遂にクレイマンとの戦いが始まった。
リード様、オレ、ランガは
そしてシズ様はローブの何かを、シゼン様がクレイマンとそれぞれの戦いが始まっていた。
シズ:「それじゃあ、折角だから使ってみるね」
シズがそう言うと腰にジクウドライバーが出現し、ツクヨミウォッチを起動させた。
『ツクヨミ!』
ドライバーにツクヨミウォッチを嵌めると、リードやリムルの時とは違う時計が現れた。
シズ:「変身!」
『ライダータイム!仮面ライダーツクヨミ!ツクヨミ!』
白をベースにした鎧に、白いマント『ルーナローブ』が装備された戦士、仮面ライダーツクヨミに変身する。
シズ:(すごい、力が溢れ出てくる!それにこのライダーの戦い方が分かる!)
クレイマンの影から出てきたローブ、ビオーラがシズの危険性を察知したのか多彩な攻撃を絶え間なく行うがシズは軽やかに躱していく。
シズ:(進化したこともあるけど、変身したことで身体能力が信じられない程高くなってる)
シズは、リードによってアイコンになっていた間、リムルがずっと預かっていた。それによって、リードとリムル、二人の影響を誰よりも強く受けていたためベニマル達以上に進化をしていた。
シズは覚醒魔王に匹敵する『聖人』にまで進化していた。しかし、急激に増加した力は、いかにシズでも短期間で制御する事は出来ない。
だが、シズの中に宿っているイフリートが独自の進化を遂げた事で、それを可能とした。
イフリートは、元々持っていた火属性とリードから聖属性と闇属性を獲得し、『
その結果、イフリートが制御装置の役割を果たし、シズの力を制御していた。
それだけでなく、イフリートは光と闇の上位精霊としての役目を授かった。
つまり、今のシズは『聖人』にして『勇者の卵』を獲得したのだ。
こうなっては、勝敗は明らかであった。
遂にシズはビオーラの懐に入り、腕に光刃ルミナスフラクターを纏わせ、ビオーラの心臓部だけを貫いた。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
ホウテンとランガが、ナインヘッドの尾から出現した兎と猿を抑え、安心して近づくとナインヘッドが『思念伝達』で助けを訴えかけてきた。
九頭獣:『(…テ…ケテ、助ケテ!)』
苦しむナインヘッドの頭に優しく触れ、静かに撫でる。
リード:「大丈夫、今助ける」
クレイマンの支配は私の『
解除するとナインヘッドが遠吠えをあげ、兎と猿が尻尾に戻り、ナインヘッドの体が小さくなっていき俺の腕の中におさまる。
勿論忘れずに、ナインヘッドの頭の中を確認するとナインヘッドの記憶の中にギドラがいた。
リード:「よく今まで耐えたな。これが終わったらギドラに会わせてやる」
私はナインヘッドを優しく撫でていると、ランガが近づいてきた。
リード:「ランガ、この子を頼む」
ランガ:「お任せを!ギドラの妹分、必ず守り通してみせます!」
ランガにナインヘッドを預け、私は
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
自然:「フン!」
自然の手刀がクレイマンの剣を叩き折る。
クレイマン:「くッ…」
自然:「おいおい、まさかこれがお前の全力か?魔王にしては弱すぎだろ(笑)」
クレイマン:「貴様あぁ…」
自然はクレイマンを見下し挑発させるが、その目には怒りの炎が宿っていた。
ミュウランは自然にとって魔法の基礎を教えてくれた恩人であった。
この世界に飛ばされ、持ち前の怪力と体術だけで戦ってきた自然。しかしフラメアと行動を共にするようになるとフラメアは傷ついていった。しかし、魔法の使い方を知らない自然に、それを治す事が出来ず自分の無力さに憤りを感じていった。
そんな時、ミュウランに出会い、英雄ヨウム一団に入りやすくするための
それ以降、ミュウランから様々な魔法を教えてもらいフラメアの傷も治す事ができ、自然は心からミュウランに感謝をしていた。
自然:(ホント、ミュウランには感謝してる。そのミュウランをよくも…)
クレイマン:「新参の魔王の手下ごときが図に乗るなよ!?」
クレイマンが額に水晶を嵌め込んだ人形を出すと、人形達は自然に襲いかかってくる。
だが、自然はこれを左手のジャブで完全に破壊した。
クレイマンの
クレイマンは、破壊された人形を見て顔を青ざめた。
自然:「クレイマン、お前は二つ間違いを犯した」
クレイマン:「なに!?」
自然:「一つ、お前は怒らせちゃいけねぇ相手を怒らせた。二つは俺は手下じゃねぇ」
クレイマン:「?」
自然:「
自然は地面を蹴り、クレイマンの距離を一気につめた。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
やっぱり心配する必要はなかったな。
リムルとそろそろ交代するか…
リード:「…は……」
リムルとミリムが戦っている場所に視線を移すと
『
リード:「ヴェルドラ、何でお前がここにいるんだ?」
ヴェルドラ:「ぬぉおお!!違うのだリード!ここにいるのは深い
リード:「けど、私とリムルが頼んでおいた
ヴェルドラ:「そ、それは…」
(何故だろう、リードから姉上以上の恐怖が!?)
リード:「ヴェルドラ?」
ヴェルドラは
リムル:「リード落ち着けって」
リード:「甘いぞリムル!ヴェルドラみたいな
リムル:「ヴェルドラがミリムの相手をするから」
リード:「なら今回の件は不問とする」
リムルの話を聞きリードの矛先がなくなるとヴェルドラは安堵したが、リードはあくまでここに来た罰としてミリムと戦うというだけで、レミンの故郷を吹き飛ばした件のお仕置き時間は八割残っているので、延命したに過ぎない。
リード:「ヴェルドラ、分かってるだろうけどやり過ぎるなよ」
ヴェルドラ:「うむ!任せろ!」
そう豪語するヴェルドラはミリムの相手をし、私とリムルは巻き込まれないように離れる。
リード:「ところでヴェルドラは何でここにいるんだ?」
リムル:「俺があげた漫画の最終巻が欲しくてきたらしい」
リード:「…ほう…」
やっぱりヴェルドラには後できっちり常識を叩き込んでおくか…
リムル:(すまん、ヴェルドラ)
明らかに声が低くなったリードに、リムルはヴェルドラに心の中で謝罪しながら変身を解除した。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
クレイマン:「はぁ…はぁ…はぁ…」
自然:「もうネタ切れ?」
自然義兄さんとクレイマンの戦いは、自然義兄さんが圧倒的に有利であった。
奥の手を使っていたようだが、自然義兄さんはそれをクモの巣をはらうように引きちぎり、軽くストレッチをする始末だった。
自然:「お前もう魔王名乗るのやめたらどうだ?」
クレイマン:「なに!?」
自然:「魔王ってのは魔物の中で最強のヤツが持つ称号なんだろ?けどなお前の強さははっきり言って俺の三分の一にも満たねぇよ!」
自然の言葉に、クレイマンは先ほどまでやかましさが消え静かに口角が上がる。
クレイマン:「そうか、そうだな。魔王、私は魔王なのだ。だから戦い方にこだわり、上品に優雅に敵を葬ってきた。」
クレイマンはスーツとシャツを脱いだ。するとクレイマンから
クレイマン:「久しく忘れていたよ。自らの手で敵を捻る潰したいという高揚感をな!!」
背中から、細長く、黒い外骨格に守られた二対の腕が生えてきた。そして、大事そうに笑みを象る、道下の仮面をつける。
どうやら、クレイマンは本気になったみたいだが、その様子を見ていた自然義兄さんも笑みを浮かべていた。
リムル:「…リード」
リード:「なに?」
リムル:「自然のヤツ、スイッチ入ったな」
リード:「ああ。多分全開で戦う気だ」
シズ:「えっ!?自然君今まで本気で戦ってなかったの!?」
私とリムルのやり取りを聞いていたシズさんが驚いて割って入ってきた。その後ろでイフリートも気になってそわそわしている。
リムル:「自然の筋肉が異常発達してるのはシズさんも知ってるよ?」
シズ:「うん」
リード:「昔、その筋肉で死にかけた事が何度かあったみたいです」
シズ:「………えっ」
リムル:「それを制御するまでは良かったんだけど、本気で戦えば自分の命が危険になる。だから自然はいつも常時一割程度の力しか出せずに戦えなかった」
リード:「瞬間的に二割、こっちの世界に来てからユニークスキルで常時二割、瞬間的に六割くらいの力を出す事が出来てたんだけど…」
リムル:「それが
リムルと私の交代しながらの説明で言葉が出ないシズさん。
無理もない。つまり自然義兄さんは、本気を出さず日向姉さんと互角に戦ったことになる。
自然:「へぇ、見直したぜ。ならその姿を表したことに敬意を表し、名乗らせてもらう。リード=テンペストの義兄、『破壊の勇者』または『仮面ライダークウガ』
レオン:「っ!?」
シゼンの名乗りにレオンが何か反応するのを、ギィだけが気づいていた。
クレイマン:「魔王、いや"
クレイマンが名乗り返すと、クレイマンは魔法弾を放ち自然義兄さんに直撃する。
しかし、仮面ライダークウガライジングタイタンに変身し、かすり傷一つついていなかった。
仮面ライダークウガライジングマイティにフォームチェンジをし、クラウチングスタートの構えをとる。
自然:「壊れるなよ」
そう言うと、自然は一気に間合いをつめ、クレイマンを殴り飛ばす。
クレイマン:「グハァアアアァ!!」
上空に跳躍し、両腕の
生えた腕は全てへし折り、右のストレートがクレイマンの腹にめり込み一瞬で地面に叩きつけた。
自然:「っーーーー、全開で戦うの最高!!」
自然の歓喜の叫びに、私は呆れ、シズさんは苦笑いをしていたが、リムルだけは違った。
シズ:「リムルさん、泣いてるの?」
リムル:「えっ?…あ、いつの間に」
リード:「……………」
リムルは自然を弟分と思いながら今まで接してきた。
自然は子供の頃、何度も自身の怪力のせいで泣いた事があり、リムルはそんな自然を慰める為に力を使わなくても遊べる遊びをやっていた。
その自然が、楽しそうに全開で何かをやろうとしている。
リムルにとって堪らずに嬉しことだった。
私は、リムルが自然義兄さんのことを少し辛そうに話してるのを見ていたから、今のリムルの心境を察してしまう。
自然:「おい!もう終わりか?もっと殺り合おうぜ!」
自然義兄さんが全開で戦う嬉しさから軽いフットワークでクレイマンの見下ろしながら言う姿に、クレイマンは恐怖し、慌てて叫んだ。
クレイマン:「ミリム、ミリムは何をしている!?そんなヤツ、さっさと倒して───」
ミリムを呼ぼうとするが、ミリムはヴェルドラに押さえられている。
その戦いは、まさに最強同士の戦いと言っても過言ではない。
自然義兄さんはその光景に興奮し、クレイマンは信じられないものを見る目で見ていた。
クレイマン:「な、何者だ…?な、なんだ?なんなのだ、あの桁外れの力は!?」
リード:「まさか、気づいていないのか?」
リムル:「俺とリードの友達のヴェルドラだ」
リムルの紹介で絶句するクレイマン。
そしてミリムに頼れないと悟ったのか今度は結界の外に向かって叫んだ。
クレイマン:「ふ、フレイ!フレイ、何をしているのですか!?さっさと私に手を貸しなさい!」
フレイ:「あら、悪いわねクレイマン。この結界はギィが認めないと通れないのよ。それに、私にはリードと戦う理由はないわ」
クレイマンの言葉に、心のこもらぬ返事をするフレイ。それに先ほどからホウテンの方をずっと見ている上に、私と戦う理由がない?どういうことだ?
クレイマン:「…ッ!ミリム、ミリムよ!『
どうやら、もう策がなくなったみたいだが、それは不可能だ。
何故なら、
ミリム:「なんでそんな事をする必要があるのだ?リード達は友達なのだぞ?」
最初からミリムは操られてなんていないのだから。
リムル:「ミリム!?ちょ、お前、操られていたんじゃ…」
ミリム:「わーーはっはっは!見事に騙されてくれたようだなリムルよ!リードは気づいていたが…」
リムル:「はぁ!?」
『(なんで教えてくれなかった!?)』
リード:『(
リムル:『(………そう言えば、何か言おうとしてたような)』
リード:『(大馬鹿)』
因みに、私は『聖魔眼』と最初の攻撃で笑っていたからすぐに気づいた。だからあえてミリムの芝居に乗った。
クレイマン:「ば、馬鹿な。"あの方"より授かった
リード:「と言ってるがどうなんだ、カリオン」
クレイマン・リムル:「え…」(え…)
マスクの男:「まあ、お前は気づくよな」
ライオンのマスクを外し、大鷲の翼をしまってカリオンは正体を明かした。
リード:「もう少しマシな変装はなかったのか?ツッコミを抑えたこっちの気持ちを考えろ」
カリオン:「すまん。部下達が世話になった上に付き合わせちまってな」
リード:「
カリオン:「ああ」
カリオンの姿を見てクレイマンは取り乱していた。
クレイマン:「そ、そんな……では、本当に……?だが、フレイの報告では…!?そうか、フレイも。貴様も裏切っていたんだなぁーー!!」
フレイ:「あら?いつから私が貴方の味方になったの?」
全てを理解し、クレイマンはフレイを睨み付けるがフレイは何処吹く風だ。
しれっと、あんな事を言う。
そういう面では、シュナはスゴいな。
クレイマン:「ふ、ふざ、ふざけるなよ!?貴様ら、許さん、断じて許さんぞ!!」
クレイマンがへし折られた腕を治しながらフレイに近づくと、私が指示を出す前にホウテンが動いていた。
『SLASH』『THUNDER』
『ライトニングスラッシュ』
ブレイドの必殺技、ライトニングスラッシュでクレイマンの腕を全てを切断し、その場に倒れた。
こうして、オレの恨みの斬撃でクレイマンは虫の息となった。
あとはクレイマンが口にした『あの方』とやらの正体を吐かせるだけだな。
………やっぱりバレたよな?