!無事でよかったです!!」

 

「……えぇ」

 

フラメアはミュウラン以上に泣き抱きついた。

この芝居を打つ際にフラメアにも自然義兄さんが知らせ、合わせてくれたのだ。

だけど失敗したらミュウランが本当に死んでしまう危険な芝居だったから、プレッシャーは大きかったはずだ。

 

「悪かったなミュウラン。芝居とは言えあんな事言っちまって…」

 

「謝らないでシゼン、あなたの言う事は間違っていなかったんだから」

 

「いや、一つだけ間違ってた」

 

「?」

 

「お前が一人だったから、俺やフラメアっていう仲間やヨウムっていう男に出会えたんだからな」

 

「!……そうね」

 

「しかし、シゼン達も人が悪いぜ!フラメアに教えてたんなら、俺にも教えたってよかったじゃねぇか」

 

「アホ」

 

自然義兄さんがツッコムのと同時にヨウムの額にデコピンを撃ち込む。

無論、軽くでも自然義兄さんがやれば石で殴られたくらいの威力はあるので地味に痛いだろう。

その証拠のヨウムは額を押さえていた。

 

「お前も少しくらい頭使え。最後の命令はどう考えてもクレイマンに見捨てられた事に気づかないわけねぇだろ?それでも命令を聞いたのはそうせざる得なかった程大事ものを守りたかったって事だよ。例えば人質とか」

 

シゼンの説明にヨウムは言葉を失ったがミュウランに答えを聞く事は出来た。

 

「そ…そうなのか、ミュウラン」

 

「…大切な人を守りたかっただけよ」

 

おっと、この空気はまさか…

自然義兄さんも気づいたようで、二人から距離置いた。

 

「まだあなたの告白に答えてなかったわね。私、せっかく自由になれたけど、人間の短い一生分くらいなら束縛されてもいいと思ってるわ」

 

「………ミュウランさん、今のお言葉どういう意味なのかハッキリ教えてもらってもよろしいですか?」

 

「バカっ……ばか」

 

いや~こんな状況じゃなければ普通に祝ってあげたいけど、後日祝うか。

グルーシスには気の毒だけど

 

「元気だせ、出会いは何も一つだけじゃねぇぞ」

 

「笑顔で慰めるな!いいんだよ、どうせ人間の寿命は長くて百年かそこらなんだから、その後は俺の番ってことで」

 

「なにぃーーーーー!!」

 

自然義兄さんが慰めよとしたが、グルーシスがとんでもない事を企んでいたことが判明し、状況がややこしくなっていった。

 

「…シゼン様は、ミュウラン様の事どう思っていたのですか?」

 

「俺?俺はただの仲間だって思ってるけど、どうした急に?」

 

「い、いえ別に!!」

 

………あれ?フラメアのあの目は……マジか。

向こうが春になったと思ったらこっちにも春が来たのか。

でも、今はそれよりも重要な仕事が残ってる。それを片付けるのが先だ。

シオン達を蘇らせるっていう重要な仕事が




こうして、魔国連邦(テンペスト)内の問題は片付いた。
しかし、幹部の皆が人間に対する考えが、きっと大きく分かれるだろう。
それでも、今は目の前の問題をどう解決することが重要であることは誰もが分かりきったことであるのは言うまでもない。
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