転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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我が魔王の新たな配下(仲間)にあの最強の悪魔族(デーモン)である原初の無(レイアン)のグレイドと天使族(エンジェル)の最上位の存在、熾天使(セラフィム)のティアノ、そして妖精族(ピクシー)のダイロスが加わり、私達人魔混合隊(トライブ)は仮面ライダーの力を得た。
そしてテンペスト復活祭で我が魔王とシュナ君が二人きりで森へと入っていった。


リードとシュナ(二人)の想い

俺は黙ってシュナについて行くなか、自然(シゼン)義兄(にい)さんの言葉を思い出していた。

 

リード:『シュナが三日間付きっきりで!?』

 

自然:『ああ…聖司(セイジ)、お前にはシュナのこと真剣に考える義務がある。もしシュナに偽りの言葉を言ったら………』

 

リード:『言ったら?』

 

自然:『本気で一発ぶん殴った後、シオンのスキルなしの料理を食わせる』

 

リード:『………わかったよ…』

 

自然義兄さんに言われなくても、シュナと過ごしたこの二年で、気づかない俺じゃない。

………いや、二年経ってやっと気づいた大馬鹿か。

けど、俺は未来で最低最悪のヤツになるかもしれない。そんなヤツより、ウォズやホウテンみたいなヤツがシュナを幸せにすることが出来るはずだ。

 

朱菜:「着きました」

 

リード:「………ここは…」

 

着いた場所は俺とシュナが初めて会った場所だ。

あの時、ウォズと一緒に森に来て、瀕死のコウホウを助けて、オークと戦ったんだっけ。懐かしいな。

けど今は、俺の気持ちを伝えるのが先だ

 

リード:「シュナ、俺から先に言ってもいいか?」

 

朱菜:「…どうぞ」

 

リード:「…俺は、誰かを愛していいヤツじゃない」

 

朱菜:「……………」

 

リード:「朱菜も知ってるだろう。俺は未来で最低最悪の魔王になるかもしれない。そんな俺が誰かを愛すことも、誰かから愛されていいはずがない。だから………」

 

俺は最後まで言うことが出来なかった。シュナが俺の頬を強く叩いたからだ。

叩かれたところが時間差で熱くなっていく。『痛覚無効』を普段から切っておく習慣が裏目に出たな。

 

朱菜:「そうやって自分と他者の間に距離をおく気ですか!!」

 

リード:「……………」

 

朱菜:「………わたくし、見ました…」

 

リード:「………え?」

 

朱菜:「オーマジオウになったリードさんの未来を見ました…」

 

リード:「っ!?」

 

どうやって見たのかこの際どうでもいい。けどあの姿を見て、なんで三日間俺に付きっきりになってくれたんだ?

 

朱菜:「あなたのあのお姿は、確かに魔王の名に相応しい姿です。ですが、仮面の内には悲しみの血の涙を流す優しいあなたです!」

 

リード:「……………」

 

朱菜:「わたくしは、今のリードさんもオーマジオウになったリードさんも、どちらも同じリードさんであなたに対する同じ気持ちになりました!だからわたくしは、あなたの隣に立つ為ならどんな事でもします!それだけ、それだけわたくしは………」

 

俺はシュナの言葉を、右手の人差し指で口を塞いだ。

 

リード:「ゴメン、シュナ…」

 

朱菜:「……………」

 

リード:「そこから先は……俺に言わせて」

 

朱菜:「っ!!」

 

本当に俺は、大馬鹿だ。

シュナがここまでの覚悟を決めたのに、何を俺はあそこまで怯えてたんだ?もう馬鹿らしくなってきた。

シュナの覚悟に、俺も答えないとな。

俺は人差し指をシュナの唇から放した。

 

リード:「シュナ、俺がお前の時間を全て欲しいって言ったら、お前はくれるのか?」

 

朱菜:「………もちろんです」

 

リード:「……………」

 

朱菜:「リードさんになら、この肉体も魂も全て、喜んであなたに差し上げます」

 

リード:「………最悪の道になるかもしれない、それでもいいか?」

 

朱菜:「覚悟の上です」

 

リード:「………そうか、じゃあ言わせてくれ」

 

朱菜:「…はい」

 

俺は右手をシュナの頬に添えた。

 

リード:「オーガの巫女姫シュナ殿、俺のこれからの歩む道は、辛く苦しい事が多く起きるでしょう。それでも、俺と共に歩んでいただけませんか?」

 

朱菜:「………はい」

 

シュナが俺の両頬に手を添えてきた。

 

朱菜:「わたくしを、盟主にして魔王リード・テンペスト様と共に歩ませてください」

 

リード:「シュナ」

 

朱菜:「リードさん」

 

アニメやドラマで、恋人なりたての二人がいきなりこの行為をしたいのかわかった気がする。

少しでも、一瞬でも愛する者に触れたい。そんな欲求が一気に込み上げてくる。

気づくと、俺とシュナの唇の距離があと三センチをきっていた。

 

黄奉:「おい押すなコハク!」

 

ウォズ:「レミン君、興奮するのはわかるが落ち着いてくれたまえ!」

 

リード・朱菜:「「!?」」

 

人魔混合隊(トライブ)一同:『うわぁああ!』

 

自然:「何やってんだ!?せっかく良いところだったのに!………あっ」

 

声が聞こえた方を見ると同時に人魔混合隊(トライブ)全員が倒れてきた。そのすぐ隣に自然義兄さんが茂みから出てきた。

 

人魔混合隊(トライブ)一同:『アハハハハ………』

 

自然:「じゃあ、続けてね~」

 

リード:「待て待てお前ら!!人魔混合隊(トライブ)全員揃って覗き見か!?」

 

コハク・ベルン・レミン

『こんな乙女の一大イベント見過ごせるわけありませんよ!!』

 

リード:「逆ギレするな!」

 

俺と人魔混合隊(トライブ)の女性陣の言い争いが続く中、シュナは顔を真っ赤にしていた。(『万能感知』で見てた。直に見れなかったのは残念だったが、可愛かった!)

 

ガビル:「ソーカ、ゲルド殿、吾輩達も逃げた方が…!」

 

蒼華:「静かにしてください兄上!気づかれますよ!」

 

ゲルド:「もう手遅れの気がするが…」

 

茂みから声が聞こえ、『万能空間』から剣を取り出して茂みを一掃すると、ガビル、ソーカ、ゲルドがそこにいた。

 

リード:「ガビルやソーカはともかく、お前もかゲルド!」

 

蒼華:「り、リード様、落ち着いてください…」

 

ガビル:「吾輩達はただリード様とシュナ様が二人きりで森へ行ったとゲルド殿から聞いて心配になってですね!」

 

ソーカとガビルが言い訳をするが、ゲルドに目線を移すと、

 

ゲルド:「やめとくべきだと止めたのですが…お二人とも、リード様とシュナ様の進展が気になったようで…」

 

あっさり自白してくれた。

………ちょっと待ってまさかこの流れは…

『万能感知』の範囲を少し広げると、幹部全員、エレン達、そしてヨウム達を確認した。

 

テンペスト一同:『リード様!シュナ様!おめでとうございます!』

 

………おかしい、リムルがいない。

こんな展開になっていながらリムルが現れないのは不自然過ぎる。いやそれよりもなんで皆に気づかれたのか疑問だ。

シュナは祝福(ギフト)で獲得したユニークスキル『創作者(ウミダスモノ)』で気配を消してたし、俺も隠形法で気配を完全に消してたはず。

するとスライム状態でシズに抱かれたリムルが現れた。

 

シズ:「だから私は止めとこうって言ったでしょう?」

 

リムル:「いや~まさかここまで大事になるとは思ってなくて…」

 

リード:「リムル、今すぐ全部話すか、俺に半殺しにされるか、どっちがいい?

 

リムル:「すいませんでした!」

 

リムルの話を纏めると、俺とシュナが二人きりで森へ行ったところをゲルドが目撃し、それをリムルに報告して見に行く途中、人魔混合隊(トライブ)にそれを伝えてしまい、それが幹部全員、エレン達、ヨウム達へと伝わっていき、こんな大人数になってしまったようだ。

 

リード:「取りあえず、原因のリムルは後で半分吹き飛ばすとして」

 

リムル:「おい!」

 

リード:「俺に何か言いたい事があるんだろ?ベニマル」

 

紅丸:「……………」

 

ベニマルがどこか険しい顔で俺に近づく、他の皆は巻き込まれないように距離をおくが、シュナは俺のそばに留まった。

 

紅丸「…俺は、リード様になら妹をやっても良いと考えています。しかし、リード様がシュナを大切に想うあまり、シュナを悲しませて泣かしたら、いくらリード様でも容赦なく一発殴らせても良いですよね?」

 

朱菜:「お兄様!」

 

リード:「構わない」

 

紅丸:「……………」

 

リード:「……………」

 

紅丸:「…妹の事、よろしくお願いします」

 

リード:「もちろん任せて、ベニマル義兄(おにい)さん!」

 

紅丸:「…今まで通り、ベニマルでお願いします」

 

すると皆から歓喜の声が森中に響き渡った。

 

黄奉:「よっしゃーーー!!遂に我らの努力が報われたぞウォズ!」

 

ウォズ:「ああ!本当によかった!」

 

リード:「ちょっと待て!まさか昼飯の時に俺だけシュナのところに行かせたのは…」

 

黄奉:「我らが行っては意味がないでしょう」

 

リード:「休みが被った日が妙に多かったのは…」

 

虎白:「僕がコウホウさん達にシュナ様の休みを教えました!」

 

リード:「………ちなみにいつから?」

 

ウォズ:「シュナ君いやシュナ様が我が主に昼食を作ってもらうようになってからです」

 

まさか二年前から仕組んでいたなんて、でもよく考えたら明らかにおかしいところがいくつかあったな。これは俺が間抜けだったってことか…

 

リグルド:「では、今からリード様とシュナ様の祝福祭を始めましょう!」

 

リード・朱菜:「「え?」」

 

リグル:「賛成です!これは国中を上げて祝わなければ!」

 

リード:「ちょ、ちょっと待て!それはいくらなんでも急過ぎるぞ!」

 

紅丸:「リード様!それはどういうことですか?!」

 

朱菜:「お兄様落ち着いてください!皆さんも少し落ち着いてください!」

 

その晩、暴走する皆を落ち着かせるのに夜明け近くかかったのは言うまでもない。

その後、リムルで思いっきり新しく獲得した究極能力(アルティメットスキル)光明之王(バルドル)』と『闇黒之王(エレボス)』の性能テストをした。

せっかく良い思いが出来るところを邪魔してくれた報いはしっかり受けてもらわないと。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

翌日、俺はシュナとコハク、リュウエイとウォズにコウホウそしてホウテンを連れて迎賓館の執務室に向かっていた。ユーラザニアから避難してきた三獣士アルビス、スフィア、フォビオからリムル、ベニマル、ディアブロ、シズさんと共にカリオンとミリムの戦いの行方を知るためだった。




よっしゃーーーーーーー!!!
オホン、失礼。
遂に我が魔王はシュナ君いやシュナ様と結ばれた。
しかし、その喜びに浸る暇はなく、まだまだ課題は山積みであったのは言うまでもない。
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