クレイマンを圧倒し、
逆上したクレイマンをオレの剣で追い詰めることが出来た。あとはクレイマンが言っていた"あの方"という黒幕の正体を聞き出すのみとなった。
ホウテンがクレイマンの六本の腕を切断すると、クレイマンは虫の息となり倒れると、ギィが結界を解く。
ミリムがフレイからドラゴナックルを返してもらうと、嬉しそうに腕を振ってくる。
そして、フレイはホウテンに近づいてきた。
フレイ:「腕は落ちていないのね」
鳳天:「……………」
フレイ:「あら?黙りを決め込む気かしら?」
鳳天:「……………」
フレイ:「まさか、私が弟の正体を見破れない薄情な姉だと思ってるの?あなたを探すために私の弟っていう事実を噂にして流したのに」
リード:「………なに?」
今フレイは何て言った?
弟の正体を見破れない薄情な姉って言ったのか?
噂って、去年リムルがドワルゴンに行った時にドルンさん達が言ってたあれか?
混乱する私に気づかず、ホウテンは深くそれはもう過去最長のため息を吐いた。
鳳天:「…ウォズから聞いたオレの噂、アレ流したのはやはりフレイ姉様だったのですね」
観念した鳳天は変身を解除し、仮面を外しフレイと向き合った。
ホウテンの事は、後で色々聞くとしてまずは…
リード:「ミリム」
ミリム:「なんだリード?」
リード:「最初から操られてなかったんだよな?」
ミリム:「そう言っているだろ!」
リード:「ということはユーラザニアの首都ラウラを吹き飛ばしたのも、私に思いっきり襲いかかってきたのも、君自身の意思だったってことだよな?あ゛あ゛あ゛?」
ミリム:「うっ!?そ、それはだな…」
リード:「クレイマンを欺く為に私に攻撃したのはまだ許せる。だけど、ラウラを吹き飛ばす理由があったのか?」
ミリム:「ええっと…」
ミリムはリムルに助けを求めるために、リムルに視線を向けるが、リムルはカリオンと今後の事で話し合っていた。もちろん、リードの怒りに巻き込まれないために
リード:「ミリム?」
ミリム:「ひぃ…!?」
ミリムは初めて見る怒りのリードに恐怖し涙目になっていき、小さく震えていた。
その光景を見ていたシズは…
シズ:(なんだか…怖いお父さんに怒られる娘って感じがする)
戦争中でも、僅かな平和の時にあった光景が重なりシズは感傷に浸ってしまう。
しかし、
世界の言葉:『確認しました。魂を
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
最初にクレイマンの変化に気づいたのは、見張っていた自然。次にリムルとリードが感知した。
自然:「危ねぇシズさん!!」
自然がシズの盾になり、全員がクレイマンから離れるとホウテンに斬られた腕が強靭になって再生した。
シズ:「ありがとうシゼン君」
自然:「いえ、当然の事をしたまでです」
リード:「リムル」
リムル:「ああ、クレイマンが覚醒したんだ」
やはりか、クレイマンのあの怨念のようなアレは殺された人達の魂の
しかし、良いタイミングで復活したな、ホウテンや自然
リード:「全員手を出すな。クレイマンは私が始末する」
カリオン:「待てリード!それは…」
リード:「カリオン、私はクレイマンと因縁がある。ここでその決着を着けたいんだ。お前ならわかるだろ?」
カリオン:「…分かったよ。負けるんじゃねーぞ」
私がそう言うカリオンは納得してくれて激励の言葉付きで譲ってくれた。
リード:「決着をつけるぞ。クレイマン」
クレイマン:「フフフ、どこまでも生意気な」
余裕たっぷりという演技をしつつ、一気に極大魔力弾を撃ってきた。
これを、俺が空中で避けるか相殺した隙に逃げる算段なのだが、そうはいかない。
極大魔力弾に手をかざし、『
カウンターバニッシュ
極大魔力弾を一瞬で消滅させる。
クレイマン:「はぁっ!?」
その光景に驚愕するクレイマンの隙をつき、先ほど開発したオリジナルの結界を張る。
私とクレイマンを捕らえるように立方体の結界を出現させた。
先ほどのギィの『結界』とヴェルドラを300年閉じこめていた『無限牢獄』を合成させ、『
ギィ:(オレの技を盗み、さらに改良するか)
リード:「さて、舞台は用意した。それに相応しい姿で相手をしてやる」
私は、この時のために隠していた二つのウォッチが合体したようなウォッチ、『ジオウⅡライドウォッチ』を起動させた。
『ジオウ
側面にあるリューズを回転させ、ウォッチを二つに分ける。
『ジオウ!』
そして、ジクウドライバーの両方のスロットに嵌める。いつもより豪華な待機音が流れ、後ろに右回りと左回りの巨大な時計が現れた。
リード:「変身!」
『ライダータイム!仮面ライダー!ライダー!ジオウ・ジオウ・ジオウ
ジクウドライバーを回転させ、二つの時計が十時十分と二時五十分になり、二つの時計からジオウの文字が合わさり、二つの時計が合体し、二時と十時をさした。
そして、王の装備と呼ぶに相応しい姿、仮面ライダージオウ
鳳天:(!!)
クレイマン:「そ、その姿は…!?」
『王の凱旋である!祝え!全ライダーを凌駕し、時空を超え過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウⅡ、我が魔王が更なる次元に進化した瞬間である!』
ホウテンが驚き、クレイマンが怯む中、イフリートは、ウォズの声が録音された水晶を取り出しウォズの祝福が空間に響いた。
リード:「久し振りのウォズの祝福だな。…さてクレイマン、今黒幕の正体を吐けば比較的楽に消してやる」
クレイマン:「ッ!?フ、フフフ、確かに貴様は強い、それは認めてやろう。だがな、私の本気はこんなものではないのだよ!!」
クレイマンがエネルギーを溜め始め、私はジオウ
そこで見えたのはクレイマンが必殺の一撃を放つ光景だった。
やはり私を殺すつもりか。なら、本気で叩き潰す!!
私はドライバーからサイキョーギレードとジカンギレードを出し、サイキョージカンギレードに合体させた。
クレイマン:「果たしてこれは受けられるかな?」
『キング!ギリギリスラッシュ!』
リード:「その程度か?」
クレイマン:「馬鹿な……そんな馬鹿なーーーっ!!私の、私の奥義なのだぞ」
リード:「私の知ったことではない。二度目の質問だ。お前の知っている情報、協力者の情報を全て吐け」
サイキョージカンギレードを、ジカンギレードに戻し、銃に変える。
クレイマン:「フハハハハァ!私は
素直に喋る気配がないから、六本の腕と両足に二発ずつ、胴体に四発撃ち込む。
クレイマン:「ぎ、ギィヤャアアァァーー!」
クレイマンから汚い断末魔が響き、あまりの痛みで悶え始める。
それはそうだろう。何せ今撃った二十発の弾には、再生出来ないように空間属性を纏わせ、『思考加速』を付与させるように作った物だ。並の武器が可愛く感じるほどの苦痛だろう。
リード:「クレイマン、三度目の質問だ。お前の知っている情報を話せ」
クレイマン:「い、言うわけないだろう。ギィ達の気まぐれで魔王になったような男が!!」
リード:「そうか…じゃあ、これは私の個人的な怒りと配下達を苦しめた分、そしてミリムを殴った分とかを合わせた分の怒りな」
クレイマン:「な、何を…」
リード:(
クレイマン:「グホォ!?」
渾身の回し蹴りがクレイマンの顔面に直撃する。そのまま結界の前後左右、天井にぶつかり弾かれる。
一つの壁に軽く三十回以上は弾かれたな。
もちろん、弾かれる際も『激痛』と『思考加速』のセットなのは言うまでもない。
シズ:「シゼン君、イフリート。何で私の目と耳を塞ぐの」
シゼン:「(シズさんは見ちゃ駄目だ!)」
イフリート:「(ああ!絶対に見るな!)」
シズ:「?」
シゼンとイフリートは、リードがクレイマンの体に発砲する前に、シズの目と耳を塞ぎ情報を遮断させていた。
リード:「さて、クレイマン。私は慈悲深い、ここで情報を素直に話すなら痛みなく消してやる」
クレイマン:「何度も言わせるな。言うわけないだろう」
リード:「…そうか、それじゃあこれは、私の
クレイマン:「ヒィ…!」
私は『
鳳天:「!?」
クレイマン:「そ、それは、一年前の、あの時の!?」
上手くいったな。予想通り、これがジオウトリニティの代わりになる力の片鱗の発現に成功した。
名付けるなら、ジオウ
そのままクレイマンを後ろの結界まで殴りとばした。
クレイマン:「グホォ!?」
弾かれて戻ってくると、もう一度殴り飛ばす。そしてそれを繰り返す。勿論、殴る際に『思考加速』を施しておく。そして、壁の距離を縮めて絶え間ない苦痛を与え続ける。
リムル:(リード、エグいぞ…)
自然:「(三上さん、ドン引いてるところ悪いんですけど、
リムル:(…そうだった。アイツらの仕返しに比べたらまだリードのやり方は素直だからいいな)
自然:(今、一瞬でレベル9に上がったな。…やっぱり、シュナと
地獄の拷問と言っても言いような光景に引くリムルだったが、自然の言葉で納得してしまっていた。
二百回以上殴り、クレイマンが倒れた。
リード:「クレイマン、最後のチャンスだ。お前と協力している奴は誰だ?全て話せば楽にしてやる」
クレイマン:「な、舐めるなよ。私が仲間を、ましてや依頼主を裏切るなどない。それが、それだけが、"中庸道化連"の絶対のルールなのだ」
ここまでやっても話さないとは、クレイマンの長所はこういうところなのかもな。
リード:「そうか。ところクレイマン、お前達
クレイマン:「な、何を?」
リード:「私が今から使うのは魂さえを消し去る事が出来る魔法でな、これを使うと魂だけを消滅させる事が出来るんだ」
クレイマン:「ま、待て…」
リード:「これよりクレイマンを処刑する。反対の者はいるか?」
ギィ:「好きにしろ」
ギィが代表で答えると、他の魔王も賛成、傍観等様々な反応だったが、異議はないようだ。
リード:「魂が消滅するまでの間、反省するがいい」
クレイマン:「や、やめろおぉぉーーっ!!助けてくれフットマン!助けて、ティア!お助け下さいカザリーム様ーー!!」
クレイマンの肉体は魂を失い、そのまま倒れた。
これで、
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
リムル:「お疲れリード」
リード:「ああ、これで
リムル:「………あれ?」
シズ:「リード君、今俺って…」
リード:「ギィ、俺から提案があるんだが」
ギィ:「なんだ?」
リード:「リムルに魔王を名乗ることを認めてほしい」
ギィ:「成る程、俺は構わんが他はどうだ?」
俺は、カリオンにアイコンタクトを送ると、カリオンはその意図に気づいた。
カリオン:「俺様は賛成だぜ」
ミリム:「リードが言うならワタシも良いのだ」
ラミリス:「賛成!」
ディーノ:「ま、いいんじゃないの?」
レオン:「フッ、私は誰が魔王となろうが興味はない。好きにすればいい」
良し!俺を含めて五人の魔王が賛同したからリムルが魔王を名乗るのは問題ないな。
ヴァレンタイン:「ふむ。余としては
魔王ヴァレンタインは反対しているが、既に三名以上の賛同があるから問題ない。
そう思い聞き流そうとすると、
ヴェルドラ:「クアーーーッハッハッハ。下郎、我が友を侮辱するか?おいルミナスよ、従者の躾がなっておらんぞ。我が教育してやろうか?」
なんでお前が喧嘩腰なんだ?お前が
ルミナス:「なんの話でしょう?私は魔王ヴァレンタイン様の忠実なる侍女ですが?」
うん?この声って、あの時自然
いや、いまはそれより、ヴェルドラを何とか誤魔化すか。
ミリム:「おい、駄目だぞ!バレンタインは正体を隠しているのだ。ヴェルドラよ、それを言っては駄目なのだ!」
ミリム!?お前が今全部バラしたぞ!?
やっぱりあのメイドがレミンの叔母にして、魔王ルミナス・バレンタインか。………後で詫びの酒を渡そう。
ミリムも自分の失敗に気付き、出ていない口笛で誤魔化している。
ルミナス:「チッ、忌々しい邪竜め。どこまでも妾の邪魔をする」
ルミナスは魔法で着替える。
その姿は、まさにレミンの言っていた通り魔王に相応しい姿だった。
ルミナス:「ロイよ、貴様は先に戻っておれ」
ロイ:「しかし、ルミナス様…」
ルミナス:「これだけの者を前に正体をバラされてしまっては、最早隠しておく意味などない」
断言するルミナスはヴェルドラを睨む。…仕方ない。
リード:「自然義兄さん」
自然:「おう任せろ」
自然義兄さんにヴェルドラの先程のお仕置きを任せていると、ルミナスはロイに戻るように言うと、ロイはそれに従った。どうやら影武者だったようだな。
すると会場から凄まじい衝撃音が響くと、そこには泡を吹き額から煙が上がって気絶したヴェルドラとクウガライジングタイタンに変身していた自然義兄さんがいた。
リード:「ルミナス、取りあえずこの場の分はこれでいいか?」
ルミナス:「うむ、問題ない。リード、お主は話が分かるようじゃな」
取り敢えず、これでルミナスには信用されたか?
こうして、リード様はクレイマンを葬り去り、オレたちの勝利に終わった。後は…どうにかして