ヒイロ殿は、窮地にたたされたラージャ小亜国を救ってほしいと我が魔王達に依頼、我が魔王はそれを承諾し、我らラージャ小亜国へと行くことになった。
リード:「本当に召喚出来るなんて驚いたな」
朱菜:「これくらい出来ないとリードさんの隣に立てませんよ!」
シュナが『仮面ライダーセイバー』の力を得たと知った時には驚いたが、ワンダーライドブックの生物を召喚出来る程まで、マスターしていた事にもっと驚いた。
けど、シュナが俺のためにここまで努力してくれていたなんて…本当に俺は幸せだ。
リード・朱菜:「「っ!?」」
慌てて、自然
シズ:「ショウム君も泣いてるよ」
縁護義兄さんと生夢義兄さんは泣いていて、シズが二人に予備のハンカチを渡す。
釈迦人:「いや~若いね~」
ニヤニヤして俺達の様子に率直な感想を言う釈迦人義兄さん。
若いって言うけど、釈迦人義兄さんもまだ三十代前半だろ!
紅丸:「リード様、ラージャ小亜国では自重してください」
リムル:「リード君?気をつけてね?」
ベニマルの威圧的な忠告は守ろう。あとリムル、一体『何に』気をつけるんだ?
ヒイロ:「コウホウ、二人はいつもああなのか?」
黄奉:「ええ、ああなるまで我ら
ウォズ:「ええ、本当に苦労したよ」
ヒイロさんはコウホウとウォズの表情から大変な苦労をしてきたのだと察した。
ちなみにシオンは、俺とシュナのやり取りを顔を赤くしならが見ていた。
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俺とシュナは、シュナがブレイブドラゴンワンダーライドブックで召喚したドラゴンに、リムルとシズさんはランガに、コウホウとベニマルはセキトに、ウォズはヒイロさんが乗ってきた
リード:「大丈夫かシュナ?」
朱菜:「はい!リードさんの背中は一番安心なので大丈夫です」
リード:「そっか………あっ!クッキー作ってきたけど食べるか?」
リムル・紅丸:「「えっ!?」」
朱菜:「いただきます!」
リムル・紅丸:「「えっ!?」」
『万能空間』から念のためと思って作ったクッキーを渡し、シュナは美味しそうに食べた。
朱菜:「美味しいです!!」
リムル達:『えっ!?』
リムル:「リード!俺にも一枚くれ!」
リード:「え?いいけど」
リムルが慌てて、クッキーを一枚貰り、一口食べると
リムル:「うっうまい!」
リード:「当たり前だろ、これでも料理は兄弟で一番だったからな」
リムル:「なんだって!?」
リード:(マジで!?)
智恵之王:『是。進化したことにより魔素が完全に食材に影響しなくなり、今の味になったそうです』
リムル:(リードのヤツ……前世は絶対にモテてたな!!)
何故かリムルから嫉妬の眼差しが向けられたが、シオンとフジの乗っていたワイバーンが突然落下した。
リード:「なんだ!?シュナ、ここを離れて大丈夫か?」
朱菜:「はい!行ってください!」
シュナの確認をとると翼を出し、
俺は毒に犯された滝を通り抜け上昇した。
リード:(うん?)
口に僅かに入った水から、俺はあることに気づいた。
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自然:「この国の毒が自然界のものじゃない!?」
この国について、俺とシュナ、縁護義兄さんと自然義兄さんはリムル達と一時別行動をとることにした。
そうした方が効率が良いということで、トワさんと面会可能になった時に合流することで別行動の許可が下りた。
そして俺達は今、ヒイロが問題になっていると言っていたラージャの湖にいた。
水を口に含ませた時『
ならば原因が他にあるのではないかと考えた。
そこで縁護義兄さんの出番である。
縁護:「成る程、シャウタコンボで湖の中を調べれば良いんだな?」
リード:「ああ、任せて良い?」
縁護:「任せろ、変身!」
シャチ!ウナギ!タコ!シャ、シャ、シャウタ!!シャ、シャ、シャウタ!!
仮面ライダーオーズシャウタコンボに変身し、湖に潜ると、リムルから『思念伝達』が送られてきた。
リムル:「(リード、トワさんとの面会可能になったから来てくれ)」
リード:「(わかった、シュナと一緒に行く。自然義兄さんと縁護義兄さんには任せたい事があるから)」
リムル:「(わかった)」
リード:「自然義兄さん、ここに残って欲しいんだけど任せて良い?」
自然:「おう行ってこい」
リード:「ありがとう。行こうシュナ」
朱菜:「はい」
俺はシュナと一緒にリムル達の元に向かった。
自然:「………さて、待つとしますか」
自然は木陰に座り、フラメアに作って貰ったおにぎりを食べ始めた。
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このラージャの女王にしてヒイロさんの命の恩人である、トワさんの寝室の前にリムル達がいたけど、何で誰も入っていないんだ?
リード:「みんな悪い!遅れたか?」
リムル:「いや、生夢が入るのは待ってほしいって言われて…」
リムルが生夢義兄さんを見ると、俺とシュナも生夢義兄さんを見ると侍女達に持ってこさせた三人分のコップに、水を注いでいた。
あの水…普通の水と少し違うな。
生夢:「大臣さん、モブジさん、チクアンさん、この部屋に入る前にこの水を飲んでください」
大臣:「………あのぉ失礼ながら、これは?」
生夢:「安心してください。人間には無害な水です」
モブジ:「そういうのなら…」
この国の宰相であるモブジが一番に水を飲むと大臣も飲んだ。
しかしクチアンだけは、飲もうとしなかった。
大臣:「どうしたのですかチクアン殿?」
チクアン:「えっ、いや…」
モブジ:「本当にただの水ですよ。何を躊躇っているのです?」
チクアン:「それは…その…」
釈迦人:「いい加減下手な芝居はやめたら?ヤブ医者いや
生夢以外の全員:『『『『!?』』』』
ベニマルとコウホウが大臣とモブジを守るように前に出て、ヒイロさんとウォズ、シオンが寝室の扉の前に立った。
チクアン:「ちょっと待ってください!何を証拠に」
釈迦人:「証拠はあんたがその水を飲まないのが証拠だ」
釈迦人義兄さんは、ゲーマドライバーを装備していつでも戦闘可能だった。
釈迦人:「俺達がいた国は
チクアン:「なにぃ…」
生夢:「そしてこの水は、紛れ込んだデーモンか否を確かめるために僕が調合した特殊聖水だ。デーモンが飲めば激しい激痛に襲われるようにね。それに、上位のデーモンならこれの危険性が本能レベルでわかるようにもしてるんだよ」
釈迦人:「あんたはその水が危険だと悟って飲まなかった。いいや、飲めなかったんだろう?おおかた、医者を騙って何かしてたみたいだけど、相手が悪すぎたな」
チクアン:「ちぃ…!!」
チクアンは転移魔法を発動させ、姿を消した。
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チクアンの正体を見抜いたことを、ヒイロ達からお礼され、女王であるトワさんの寝室に入った。
そして、『聖魔眼』でトワさんの容態を確認していた。
生夢義兄さんも、『万能感知』と『
生夢:「聖司どうだ?」
リード:「強力な呪いだけど、消せない事はない。だけど今のトワさんの身体じゃ、その時に生じる負担に堪えられない。」
トワ:「…やっぱりそうですか…」
リード:「けど生夢義兄さんなら、負担させず短時間で回復させる薬を調合出来るんだろ?」
トワ:「えっ…?」
生夢:「正解。僕が今から調合する薬なら、ひと月で全快になる」
モブジ:「本当ですか!?」
生夢:「はい。
リード:「アーミーワスプって…小型犬並みにデカイ蜂のこと?」
釈迦人:「そ。アレからとれる蜂蜜は生夢で言うと『万能薬』への必須アイテムなんだ。けど、なかなか手に入らなくて…」
リムル:「俺、それの蜂蜜持ってるぞ」
リムルの言葉にラージャの皆さんはもちろん、生夢義兄さんと釈迦人義兄さんも絶句した。
リムルはそれに気づかず、生夢義兄さんに蜂蜜の入ったビンを渡すと、生夢義兄さんは両手で丁寧に持ち、俺に渡した。
生夢:「どうやってアーミーワスプしかもクイーンの蜂蜜を手に入れたんですか?」
医者が出してはいけないオーラを出しながら、リムルの胸ぐらを掴んで詰めよった。
シズさん達は事前にリムルから離れていた。
リムル:「お、落ち着け生夢!今話すから少し落ち着け!」
リムルから事の詳細を聞いたときの二人の反応は、
生夢:「三上さん、あなたは一度この世界の常識を学んでください」
リムル:「教えたのに、その返しはヒドいだろ」
後から、釈迦人義兄さんから聞いたのだが、アーミーワスプは働き蜂でも大規模かつ多数の兵士を使って狩りをする程の危険性があるようだ。
………ちょっと待て、それと一緒にいたゼギオンとその弟であるゲリオン、そして一緒に来たキッカー達って…
隠密の仕事で満足してくれているが、定期的に相手をするか
生夢:「薬を調合するので少し待ってください」
生夢は蜂蜜を持って、空き部屋に案内された。
リード:「…さて、生夢義兄さんがいなくなったので、ラージャの皆さんには伝えたい事があります」
トワ:「?…なんでしょう…」
リード:「生夢義兄さんのことだから、治るまでの間はこの国に残るって絶対に言う。だから、これだけは約束してほしい」
ヒイロ:「何をですか?」
リード:「トワさんを移動また仕事をさせる際は、絶対に!何があっても!必ず!生夢義兄さんに確認をとってからにしてください!!いいですね!?」
ヒイロ:「わ、わかりました…」
生夢義兄さん、患者を勝手に移動させられたら、本気でキレて性格変わるからなぁ…これで大丈夫なはずだ。
それから、しばらく生夢義兄さんの調合が終わるまで俺達はトワさんの寝室で待機した。
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数十分後、錠剤が入った皿を持って生夢義兄さんが戻ってきた。
生夢:「トワさん、まずはこれを飲んでください」
生夢義兄さんは一粒トワさんに渡し、トワさんはそのまま薬を飲んだ。すると、
ヒイロ:「顔色が良くなっていく…!」
リード:(それだけじゃない。トワさんの中の呪毒が減少した。しかも、トワさんに一瞬の負担を感じさせず………一体どこでこんな調合法を…)
生夢:「この薬を毎食後に飲ませてください。その方がより効果出ます」
ヒイロ:「ありがとうございます!!本当にありがとうございます!!」
ヒイロさんは、トワさんが回復し、生夢義兄さんに頻りに感謝の言葉を言っているが、生夢義兄さんはどこか申し訳なさそうな表情をしていた。
………あの時の事、まだ気にしてるのか…
すると、縁護義兄さんから『思念伝達』が伝わってきた。
縁護:「(聖司予想通りだ、あったぞ!)」
リード:「(わかった。リムル達と一緒に行く)」
さて、最後の頼みはしっかりとやるか。
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縁護:「湖の底にかなり古い魔方陣がありました。念のため、湖中探してみましたが原因らしいものはそれ以外ありませんでした」
リムル:「毒は平気か?」
縁護:「仮面ライダーのスーツと聖司が改良した
リード:「それじゃあ、俺が行くからリムル達はここにいて」
湖に浸かり、腰までの深さにまで進んだがまだ先のようだ。仕方なく、『
トワとヒイロはその光景にただただ言葉を失っていた。
道を作りその先に、怪しく紫色光るものが見えた。
リード:「アレか…」
道を進み続けると、かなり古い魔方陣があった。
縁護義兄さんが言っていたのはこれか…
かなりの大きさだから、
ヨナの
光の塊で出来た巨大な鮫が、魔方陣を飲み込み消滅させる。
魔方陣はこれで片付けた、あとは湖の毒を浄化するだけ。
聖なる光が湖全域に広がっていった。
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ヒイロさんに頼まれた事を全て終えたその日の晩、ラージャでは、トワさんの回復と湖の毒が浄化された祝いがされていた。
自然:「縁護兄貴、生夢兄貴と釈迦人兄貴は?」
縁護:「シズさんに用があると言って三人でどこかに行ったぞ」
自然:「なんだよ。聖司も
縁護:「………フラメアが恋しいか?」
自然:「モフりたい」
縁護:「………そうか…」
(やはり気づいてないな…兄上や三上さんならもう少しうまい事が言えるのに…)
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シズさん、生夢、釈迦人はラージャの森の中にいた。
シズ:「二人とも私に話ってなに?」
シズの問いに、生夢はゆっくり口を開いて答えた。
生夢:「………シズさんは黄金郷エルドラドをご存知ですか?」
シズ:「っ!?」
生夢の言葉にシズは自分のからだが硬直したのを感じた。その理由は、生夢が口にした黄金郷エルドラドはシズを苦しめる原因を作った魔王、レオン・クロムウェルの支配領土だったのだ。
そしてシズのこの様子で気づかない程、生夢と釈迦人は鈍くない。
釈迦人:「俺達はレオンから情報を得て来ました。聖司達に会うためにそして、あなたへの謝罪のために」
シズ:「…えっ…」
生夢と釈迦人はシズに対して土下座した。
生夢:「シズさん!レオンがあなたにやったことは決して許される行為じゃない!」
釈迦人:「だけど、レオンはあなたの事を気にかけていました!」
シズ:「………どういうこと?」
生夢と釈迦人は、シズの疑問に全て答えた。
こうして、我が魔王達はラージャの問題を解決した。
しかし、それはまだ本当の解決じゃないことをこのときの、私達はまだ気づいていなかった。
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俺は用意してもらった自分の寝室に戻っていた。
最初はトワさんの様子を見に行くつもりだったが、リムルが先に行っており、その会話を聞いて入れなくなったからだ。
リード:(真面目すぎると責任感で押し潰される…か、自分の気持ちに素直になれって言うけど、誰もが出来ることじゃないんだ)
朱菜:「リードさん」
リード:「…シュナ」
偶然シュナに会うとシュナはいきなり俺を抱き寄せてきた。
朱菜:「リードさん、悩みならわたくしが聞きますよ」
リード:「そんな顔してたか?」
朱菜:「わたくしにはバレバレです」
いつも思う、シュナには敵わないな。
でもだからこそ、それが嬉しい自分がいるのもまた事実だ。