Re. 海竜のヒーローアカデミア   作:willtexture

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テスト期間なので勘弁してください。
一応、この回でUSJ事件はお終いです。
次回はアンケート結果で考えます。


第7話 USJ事件終焉とその後

 二体目の脳無がUSJにてA組の面々にに猛威を振るっていたころ

 どこかの街のとあるバーの中にて…………

 

「って…………何なんだよあの餓鬼ども…………

 手下どもはあっさりやられた…………脳無だってあのトカゲには敵わなかった。

 …………オールマイトを殺すどこらじゃなかった…………話が違うぞ先生…………」

 

『違わないよ…………ただ見通しが甘かったね』

 

『うむ…………なめすぎたな。敵連合なんちうチープな名前でよかったわい

 ところでワシと先生との共作、脳無は?回収してないのかい?』

 

「水の中に沈められました。

 正確な座標位置を把握出来なければいくらワープといえど探すことができないのです。

 生徒とイレイザーヘッドの妨害を受けながらではそのような時間は取ることができなかった」

 

『せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに残念…………

 もう一体は長く生命を維持できない失敗作だったからまだいいか』

 

「パワー…………そういえば、オールマイト並みのパワーの攻撃を食らって平然としている奴がいた。

 先生…………そいつはシーサーペントみたいな姿だった…………そいつの事を知らないか?」

 

『知っていると思うよ。恐らくは海藤悠雷だね。

 でも、今の君にはまだ話すことができない。君がもっと成長したら彼の事を話してあげよう』

 

「あいつさえいなければ、イレイザーヘッドも餓鬼も何人か殺せていたんだ!!

 あいつは必ずこの手で殺してやる…………」

 

『悔やんでも仕方がない!!今回の事だって決して無駄にはならないハズだ。

 精鋭を集めよう!!じっくり時間をかけて!!我々は自由に動けない!!

 だからこそ君のようなシンボルが必要なんだ!!

 死柄木弔!!次こそは君という恐怖を世に知らしめよう!!』

 

 その後、バーに置かれたテレビは沈黙し、死柄木は負った傷を癒やすために奥に下がった。

 先生と呼ばれた人物は数年前に見たことがあるラギアクルスが

 オールマイトがいる雄英にてヒーローになろうとしていることを知り、笑う。

 

 死柄木弔の成長には彼の様な強敵がいるべきなのだから…………

 死柄木弔が彼のことをどうするのか…………それを考えるだけで面白い。

 敵として殺すこともよし、仲間に引き入れようとするのもいい。

 彼の過去はこの時のために用意したといっても過言ではない。

 ヒーローとして成長していくなら、あの脳無か、彼をぶつけてみるのも面白い。

 

 これから、彼らがどう動くのかそれがとても楽しみだ。

 魔王はこれから起こることに対して笑みを深める。

 

 

 

 

 ▽▽▽

 

 

 

 

 俺は脳無と戦い、オールマイトが到着した時点で意識を失った。

 なのでここから話すのは後で響香から聞いた話である。

 

 オールマイトが到着した後、

 雄英の教師陣と警察も到着し残っていたヴィランは全員逮捕された。

 幸いにして死者はゼロ…………怪我人こそ出たが最悪の結果は逃れることができた。

 

「16…………17…………18…………全身負傷の彼を除くとほぼ全員無事か…………」

 

「尾白君…………今度は燃えてたんだってね。一人で…………強かったんだね」

 

「皆一人だと思っていたよ俺。

 ヒット&アウェイで凌いでいたよ…………葉隠さんはどこにいたんだ?」

 

「土砂のとこ!!轟君クソ強くてびっくりしちゃった!!」

 

「なんにせよ無事でよかったね」

 

(凍らすとこだった危ねえ…………)

 

「僕がいたところはね…………どこだと思う?」

 

「そうか、やはり皆の所もチンピラ同然だったか」

 

「ガキだとナメられてたんだ。常闇も一人だったんだろ?大丈夫だったのか?」

 

「愚問。俺にはこのダークシャドウがいる。何も問題ない」

 

「どこだと思う!?」

 

「どこ?」

 

「秘密さ!!」

 

「取り敢えず、生徒たちは一旦教室に戻ってもらう。

 すぐに事情聴取という訳にもいかんだろ」

 

「刑事さん。13号先生は………………」

 

「背中から上腕にかけて裂傷がひどいそうだが、命に別条なしだそうだ。

 オールマイトも相澤先生も保健室で対処可能だそうだ」

 

「悠雷はどうなんですか?」

 

「海藤、俺らのために体張ってボロボロに…………」

 

「また、海藤ちゃんに助けられちゃったわ」

 

「彼に関しては肉体の損傷がひどいが

 幸いなことに彼自身の再生能力のおかげで十分な休養で回復するそうだ。

 明日辺りには面会の許可が下りると思うから、面会に行ってあげるといい」

 

「良かった…………」

 

 その後、生徒は教室に帰還し事情聴取を受け帰宅した。

 翌日は安全面の確認等で休みとなった。

 その日の夜に面会の許可が出たらしく

 代表としてクラスで一番親しい響香と

 教師陣から今後の説明のために相澤先生が来ることになったらしい。

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 悠雷はUSJにて意識を失った後、最寄りの病院へと輸送された。

 目に見える形での怪我はついた時点ですでに完治していたが、

 内臓などへのダメージが残っている上に、

 意識が戻っていないために一日ほど様子見で入院することになった。

 悠雷が目を覚ましたのは深夜の事だった。

 

「…………知らない天井だ」

 

 …………ここは病室か?

 確か、脳無と戦っていてオールマイトが来たことで安心して意識を手放したんだっけ

 あの後どうなったんだろうか?

 オールマイトが来たからには万が一はないと思うが、

 あの脳無がさらに数体送られてきていたらヤバいかもしれない。

 俺が敵のラスボスならば、間違いなくそうする。

 もしかしてだが、今回では殺す気は無かったのだろうか?

 あの脳無を2体同時に送れば、まったく違う結末が待っていたことだろうし

 ラジオから先生とか言われていたやつがなんか言ってたし

 今回は死柄木弔の成長が目的だったのだろうか?

 ヴィランの思考は様々だ。考えても結論は出なさそうだ。

 相澤先生も聞いていたし、プロヒーローがなんとかしてくれるだろう。

 

 取り敢えず、ナースコールをしておこう。

 スマホを手に取ってみると着信数がヤバいことになっている。

 しかも7割が兄さんと姉さんとおまけ程度にサイドキックの皆さんなんだけど.

 嬉しいけど、仕事に支障とか出てたら笑えない。

 取り敢えず、全員に返信しておこう。

 もう夜遅いが、クラスのみんなにもしっかりと返信しておこう。

 目の前でぶっ倒れたから心配をかけたと思うしね。

 

 しばらく待つと、病室に白衣を纏った老人が入ってきた。

 ナースさんじゃないのな、普通に残念。俺が押したのはドクターコールだったようだ。

 

「どうやら目が覚めたようじゃな。身体の調子はどうかね?」

 

「日常生活を送る分には問題ないかと思います。皆はどうなったか知っていますか?」

 

「まずは落ち着け、ワシの名前は殻木球大じゃ。この病院の理事長をやっておる」

 

「個性研究で有名なあなたがなぜ私のところに?」

 

「そう警戒するでない。ワシが来たのはお前さんの身体について話すためじゃ」

 

「…………私の身体ですか?」

 

「そうじゃ、お前さんははっきり言って異常。

 個性届に登録されたものの時点で周りを凌駕するものだが、

 今回、命にかかわる戦いをしたからか個性因子が異常なほどに活性化しておる。

 生存本能とでもいうべきものかの。個性因子は数年前に取られたデータを遥かに凌駕しておる。

 この先しばらくは全力で使ってはならない」

 

「そうですか…………もし、使えばどうなりますか?」

 

「これは推測に過ぎないが、理性を失い本能のままに暴走する。

 まぁ、いくらヒーロー科といえどそこまで使う機会も少ないじゃろう。

 これは気にかけておく程度でよい」

 

「わかりました。ありがとうございます」

 

 理性を失って本能のままに暴走って危険すぎない?しばらくは竜化しない方がいいかな?

 でも、雄英体育祭があるんじゃなかったけ?

 その時はアピールするために使わないとな。

 ただ、爆豪と戦うときはもしかしたら使うかも知れないな。

 間違いなく手を抜くと切れるだろうし

 でも部分的な竜化の完全版は見せたこと無いし、それで相手できないかな?

 テレビの前で暴走なんてしてしまってはこれからのヒーロー人生が終わってしまうからね。

 

「ホッホッホ、よいよい。ただ、違和感を感じたらすぐに来なさい。いいね?」

 

「はい」

 

「ではワシはこれで失礼するとしよう。しっかりと眠っておきなさい」

 

 なんか嫌な予感がしたから警戒してしまったが、悪い人ではなさそうだな。

 警戒すると一人称が変わってしまうのは何とかしないとな。

 多分だけど、殺気も漏れ出ていたと思うし

 というか、結局のところどうなったかわからないんだけど…………

 ナースさん知ってたりしないですか?

 え?知らないんですか…………やっぱりそうですよね…………

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 悠雷の病室から去ったあと殻木は自らの研究室に向かった。

 その部屋では表には出すことが出来ない物が大量にあった。

 個性を研究してきた彼の集大成とも呼べるものがそこにはあった。

 

『ドクターどうだったかな?』

 

「想像以上じゃった。下手したらマキアと張り合えるレベルまで成長するかもしれん…………

 あのような逸材は見たことがない。是非とも仲間に引き入れたいものじゃ」

 

『そこまでかい…………これは計画を一部変えた方がいいみたいだね。

 弔にはもしかしたら荷が重いかもしれないね』

 

「そうじゃのう…………かつて研究していたころに

 こっち側に引き入れることが出来ていればよかったのじゃが…………」

 

『悠雷の母親の妨害が無かったらそうなっていたかも知れないね。

 いくら本腰を入れていなかったとはいえ、

 こちら側が向かわせた刺客が使い物にならなくなるなんて初めてだったよ。

 あの島で亡くなってしまったのが本当に惜しいね』

 

「個性には頼ることなく、人の心を掌握して意のままに操る。

 そんなことが出来る人間はあまりいないからの」

 

『彼の父親の遺体は手に入れることが出来てもあまり役には立たなかったからね。

 幸いにも適合性が高かった個体に組み込むことが出来たから

 全くの無駄という訳にはならなかったけれどね。

 無駄話はここまでにしておこう。

 彼が更に上位の存在に進化するのはいつ頃かな?』

 

「だいたい数年後といったところかの。

 死の危険を感じられる極限状態においてはそれが大幅に短縮されるだろうが

 今年中にはちと厳しそうじゃ」

 

『生命の危機にこそ、彼の力はより強くなる。

 弔が後継として足りえることがなかった場合の保険としてなるべく成長させておきたい。

 彼の身体ではワンフォーオールを奪うことはできないだろうが、

 他の器を育てるのには充分すぎる』

 

「実行するならここに運び込まれるのが一番望ましい。

 ワシもアレを研究したいからの」

 

『ああ、勿論さ。僕も彼に早く会いたくなってきたよ』

 

 悪意は社会の闇に隠れ、行動を始めた。

 

 

 

 

 ▽▽▽

 

 

 

 助言通りによく眠り、目を覚ますと既に日が昇り切っていた。

 今は何時ごろだろうか?だいたい11時ごろかな?

 いくら疲れていたとはいえ、流石に眠りすぎたかな。

 

「おはよう。よく眠れた?」

 

 ベッドの隣には響香が座って俺の顔を眺めていた。

 なんで?ここはパラレルワールドなのか?

 俺の知らない間に響香とゴールインしていたのだろうか?

 何時の間にかフラグを建築して回収していたようだ。

 

「どうしたの?そんな信じられないような顔して、ウチのことを覚えていないの?」

 

 天井を見上げると知らない天井だった。

 ここは家でもなく新居でもない、病院だ。

 となるとお見合いじゃなかった。お見舞いか

 あんな妄想をしている間にも響香は心配してくれてたのか…………

 こんな自分が恥ずかしくなる。

 

「いや、情報を処理できていなかっただけだ。

 話せる限りでいい。あの後、どうなったか教えてくれないか?」

 

「特に口止めされていないし大丈夫だよ。悠雷が気絶した後…………」

 

 その後、USJにて起こったことを教えてもらった。

 その後は他愛のない話をして響香の面会の時間は終わった。

 これからのことについては相澤先生が話してくれるらしい。

 

「面会時間も過ぎちゃったしウチはもう帰るね。また来るから」

 

「その必要はないと思うぞ。医者に明日から登校して良しって言われているから」

 

「…………アンタってホントに人間なの?」

 

「奇遇だな。最近俺も実は人間じゃないんじゃないかと思い始めた」

 

「そんなことが言えるならちゃんと明日学校で会えそうだね」

 

「そうだな。また明日」

 

「うん、また明日ね」

 

 響香が部屋から出てきて病室に静寂が戻る。

 相澤先生がいつ来るか知らされていないしもう少し寝ておくことにしよう。

 念のためにスマホを見てみても新しい着信は入っていないしな。

 兄さんと姉さんからの連絡が入っていないのが不自然だが、忙しいんだろう。

 昨日の夜にした連絡で大丈夫だって言っておいたしね。

 言わないで忙しくなかったらきっとここに居座っていたと思う。

 

 それからしばらくして、俺が目を覚ますと

 既に日が沈んでおりベッドの脇には封筒が置いてあった。

 相澤先生…………いくらなんでもそりゃないでしょう…………

 いや、とても合理的なんだけれどもさ…………

 ドアがノックされて誰かが病室に入ってくる、

 ナースさんが入ってきたのかと思ったが、入ってきたのはミッドナイト先生だった。

 

「こんにちは。もうこんばんはかしら?相澤先生はいるかしら?」

 

「相澤先生ですか?寝ていたので見てませんけど、ここに封筒ならありますよ」

 

「可笑しいわね。まだ雄英に帰ってきてないのよ」

 

「まさか、ヴィランに?」

 

「その可能性は無かったようね…………」

 

 何処か呆れたような口調のミッドナイト先生の視線の先を見ると

 そこには寝袋にくるまって寝ている相澤先生がいた。

 封筒は置いたが、一応説明をするために待っていたのかな?

 ガッツリ寝ているみたいだけど病院にも寝袋を持ってくるんですか…………

 俺とミッドナイト先生で寝顔をしばらく眺めていると相澤先生が目を覚ました。

 ちなみにミッドナイト先生は寝顔を何枚か撮っていた。

 

「ん?寝ちまっていたか…………悪いな海藤。ミッドナイト先生もわざわざすいません」

 

「別にいいけど、今度からちゃんと連絡頂戴ね。みんな心配してたんだから」

 

「わかりました。以後気を付けます。

 で、海藤。お前に聞かないといけないことがあるからな。何個か質問するがいいか?」

 

「大丈夫です。どうぞ」

 

「私は空気に徹するから気にしないでおいてね」

 

「ありがとうございます。

 まずは一つ目だが、海藤。お前雄英体育祭って知っているよな?」

 

「ええ、知っています。確か今度やることになっていましたよね?

 ヴィランの侵入で開催が不安視されているってニュースで見ました」

 

「その体育祭があるとしたらお前は出たいか?

 ヒーローとしては心苦しいが出てほしくはない。

 先日の敵連合の奴らの主犯格が捕まってない現状で目立ってほしくないからだ。

 奴らに狙われる危険性が極めて高いからな」

 

「それでも出たいです。ヒーロー志望ですから」

 

「わかった…………俺個人としてだが応援してるよ

 んで二つ目だ。お前のあの力に先はあるのか?」

 

「多分ですが、あると思います。

 どうやって伸ばしていけばいいか分かりませんが、まだまだ成長できると思います」

 

「そうか…………これはカリキュラムの見直しが必要だな」

 

「またヴィランの襲撃はあると思いますか?」

 

「間違いなくあるだろうな。

 それを阻止するべく対策を練っている最中だが、現状は思わしくない。

 もしまた襲撃があったらまたお前たちを辛い目に合わせてしまうかもしれない」

 

「そうなったらまた俺たちで阻止します。

 そのためにまたご指導のほどよろしくお願いします」

 

「わかった。ああ、それともう退院していいそうだから家まで送る。

 速く着替えて来いよ。外で待っているからな」

 

「わかりました」

 

 ヴィランの襲撃は防がれたが、まだ何も終わってない。

 大切なものを護るためにもっと力を身につけないとな。

 着替え終わり、外に出て相澤先生とミッドナイト先生と合流して

 家までタクシーで送ってもらった。

 ミッドナイト先生は写真の件で文句を言われていたが大丈夫だろうか?

 この前の写真の様にRに指定される要素は一切ないから大丈夫だとは思うが…………

 

 これは完全な余談なんだけれども

 全く反省していないミッドナイト先生は相澤先生に置いて行かれていました。

 




次回は体育祭かな?
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