転生したら天魔人だった件   作:通りすがりの気分屋

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今回は私、時魔煉武(レンム・トキマ)がやる。
暴走した私の義弟(おとうと)時魔聖司(セイジ・トキマ)いや、ここではリードと呼ぶとしよう。
リードを止めるために、腐れ縁の三上悟(サトル・ミカミ)おっと、ここではリムルだな。
リードを止めるために、私とリムルは抑え込むことには成功していたが、リードは二十体の分身を生み出し、数で押す作戦できた。
それと同時に空間を割って参戦してきたのは、人魔混合隊(トライブ)の全員だった。
今ここに、魔国連邦(テンペスト)最高戦力対最強の魔王の一人の総力戦が始まった。


聖魔暴走─総力戦─

 

煉武(レンム):「ふん!」

 

煉武は大剣を振り下ろすが、リードはそれを流す。しかし、その隙をついて無防備な部位を俺がゲイツリバイブ疾風のスピードで攻撃する。

 

煉武:「今いないのは、フォーゼとディケイドだけか?」

 

リムル:「ああ!けど、安心しろ!俺たちの仲間はお前が思ってるよりずっと強い!」

 

煉武:「そのようだな」

 

煉武は、他の戦況を確認すると、この世界でのリムルとリードは出会いに恵まれている事がすぐにわかった。

戦闘の経験値が最も劣るベルンはガビルと共闘だが、ほとんどの者がリードの分身体を完全に抑え込むことに、いや、有利に勝負を進めていた。

 

レナード:「すごい…」

 

アルノー:「この国にまだこれ程の猛者が…」

 

聖騎士団(クルセイダース)は、自分たちがここで止まる事が出来た事に幸運を感じていた。

数も質も、自分たちより上の実力者がまだこれだけおり、もし殺しが許可されていたら自分たちの敗北は確実であったことにここでようやく理解したのだから。

しかし、肝心の本体であるリードはまだ正気を取り戻していなかった。

 

煉武:(聖司の今の手札は、聖属性と闇属性を纏った必殺の攻撃、距離は関係無いな。そして先ほどの時間停止。これくらいだろう、さて、どうやって聖司を元に戻すか…)

 

煉武が考えをまとめようとするが、リードはサイキョージカンギレードを振るう。

俺たちはその攻撃を容易に躱すが、先ほどのいた場所が大きくえぐれる。

 

煉武:「やはり、長期戦は不利か…」

 

リムル:「煉武!何か手はないのか?」

 

煉武:「あるにはあるが、それには溜めの時間が必要でな。その間お前一人で戦うことになる」

 

リムル:「お前、絶対俺が苦戦するところを後で酒の肴にするつもりだろ!」

 

煉武:「そんなつもりはないぞ‥‥‥半分は…」

 

リムル:「半分ってお前な!」

 

朱菜(シュナ):「わたくしに任せてください!」

 

上からシュナの声が聞こえ見上げると、仮面ライダーセイバークリムゾンドラゴンに変身したシュナと聖剣鬼衆(せいけんきしゅう)が空から降ってきた。

 

リムル:「シュナ!」

 

シズ達:『!?』

 

紅丸:「何故ここに!?」

 

煉武:(?誰だ?そして何故仮面ライダーセイバーに出てくる仮面ライダーのほとんどが集結している)

 

シュナがリードに向けて火炎剣烈火を振るうと、リードは防御せず、ただ避けた。

シュナの繰り出す攻撃を防ぐのでもなく、カウンターを決めるのではなく、ただ避けていた。

 

智慧之王(ラファエル):『解。リード=テンペストに個体名:朱菜(シュナ)に対する攻撃が予測されません』

 

リムル:(マジで!?)

 

まあでも当然か…暴走状態とはいえ、リードがシュナに致命傷を与える攻撃をするのはまず考えられない。

…これは使えるな

 

朱菜:「レンムお義兄(にい)様!リードさんのマスクを破壊することは出来ますか?」

 

煉武:(おにい…様?どういう事だ?)

「か、可能だが…」

 

自分の予想外な出来事が起きすぎているあまり、流石の煉武も情報の整理が追いついていなく、返事にも戸惑いが表れていた。

 

リムル:(ああ、コイツでもこれは着いてこれないか…後でちゃんと説明するか‥‥‥ショックで死ぬだろうけど)

「何か考えがあるんだな?」

 

朱菜:「はい!」

 

リムル:「わかった、それに賭けよう!」

 

朱菜:「キョム、サイコウ、クラヤミはこちらをお願いします!他の皆さんはレンムお義兄様を!」

 

聖剣鬼衆:『はは!』

 

煉武が、大剣を構えもう片方の手から神秘的な光を作り出し、それを大剣に纏わせる。

 

ヒナタ:「崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)!?嘘、呪文の詠唱もなく霊子を操ったというの!?」

 

ヒナタが驚いているということは相当なものだろう。だけど、俺の知るなかで煉武が一番の天才だ。ヒナタに出来なくとも煉武に出来て不思議ではない。

リードもどうやら煉武が何かヤバいのを準備しているのに気づいたみたいだな。

 

虚無(キョム):「行かせません!」

 

キョムが足止めをしようとするが、リードの極大魔力弾を至近距離で受けてしまい、上半身を吹き飛ばされる。

アイツなにやってるんだ!?

 

最光(サイコウ):「全く、ユニークスキルがあるからといって無茶をし過ぎだ」

 

月闇(クラヤミ):「…そういうヤツだろう」

 

剣状態のサイコウの愚痴をクラヤミが軽く流した。

確かにユニークスキルがあってもやり方を考えてほしいよ。

キョムは聖剣鬼衆で唯一のユニークスキル所有者だ。そのスキルは『否定者(コバムモノ)』という自分を対象に起きた事象をなかった事に出来る能力のようだ。

だからキョムは何事もなかったかのように復活し、剣を振るう。

キョムの剣の実力ってあのハクロウすら越えているから、いるだけで大助かりだ。

しかも、シュナやクラヤミのおかげで俺もリードに攻撃しやすくなった。あとは煉武の準備が出来れば…

 

智慧之王(ラファエル):『告。拡散攻撃が来ます!』

 

智慧之王(ラファエル)先生の警告と同時にリードの周りに白い球体と黒い球体が出現し、一斉に襲い掛かる

智慧之王(ラファエル)先生の指示で、俺は暴食之王(ベルゼビュート)でほとんど呑み込むが、後方に向けて放った攻撃は、軌道を大きく変え煉武に迫る。だけど聖剣鬼衆が迎え撃ったおかげで負傷させずに済んだ。

 

智慧之王(ラファエル):『告!比較にならないエネルギーの放出を感知!本命の攻撃です!』

 

どうやらリードは、先ほどの拡散攻撃で俺たちの注意を散らさせて本命の攻撃の準備をしていたようだ。

それは、一年前シオンが作った爆発寸前の極大魔力弾並みのサイズだが、威力はおそらく今までの比較じゃないな。

俺が暴食之王(ベルゼビュート)を発動させるより早くリードは、それを放つ。

 

聖魔大爆弾(カオスエクスプローション)

 

サイズに反して信じられない速さで煉武は直撃を受ける。

その爆風はリグル達の戦闘が一時中断になるほどの凄まじい破壊力だった。

 

煉武:「甘いな聖司(セイジ)

 

普通のヤツなら跡形もなく消し飛ばされていただろう。

しかし、相手は煉武だ。それでも殺すのは無理だろう。アイツは弟を助ける為なら、致命傷を負ってももろともしない強靭な精神力があるのだから。

変身解除はされ、全身から大量の血を流しているが武器は手放さず構えを解いていなかった。

そして煉武の準備が整う。

 

煉武:「崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)という破壊力に、私の最速、そして時魔流武術(しん)の型・(きわみ)森羅万滅撃(しんらばんめつげき)。心技体が揃えば、お前の装甲など破壊することは可能だ!」

 

確かにアレは、ゲイツリバイブ剛烈の装甲に『絶対防御』を纏わせないと俺でもただでは済まないな。

リードが距離をおこうとするが、 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

リムル:「!」

 

煉武:「っ!?」

 

俺はその一瞬の隙を逃さず、背を取り、ゲイツリバイブ剛烈にモードチェンジし羽交い絞めで取り押さえる。

 

リムル:「煉武!」

 

煉武:「ああ!」

 

煉武が、過去最高速度で仕掛けると同時に、再びゲイツリバイブ疾風になり、リードから離れる。

そして、煉武の最強の一撃がリードに直撃した。

 

(しん)崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)!!

 

煉武の大剣は正確に、リードのマスクに直撃すると、その刃は、リードの装甲にヒビを入れる。

 

煉武:「フゥーーーーー…ハアァ!」

 

煉武がさらに力を全身に込める。

全身からさらに出血するがそれを一切躊躇わず、大剣を振りきる。

そして、ついにリードのマスクが破壊され、口の部分が露出する。

 

リムル:「シュナ!」

 

朱菜:「はい!」

 

シュナは、ストームイーグルの力で翼を出し、一直線にリードに突っ込む。

すると、シュナはマスクを外し素顔を露にさせた。その素顔を見たヒナタは驚きを隠せずにいたが、それに気づく者はいなかった。

 

ヒナタ:「!」

(あの顔は…!)

 

シュナはリードに抱きつくと、シュナの唇とリードの唇が重なった。

 

リムル:「!!??」

 

シズ達:『『!!??』』

 

人魔混合隊(トライブ):『『!!??』』

 

ルミナス達:『!?』

 

時魔兄弟(煉武以外):「おお!」

 

煉武:「‥‥‥」

 

リードの分身体が全て消え、この場にいる全員がシュナの行動に驚き視線が集まる。

煉武に至っては、あまりに衝撃が強すぎたのか思考が宇宙にまで飛んでいたが、無双セイバーの柄にヒビが入るほど強く握っていた。

 

智慧之王(ラファエル):『告。リード=テンペストの怒りが消えていっています』

 

リムル:(!そうか、シュナの狙いはこれか!)

 

確かに、リードを元に戻すには別の感情を持たせるか、気絶させるかのどちらかだったが、シュナなら、前者の条件は簡単に達成するな!

…完全に盲点だった。

そう考えていたら、リードはサイキョージカンギレードを消し、左手をシュナの頭の後ろに回し、右手はシュナの腰に回した。

時間にしては、数秒だろうがとてつもなく長く感じるのはどうしてだろう…

そして、二人の唇が離れ、リードはシュナを優しくおろす。

 

リード:「ありがとうシュナ」

 

朱菜:「…ご無事で良かったです、リードさん」

 

リードの感謝にシュナは笑顔で答えると、リードの変身が解除させれた。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

シュナのおかげで、正気に戻ることが出来、抑えてくれたリムルと煉武義兄(にい)さんに視線を向ける。

 

リード:「リムル…煉武義兄さん…ゴメン」

 

煉武:「聖司、お前は悪くない。後は私たちがやるからお前は帰りない」

 

リード:「え、でも…」

 

リムル:「大丈夫だ。俺達に任せろ」

 

リード:「‥‥‥本当にゴメン、二人とも」

 

俺は、二人に謝罪して、シュナと聖剣鬼衆と共に街に戻った。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

縁護(エンゴ):「兄上!三上(ミカミ)さん!」

 

縁護の声が聞こえてくると、縁護達が走ってこちらに来ていた。

 

生夢(ショウム):「まったく!あんな無茶をして!」

 

釈迦人(シャカト):「俺らも呼んでくださいよ!」

 

自然(シゼン):「次やったら許しませんよ!」

 

縁護も無言ではあったが目線で、生夢達と同じ意見のようだ。

 

ルミナス:「全く、とんでもないものを見せてくれたな」

 

ルミナス達も来て、ルミナスにも少し言われたがこれは仕方ない。

 

ルミナス:「しかし、よくもあのような連携がとれるのう。どうやった?」

 

ルミナスの問いに、俺と煉武は顔見合わせる。

どうやったって聞かれてもねぇ。

 

リムル・煉武:「「三十年も付き合いがあれば、コイツの癖くらいわかる」」

 

シオン:「流石ですリムル様!」

 

みんなが、納得できない視線を送るが、シオンだけが俺を褒めた。どこに褒める要素があった?ところでさっきから気になっていたんだが…

 

リムル:「…なんでベニマル担いでるんだコウホウ?」

 

黄奉(コウホウ):「その…先ほどの光景を見てショックを…」

 

あー、それは悪いことをしたな。

まあ、この場でやることは、あと一つだしその内ベニマルも復活するだろう。

 

リムル:「シズさん、みんなを町に案内してくれない?」

 

シズ:「え?リムルさんは?」

 

リムル:「俺は少し煉武と話したいことがあるから、すぐに合流する」

 

シズ:「…わかった」

 

シズさんにみんなを任せて、先に町に戻らせる。

そして、縁護の感知範囲から離れると、煉武が倒れかけるが寸のところで支える。

そして、煉武の両腕に触れて、智慧之王(ラファエル)さんからの報告を聞くと、俺はため息をついてしまった。

 

リムル:「やっぱりその腕、スキルで誤魔化した偽物か」

 

煉武:「…お前のスキルは、本当に厄介だな」

 

煉武が笑って認めると、スキルを解除する。

煉武の左腕の肩から先がなくなっており、さらに傷口は凄まじい火傷の痕があった。

 

リムル:「リードの攻撃に片腕を犠牲にして防いでたのを、『思考加速』で確認した。そして、炎の聖霊の力で傷口を焼いて、そこから『冥界之神王(ハデス)』で偽物の腕を作ったところもな」

 

縁護と生夢の観察眼を誤魔化すほどの、精巧に誤魔化した腕。しかし、目の前で見ていたから当然俺は知っていた。

だけどコイツは、弟達に怪我とかで心配させないようにする。だから、縁護達を先に行かせて良かった。

これ以上コイツを動かしたら、死んでただろうからな。

 

リムル:「ほら、俺たちの国の特産品、完全回復薬(フルポーション)だ」

 

煉武:「すまないな」

 

煉武に回復薬を飲ませると左腕が一瞬で再生した。再生した腕を軽く回したり、腕立て伏せ等をして感覚の確認をする。

 

煉武:「素晴らしいな、完全回復薬(フルポーション)など初めて飲んだが、自分の腕が本当にそのまま治るとは思わなかったぞ!」

 

リムル:「それはどうも、ところで何か聞きたいことは───」

 

煉武:「聖司とあのシュナという女はどういう関係だ!!

 

リムル:(ですよね~)

 

言いきる前に、両肩を掴まれ激しく揺さぶられる。

ここは素直に話さないと、俺が殺されるな。それにさっきから捕まれた両肩がすごく痛いんだけど、なんで?

 

智慧之王(ラファエル):『解。個体名:時魔煉武(レンム・トキマ)のスキルの権能はおそらく、魂や精神に直接干渉出来るものだと推定されます。それにより、主様(マスター)に痛覚を逆流出されているのでしょう』

 

冷静に解析と説明をしないでほしいんだけど…

 

リムル:「煉武、教えるから離せ。痛い」

 

煉武:「‥‥‥」

 

煉武に両肩を離してもらい、両肩をおさえる。まったく、弟のことになるとすぐに暴走するところは相変わらずだな。

 

リムル:「リードとシュナは恋人同士なんだ」

 

煉武:「…やはりか」

 

リムル:「え…?」

 

煉武:「なんだ?」

 

リムル:「いや…それだけ?」

 

煉武:「あんなのを見せられたら嫌でも察する。それに今の聖司の年齢なら、恋人が出来ても不思議では───」

 

リムル:「同棲してるけど」

 

煉武:「‥‥‥なに?」

 

リムル:「だから、同棲してる。あとお互い指輪を交換して左手の薬指に嵌めてるぞ」

 

煉武:「‥‥‥っ!?」

 

すごいな、縁護達でもリードが交際していると知っただけで気絶したのにコイツは平然‥‥‥じゃないな

 

智慧之王(ラファエル):『告。個体名:時魔煉武(レンム・トキマ)の心肺停止を確認しました』

 

しまった、情報のショックが強すぎた!

俺は、智慧之王(ラファエル)先生の指導の下、煉武の蘇生を開始した。

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

煉武:「なるほど、現状は理解した。それともう我慢できんからここでやるぞ。スゥー‥‥‥

ハーハッハッハッハッ!!

 

蘇生した煉武は、状況を理解し終え、ついでに俺の容姿について兄弟で一番の大爆笑を始める。

それも十分経つとおさまり、俺の両肩を再び掴んだ。それも何故か期待の眼差しをし、爽やかな笑みを向けて、

 

煉武:「甥っ子か姪っ子の報告はないのか?」

 

リムル:「お前も気がはえぇよ!」

 

煉武:「お前()?」

 

リムル:「この前生夢が…」

 

生夢:『いらっしゃい三上さん、また視覚を鈍らせる薬?』

 

リムル:『いや今日は休みだから来ただけ、今度は何の薬を調合してるんだ?』

 

生夢:『聖司とシュナ用の媚薬と精力剤』

 

リムル:『何作ってるんだよ!』

 

生夢の口からとんでもないない言葉が出て、俺は持っていたハリセンで生夢を叩く。

 

生夢:『だって!早く甥っ子か姪っ子が見たいんですよ!』

 

リムル:『二人には二人のペースがあるだろう!ともかく、それは製造禁止!これは盟主命令兼兄貴分命令だ!』

 

この命令に生夢からグチグチ言われたが、俺は間違ってない!

 

煉武:「よし、ならば時魔家五十一代目当主命令兼長男命令で製造を再開させるか」

 

リムル:「やめろって言ってるだろ!!」

 

まったく…本当に時魔兄弟(コイツら)は…

 

煉武:「何を言う!弟の幸せを願うのは兄として当然の事!聖司も向こうの世界で心から笑っているのはこの兄弟写真くらいだ!」

 

煉武が、『空間収納』から、縁護達と同じペンダントを出し、写真を見せる。

 

リムル:「お前な、そうやって写真を他人に見せるのは‥‥‥は?」

 

俺は、煉武に見せられた写真を見て言葉を失った。

煉武達の真ん中におそらく前世のリードだと思われる青年というにはまだ幼さが残っていた。

だけど、そこじゃない。問題はリードの顔だ

 

リムル:「…おい煉武」

 

煉武:「…なんだ?」

 

今度は、冷静さを失った俺が煉武の両肩を掴んだ。

 

リムル:「なんで前世のリードの顔がヒナタそっくりなんだ!?」

 

煉武:「‥‥‥やはり、お前には話していなかったか」

 

リムル:「なに?」

 

煉武:「(サトル)、私達と聖司は両親の再婚で義兄弟(きょうだい)になったことは知っているか?」

 

リムル:「‥‥‥ああ」

 

まさか…煉武の言おうとすることにある予感が頭に過った。

 

煉武:「あの子の前の姓は『坂口(サカグチ)』。あの子の名前は『坂口聖司(セイジ・サカグチ)』、日向(ヒナタ)の実の弟だ」

 

リムル:「‥‥‥っ!?」

 

煉武から告げれた真実に、俺は何も言えなくなり、両手を離す。

そして、リードが何故自分から、西方聖教会と戦うと言ったのか理解した。

正体を明かせなくても、せめて今の自分の強さをヒナタに見てほしい、認めてほしい。そんな思いがあったのだろう。小さい時の縁護達も俺に覚えた技を見せて褒めてほしいそうにやったのを今でも覚えている。

…だけど、それを理由にアイツが一番傷ついて良いわけがない!

 

煉武:「悟、お前に協力してほしいことがある」

 

リムル:「‥‥‥お前がそう言う時は、俺が絶対に断れないヤツだろう…言ってくれ!」

 

リード、お前は俺に隠し過ぎた。

だから少し俺達からお仕置きをしようじゃないか。




…すまないが呼び名は私の言いやすい方にさせてくれ。
ついに悟が聖司の全てを知った。
ここからは、私たちからのちょっとしたお仕置きを与えるとしようではないか。

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

シズに案内されながら一同は町に向かっていたが、ヒナタだけが浮かない表情をしていた。

ヒナタ:(あの子が私を守ったあの光景、そして、あの妖鬼(オニ)、どれも夢で出てきた‥‥‥まさか、リードは…あの子は…)

ヒナタも真実に気づき始めていた。
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