そんな中、各々が強者と戦っていた。
ミッドレイ:「どうした?もう息切れか?」
龍影:「はぁ…はぁ…はぁ…」
虎白:「リュウエイ…」
激戦区から遠く離れた場所で、スフィアとガビル率いる
スフィアとガビル率いる
そんな中、リュウエイは別部隊の隊長と思われるスキンヘッドの男に仮面ライダージョーカーの姿で戦っていた。
彼らの姿を見るや否やリュウエイが仮面ライダージョーカーに変身して先陣をきったからだ。
そして、ベルンがビルドドライバーのレバーを回す。
ベルン:「これで終わり!」
『Ready go!スパークリングフィニッシュ!』
ヘルメス:「ヤバ…!」
ベルンの必殺のキックが危険過ぎると、判断した副官は両腕で防御の体勢になった。
そしてベルンの必殺のキックが直撃すると、副官の服の袖は焼き焦げ、後ろの岩まで吹き飛ばされて意識を失った。
ミッドレイ:「おお!あの娘なかなかやりおる!ヘルメスを倒すとは!」
ベルン:「相手を無視して大丈夫ですか?」
ベルンが忠告するが既にリュウエイが頭部目掛けて空中で回し蹴りを繰り出す。
ミッドレイ:「無視はしておらん。現に今もコヤツの攻撃にかなり集中しておる」
しかし、スキンヘッドの男は片手受け止め、もう片方の手でリュウエイの足を掴み投げ飛ばす。
龍影:「クッ…!」
空中で体勢を整え、着地する。
龍影:(
龍影は、右手に自身の空間属性の力をためるとそのまま大きく振りかぶった。
ミッドレイ:「?」
スキンヘッドの男は、リュウエイの行動に不振に感じた瞬間、
観戦していた一同:『『『!!??』』』
皆が驚くなか、リュウエイは
リード:『一回だけ勝ちたいヤツに勝つ方法?』
龍影:『はい』
それは、ファルムス襲撃の半月前の事であった。
リードが
その内容は、一回だけ勝ちたい相手に短期間で勝つにはどうすれば良いのかという相談だった。
リード:『う~ん、その相手って潔い?』
龍影:『はい。自分の未熟なところもしっかり理解します』
リード:『………それなら』
その時教えてもらったのが、空間属性で自身と相手の距離を縮め一瞬で畳み掛けるという策であった。
リード:『相手は、お前の突然の変則技を使っても、それは自分の油断が招いた事だったって判断するだろうし、正攻法で勝てないなら、それしかないな』
龍影:『成る程…』
リード:『それに命を奪わないなら、強くなってまた戦えば良いだけの話だろ?』
龍影:『………確かに…ありがとうございます』
リュウエイは、これを使うのはまだ先だと思っていたが、こんなに早く使う事になるとは思っていなかったが半月程の練習によって既に形になっていた。
龍影:「ふん!」
リュウエイはスキンヘッドの男の袖を掴み、背負い投げで地面に叩きつけるが受け身をとられダメージはあまりなかった。
ミッドレイ:「惜しか『JOKER!マキシマムドライブ!』!?」
だが、リュウエイはこうなる事になるのは予想出来ていた。
空中で投げ飛ばされた時、既にジョーカーメモリーをマキシマムスロットにいれていたのだ。
エネルギーを溜めた右足を男の顔面に目掛けて振り下ろす。
ミッドレイ:「………ワシの負けじゃ!ここまでやられては負けを認めざるを得ん」
リュウエイの右足は、男のすぐ横に振り下ろされており、男の顔には僅かなかすり傷しかなかった。
男が負けを認めると、リュウエイは男から離れ、男は立ち上がった。
ミッドレイ:「………お主なかなかやるのう!最後のあの流れは予想出来んかったわ!正に…」
龍影:「『ワシの理想である強さの通過点じゃった!』と言いたいのでしょう?」
ミッドレイ:「!?………まさか」
龍影:「当たり前ですよ」
リュウエイの声を聞いた男は言葉を失い、リュウエイはマキシマムスロットからジョーカーメモリーを抜き変身を解除した。
龍影:「あなたの息子なのですから」
ミッドレイ:「…っ!?ザーグドか?」
龍影:「ただいま戻りました………父上」
虎白:「………え」
ガビル:「なんと…」
スフィア:「親子だったのか…」
ベルン:(リュウエイも母親似か…)
ミッドレイと呼ばれた男は、覚束ない足でリュウエイに近づき、リュウエイの顔をまじまじと見ると
ミッドレイ:「よく無事に帰ってきた!」
ミッドレイはリュウエイの体温を感じるように強く抱き締めた。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
クレイマン軍本陣で、ヤムザとアルビスの戦いは互角であった。
ヤムザは自身の持つ道具や武器を駆使し、アルビスは己のスキルで対抗していた。
ヤムザ:(流石は三獣士筆頭というだけある。だがそれだけ力を解放し続ければ、必ず勝機はある!)
アルビス:(思っていたより厄介ね。長期戦に持ち込まれたらマズイわ…)
アルビスも長期戦に持ち込まれると敗北することは気づいている。どうにかして、エクストラスキル『
拮抗している戦いで次の攻撃を繰り出そうとした瞬間。
二人の上にある大岩が砕けた。
アルビス・ヤムザ:「「!?」」
突然の事で驚く二人は、上空で剣の切り合う音が聞こえてきた。
それは、ノベクと仮面ライダーゴーストムサシ魂のコウホウにより、二刀流同士の戦いであった。
アルビス・ヤムザ:「「コウホウ殿!!/ノベクさん!!」」
黄奉:「アルビス!」
ノベク:「ヤムザ!」
黄奉・ノベク:『そこを退け!!!』
コウホウとノベクの言葉に体が勝手動いたアルビスとヤムザは、互いの配下達のもとまで下がる。
そして、コウホウとノベクの戦いを見て、二人はその凄まじい光景を見ているだけだった。
自分達の戦いは確かに強者の戦いだった。しかし魔王種である
太刀筋は、アルビス達にはかろうじて見える程凄まじい速度の切り合いにして、剣がぶつかる瞬間には、火花が散る程の戦いだった。
並の者から見ては互角の死闘に見えるが、ヤムザとアルビスはそう見えていない。
ヤムザ:(あのノベクさんが僅かに圧されている!このままでは…)
自分達が危機的状況であると悟ったヤムザは自分だけを助けて味方を見捨てるか、このまま降伏するかの二つだった。
ヤムザ:(ノベクさんがいなければ、俺は間違いなくこの場から逃げていた。しかし、ノベクさんと再び出陣したことで忘れていた初心を思い出させてくれた!そんな俺にとるべく選択は………)
「おい!黄舵角のアルビス!」
アルビス:「!?」
ヤムザ:「捕虜として、我らクレイマン軍の命は保証するか?」
アルビス:「!?………ええ」
ヤムザ:「よし!なら………え…?」
ヤムザが降伏を宣言しようとした時、自分の右手が勝手に動いている事に戸惑った。そして握られているのは、禍々しい宝珠であった。
ヤムザ:(なんだこれは?こんなもの持ってきた覚えは…)
その宝珠の正体に気づいたのは、コウホウと戦っていたノベクだった。
ノベク:(あの野郎!)
黄奉:「オイ待て!逃げるな!」
ノベクがコウホウの戦闘から離脱し、ヤムザの右腕ごと切り飛ばし、宝珠が空を舞う瞬間ノベクが右手に握っていた剣を投げ飛ばして砕いた。
その瞬間、宝珠から触手のようなものが伸び、ヤムザの右腕とノベクの剣を吸収し、ある生物に変質していった。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
虎白:「!?リュウエイ!この全身の毛が逆立つ感じは…」
龍影:「ああ恐らく………父上!」
ミッドレイ:「分かっておる!全員たたき起こすのを手伝え!」
コハクとリュウエイは遠くから眼で確認するとミッドレイと共にこの場にある戦力の回復を急いだ。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
アルビス:「これは…!?
黄奉:「………」
コウホウ達の目の前に現れたのは、かつて
ノベク:(マズイな。俺の剣を取り込んだだけでなく、ヤムザの右腕についていた
「アルビス!この場にいる奴を全員避難させる!時間稼ぎ手伝え!ヤムザは誘導を頼む!」
黄奉:「………」
アルビス:「コウホウ殿!」
ノベクが指示を出すなか、コウホウが静かにカリュブティスに近づいていく。
カリュブティスの尾の攻撃が迫り、コウホウに当たると激しい突風が吹き、土煙が巻き起こる。
ノベク:「何やってるんだ!?」
アルビス:「コウホウ殿!!」
土煙がおさまると、その光景に誰もが言葉を失っていた。
その光景とは、カリュブティスの尾をコウホウが握っているという異様とも言ってもいい光景だった。
コウホウ:「この程度の力………我はとっくにシゼン様との稽古で経験済みだ!!」
コウホウの叫びと同時に獲得したユニークスキル『
『
魔素変換とは、自身の魔素を消費し、その消費した分の倍で肉体を強化するという、まさに武術に卓越したコウホウに相応しい権能であった。
そして次に、闘魂ブーストゴースト眼魂をゴーストドライバーに入れ替えた。
『闘魂!カイガン!俺がブースト!奮い立つゴースト!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!』
黄奉:「ぶっ飛べーーー!!!」
仮面ライダーゴースト闘魂ブースト魂にパワーアップし、更に『
そして、ドライバーを操作する。
『闘魂ダイカイガン!ブースト!オメガドライブ!』
コウホウの必殺のキックがカリュブティスの硬い体を貫き、核を破壊する。
しかし、もう一体のカリュブティスが空中でコウホウを襲う。
黄奉:「譲ってやるからしくじるなよ!
コウホウの呼ぶ声と同時にカリュブティスの尾を斬り、黒炎で再生を防ぐ。
紅丸:「たく…あんなの見せられたらこっちも俄然やる気が湧いてくるだろ」
尾の黒炎が一瞬でカリュブティスを包み込むと、カリュブティスは跡形もなく消失した。
アルビス:「………嘘でしょう?」
紅丸:「いきなり連絡するなよ!こっちの対応が遅れてたらどうするつもりだった?」
黄奉:「お前がそんなミスするわけないだろう。我はしっかり計算した上でだな…」
コウホウが着地すると、ベニマルはコウホウに文句を言うやり取りを見てヤムザは思った。
ヤムザ:(初めから負けていたのか…)
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
スフィア:「それ本当かコハク!?」
虎白:「うん。ベニマルさんとコウホウさんが一体ずつ倒したよ」
ミッドレイ:「……ザーグド、お前の先輩はなかなかの強者のようだな…」
龍影:「言っときますけど、変な気は起こさないでください」
ベルン:「………異常すぎる」
ガビル:「まぁあの二人なら納得であるな」
全員回復させ、カリュブティスのもとに向かっていたが、一瞬で二体を倒した現実にヘルメスは驚きを隠せず、ミッドレイは
すると空間転移でベニマルとコウホウが現れた。
黄奉:「よう」
紅丸:「ウチの者が世話になったみてーだな」
龍影:「ベニマルさん!コウホウさん!待ってください!」
黄奉:「?」
龍影:「父上!こちら
黄奉:「なに?」
紅丸:「ミリム様の!?しかもリュウエイの父だと!?」
ベニマルとコウホウはリュウエイの説明から敵ではないという事を知ると、少々残念そうにしたが、それはそれで無益な
紅丸:「一応確認しておく。クレイマン軍は降伏したが…」
黄奉:「貴様らはまだ戦う意思はあるのか?」
ミッドレイ:「戦争を続けるかと問われれば否だが、戦う意思と問われたのならある、と答えるな。正確には戦っていたみたい、だが」
ヘルメス:「!?」
紅丸:「なるほど」
黄奉:「気が合いそうですな」
ガビル・龍影・ベルン:『!?』
虎白:「コウホウさん、ベニマルさん、ミッドレイさん」
黄奉・紅丸・ミッドレイ:『!!??』
コハクの呼び掛けに三人は恐怖を感じ、壊れた人形のような動きでコハクを見ると、背後に巨大で強大な白虎を浮かべた笑顔のコハクがいた。
虎白:「まさか、今ここで私闘なんて…」
黄奉:「やるわけないだろう!!なあベニマル!」
紅丸:「ああ!その通りだコウホウ!!」
ミッドレイ:「ただの冗談じゃ!!」
黄奉・紅丸・ミッドレイ:『アハハハハ…』
ベルン:(流石はシュナ様の助手。色々と学んでいるな)
ヘルメス:(ああいう女性に惚れるザーグド君………やっぱり親子だな)
コハクの覇気に危険を察知した男達は冷や汗が止まらず。
スフィアもコハクを絶対に怒らせないと心に誓った。
こうして、オービック跡地の戦いは我らの勝利で終えた。
次は、クレイマンの拠点に向かったシュナ様達だが…
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
霧包まれた中、縁護が最前を歩き、シュナを守るようにシュナの前にハクロウ、後ろにソウエイ、右にウォズとギドラ、左にレミンとティアノは進んでいた。
縁護:(厄介だな…感知系のスキルが全く役に立たん………ん?今の臭いは腐敗臭?)
この時、異変に気づいたのは縁護だけだった。