悪の女幹部が好きな少女   作:さなかのさかな

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ごめん。分けたから短い。


褒美1

 ただま~。

 はぁ~疲れた~。もう駄目かも。そもそもの話だよ。リル様が悪くない? だって私何も聞かされずにピースフルタウンとかいう一歩間違えれば殺されてた場所にいたんだよ。こりゃなんか褒美が無いといけませんなぁ~。ぐへへ。

 やめよ。流石に自分でも気持ち悪いわ。取り敢えず任務終了の報告のためにリル様のところへと行きますか。

 疲労により重くなった足取りで玉座の間までノソノソと歩を進める。無駄に力が必要な両開きの扉がギィィィと歪んだ音をたてながら開く。

 突然開いた扉の方に視線を向けるリル様と目が合う。リル様は面白い玩具を見つけたような表情で目を細めている。

 

「へぇ、今回生きて帰ったってことは前回のは偶然じゃ無かったのね」

 

 おうおう。私を死地に追いやってよくそんなことぬかせたなぁ。ずんずんと足音を立てながらリル様に近づく。私が歩いている様子をリル様がじっと見つめてくるので緊張のあまりに同じ手と足が同時に出てしまっているがそこはご愛嬌だ。

 

「それで。今回の褒美は何がいい?」

 

 は???? え?? 褒美? 褒美だと! 

 稲妻が走ったかのような衝撃を受け私の体は面白いほどピタッと止まってしまった。それにしても褒美か。私の欲しいものは何だろう。一生涯遊んで暮らせるような大金? それともどんな物でも切り裂けるような剣? 万能な魔法? 

 いや、まて私。人生をリル様に捧げると誓ったではないか。彼女を差し置いて大金なんて貰ったところでまた働くのだ。今後また褒美を頂けるかもしれない。今は一番欲しいものを貰おう。

 だったら何だ? 私が今、すぐに欲しいもの。

 リル様のファーストキス? それともリル様と…………初めてのチョメチョメ? 優しい手つきで体を体を撫で回され。じっくりとお互いの顔を見ながらゆっくりリードされる……。ヤバい。一度始めた妄想が止まらない。顔が熱を帯びているのが自分でも分かる。きっと今の私の顔は真っ赤に染まっているだろう。

 

「どうしなの? 早く応えなさい」

 

 ビクッ。私がリル様の方を向くと、彼女は此方を見てニヤニヤしてる。あの顔は恐らく私の反応を楽しんでいる顔だ。なんでもしていただけるのだろうか? 赤い顔で私が質問すると

 

「うーん。そうねぇ」

 

 変わらずにニヤニヤしながら質問をはぐらかすように私を焦らしてくる。クソォ。ムカつくぐらい可愛い。私が早く応えるように催促、というか頭をこれ以上ない程に下げて懇願すると

 

「まぁ、良いわよ。なんでもしてあげるわ」

 

 今なんでもするって言ったよね。ヨッシャァァァ。これで私とリル様は心身ともに一体となるのだ。まあ、片想いなんですけどね。

 

 言うぞ。リル様に。私とチョメチョメして下さいって。女は度胸。据え膳食わぬは女の恥。ヘタレるな! 心臓が破裂しそうな程に速く拍動しており、その音がリル様にまで聞こえているのでは? と思う程大きくなっていく。浅い呼吸と赤くなった顔を戻すため深く深呼吸を繰り返す。スゥゥゥゥハァァァ。いくぞ! 

 り、リル様! わ、わ、私…………

 

 

 

 

 

 

 

 




もう一個明日投稿する。
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