一方、重傷を負った我が魔王の治療中に七曜の三人が現れ、
タロス:「ようやく出てきたな…」
七曜が現れたのを確認したタロスは、拳を握る。
タロス:「七曜、貴様らはやり過ぎた。この私の誇りを大きく傷つけた報いは、しっかりと受けてもらうぞ!」
タロスは、転移魔法を発動させ、その場から消えると部下六名も動きだした。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
リムル:(七曜…アダルマンが毛嫌いしていた奴らか)
「お前達の事情は知らんが、リードのこの傷を治せるのはヒナタだけだし、ヒナタを殺させる気はないんだよ」
七曜:『残念ながら、そうはいきません。その者、ヒナタは、神ルミナスの意思を無視しました。これは許されざる暴挙であり、神罰を与えねばならぬのです』
タロス:「それは、つまりここで自白をするということか?」
七曜とは、別の位置から声が聞こえると仮面を被った男が、おそらくギャルドとかいう男を地面に叩き伏せていた。
アルノー:(アレ?タロスってあんな体格してたか?)
ギャルド:「タロス!?いきなり何をする!?」
タロス:「老害は黙っていろ、偽ギャルド」
全員:『!?』
タロスの言葉に、俺達全員が驚く中、タロスはギャルドの頬を掴むと、そこから別の顔が現れた。
タロスは、全員が確認するとその七曜から手を離す。
七曜:『馬鹿な!?どうやって…』
タロス:「本物がすぐ傍にいて間違えるわけがないだろう」
タロスが、多分レナードとかいう男の傍にいた
するとそこから、ギャルドの顔が出てきた。
七曜:『な、なに!?』
七曜:『馬鹿な…貴様は確かに始末したはず…』
ギャルド:「タロス殿の配下のお陰で、生き返ったのだ!七曜、よくも俺に成りすまし、ヒナタ様に仇なそうとしたな!」
タロス:「完全に詰んだな。まあ、私が貴様らの敵になった時点で、計画は既に潰れている」
タロスが七曜を追い詰めていくと、ディアブロからの『思念伝達』の報告が届いた。
ディアブロ:「(リムル様、緊急でご報告が)」
リムル:「(なんだ?こっちも今取り込み中だから、手短に言え)」
ディアブロ:「(それは失礼を。大司教レイヒムを殺した真犯人が判明しました。“七曜の老師”とかいう者共が、裏で絵を描いていたようです)」
リムル:「(ほう‥‥‥)」
ディアブロ:「(グレイドの兄上からは、七曜が現れたらリード様の元へ連れていくとの事ですが、その方針でよろしいでしょうか?)」
ディアブロで言葉を聞き、俺はリードに目線を向ける。
ディアブロに任せれるのもアリだが、リードにはリードなりの考えがあるはずだ。
それを邪魔するわけにはいかないな。
リムル:「(許す。連れてこい)」
ディアブロ:「(御意!!)」
縁護の質問は、本気を出して良いかという許可を求めての質問だった。その声は怒りに満ちている。
無理もないか、
リムル:「リードが回復するまで取り押さえろ!本気で相手をして良いが、殺すな!」
縁護達:『了解!!変身!』
タカ!クジャク!コンドル!タ~ジャ~ドル~!
最大級のパワフルボディ!ダリラガーン!ダゴズバーン!最大級のパワフルボディ!マキシマームパワーX!
赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアウト!
縁護が仮面ライダーオーズタジャドルコンボに、生夢は仮面ライダーエグゼイドマキシマムゲーマーレベル99に、
七曜:『フン!まあ良い!どのみち、ここで全員始末するつもりだったからな!』
七曜は宙に浮くと、俺達の足下に巨大な魔方陣が現れた。
これは最初から準備しないと出来ない芸当だな。
自然:「は!んなモン、俺の『
自然が魔方陣によって作られた空間の壁を殴ろうとした寸前、タロスが魔方陣本体を殴った。
すると、タロスが殴った場所からピシリと小さな音を立ててヒビ割れたかと思うと、そのヒビが魔方陣とそれによって作られた空間に広がっていき、砕けるように破壊された。
七曜:『馬鹿な、そんな馬鹿なぁーーーー!?』
七曜達は驚いて声をあげるが、俺も同じ気持ちだ。
だって、あの魔方陣を一撃で破壊ってそんな芸当、普通の人間じゃ…うん?ちょっと待て…
あの強さ、そして何よりあの速さ…
リムル:「ぷ、アハハハハ!」
ヒナタ:「?リムル?」
そうか!そういうことか!だとしたらタロスに関するすべての説明がつく!
そして何より、
タロス:「この程度の強度なら、聖霊の力を借りるまでもない」
七曜:「タロス・ヘイム!貴様一体何者だ!?」
タロス:「…元々、タロス・ヘイムという男は
七曜:「なに?」
タロス?:「『タロス・ヘイム』という名前は、
タロスいや、アイツは自分の髪を撫でると黒髪が、前世で一番よく見た白髪に変わる。
縁護達:『!?』
タロス?:「名前を隠し、魔法で髪を変え、声も変えた」
喉を掴み、魔法を解除すると一番聞き慣れた声が聞こえてくる。
そして、ヒビが入った仮面を外すと、仮面を握り砕く。
???:「改めて名乗らせてもらう。魔王リード=テンペストの
縁護:「兄上!」
生夢:「煉武兄さん!」
釈迦人:「煉武兄!」
自然:「煉武兄貴!」
縁護達が、煉武に駆け寄りたい衝動を抑え、その場に留まっていると、煉武が俺達の傍に近寄ってきた。
煉武:「
リムル:「…頼んだぞ」
ヒナタ:「‥‥‥」
コイツが弟の事で嘘をつくなんてあり得ない。だから俺は煉武の言葉に従ってリードから離れると、ヒナタも煉武の動きに意識を集中しながらリードから離れていく。
そして、煉武がリードの胸に手を置いた。
煉武:「…聖司、よく頑張ったな」
(
七曜:『させぬ!』
リードの体が、虹色に輝くと、腕と胸が回復していく。それをさせまいと七曜が、煉武の背後から攻撃するが、『
リムル:「こっちのセリフだ!煉武に攻撃したいなら
縁護達も他の七曜の攻撃を完璧に防ぐ。この鉄壁の守りを破るなんて、それこそ魔王くらいだろう。
そして、リードの腕は完治し、少し遅れて胸も完全に回復した。
煉武:「もう大丈夫だ!完治した!」
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
リード:「う、うーん‥‥‥え?
煉武:「久しぶりだな、聖司」
リード:「なんで、煉武義兄さんがここに?」
リムル:「“闇”のタロス・ヘイムが煉武だったんだよ」
俺の質問に煉武義兄さんの代わりにリムルが答える。
…そうか、煉武義兄さんが闇のタロス・ヘイムだったんだ。
だとしたら、煉武義兄さんが半年間姉さんを守ってくれてたんだ。
リード:「ありがとう煉武義兄さん」
煉武:「…っ!?」
煉武義兄さんの表情が一瞬暗くなるけど、すぐにいつもの表情に戻った。
煉武:「兄として、当たり前の事をしただけだ」
(そうだ…お前はそういう子だ)
俺は、みんなからの情報を集めて現状を理解した。
リード:「さて七曜、覚醒魔王が二人と勇者が五人。この状況、巻き返せると思う?」
俺の言葉に、この場にいる全員が七曜を睨み付ける。流石に数と実力の差は一目瞭然か。
七曜:『くっ…我々は人類の守護者ぞ』
煉武:「
七曜:『神ルミナスの信徒が黙っておらぬぞ!』
自然:「その神さまが、お前達を許すなら、俺達は徹底抗戦しても構わないぜ」
縁護:「まあ、貴様らのような卑怯者よりマシであることは祈りたいな」
七曜:『今回は我らが退こう』
釈迦人:「いや何勝手に決めてるの?」
生夢:「逃がすワケないだろう」
ウォズ:(一体どれだけの経験をつんでいるんだ)
口で勝てるワケないだろう。俺達時魔家は、海千山千の大人達の相手をしてきたワケだからな。こんな老害に遅れをとるわけがない。
すると、七曜の後ろに巨大な門が現れた。
それが開き、現れた者の姿に驚いていた。七曜達もその者を見ると、萎縮した。
七曜:『あ、ああ貴女は、貴女様は…』
レミンの伯母にして魔王ルミナス・バレンタインその人がやって来たのだ。
ルミナス:「魔王リード、魔王リムルよ、迷惑をかけたようじゃな」
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
リムルからの許可を得たディアブロ、一部制限があるとはいえ、実力行使が可能となったことに喜ぶが、それと同時にグレイドとサーレが結界から出てきた。
グレイドの表情は満たせれ、サーレは赤面していたが、
ディアブロ:「何があったのですか?」
グレイド:「大したことではない」
(やはりいくつになっても若者の恋心というのは、素晴らしい!)
サーレ:(コイツ…本当に悪魔か?人間みたいな事を聞く悪魔なんて聞いたこともない)
レミンからサーレの事を知り合いと紹介された時の表情のそれ以上の関係だとグレイド、ダイロス、ティアノは気づいており、先ほどの結界内でルベリオスと
グレイド:「さて、おい記者共選べ。このまま七曜に殺されるか、俺達の無実を宣伝することを条件に助かるか?どっちだ?」
グレイドの提案に記者たちは、全員がグレイドとディアブロの支持を約束する。
これは、ディアブロのユニークスキル『
ディアブロ:「クフフフフ、良いでしょう。皆様をお助けすると、この私とグレイド兄上が約束します。ただし、お前はダメだ。エドワルド王」
ディアブロの言葉に、全員の視線が気絶から目覚めたエドワルドに集中する。
エドワルド:「な、何故!?余が何をしたと…」
ディアブロ:「黙れ!貴様は偉大なるリムル様と兄上が忠誠を誓うリード様を愚弄した。その罪は、万死に値する。貴様など助ける価値がないと知れ」
ディアブロの言葉をグレイドは止める気はなかった。寧ろここでエドワルドが死ぬことに賛成すらしていた。
グレイド:(あの
グレイドにとって人類は吐き捨てても湧いて出てくるゴミのような存在であった。そのため、利用価値がないものを生かしておくほど、グレイドは優しくない。その証拠にグレイドは七曜に意識を向けていた。
エドワルド:「お願いします!何卒、どうか何卒、余も私もお救い下さい!全て差し上げます!金も地位も…王、王位も譲ります!」
エドワルドのこの言葉に、一瞬だけグレイドの意識がエドワルドに向けられたが、すぐに七曜に向きなおした。
ディアブロ:「王位ですか、そう言えば英雄ヨウムがエドマリス殿の後見人になっていましたね。彼こそ、このファルムスを導くのに相応しい男だと思うのですが、貴方はどう考えますか?」
エドワルド:「わ、私もそう思います!彼には見所がある!」
ここで選択を間違えるほど、エドワルドは馬鹿ではないディアブロの言葉の意味を正しく理解したエドワルドは記者達に宣言した。
エドワルド:「き、君たち!私はヨウム殿を次の後継者として公に発表したい!これも記事にしてくれるかね!?」
ここまでのやり取りを察するもの達は頷き、記事にすると言う。ディアブロはこれに嬉しそうに頷く。
そして、グレイドも七曜に絶望を与えるために相手をしていた。
七曜:『ふん。悪魔め、慢心したな』
七曜:『貴様の慢心さのおかげで準備は整った。覚悟するがいい!』
七曜:『この魔法より逃れる術はない!!』
グレイドの足下にリムル達に仕掛けた同じ魔法陣が浮かび上がる。
グレイド:「ふん!」
グレイドは
七曜:『なに!?』
七曜:『馬鹿な、破壊出来るワケがない!』
七曜:『こんなの何かの間違いだ!』
グレイド:(この程度、ルシアの魔法に比べれば児戯以下の性能だな)
「それじゃあディアブロ、行ってくる」
サーレ:「待ってくれ!僕も連れていってくれ!証人は必要だろう」
グレイド:「…良いだろう」
ディアブロ:「後のことはお任せを」
グレイドは、『空間転移』で七曜とサーレ共に
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
ルベリオスの大聖堂にある“奥の院”にて日曜師グランは自信の目を疑った。
今自分の目の前に、自我を持った
ティアノ:「あなたが最後の七曜ね?」
グラン:「貴様は?」
ティアノ:「あなたに名乗る名なんてあるわけないでしょう」
ティアノはそう言うと、自分とグランのいる部屋全域に転移魔法を発動させると、部屋の全てを転移させた。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
ルミナス:「さて七曜よ、此度の件、どのように言い訳するつもりだ?」
七曜:『ル、ルミナス様!!これには事情があるのです』
七曜:『そうです!若輩共に身の程を教えようと…』
ルミナスの圧を前にして、七曜は見苦しい言い訳をする。はっきり言って腹が立つ。そして、何より七曜は
ルミナス:「死罪じゃ。せめて妾の手で、そなた達へ死を手向けよう───」
リード:「待てルミナス」
私は、ルミナスの前に立ち塞がる。
ここで獲物を横取りされたら、この怒りをどこに向ければ良い?
リード:「お前、私に迷惑をかけてしまったと本気で思っているのか?」
時魔兄弟・リムル・シズ・鳳天:『!!??』
ルミナス:「そうじゃ」
リード:「なら、悪いと思ってるなら私の望みを聞いてもらう」
ルミナス:「内容によるのう」
リード:「なに、簡単だ
私の言葉に、ルミナスは僅かに目を細め、七曜は更に絶望に落とされた気配を感じた。
リード:「駄目なら、お前を殺した後に七曜を全員殺す」
ルミナス:「…よかろう、それをそなたの詫びとしよう」
ルミナスの許可が降り、私は七曜に歩み寄る。
リムル:「煉武どうするんだよ!?リードぶちギレたぞ!!」
煉武:「生憎、怒れる龍を刺激する趣味は私にはない」
(レベル9の聖司なんて久しぶりだな…)
リード:「…来たか」
二つの転移魔法陣が現れると、グレイドとティアノが残りの七曜とサーレを連れてきていた。
グレイド:「リード様、お待たせしました」
ティアノ:「七曜はこれで全員です」
リード:「ああ、少し下がれ」
グレイド・ティアノ:「はは!」
グレイドとティアノは、サーレを連れてリムル達の元に移動すると、私は『
グラン:「!?」
竜巻
凄まじい竜巻が七曜全員を呑み込み、天まで上っていく。
リード:「次はこれだ」
大海
竜巻が突然消え、七曜は今度は大海に呑まれた。それと同時に七曜は別空間に飛ばした。
私は、皆に聞こえないよう上空に飛んでいく。
そして、七曜全員のいる空間の状況が次第に見えてきた。
七曜は荒れ狂う海に辛うじて浮いていた。
七曜:『なんだここは!?』
七曜:『うみだと!?我々はジュラの大森林にいたはず!?』
七曜:『そんなことよりこの空間から脱出せねば!』
リード:(おかしい、数は七人なのに生体反応が一つ足りないな…まあ良い、今はコイツらの始末が先だ)
七曜:『なんなのだこの空間、壁がないぞ!』
七曜:『あり得ない!異空間なのだからその許容量には限界があるはずだ』
七曜:『ならば、底を破壊すれば───』
リード:「無駄だ七曜」
七曜:『!?その声はリード=テンペスト!』
リード:「お前達の考えはある意味正解だ。だけど、私の
私の言葉に、七曜の顔色が変わっていく。それはつまり脱出は不可能ということである。
リード:「しかし私もそこまで非道じゃない。お前達が、ヒナタさんを殺そうとした理由を話せば、考えてやる」
七曜:『本当か?!』
リード:「ああ、もちろんだ」
こうして、愚かな老害共は、姉さんの殺害動機をペラペラと喋ってくれた。
その内容のひどさに、俺の怒りは限界を超えた。
七曜:『さあ全て話したぞ!ここから解放しろ!』
リード:「…考えてやった結果、やっぱりお前達は消す」
七曜:『なっ!?』
リード:「ああ、そうそう私の前世の本当の名前を特別に教えてやる。私の前世の本当の名前は
七曜:『ッ…!!??』
七曜達の心には絶望が広がっているだろう。だけど、その程度で俺がおさまるわけがない。
そして、竜巻と大海を交互に連続で発動させ、あの技を発動させる。
エンリルの天罰
竜巻と大海を交互に連続で発動させたことで生まれたエネルギーが雷となり、七曜達を完全に消し去った。
リード:「ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな…」
この時、『
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
シズ:「リード君が降りてきたよ!」
シズさんの言葉で、俺達は空を見る。そこにゆっくりと降りてきているリードがいたが、何か様子が変だ。
リムル:「リード?」
リード:「ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな…」
煉武:「…聖司?」
リード:「ふざけるなーーーーー!!!」
リードが、今まで聞いたことのない叫び声をあげると、リードが光と闇に呑み込まれた。
リムル:「リード!」
煉武:「待て悟!離れろ!」
リードに近づこうとした俺を、煉武が首根っこひっ捕まえてリードから離れる。
縁護達も、シズさん達を結界内にいれて、衝撃波から俺と煉武以外の全員を助けた。
そして、リードの姿が目で確認出来ると、そこにいたのは光と闇の凄まじいエネルギーを鎧に変換し、それを装備したジオウ
リード:「ウアアアァアァァアーーーーー!!」
リードの怒りの籠った叫び声が草原に響き渡った。
問題なく七曜達を始末することが出来たが、今度は我が魔王に異変が起こった。
一体あの姿はなんなんだ?
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
ダイロス:「!?」
リードの変化に気づいたダイロスは立ち上がり、
ダイロス:「これはマズイね…」
ダイロスはリードから教わった転移魔法で