暴走した私の
リードを止めるために、腐れ縁の
リードを止めるために、私とリムルは抑え込むことには成功していたが、リードは二十体の分身を生み出し、数で押す作戦できた。
それと同時に空間を割って参戦してきたのは、
今ここに、
煉武は大剣を振り下ろすが、リードはそれを流す。しかし、その隙をついて無防備な部位を俺がゲイツリバイブ疾風のスピードで攻撃する。
煉武:「今いないのは、フォーゼとディケイドだけか?」
リムル:「ああ!けど、安心しろ!俺たちの仲間はお前が思ってるよりずっと強い!」
煉武:「そのようだな」
煉武は、他の戦況を確認すると、この世界でのリムルとリードは出会いに恵まれている事がすぐにわかった。
戦闘の経験値が最も劣るベルンはガビルと共闘だが、ほとんどの者がリードの分身体を完全に抑え込むことに、いや、有利に勝負を進めていた。
レナード:「すごい…」
アルノー:「この国にまだこれ程の猛者が…」
数も質も、自分たちより上の実力者がまだこれだけおり、もし殺しが許可されていたら自分たちの敗北は確実であったことにここでようやく理解したのだから。
しかし、肝心の本体であるリードはまだ正気を取り戻していなかった。
煉武:(聖司の今の手札は、聖属性と闇属性を纏った必殺の攻撃、距離は関係無いな。そして先ほどの時間停止。これくらいだろう、さて、どうやって聖司を元に戻すか…)
煉武が考えをまとめようとするが、リードはサイキョージカンギレードを振るう。
俺たちはその攻撃を容易に躱すが、先ほどのいた場所が大きくえぐれる。
煉武:「やはり、長期戦は不利か…」
リムル:「煉武!何か手はないのか?」
煉武:「あるにはあるが、それには溜めの時間が必要でな。その間お前一人で戦うことになる」
リムル:「お前、絶対俺が苦戦するところを後で酒の肴にするつもりだろ!」
煉武:「そんなつもりはないぞ‥‥‥半分は…」
リムル:「半分ってお前な!」
上からシュナの声が聞こえ見上げると、仮面ライダーセイバークリムゾンドラゴンに変身したシュナと
リムル:「シュナ!」
シズ達:『!?』
紅丸:「何故ここに!?」
煉武:(?誰だ?そして何故仮面ライダーセイバーに出てくる仮面ライダーのほとんどが集結している)
シュナがリードに向けて火炎剣烈火を振るうと、リードは防御せず、ただ避けた。
シュナの繰り出す攻撃を防ぐのでもなく、カウンターを決めるのではなく、ただ避けていた。
リムル:(マジで!?)
まあでも当然か…暴走状態とはいえ、リードがシュナに致命傷を与える攻撃をするのはまず考えられない。
…これは使えるな
朱菜:「レンムお
煉武:(おにい…様?どういう事だ?)
「か、可能だが…」
自分の予想外な出来事が起きすぎているあまり、流石の煉武も情報の整理が追いついていなく、返事にも戸惑いが表れていた。
リムル:(ああ、コイツでもこれは着いてこれないか…後でちゃんと説明するか‥‥‥ショックで死ぬだろうけど)
「何か考えがあるんだな?」
朱菜:「はい!」
リムル:「わかった、それに賭けよう!」
朱菜:「キョム、サイコウ、クラヤミはこちらをお願いします!他の皆さんはレンムお義兄様を!」
聖剣鬼衆:『はは!』
煉武が、大剣を構えもう片方の手から神秘的な光を作り出し、それを大剣に纏わせる。
ヒナタ:「
ヒナタが驚いているということは相当なものだろう。だけど、俺の知るなかで煉武が一番の天才だ。ヒナタに出来なくとも煉武に出来て不思議ではない。
リードもどうやら煉武が何かヤバいのを準備しているのに気づいたみたいだな。
キョムが足止めをしようとするが、リードの極大魔力弾を至近距離で受けてしまい、上半身を吹き飛ばされる。
アイツなにやってるんだ!?
剣状態のサイコウの愚痴をクラヤミが軽く流した。
確かにユニークスキルがあってもやり方を考えてほしいよ。
キョムは聖剣鬼衆で唯一のユニークスキル所有者だ。そのスキルは『
だからキョムは何事もなかったかのように復活し、剣を振るう。
キョムの剣の実力ってあのハクロウすら越えているから、いるだけで大助かりだ。
しかも、シュナやクラヤミのおかげで俺もリードに攻撃しやすくなった。あとは煉武の準備が出来れば…
どうやらリードは、先ほどの拡散攻撃で俺たちの注意を散らさせて本命の攻撃の準備をしていたようだ。
それは、一年前シオンが作った爆発寸前の極大魔力弾並みのサイズだが、威力はおそらく今までの比較じゃないな。
俺が
サイズに反して信じられない速さで煉武は直撃を受ける。
その爆風はリグル達の戦闘が一時中断になるほどの凄まじい破壊力だった。
煉武:「甘いな
普通のヤツなら跡形もなく消し飛ばされていただろう。
しかし、相手は煉武だ。それでも殺すのは無理だろう。アイツは弟を助ける為なら、致命傷を負ってももろともしない強靭な精神力があるのだから。
変身解除はされ、全身から大量の血を流しているが武器は手放さず構えを解いていなかった。
そして煉武の準備が整う。
煉武:「
確かにアレは、ゲイツリバイブ剛烈の装甲に『絶対防御』を纏わせないと俺でもただでは済まないな。
リードが距離をおこうとするが、
リムル:「!」
煉武:「っ!?」
俺はその一瞬の隙を逃さず、背を取り、ゲイツリバイブ剛烈にモードチェンジし羽交い絞めで取り押さえる。
リムル:「煉武!」
煉武:「ああ!」
煉武が、過去最高速度で仕掛けると同時に、再びゲイツリバイブ疾風になり、リードから離れる。
そして、煉武の最強の一撃がリードに直撃した。
煉武の大剣は正確に、リードのマスクに直撃すると、その刃は、リードの装甲にヒビを入れる。
煉武:「フゥーーーーー…ハアァ!」
煉武がさらに力を全身に込める。
全身からさらに出血するがそれを一切躊躇わず、大剣を振りきる。
そして、ついにリードのマスクが破壊され、口の部分が露出する。
リムル:「シュナ!」
朱菜:「はい!」
シュナは、ストームイーグルの力で翼を出し、一直線にリードに突っ込む。
すると、シュナはマスクを外し素顔を露にさせた。その素顔を見たヒナタは驚きを隠せずにいたが、それに気づく者はいなかった。
ヒナタ:「!」
(あの顔は…!)
シュナはリードに抱きつくと、シュナの唇とリードの唇が重なった。
リムル:「!!??」
シズ達:『『!!??』』
ルミナス達:『!?』
時魔兄弟(煉武以外):「おお!」
煉武:「‥‥‥」
リードの分身体が全て消え、この場にいる全員がシュナの行動に驚き視線が集まる。
煉武に至っては、あまりに衝撃が強すぎたのか思考が宇宙にまで飛んでいたが、無双セイバーの柄にヒビが入るほど強く握っていた。
リムル:(!そうか、シュナの狙いはこれか!)
確かに、リードを元に戻すには別の感情を持たせるか、気絶させるかのどちらかだったが、シュナなら、前者の条件は簡単に達成するな!
…完全に盲点だった。
そう考えていたら、リードはサイキョージカンギレードを消し、左手をシュナの頭の後ろに回し、右手はシュナの腰に回した。
時間にしては、数秒だろうがとてつもなく長く感じるのはどうしてだろう…
そして、二人の唇が離れ、リードはシュナを優しくおろす。
リード:「ありがとうシュナ」
朱菜:「…ご無事で良かったです、リードさん」
リードの感謝にシュナは笑顔で答えると、リードの変身が解除させれた。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
シュナのおかげで、正気に戻ることが出来、抑えてくれたリムルと煉武
リード:「リムル…煉武義兄さん…ゴメン」
煉武:「聖司、お前は悪くない。後は私たちがやるからお前は帰りない」
リード:「え、でも…」
リムル:「大丈夫だ。俺達に任せろ」
リード:「‥‥‥本当にゴメン、二人とも」
俺は、二人に謝罪して、シュナと聖剣鬼衆と共に街に戻った。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
縁護の声が聞こえてくると、縁護達が走ってこちらに来ていた。
縁護も無言ではあったが目線で、生夢達と同じ意見のようだ。
ルミナス:「全く、とんでもないものを見せてくれたな」
ルミナス達も来て、ルミナスにも少し言われたがこれは仕方ない。
ルミナス:「しかし、よくもあのような連携がとれるのう。どうやった?」
ルミナスの問いに、俺と煉武は顔見合わせる。
どうやったって聞かれてもねぇ。
リムル・煉武:「「三十年も付き合いがあれば、コイツの癖くらいわかる」」
シオン:「流石ですリムル様!」
みんなが、納得できない視線を送るが、シオンだけが俺を褒めた。どこに褒める要素があった?ところでさっきから気になっていたんだが…
リムル:「…なんでベニマル担いでるんだコウホウ?」
あー、それは悪いことをしたな。
まあ、この場でやることは、あと一つだしその内ベニマルも復活するだろう。
リムル:「シズさん、みんなを町に案内してくれない?」
シズ:「え?リムルさんは?」
リムル:「俺は少し煉武と話したいことがあるから、すぐに合流する」
シズ:「…わかった」
シズさんにみんなを任せて、先に町に戻らせる。
そして、縁護の感知範囲から離れると、煉武が倒れかけるが寸のところで支える。
そして、煉武の両腕に触れて、
リムル:「やっぱりその腕、スキルで誤魔化した偽物か」
煉武:「…お前のスキルは、本当に厄介だな」
煉武が笑って認めると、スキルを解除する。
煉武の左腕の肩から先がなくなっており、さらに傷口は凄まじい火傷の痕があった。
リムル:「リードの攻撃に片腕を犠牲にして防いでたのを、『思考加速』で確認した。そして、炎の聖霊の力で傷口を焼いて、そこから『
縁護と生夢の観察眼を誤魔化すほどの、精巧に誤魔化した腕。しかし、目の前で見ていたから当然俺は知っていた。
だけどコイツは、弟達に怪我とかで心配させないようにする。だから、縁護達を先に行かせて良かった。
これ以上コイツを動かしたら、死んでただろうからな。
リムル:「ほら、俺たちの国の特産品、
煉武:「すまないな」
煉武に回復薬を飲ませると左腕が一瞬で再生した。再生した腕を軽く回したり、腕立て伏せ等をして感覚の確認をする。
煉武:「素晴らしいな、
リムル:「それはどうも、ところで何か聞きたいことは───」
煉武:「聖司とあのシュナという女はどういう関係だ!!」
リムル:(ですよね~)
言いきる前に、両肩を掴まれ激しく揺さぶられる。
ここは素直に話さないと、俺が殺されるな。それにさっきから捕まれた両肩がすごく痛いんだけど、なんで?
冷静に解析と説明をしないでほしいんだけど…
リムル:「煉武、教えるから離せ。痛い」
煉武:「‥‥‥」
煉武に両肩を離してもらい、両肩をおさえる。まったく、弟のことになるとすぐに暴走するところは相変わらずだな。
リムル:「リードとシュナは恋人同士なんだ」
煉武:「…やはりか」
リムル:「え…?」
煉武:「なんだ?」
リムル:「いや…それだけ?」
煉武:「あんなのを見せられたら嫌でも察する。それに今の聖司の年齢なら、恋人が出来ても不思議では───」
リムル:「同棲してるけど」
煉武:「‥‥‥なに?」
リムル:「だから、同棲してる。あとお互い指輪を交換して左手の薬指に嵌めてるぞ」
煉武:「‥‥‥っ!?」
すごいな、縁護達でもリードが交際していると知っただけで気絶したのにコイツは平然‥‥‥じゃないな
しまった、情報のショックが強すぎた!
俺は、
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
煉武:「なるほど、現状は理解した。それともう我慢できんからここでやるぞ。スゥー‥‥‥
ハーハッハッハッハッ!!」
蘇生した煉武は、状況を理解し終え、ついでに俺の容姿について兄弟で一番の大爆笑を始める。
それも十分経つとおさまり、俺の両肩を再び掴んだ。それも何故か期待の眼差しをし、爽やかな笑みを向けて、
煉武:「甥っ子か姪っ子の報告はないのか?」
リムル:「お前も気がはえぇよ!」
煉武:「お前
リムル:「この前生夢が…」
生夢:『いらっしゃい三上さん、また視覚を鈍らせる薬?』
リムル:『いや今日は休みだから来ただけ、今度は何の薬を調合してるんだ?』
生夢:『聖司とシュナ用の媚薬と精力剤』
リムル:『何作ってるんだよ!』
生夢の口からとんでもないない言葉が出て、俺は持っていたハリセンで生夢を叩く。
生夢:『だって!早く甥っ子か姪っ子が見たいんですよ!』
リムル:『二人には二人のペースがあるだろう!ともかく、それは製造禁止!これは盟主命令兼兄貴分命令だ!』
この命令に生夢からグチグチ言われたが、俺は間違ってない!
煉武:「よし、ならば時魔家五十一代目当主命令兼長男命令で製造を再開させるか」
リムル:「やめろって言ってるだろ!!」
まったく…本当に
煉武:「何を言う!弟の幸せを願うのは兄として当然の事!聖司も向こうの世界で心から笑っているのはこの兄弟写真くらいだ!」
煉武が、『空間収納』から、縁護達と同じペンダントを出し、写真を見せる。
リムル:「お前な、そうやって写真を他人に見せるのは‥‥‥は?」
俺は、煉武に見せられた写真を見て言葉を失った。
煉武達の真ん中におそらく前世のリードだと思われる青年というにはまだ幼さが残っていた。
だけど、そこじゃない。問題はリードの顔だ
リムル:「…おい煉武」
煉武:「…なんだ?」
今度は、冷静さを失った俺が煉武の両肩を掴んだ。
リムル:「なんで前世のリードの顔がヒナタそっくりなんだ!?」
煉武:「‥‥‥やはり、お前には話していなかったか」
リムル:「なに?」
煉武:「
リムル:「‥‥‥ああ」
まさか…煉武の言おうとすることにある予感が頭に過った。
煉武:「あの子の前の姓は『
リムル:「‥‥‥っ!?」
煉武から告げれた真実に、俺は何も言えなくなり、両手を離す。
そして、リードが何故自分から、西方聖教会と戦うと言ったのか理解した。
正体を明かせなくても、せめて今の自分の強さをヒナタに見てほしい、認めてほしい。そんな思いがあったのだろう。小さい時の縁護達も俺に覚えた技を見せて褒めてほしいそうにやったのを今でも覚えている。
…だけど、それを理由にアイツが一番傷ついて良いわけがない!
煉武:「悟、お前に協力してほしいことがある」
リムル:「‥‥‥お前がそう言う時は、俺が絶対に断れないヤツだろう…言ってくれ!」
リード、お前は俺に隠し過ぎた。
だから少し俺達からお仕置きをしようじゃないか。
…すまないが呼び名は私の言いやすい方にさせてくれ。
ついに悟が聖司の全てを知った。
ここからは、私たちからのちょっとしたお仕置きを与えるとしようではないか。
⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫
シズに案内されながら一同は町に向かっていたが、ヒナタだけが浮かない表情をしていた。
ヒナタ:(あの子が私を守ったあの光景、そして、あの
ヒナタも真実に気づき始めていた。