Re. 海竜のヒーローアカデミア   作:willtexture

21 / 32
職場体験編ですよ~


職場体験編
第15話 職場体験前、コードネーム決め


 雄英体育祭が終わって、いよいよ職場体験となった。

 かなりの時間悩んでいたが、リューキュウ事務所…………姉さんのところに行く予定だ。

 なんで指名をまだ受けてもいないのに決めているのかって?

 本人から指名したよっていうラインを受けたからだね。

 もしも学校にいって指名されていなかったら軽く絶望するね。

 兄さんのところに行かないのかって?

 どちらかというと竜化状態での立ち回りを学びたかったからね。

 それに兄さんのところだと兄さんが全部やっちゃうから学ぶことが難しい。

 もろもろの理由込みで姉さんの事務所に行くことにしたよ。

 

 毎年見られる光景なんだけれども雄英体育祭の後は普段よりも注目の視線が集まるな。

 普段は雄英高校の制服を着ているからという理由で視線を集めるが

 今はやはり優勝したっていうのが大きな要因なんだろうな。

 念のためにイヤホンを付けて来て良かった。

 普段の登校の時からイヤホンを着用しておいてよかったぜ。

 何かあったときのために音は片方しかつけていないけど

 それなら声掛けられたら聞こえるんじゃないのかって?

 大人は全スルーだよ。子供…………小学生には対応するけどね。

 誓ってロリコンやショタコンではないよ?ホントだよ?

 ん?あれは…………

 

「上鳴か、おはよう」

 

「おはよう悠雷」

 

「制服が少し乱れているが、ファンに揉みくちゃにされたのか?」

 

「女子なら良かったんだけど男の方が多くてさ…………辛い」

 

「…………それは、ドンマイ」

 

「ドンマイといえば瀬呂が小学生からドンマイコールを受けてたんよ。

 マジで面白くね!!?俺爆笑しちまったわ」

 

「上鳴も戦績で言えばたいして変わらないけどな」

 

「あれはお前が強すぎるし、個性の相性が悪いから」

 

「プロになったらそれを言い訳に出来ないからな?

 避雷針のようにして電気を集めることは俺よりも上鳴の方が得意だし

 自分に出来ることを極めていけばいいんじゃねえの?

 何も誰かと必要以上に張り合う必要はないだろうし」

 

「これだから才能マンは…………」

 

「おいこら死ぬまで鍛えてやろうか?」

 

「んじゃ頼むわ!!」

 

「まじか」

 

 上鳴もきっと思うことがあるんだろうな。

 ならば、答えは一つだ。

 職場体験が終わったらひたすらに特訓に付き合ってやろう。

 

「ただ、お手柔らかに…………」

 

「骨は拾ってやるから安心しろ」

 

「イヤ出来ねえよ!!」

 

 全く朝から元気のいいやつだ。

 そういえば一応、怪我人である爆豪はいけるのだろうか?

 これでいけないとかになったら公安の方に頼んで

 事務所を開いた後に必要な知識を教えて貰えるように掛け合ってみよう。

 やっぱりしっかりと責任は取らないとね。

 

「超声かけられたよ。来る途中!!」

 

「私もジロジロ見られて何か恥ずかしかった!!」

 

「俺も!」

 

「俺なんか小学生にドンマイコールされたぜ」

 

「ドンマイ」

 

「優勝した悠雷なんかヤバかったんじゃないの?」

 

「イヤホンって本当に素晴らしいものだと思うよ。

 流石に小学生には対応したけどな。

 というか葉隠にも見られて恥ずかしいって感情があったんだな」

 

「注目するとこそこ?」

 

 そこ?と言われてもヒーローコスチュームがほぼ全裸な

(これはあくまでも個人的な意見だけれど手袋と靴下だけっていうのには

 余計な煽情感が加わると思います。伝われ)

 葉隠が視られるくらいで恥ずかしいって感じるのは可笑しくないか?

 まさかと思うが、露出趣味でもあるのだろうか?

 あるとしたらこれまでの行動に全て合点がいく。

 しかし、今ここで聞いてしまったらあっという間に変態にジョブチェンジだ。

 本人からのカミングアウトを待った方が良いのか?

 いや、これは泥沼に嵌まるタイプの思考だ。

 取りあえず、落ち着いて峰田に聞いてみよう。

 エロの道は先駆者に聞くのが一番だ。

 

「たった一日で一気に注目の的になっちまったよ」

 

「やっぱ雄英すげぇな…………」

 

 登校してくるのが最も遅かった麗日が入ってきた数秒後にチャイムが鳴る。

 ウチのクラスではなった時に座っていないと宿題が倍になります。

 え?俺だけ?そんなバカな。

 

「おはよう」

 

「「「「おはようございます!!」」」」

 

「相澤先生包帯が取れたのね。良かったわ」

 

「肘がやられたくらいで婆さんの処置が大袈裟なんだよ

 んなもんより今日の“ヒーロー情報学”ちょっと特別だぞ」

 

 抜き打ちの小テストか?上鳴や切島の顔が歪んでいるぞ。

 俺も決して要領がいいわけじゃないからな。

 出来れば勉強なんてしないでいいと思う。

 三平方の定理なんて大人になったら使わないでしょ?と言いたい。

 これがヒーローは使うんですよ…………

 街への被害を計算したりするときとかにね。

 だからバカはヒーローにはなれない。筋肉がついていれば別だがな。

 

「『コードネーム』ヒーローネームの考案だ」

 

「「「「「胸膨らむヤツきたああああ!!!!」」」」」

 

 相澤先生の言葉と共に教室内は沸き立つ。

 B組からも大きな声が聞こえたからちょうど同じような説明を受けているんだろうな。

 B組と違ってウチのクラスは人睨みで静まり返るけれどもね。

 

「というのも先日話した「プロからのドラフト指名」に関係してくる。

 指名が本格化してくるのは、経験を積み即戦力と判断される2、3年から。

 つまり、今回来た指名は将来性に対する興味に近い。

 卒業までに興味を削がれたら、一方的にキャンセルなんてのはよくある」

 

「大人は勝手だっ…………!!」

 

「頂いた指名がそのまま、自身のハードルになるんですね」

 

「そ。んでその指名結果がこれだ」

 

 黒板には指名数のグラフが投影される。

 海藤が3872。轟が3513。爆豪は3310。

 そこからかなり差が開いて飯田が298。上鳴が276。八百万105。

 切島が87。常闇76。瀬呂16、緑谷14、麗日8、障子4、耳郎2となった。

 

「最終行った青山は指名無いんだな」

 

「見る目無いよね、プロ☆」

 

「その他の者は華々しいとはいかなくても、充分に力を見せていたからな。

 逆に青山。最終種目まで行っても、いいところ見せてねえだろうが、危機感持ってろ」

 

 相澤先生の言葉に青山は撃沈される。

 やっぱりアピールは絶対に必要だよな。あれだけのヒーローに自分を見てもらえるんだもの。

 心操は普通科だから厳しいだろうが、拳藤はどうだったのだろうか?

 

「つか、2位3位逆転してるんじゃん」

 

「騎馬戦で暴れているのを見てビビったのかもな」

 

「ビビッてんじゃねーよプロが!!」

 

「それ以前に関わりたくないだろな、どう見ても危険人物だ」

 

「確かに」

 

「流石ですわ轟さん」

 

「ほとんど親の話題ありきだろ…………」

 

 指名がある事を喜ぶ者もいれば、思うところがあるのか複雑な顔をするものもおり、

 それぞれが思い思いに会話を弾ましていた。

 

「これを踏まえ、指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。

 …………お前らは一足先に経験してしまったが、

 プロの活動を実際に体験して、より実りのある訓練にしようってことだ」

 

「それでヒーロー名か!!」

 

「俄然楽しみになってきたぁ!!」

 

「まぁ、仮ではあるが、適当なものは…………」

 

「付けたら地獄を見ちゃうよ!!」

 

 ドアを開け放って18禁ヒーローであるミッドナイト先生が教室に入ってくる。

 

「この時の名が世に認知されて、そのままプロになっている人多いからね!!」

 

「まぁ、そういうことだ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。

 俺はそういうのできん。

 将来自分がどうなるのか、名を付ける事でイメージが固まり、そこに近づいていく。

 それが“名は体を表す”ってことだ。“オールマイト"とかな」

 

 相澤先生はその後、すぐに寝袋に入っていく。

 本当にミッドナイト先生に全部任せるんだ…………相澤先生らしい。

 配られたボードにペンで書き始める。

 決めている人の方がやっぱり少ないんだな。

 

「悠雷はもう決めているんだ」

 

「ああ。小学生の時には決めていた。響香はどうなんだろ?」

 

「ウチはまだ決めてないよ。なんか良い案ない?」

 

「個性の名前を組み込んでみたらどうだ?

 “個性”は自分を最も表すものだからな。個性によって性格に影響があるっていう話もあるしな」

 

「なるほどね。その線でもう少し考えてみる」

 

「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね」

 

 それからしばらく時間がたち、ミッドナイト先生から発表形式でやると言われ

 クラスの空気がざわりと揺らぐ。

 いくら自分なりに考えた名前といえ、恥ずかしいからね。

 こう、なんて言うの?中二病の時に書いたノートを見られた感覚に近いかな。

 こういうのに物怖じしないものは極少数派だ。

 例を挙げるとするならば、絶賛発病中な常闇といま前に出た青山くらいだ。

 

「行くよ。輝きヒーロー“I can not stop twinking”☆」

 

「「「「「短文!!」」」」」

 

 この瞬間、クラスの心が久しぶりに一つになった。

 勿論、初めてはオールマイトが教室に来た時だ。

 

「そこは"I"をとって"can't"に省略した方が呼びやすい」

 

「それね、マドモアゼル☆」

 

「まじか、あれもアリなのか?」

 

 早速修正し、青山のヒーロー名は決まった。

 そっか、英語などの外国語という選択肢というものもあったのか

 まぁ、母さんが褒めてくれた名前だ。

 俺のヒーローネームはこれにすると決めている。 

 

「じゃあ次アタシね。"エイリアンクイーン"!!」

 

「2!!血が強酸性のアレを目指してるの!?やめときな!!」

 

 却下され、唇を尖らせて芦戸は自席に戻る。

 しかし、文句をつけたいのは他の生徒たちだった。

 

(((最初に変なの来たせいで、大喜利っぽい空気になったじゃねーか!!)))

 

 場の空気とは恐ろしいものである。

 この世の中には多数決というものがあるように多の意見は少の意見を押しつぶすことが出来る。

 この空気の流れを断ち切ることは非常に難しい。

 短い人生ながらもそれを知る皆は一様に戦慄していたが、そこに1人の女の子が手を挙げた。

 

「じゃあ次、私いいかしら。…………小学生の時から決めてたの。"フロッピー"」

 

「カワイイ!!親しみやすくていいわね。皆から愛されるお手本のようなネーミングね」

 

 大喜利のようになっていた空気が一変する。

 確かに可愛らしく、親しみやすい良い名前だ。

 流石といえばいいのか、その天然さはときにかなりの武器になりそうだな。

 主に揶揄いあいの際などにね。

 その後は次々と生徒たちが発表していく。

 落ち着いた頃を見計らって、悠雷もまた壇上に向かった。

 

「"ラギアクルス"で」

 

「“ラギアクルス”?」

 

「ええ、『雷光を放つ大渦』という意味の“ラギアクルス”とです。

『ラギア』は光を放つ『クルス』は大渦を意味しています。

 幼少のころに考えたものですが、母が気に入った名前なのでこれしかないと考えていました」

 

「いいじゃない!!とても素敵ね!!」

 

 折角考えたものを否定されず、そっと胸を撫で下ろす。

 これでもしも否定されていたらどうなっていたことやら…………

 俺が考えたという体にしているけれども実際は研究者が名付けたんだよね。

 母さんが気に入っていたのは本当だ。

 出来る事ならば、この名を名乗っているヒーローとしての姿を見て欲しかったな…………

 

「ただ…………爆殺王はないな。

 どういう生き方をしたらそういうネーミングセンスになるんだ」

 

「ケンカ売っとんのかクソトカゲ」

 

「字面の話だ。"殺"はやめたほうがいいだろ。子供が連呼するような言葉じゃないからな」

 

「何がわりぃんだ?元気でいいじゃねえか」

 

「どうせならば爆弾の名前でも使ってみたらどうだ?

 ダイナマイトなり、サーモバリックとかな」

 

 本当に爆豪のネーミングセンスは壊滅的だな。

 何故あそこまで『殺』とかを入れたがるんだろうな。

 これはあまり揶揄うことはしない方が良さそうだな。

 結局のところ、爆豪のヒーローネームは決まらなかった。

 決まる日は来るのだろうか?

 寝袋からいつの間にか出ていた相澤先生が配った紙には指名先の事務所が書かれていた。

 

「エッジショットにリューキュウにギャングオルカ!!

 それにエンデヴァーまで!!トップランカーから指名来てんのか!!」

 

「やっぱ優勝者は凄げぇよな!!」

 

「あそこまで活躍してたらね当然なんじゃないかな。

 ウチはあまり指名が多くないから羨ましいよ」

 

 数十枚にも及ぶリストの一部を手に取り、感嘆の声を各々が上げていく。

 こんなにリストを纏めるのは大変だったのだろうな。

『即断即決』をしてしまったことが少し申し訳なく感じる。

 

「でもこれ、全部調べるってわけにはいかないよね、さすがに。あと2日しかないし」

 

「多すぎて選び辛いってのも贅沢な悩みだな」

 

「もう決めているんだけどな」

 

「マジか!!どこに行くんだ!!?」

 

「リューキュウ事務所だ」

 

「個性も似ているしな!!あそこはヴィランの出現数も多いから羨ましいぜ!!」

 

 これで学校終わりなわけないんだよなぁ…………

 セメントスの授業で滅茶苦茶「塞翁が馬」を読んだ。

 

 

 

 ▽▽▽

 

 

 

 職場体験はなんだかんだ言って一週間後なのか…………長いな。

 俺は即決したけれども決めるのを悩む人も多いから仕方ないな。

 その一週間に授業があるのはやめて欲しいけどな!!

 体育祭の期間中の遅れを取り戻さんとするような強い意志を感じた。

 授業が終わって職員室に職場体験先を記入したプリントを

 出して来たら教室には弁当組しか残っていなかったぜ。

 まぁ、昼休みの時間の半分を切っているし仕方ないか。

 今日は久し振りのボッチ飯と洒落込もうじゃないか。

 食堂に行けば、知り合いが誰かしらいるんだろうけど今日は辞めておこう。

 多分だけど、もう席は残っていないし…………購買でパンでも買っていくか。

 購買で餡バターパンと牛乳パックを買って日の当たるベンチに向かうと

 猫に煮干しを与えている相澤先生と思わしき人がいた。

 

「………………相澤先生?」

 

「…………………………海藤か、何か用か?」

 

「いえ、特にはないです。猫とじゃれてあっているんですか?」

 

「そうだ。見てわからないか?」

 

 ヤバい…………これがギャップ萌えというやつなのか。

 二次元での萌えはかなりの数を見てきたが、三次元は初めてだ。

 普段は合理的とか言っている相澤先生が気まぐれな猫とじゃれ合っているとか…………最高だ。

 もうあれだ、死んでもいい。

 

「邪魔してしまったようなので、これで失礼しますね」

 

「ああ」

 

 猫とじゃれ合っている相澤先生を写真に収めてその場を立ち去る。

 本当に破壊力がヤバい。USJで戦った脳無よりもこっちのほうが危険度が高いと思う。

 相澤先生と猫の組み合わせはプレミアム殿堂にするべきだ。

 やべ、なんか鼻血出てきた。

 テッシュ持ってないわ。血を操って服につかないようにしているけれど結構疲れるなこれ

 取り敢えず、保健室にでも行くか?

 いや、ここからなら教室に戻った方が早いな。

 

「海藤?こんなところで何やっているの?」

 

「拳藤か、ちょうどいいところに来たな。ティッシュを持っていないか?」

 

「持っているけど、ぶつけたの?」

 

「いや、いろいろあってな。これを見てくれないか?」

 

「これは…………相澤先生なの?」

 

 拳藤に見せたスマホには先程撮った猫とじゃれ合っている相澤先生の写真が写っていた。

 どうせならば、動画も撮っておけばよかった。

 後で、クラスLINEにこの写真を送り付けておこう。

 プレゼント・マイクとミッドナイト先生にもね。

 

「おい。いい加減に戻ってこい」

 

「あ、ごめん。ちょっと理解が追い付かなかった」

 

「だよなぁ。俺なんか鼻血出たもん」

 

「それは…………ごめん。ちょっと引く」

 

 にしてもここは食堂からそれなりに離れている。

 保健室にも近いとは言えないし、自販機とかがあるわけではない。

 しいて言うならば訓練場が近いくらいだな。

 少しだけだが汗のにおいがするから訓練でもしていたのだろうか?

 聞くときはにおいじゃなくて、見えたからって言っておこう。

 

「さっきまで訓練でもしていたのか?」

 

「そうだよ。よくわかったね」

 

「ここの近くにはそれくらいしかないし、少しだが汗が見えるからな」

 

「一応、拭いたんだけど…………恥ずかしいからあまりじろじろと見ないでくれる?」

 

「無理、なんか恥じらっている姿がエロいから」

 

「エロいって…………なんかだいぶオープンになったね」

 

「気のせいだ。しいて言うならば純情な男子の性癖を捻じ曲げてしまうような小説である

「変好き」が悪いんだ…………まぁ、気にしないで」

 

「はいはい。ところで今少しだけいいかな?聞きたいことがあってさ」

 

「構わないぞ。何かあったのか?もしかしてだけど兄さんが何かしらの迷惑をかけたとか?」

 

「いや、迷惑はかけられていないよ」

 

「そうか、良かった」

 

 兄さんなら正直言ってやりかねない。

 なにせ、中学時代に俺に告白してきた人を裏で脅していたくらいだもの。

 ああ、誤解しないように言っておくと実行したのは公安の人。

 初めて受けた告白の相手の父親がヴィランと繋がっていたみたいで

 その関係で過保護な兄さんが手を回していたみたい。

 その後は…………まぁ、察して欲しい。

 そのあとは一度も告白されたことがないとだけ言っておく。

 

「ただ…………指名が入っていてさ」

 

「は?」

 

「多分、私に対する興味本位だよね?」

 

「そうだと思う。兄さんは興味を持った相手以外には無関心だからさ」

 

「私とホークスの関りなんて悠雷との会話を聞いていたくらいしかない訳じゃない?

 だから理由とか知ってそうな悠雷に聞いておきたいなって」

 

「理由はたぶん俺だわ。この前、というか体育祭が終わった後に食事に行ったんだけどさ。

 その時に拳藤との関係を聞かれてさ…………」

 

「なんて答えたの?」

 

「友達と答えたよ。

 ただ、兄さんって過去の負い目からか俺にやたらと彼女を作って欲しいらしくてさ。

 見極めとか?そういう理由が入っていると思う」

 

「そっか…………ありがとう」

 

「事務所に行くことにするのか?」

 

「ううん。断ることにするよ。

 興味を持ってもらえたのは嬉しいんだけど、やっぱり実力で認めてもらいたいからさ」

 

「なるほどね…………拳藤らしい理由だな」

 

「悠雷ってホークスと連絡とれるんだよね?

 私がさっきの理由で断るっていう事を伝えておいてくれないかな?

 出来るなら自分で伝えたいけど、連絡先なんて持ってないし…………」

 

「いいよ。というか伝えといた。

 したら、今度暇なときにでも会って話したいってさ」

 

 Oh…………拳藤が完全にフリーズしてしまったぞ。

 まぁ、普通の人ならそういう反応になるよな。

 この後は反応がなくなった拳藤を保健室に運んでから教室に戻った。

 案の定、授業に遅れたために相澤先生に縛られてしまったぜ。

 ついで?に写真も消された。

 絶対にこっちが本命だろ。

 だが、残念だったな!!既にミッドナイト先生には送信済みだ!!

 待って!!そんなに引っ張らないで!!首しまってるから!!




今年は豆まきしないと思います。
そんな事よりもえりちゃんが可愛すぎる。
なんだ、ただの天使か
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。