鳳天:「ミリム様の攻撃を二度受けて生きてることは自慢して良いと思うぞフォビオ」
フォビオ:「嫌だわそんな自慢!!」
ホウテンの言い分には一理ある。
だってユーラザニアの首都ラウラを吹き飛ばす一撃に巻き込まれて生きてる時点ですごい。
フォビオの話を纏めると、
一つ、ミリムがユーラザニアの首都ラウラを吹き飛ばした。
二つ、その後
三つ、フレイはその後カリオンを連れてどこかへ飛び去った。
虎白:「カリオン様…」
龍影:「コハク…」
コハクは、ユーラザニア出身だしいろいろと思うところもあり、ショックで涙を流し、リュウエイはなんて言葉をかければ良いのかわからず、ただ寄り添う事しか出来ずにいた。しかし、ホウテンはどこか納得していない様子だった。
鳳天:「フォビオ、本当にフレイ様の姿を見たのか?」
フォビオ:「当たり前だ!間違えるはずがない!」
鳳天:「そうか…」
リード:「何か違和感があるんだな?」
鳳天:「はい。大きく分けて三つ。
一つ目は、ミリム様がフレイ様の乱入を許したこと。あの方は、一対一の戦いを好むので乱入を許すことはまずあり得ません。分かりやすく言うと、リード様とシュナ様の二人きりの時間を邪魔されたと言えばいいですか?」
リード:「ああ、よーーーーっくわかった」
鳳天:「…例えなのでそんな殺気向けないでください…」
おっといかん。
ホウテンの例えを想像して、ついうっかり
鳳天:「二つ目は、フレイ様が乱入したということ。いくらフレイ様でも、そんなことをすれば、最悪ミリム様とここに避難してきた獣王戦士団の二つの戦力を同時に相手することになります。そうなればフルブロジアは破滅の道を歩むことは明らかです」
確かに、いくら空に強い
鳳天:「三つ目、これがもっとも違和感を感じるんです。フォビオを見逃した。あの方がそんなミスをする事はまずあり得ません」
リード:「成る程」
確かに違和感を感じるな。ホウテンはフルブロジアでは最強の戦士で名を馳せ、フレイの幹部にやっていた。そんなホウテンの言葉は説得力があった。
鳳天:「フォビオ、フレイ様が飛んでいった方角は分かるか?」
ホウテンが地図を広げると、フォビオがフレイが飛び去って行った方角を辿ると、
リムル:「忘れられた竜の都があるな…」
リード:「いやもう一つある」
ウォズ:「傀儡国ジスターヴ」
今回の元凶、魔王クレイマンの支配領域だな。
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リード:「は~」
朱菜:「まだまだ問題は山積みですね」
リード:「ああ」
あの後、三獣士が今すぐクレイマンの領土に攻め込まんばかりの勢いになったが全権を任せられていたドルンが抑えてくれた。
そして俺は執務室でシュナの淹れたお茶を飲んで一服する。
しかし、シュナの言う通りまだまだ問題は山積み。
まずミリムの事、ファルムス王国の後始末、そして姉さんのいる西方聖教会。
どれも重要で後回しに出来ないのに、適任がいなすぎる。
リード:「どうすればいいんだ?」
朱菜:「ファルムス王国の後始末ならグレイドに任せるのはどうですか?」
リード:「グレイドに?」
朱菜:「はい、あの者は古の時代から生きる原初の悪魔の
リード:「成る程、確かに」
グレイドはリムルを見ても心が折れなかったヤツを捕らえるほどの実力があるし、長生きしてる分頭の回転が早いだろう。
リード:「ありがとうシュナ、おかげでファルムスの憂いがなくなった!」
朱菜:「いえ、当然の事をしたまでです」
シュナは本当に頼りになるな。
これで残り二つ、さてどうするか…
リムル:『(リード、西方聖教会だけじゃなくて西側諸国はなんとかなるぞ)』
リード:『(リムル?どういうこと?)』
リムル:『(実はな、俺の『大賢者』が
リード:『(『無限牢獄』の解析鑑定?………っ!?それってつまり)』
リムル:『(ああ、ヴェルドラが解放出来るんだよ!!)』
幸運がここまで続くなんて、最早笑うしかないな。
以前ウォズからヴェルドラの危険性がどれ程なのか聞いているから、これの幸運はそうそうにない。
朱菜:「リードさん?」
リード:「シュナ、西方聖教会はなんとかなるかもしれない」
朱菜:「本当ですか!?」
リード:「ああ」
これで後は、ミリムいやクレイマンだけだからなんとかなるな。
………そう言えば、シュナには俺の家族構成とか話してなかったな。リムルはともかくシュナには知る権利はある。
リード:「シュナ、話したい事があるんだ」
朱菜:「何ですか?」
リード:「リムルを襲った
朱菜:「………どういう事ですか?」
俺はシュナに全てを話した。
俺が日向姉さんの弟であること、俺が実の父をこの手で殺めた事、俺の前世の事やこの世界に来て話していなかった事を全て話した。
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翌日、幹部全員と三獣士、そしてドルンの全員がリムル庵に集まっていた。
リード:「皆、今後の事を伝える前にリムルから伝えたい事がある」
リムル:「俺は、名実ともに魔王になることにした」
紫苑:「………もうなってますよね?」
リード:「違う違う、外に向けて宣言するって意味」
白老:「ほほう、他の魔王に喧嘩を売るというわけですな?」
リムル:「そう、その通り!」
リード:「他の魔王というより、魔王クレイマンにだけどな」
紅丸:「理由を伺っても?」
ベニマルの質問に俺達は答えた。
今回のファルムス王国襲撃を陰で操り、さらに獣王国ユーラザニアを滅ぼしたヤツを許すわけにはいかない。これ以上踊らされるなら叩き潰す。
そう伝えると、皆を頷いた。
リムル:「それじゃあソウエイ」
蒼影:「は。速やかにクレイマンの情報を集めて参ります」
リムル:「お、おう」
流石ソウエイ、言われる前にすぐに動いた。
さて、俺は、
リード:「三獣士とドルンには悪いが、こちらの準備が終わるまで、そちらは英気を養ってくれないか?」
ドルン:「リード様、我々獣人は信頼には信頼で、恩に命をもって報いる事が常識。ましてやあなたは、ユーラザニアを救っていただいた英雄なのです。異論はありません」
アルビス:「ええ、寧ろカリオン様救出に力を貸していただきありがとうございます」
スフィア:「ああ!アンタのお陰で
フォビオ:「俺もリード様には返しきれぬ恩があります。どうかこの命好きに使ってください」
リード:「…わかった。お前達の命はカリオンに返すまで俺が預かる」
三獣士とドルン:『ははーッ!』
さてと、俺は捕らえた捕虜を
もう既に
俺は転移魔方で地下牢に転移した。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
エドマリス:(ここ…は…?余は一体…)
俺が転移すると同時に、エドマリス王の意識が戻ったようだ。
自然義兄さんは隣の牢だが、何が起きてるのかは
リード:「気がついたか?」
エドマリス:「こ、ここはどこじゃ!?ヌシは誰じゃ!?余が誰だかわかっておるのか!?余は大国ファルムスが王、エドマリス…」
リード:「知ってるよ。ここはアンタ達が攻めようとしてた
エドマリス:「ま、魔王じゃと…」(それに今尋問と言ったのか?)
エドマリスは、再び後悔した。
リードが魔王の称号をもっていることを知ってたら攻めて来なかったし、魔王自らの尋問される自分の身に対しても恐怖した。
牢の中に入ってきたリードから少しでも離れようと距離をおくが、鎖で繋がれていて身動きがとれなかった。
リード:「安心しろ、殺しはしない。生かしてた方がいろいろと都合がいい」
エドマリス:「そ、そうか。では穏便に話し「だけどな」!?」
リード:「お前みたいな自分の欲の為だけに動く悪意ある弱者のせいで俺はリムルを人殺しにさせた!お前のような屑のせいでリムルの手を汚させたんだ!!お前の強欲のせいで善意の弱者も死ぬ結果になった!!お前には死んでいった者達の痛み、恐怖を感じた後に情報を全て吐かせるから覚悟しとけ」
俺は、エドマリスの頭を両手で掴んだ。
エドマリス:「な、何をする気じゃ?」
リード:「永遠に続く恐怖だよ」
ユニークスキル『仮面ライダージオウ』に統合されたスキルは『
情報は簡単に聞く事は出来るけど、もう一度恐怖を体験させた方がいろいろと都合がいい。
今エドマリスは、自身が経験した最大の恐怖を再び体験していた。
その悲鳴はまさに欲にまみれた人間の声そのもの、久しぶりに聞くがどこか気分がスッキリした。数日は放置しておくか。
リード:「自然義兄さん後はお願いしてもいい?」
自然:「おう任せろ!」
自然義兄さんのいる牢を見ると、それは言葉では語る事が出来ない光景だったとだけ言っておこう。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
その後、俺はソウエイ達の報告が来るまでの間、『世界の本棚』でクレイマンの事を調べる事にした。
リード:「キーワードは『魔王クレイマン』」
無数の本棚から一つの本棚が移動し、一冊の本が出てきた。
リード:「さて、一体どんな事が書かれているんだ……………どういうことだ」
読んでいくうちにクレイマンに対する印象が変わってきていく。
リード:(待てよ、そういえば初めて会った時………)
クレイマンの魔素に何か違和感があったことを思い出した。
まるで喉に小骨が刺さっているような小さな違和感だった上に、『精神支配』に
リード:「もしかしたら俺はいや俺達はとんでもない勘違いをしていたかもしれない」
俺は『世界の本棚』を解除して、クレイマンに関する資料を書き始めようとした時、懐かしい気配を感じた。
これは資料は後回しだな。俺は、事情を説明するために皆を集めさせた。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
封印の洞窟前でリムルが出てくるのを待つ。
リムルがヴェルドラを解放して三日が経ち、いまだに出てこない。
このままじゃあ、三獣士が兵を連れて………来たな。説明しても完全に納得してなかったからなあ。
リード:「止まれ獣王戦士団の皆」
アルビス:「リード様」
スフィア:「リード様!あの暴風竜が復活したのになんで何もしないんだ!このままじゃオレ達はカリオン様を救出出来ねえ!」
フォビオ:「そうだ!俺達は貴方達が頼りなんだ!」
リード:「落ち着けって言ってるだろ!!」
俺の一喝に獣王戦士団の動きが止まり、スフィアとフォビオを落ち着いてきた。
そうしいているうちにベニマル達が仲裁に来てくれた。
リード:「安心しろ!リムルに何かあったら俺に連絡がくる。それがないってことはリムルは無事だって事だ。三獣士はカリオン救出で焦るのはわかるが、もう少し待っ「あー…皆スマン」リムル!…と」
リムルの後ろにいるヤツはリムルを男寄りにした体に褐色の肌に金髪の男がいたがまさか…
リード:「………ヴェルドラ?」
ヴェルドラ:「リードよ!久しぶりだな!」
うん。この感じはヴェルドラだな…成る程、リムルの『強化分身』を依り代にしたのか。
俺の対応に皆の注目の目が集まっていく中トレイニーさん達ドライアドがヴェルドラの前に跪き、頭を垂れた。
トレイニー:「我等が守護神ヴェルドラ様、御復活を心よりお祝い申し上げます!!」
ヴェルドラ:「おう、ドライアドか。懐かしいな。我が森の管理、ご苦労であった!」
トレイニー:「勿体ないお言葉です。精霊女王よりはぐれた私共を拾って頂いた御恩、この程度で返しきれるものでは御座いませんから」
そう言えばトレイニーさん達は元々のラミリスのところにいったんだっけ?
………アレ?そう言えばダイロスのヤツ、ラミリスの顔と似てたような気がするけど…気のせいか。
自然:「あのさぁ暴風竜さん、聞きたい事があるんですけど」
ヴェルドラ:「おお!お主はリムルの弟分でリードの
自然:「じゃあ遠慮なく。さっきからずっと気になってたんだけど三上さんと
自然義兄さんの問いに皆が固唾を呑んで答えを待った。
ヴェルドラ:「その事か。クックック、知りたいか?」
自然:「早く答えろ」
ヴェルドラ:「お主はつれないのう~」
自然:「聖司~、
ヴェルドラ:「待て!答える!答えるからそれは勘弁してくれ!!」
自然:「最初っからそうしろ」
ヴェルドラ:「我とリムルとリードは友達だ!!」
自然義兄さんでこの扱いだと、
あとヴェルドラはレミンの件を含めて絞めるか、あんな堂々と言われたら恥ずかしいわ。その証拠にリムルだって顔を赤くしてるし。
皆が大騒ぎをするなかソウエイ達が帰ってきて、全員参加の会議を行う準備を始めた。
こうして、あの暴風竜ヴェルドラが復活し
しかし我が魔王は『世界の本棚』で知った。クレイマンに関する情報一体なんなのだろうか?
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
ペガサスに乗ったガゼル王は、他のペガサスよりも圧倒的速度で飛んでいた。
ドルフ:「王よ落ち着いてください!」
ガゼル:「これが落ち着いていられるか!!」(無事でいるんだぞ。ベルン!)
ガゼル王はさらに速度を上げ
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
フードを被った集団がジュラの森を移動していくなか、長身の男が隣の男に問いかけていた。
???:「エラルド、
エラルド:「ええ、しかしあなたが来る必要はなかったのでは?
縁護:「彼女からの頼みなら聞かないわけにもいかん」
フードが風でわずかにとれると、赤みがかかった髪顔には獣のような痣、そして幻獣の絵が描かれた耳飾りをした男はただ真っ直ぐ
そして首に龍の彫られたペンダントが反射していた。