Re. 海竜のヒーローアカデミア   作:willtexture

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USJ編
第4話 メディアと委員長と昼食と


 オールマイトが教鞭を執ったヒーロー基礎学での戦闘訓練の後

 マックでの反省会で響香達にアドバイスをした翌日のこと。

 

「…………眠い」

 

 悠雷は珍しく睡眠不足だった。

 本来ならば11時頃には眠っているがついつい夜遅くまで本を読んでしまったのである。

 これもすべて、兄さんが持ってきた本が面白すぎるのが悪い。

 ホントにどうやって面白い本を厳選しているんだか、サイドキックの人を使ってないよね?

 どう頑張ってもヒーロー活動を行っている時間などを考慮すると

 兄さんの睡眠時間が3時間もない計算になるんだけど…………体調を崩したりとかしないよね? 

 

 寝るのが遅いという理由で強烈な眠気に襲われながらも

 悠雷は今日の雄英での授業を楽しみにしていたが、

 そのやる気は校門の前に着いたところで急激にそがれた。

 何故ならば、雄英高校の前には大量のマスコミがいたからだ。

 眠気が吹き飛んだのはよかったのかもしれないけれどもね。

 このまま歩いて行った場合、間違いなく捕まっていた。

 

 雄英の校門は登校時間帯なのはもちろんだが、今朝は異様に人が多かった。

 この前のオールマイトが雄英の教師になったという新聞が原因だろう。

 マスコミの大群の中にはぼそぼそと喋る緑髪の少年や

 若干意味不明な四字熟語を述べる茶髪の少女、その他多数を発見した。

 既に何人かクラスメイトが捕まっているだと…………

 

 悠雷はマスコミが苦手という訳ではないが、

 門を塞ぐ様に立っているのを見るとオールマイトもそういう気持ちになると思う。

 兄さんならば、喜んで入っていきそうな気もするけれども

 今の悠雷は前回のホークスの義弟という立場に加えて雄英生という立場だ。

 一時期、ヒーロー関係のゴシップを埋めていたため

 メディア関係者が知っていてもおかしくない。

 幸いなことにリューキュウの弟というのはまだ知られていないが知られてしまったら

 オールマイトを狙うマスコミにとっては極上一歩手前の餌といっても過言ではない。

 もちろん極上なのはオールマイトだ。自分でも何言っているかよくわからなけど

 

「おはよう悠雷、どうしたの?そんなところで立ち止まって」

 

「おはよう響香。あれらを見てみろよ」

 

「うわぁ、すごい人だね。全部マスコミなの?」

 

「見ての通りそうだろうな。オールマイトが教師をやっているから来たんだろう。

 既に何人か捕まっているし行きたくないぁ。

 捕まったら質問攻めにされて登校どころじゃなくなりそうだし」

 

「あ、ホントだ。捕まっている人はどうしようか、助けられる?」

 

「俺ら二人だけだとまぁ、無理そうだな。

 取り敢えず、相澤先生に電話をかけてみる。

 このまま行っても俺らもあっさり捕まりそうだし

 もしも、マスコミが近づいてきたら声かけてくれ全力で逃げるつもりだから」

 

「わかった。ただ、おいていかないでよ?」

 

「いかないよ」

 

 響香に一声かけた後に相澤先生のケータイに電話をかける。

 なぜ知っているのかって? 

 そこは秘密だが、俺は速すぎる男の弟だ。

 既にクラスメイト達の(爆豪、緑谷、轟以外)の連絡先は手に入れている。

 あっさりと聞いたことで峰田と上鳴に畏怖のまなざしで見られたんだが

 そんなに畏怖するようなものなのか?

 期待することが無ければ、絶望することが無いんだ。

 相澤先生は最初は断っていた相澤先生は合理性が~とか言ったらあっさりとくれた。

 マイク先生のも貰ったけれどもこれは使わなそう。

 ミッドナイト先生にはおいしい場面があったらって言われて渡された。

 更衣室で着替え中の写真でも送っておけばいいのかな?

 

『おはようございます相澤先生。今少しいいですか?』

 

『海藤か、構わないが今どこにいるんだ? 

 俺はこれからマスコミに対応しないといけないんだが

 もしかしてだが、お前も捕まったりとかしてないよな?』

 

『門が見えるところです。

 現段階では捕まってないですが、登校しようとすると間違いなく捕まります。

 マスコミに対してどう対応すればいいですか? 

 個性使っての正面突破はありですか?正直言って、軽く蹴散らしたいです』

 

『蹴散らしたら立派な犯罪だ。それはやめとけ。

 正面突破に対してはもうすでに何人か捕まっているからな。特例で許可しよう。

 お前まで捕まったらめんどくさいことこの上ない。

 捕まっている奴らは俺が救出するから出来ればお前の雷でカメラのデータを消せないか?』

 

『いけますよ。突破のついでに消していきます』

 

『頼むが、遅刻はするんじゃないぞ』

 

『わかりました。それではまた学校で』

 

 挨拶を終えて電話を切る。

 門の方に目を向けると相澤先生が歩いてくるのが見えた。

 緑谷たちは相澤先生が助けてくれるだろうし大丈夫そうだな。

 

「どうだった?」

 

「蹴散らすのはダメだけど個性使って正面突破していいって。

 俺はマスコミの頭上を跳び越えていくつもりだけど響香はどうする? 

 一緒に連れて行ってやろうか?」

 

「お願い、ウチも連れていってくれる?」

 

「任せてくれ、横抱きと担がれるのどっちがいい?」

 

「なんでよ、普通に背負ってよ」

 

「お前スカートだろ、いいのか? 

 割と高く飛ぶつもりだから、見えてもいいっていうなら構わないけど」

 

「あ~横抱きでお願いしてもいい?」

 

「いいよ。ただ、しっかりと首に腕回してくれるか?空中で落としたくないからね」

 

「ん、ありがとう」

 

「んじゃ、跳ぶからしっかり掴まってろよ」

 

 響香がしっかりと腕を回したのを確認した悠雷は身体能力を強化したのち

 助走をつけ生徒を捕まえようとしているマスコミ達を跳び越える。

 そして、相澤先生に約束した通りに蓄電してある電気を使いカメラのデータを消す。

 こういった作業に必要なのは正確さとスピード。

 どちらも幼き日から鍛えてきた得意分野だ。

 出来ればカメラをぶっ壊したかったけど流石に自重した。

 そこまでやってしまうと犯罪だからね。

 

「あ、跳び越えられた!!」

 

「きっと将来有望な生徒だ!!捕まえろ!!」

 

「あの男の子を撮っておいて!!デヴュー後に使えるわ!!」

 

「あ!!彼はホークスの弟よ!!追いかけて!!」

 

「なんで!!カメラのデータが消えているの!!」

 

 悠雷と響香はマスコミを華麗に跳び越え無事に登校を完了した。

 逆にこっちの方が目立つのではないかと跳びながら気づいたが

 既に後の祭り、絡まれないだけましかと思いながら綺麗に雄英バリアーの範囲内に着地した。

 今度から街中ではマスコミがいないか気を付けておこう。

 

「お疲れ様。カメラとかが使えない以上ここから去っていくだろう。

 お前らのおかげで仕事も早めに終わりそうだ。お前らも早めに教室に入れよ」

 

「「はい」」

 

 そういえば、公安の人に情報操作してもらって

 俺の顔は映らないようにしてもらった筈なんだが何で知っているんだ?

 その場にいたうちの一人なのだろうか?

 まぁ、いいや。別に隠しているわけではないしな。

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 

 俺と響香が教室に入ってしばらくすると、マスコミに捕まっていた緑谷達が登校してきた。

 かなり疲れた様子だったが、何故か飯田は生き生きとしていた。

 ホントになんで? 既にマスコミ慣れをしているのか?

 あの大群ですら軽くあしらうとは…………メガネ恐るべし

 俺もかけることを検討するべきだろうか? 

 その後、ホームルームの時間になると相澤先生も教室には入ってきた。

 

「昨日の戦闘訓練お疲れ様。Vと成績を見させてもらった」

 

「「「「「!!」」」」」

 

「爆豪。おまえもうガキみてぇなまねすんな、能力あるんだから」

 

「──わかってる」

 

「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か個性の制御。

 ──いつまでも「出来ないから仕方ない」じゃ通させないぞ。

 俺は同じことを言うのが嫌いだ、それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷」

 

「っはい!!」

 

 なんともわかりずらい激励だな、ツンデレかよ。

 でも実際に身体強化ってシンプルだけどできることが非常に多いんだよな。

 それはそれとして男のツンデレとか誰得なんだ?女の子のツンデレ?大好物ですが何か? 

 

「それと海藤、お前はクラス内で既に頭一つ抜けている。だが慢心はするなよ? 

 慢心したヒーローなんて碌な事にならないからな。

 敵を前にして慢心して取り逃がすなんてことの無い様に」

 

「わかってます」

 

「さて、HRの本題だ──急で悪いが今日は君らに──

 

 

(((((なんだ!?また臨時テスト!?)))))

 

 

「──学級委員長を決めてもらう」

 

「「「「「学校っぽいの来たぁぁぁぁ!!!」」」」」

 

 相澤先生の言葉にクラス中が一気に騒がしくなる。

 このクラスは入学式とかいう一大イベントを体験していないからね。

 仕方ないところもあるんじゃないかな。

 もちろん俺も叫んだうちの一人です。

 小説とかでよくあるシチュエーションに憧れています。

 

「委員長!!やりたいですソレ俺!!」

 

「リーダー!!やるやるー!!」

 

「ボクの為にあるヤツ☆」

 

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30㎝!!」

 

「ウチもやりたいス」

 

 誰だよ、膝上とか言ったやつ。そいつがなるのは阻止しないと

 というか、響香がやりたいというのは少し意外だったな。

 まだ、出会ってからさほど日にちは経っていないし、

 イメージの押しつけはやめたほうがいいな。

 

『静粛にしたまえ!!』

 

「「「「「!!」」」」」

 

『他をけん引する責任重大な役職だぞ!!「やりたい者」がやれるモノではないだろう!! 

 周囲からの信頼あってこそ務まる聖務!! 

 民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら──これは投票で決めるべき議案!!』

 

 飯田…………それはとても感動的なセリフだな。

 委員長を聖務というのは言い過ぎだとは思うがな。

 それにそのそびえたつ腕が無ければもっと説得力があった。

 

「そびえ立ってんじゃねーか!!なんで発言した!!」

 

「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん」

 

「そんなん皆自分に入れらぁ!!」

 

「だからこそここで複数票を獲った者こそが真に相応しい人間という事にならないか?」

 

「飯田の投票という意見に賛成だな。

 ただ、最低限度の条件としてうちのクラスの委員長になるものは

 爆豪を含むウチのクラスの個性的な奴らを抑えられる人間という条件が必要だと思う。

 そこを踏まえて立候補して欲しい」

 

「「「「「確かに!!!」」」」」

 

「てめえらブチ殺すぞ!!!」

 

 なんか凄く納得したっていう顔しているけど

 峰田…………お前も十分に個性的な奴らに入っているからな? 

 委員長になる前にスカートの膝上~って発言する奴は割とやばいと思う。

 確かに俺は爆豪含むと言ったが爆豪だけとは言っていないんだよな。

 

「先生!!!投票という事でどうでしょうか!!!」

 

「時間内に決めりゃ、なんでもいいよ。

 それとほかの委員会…………保健委員や放送委員などもあるからな。

 そこらへんもまとめて考えておけよ」

 

「放送委員会か…………やってみたいな…………悠雷、男女一人ずつだから一緒にやらない?」

 

「いいぞ。やるの楽しそうだし」

 

「チッ!! 女子とイチャコラしやがって…………

 でも今だけはおいらは気にしないでおいてやるぜ。

 何故なら…………」

 

「峰田さんは保健委員以外でお願いします」

 

「あ、それさんせー」

 

「なんでだよ!!別に誰でもいいんじゃんかよー!!」

 

「付き合いの短さでクラスメイト達にそう認識されるってお前やっぱり凄いな…………」

 

「いや、凄くはないでしょ」

 

 そして委員長決めの投票が始まった。

 結果は──飯田が8票。八百万が6票。俺が4票。緑谷と爆豪が共に1票となった。

 緑谷に誰が入れたのか気になるな。爆豪は自分に入れたんだろうが誰だろうか? 

 自分に入れると思えないから飯田か麗日あたりか? 

 以外と俺に集まったな。入れたのは響香に障子、常闇と後は梅雨ちゃんかな? 

 残念なことにそれくらいしかまだ親しいと言える人はいない。

 

「まあ、妥当な判断だな。飯田以外にこのクラスを纏められる人間はいないだろうし」

 

「ウチはアンタがやると思っていたけどね」

 

「別に立候補してもよかったんだがな。

 クラスに費やす時間を鍛錬に当てたいと思っただけだ。後はメンドクサカッタ」

 

「うわぁ」

 

「だって爆豪のお守だぞ?」

 

「聞こえてんだよ、クソトカゲ!!!」

 

「うるさいぞ爆豪君!!!」

 

「ピッタリだろ?」

 

「確かにピッタリだね」

 

「ブチ殺すぞクソメガネ!!!」

 

 こうして飯田が委員長と兼任で爆豪係に八百万が副委員長に就任した。

 爆豪は戦闘センスは凄まじいのに性格があれだからな。

 性格さえまともならな、勿体無い。

 言いはしなかったが、委員長になると響香と一緒に放送委員になれなくなるんだよな。

 無事に二人ともなることはできたからうれしかった。

 こうして同年代に一緒にやろうと言われるのはいつぶりだろうか…………なんか泣きそう。

 因みに峰田は先生係基、雑用係となった。

 ミッドナイト先生にこき使われていて喜んでいたしいいのか? 

 ちなみに送った着替え途中の写真はとても喜んでもらえた。

 職員室で眺めていたら相澤先生に見つかってしまい消されてしまったとか。

 そして、俺には大量の反省文を書けという有り難いお言葉をいただきました。

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 

 午前中の座学の授業が終わり昼休み。

 俺は響香と障子と一緒に食堂に昼ご飯を食べに行っていた。

 常闇のことを誘ったのだが、断られてしまったぜ。

 中二病を発症しているときは一人になりたくなるよね。

 俺の場合は重症化する前に無垢な一言で治癒されました。

 天然って怖いよね。

 

 やはり今日もランチラッシュ先生の作る海鮮丼が美味いな。

 家では自炊することもあるが、やはり本職には及ばないな。

 こんど弟子入りの懇願でもしようか…………多分だけど迷惑だな。

 

「にしても人が多いね」

 

「ヒーロー科のほかにサポート科や経営科の生徒もここで食べるからな」

 

「弁当を作る生徒もいるだろうが、安いうえに美味いここで食べない手はないだろう」

 

「海藤が食べてるのはまた海鮮丼か?」

 

「ご飯何杯分なのよ、ソレ」

 

「3杯分だな。ここの刺身は美味いからな。ついつい食べ過ぎてしまう。

 ここまで食べても個性の影響で消化も早いからな、午後の授業に影響はないぞ?」

 

「悠雷の個性はホントに無茶苦茶だよ」

 

「よく言われるな」

 

「なにか弱点とかないのか?」

 

「炎とか氷だな。あくまでも海竜という生物だからな、それらにはどうしても弱いんだ。

 氷なら南極の温度の水で泳ぐとかしてある程度耐性をつけることができたんだけどな。

 炎はマジで無理だわ。克服できん」

 

 これは余談だが、睡眠薬や媚薬などにも弱い。

 睡眠薬は僅かな少量でもアウト。数時間は目を覚まさない。

 媚薬の方は生殖本能が刺激されて文字通りのケダモノになってしまうから社会的にアウト。

 流石に媚薬をまき散らしたりするヴィランはいないよな?

 

「それって、轟に勝てんの? 確か炎も使えるはずだけど」

 

「たぶんな。全力ならいけるはずだ」

 

 ご飯を食べながら談笑を続けていると、後ろから見知った人の声がかかった。

 

「ねえねえ悠雷君久しぶりだね!!そちらの人はお友達?」

 

「波動先輩と天喰先輩、お久しぶりです」

 

 凄く嫌そうな顔をした天喰先輩を連れてこちらのテーブルにやってきたのは波動先輩。

 姉さんのインターン生として来ていたころに出会って

 それからはその不思議ちゃんな性格によく振り回されている。

 天喰先輩は先輩の行った事務所とリューキュウ事務所がチームアップした時に会った。

 当時は事務員的な仕事をしていたから関わることが多かったんだよね。

 俺の個性の研究のために俺の鱗や血を食べて貰ったりもしたな。

 俺の能力の一部だけども制限時間付きで使えるようになったんだよね。

 

「知り合い?」

 

「ああ、姉さんのところにインターンで来ていた時に会ったんだ」

 

「そっちの暗い顔をしている彼が天喰環。それで私が波動ねじれよろしくね!!」

 

「ウチは耳郎響香です。よろしくお願いします」

 

「俺は障子です。よろしくお願いします」

 

「敬語は使わなくても大丈夫だよ!! 

 けどしかし、ねえねえところで君は何でマスクを?風邪?オシャレ?」

 

「これは昔…………」

 

「耳郎ちゃんのプラグって触ったらどんな感じなの? 

 ちぎれたら生えてくるの?ねえねえ触ってもいいかな?」

 

「えっと…………」

 

「そんな目で俺を見るな。残念だが、俺には止めることができない。

 それよりも天喰先輩は何故波動先輩と一緒に食堂に?」

 

「無理やり連れられて仕方なくだ…………帰りたい」

 

「天喰先輩も大変なんですね…………」

 

 天喰先輩が自分から進んで波動先輩と関わるわけないか。

 周りを見ても、先輩方の話でよく出てくる最後の一人は見当たらなかった。

 できれば話をしてみたいと思っていたんだけどな。

 

『緊急警報発令!! ──セキュリティ3が突破されました!! 

 生徒の皆さんは屋外へと避難してください!! これは訓練ではありません。

 ──繰り返します──』

 

 校内に警報が鳴り響く。同時に放送されるセキュリティ3の突破。

 同時に食堂はパニックに襲われる。

 

「天喰先輩この警報は?」

 

「…………校内に侵入者が出たみたいだ」

 

「雄英バリアーが破られるなんて不思議だね!!」

 

 そんなことを話していると放送を聞いてパニックになった人たちが出口に集まってくる。

 危うくその集団に巻き込まれそうになったので響香の腕を掴み、

 引き寄せながら同じく流されそうになっている障子にも声をかける。

 先輩方は大丈夫だと信じることにしよう。

 アトラクション感覚で流されていく波動先輩と

 人に囲まれて死にそうな顔をしている天喰先輩が見えたが大丈夫だよね? 

 とりあえず冥福を祈っておこう。

 

「響香!!こっちに来い!!障子!!壁際に避難しろ!!」

 

「きゃっ!」

 

 やべ、勢い余って響香に壁ドンしてしまった。

 改めて近くから見ると響香って整った顔してるよな。なんかいい匂いしてるし

 わぁ、女子って不思議だね!!ね!!

 つい、波動先輩の口癖がうつってしまった。

 

「………………済まないが今は我慢してくれ」

 

「悠雷、びっくりしたけど大丈夫だよ…………ありがとう」

 

 顔がかなり赤いが大丈夫か? 

 さっきまでは辛そうにしてなかったし熱はないと思うが

 俺が視てないうちに波動先輩に何かされたのか?

 異形系の個性で本来の人間…………

 無個性の人間にはない器官には性感帯くらい敏感な箇所があるとかないとか

 響香のプラグは性感帯だった!?いやないな。よく弄っているし

 露出性癖とかそれに近しいものがあれば話は別なんだけど………… 

 

「──ラブコメは俺のいないところでやってくれ」

 

「「やってないわ!!」」

 

 ラブコメなんてやってないぞ? 

 ただ、女の子に壁ドンをしてるだけで…………そこだけ切り抜くとしてるのか?

 ラブコメの場合はこの後、互いに見つめ合ってだんだんと顔が近づいて行って…………

 いや、やらないよ?やりたいけど 

 

「このパニックはしばらく収まりそうにないな。俺は大丈夫だが海藤は大丈夫か?」

 

「鍛えているし、この程度問題な…………痛っ」

 

「大丈夫!?」

 

 背中を誰かに強めに叩かれた。結構痛かった。

 なんか「リア充爆発しろ」って聞こえたけど気のせいだよな? 

 幾人から嫉妬のこもった視線が飛んできている気がするけど気のせいだよな? 

 

「…………俺にはそいつらの気持ちがわかるぞ」

 

「障子なんか言ったか?」

 

「いや俺は何も言ってないぞ」

 

「ねえ、悠雷。あれって飯田じゃない?」

 

「ん?本当だ。何してんだアイツ」

 

 悠雷が目を向けた先には非常口のように壁に張り付いた飯田がいた。

 麗日の個性で浮かせてもらうなりしてあそこまで行ったのだろう。

 

『大丈──夫!!!ただのマスコミです!!何もパニックになることはありません。

 大丈──夫!!ここは雄英!!!最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう!!』

 

「…………さすがだな、委員長」

 

 飯田の活躍により、食堂のパニックは収まった。

 校内に侵入していたマスコミは警察が来たことにより出ていった。

 マスゴミの皆さんはこれからの人生どうなるんだろうか?

 この先、関わることはなさそうだから気にするだけ無駄なんだけれど

 

 

 

 雄英の防衛システムである雄英バリアー。

 名前はダサいがその防衛性能は本物だ。

 何せオールマイトが殴っても大丈夫だというのだから

 俺が竜化して本気でやってもすぐには壊せないだろう。

 

 ただのマスコミにそんなことをできる個性持ちがいるとは思えないし、出来てもやる筈が無い。

 そんなことをしたらヴィランと同じなのだから

 いくら取材のためとはいえ、そんな事はしないだろう…………しないよね? 

 

 もしかしたら、ヴィランが関わっているのかもしれないな。

 警戒するに越したことはない、何も起きないといいのだがな。

 

 

 

 




フラグは捻じ曲げるためにあるんだよ!!
インターン前にねじれちゃんと天喰先輩には登場してもらいました。

口調がよくわからないですが、こんな感じでしょうか?
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