原神ふれんず!   作:コトバノ

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 どぉりゃぁぁっ、璃月のストーリー部分ラストだぁぁぁっっ!!


第19話 玉京台 『宇宙が産んだ、神秘かな???』

 

 

 

 ──鍾離せんせーとタルタリヤに、別れを告げて。

 

 テキトーな売店にてタオルやらを入手し、服も着替えたりして身嗜みを整えた僕は、万民堂で朝食をとり、軽く外をぷらぷらして、また万民堂に戻って昼食もとった後。

 

 チ虎岩を越え商店街を抜けた先、山際にある高台──玉京台にて。

 

 少し前から始まった送仙儀式に参加していた。

 

 ぐるりと巡り並ぶ黒地に金の立旗、中央には鈴の取り付けられた金属製の香炉が、燭台の灯火に照らされている。

 

 その周りには、3人の美女が佇んでいた。璃月七星である凝光さんに刻晴ちゃん、その秘書である甘雨ちゃんの3人だ。

 

 彼女らの紡ぐ演説、それを、取り巻く観衆たちは静かに聴いていた。

 

 聴衆たちの数は並ではなく、相当な広さを有している玉京台を埋め尽くすほど。

 

 中には、璃月人だけではなく、スメールやスネージナヤといった他国の人の姿も見られた。

 

 

 

 「──帝君の魂は高天に帰られた。契約の断絶であって、1つの時代の終わりでもある」

 

 晴れ空の下、凝光さんが朗々と紡ぐ。語られるのは、今までの璃月、これからの璃月についてだ。

 

 「私たちは、幸せだった。そして時間の残酷さを忘れてしまった」

 

 凝光さん、相変わらず美人だなー……お声もキレイ。やっぱり好きだ……!(節操なし)

 

 「夢から目覚め、さよならを覚えるの」

 

 軽く聴衆に目をやると、凝光さんの言葉に何か感じるものがあったのか、頷いたり、小さく言葉を漏らすものもチラホラ。

 

 「──契約が再び作られた後、皆さんは次の時代に祝福を送るのでしょうか」

 

 やがて凝光さんは、演説を締めくくる。

 

 甘雨ちゃんがそれを受けて、今度は刻晴ちゃんからの演説を求め──彼女は応じ、何やら群衆の方へ近付く。

 

 そこから1歩、また1歩と進み出てくるのは──絶世の金髪美少女、蛍ちゃんだ。

 

 渦の魔神を退けた功労者。

 

 群衆がその登場にざわめく中、彼女は堂々とした面持ちで、褒美たる願いを告げた。

 

 「……では、人探しのお知らせを──」

 

 うおおおお来たぁぁぁぁっっ!!!ゲーム内で基本今まで言葉を発することのなかった主人公が突然喋り出しっ、全プレイヤーを驚かせたあの伝説の名シーンだぁぁぁぁっっ!!待ってた!!待ってたよ!!うおおおおっっ!!うおおおおっっ──!!

 

 

 

▼▼▼

 

 

 

 ──目の前で再生された、蛍ちゃんの名場面。

 

 それに1人で盛り上がりまくっている内に、いつの間にか、送仙儀式は終わり。

 

 段々と観衆の皆さんも帰り出して、広場は閑散とし始める。

 

 僕も帰ろうか、いやでも香炉の前で刻晴ちゃんと何か会話している蛍ちゃんやパイモンちゃんとお喋りもしたいなぁ……と考えていると。

 

 同じく香炉の前で、凝光さんの方と何か話していた甘雨ちゃんが、ちらとこちらを見て──目が合う。

 

 ひらひら小さく手を振ってあげれば、彼女は凝光さんに小さく礼をしてから、僕の方へと歩み寄って来て。

 

 「──ユヅルさん……やはりすぐに会えましたね」

 「やぁ、甘雨ちゃん、よっすよっす。けどやはりって……ああ、そーいや甘雨ちゃん、フラグじみたこと言って口説いてきてたね」

 「で、ですからっ、口説いていたわけではっ……!」

 

 昨日ぶりー!元気してたー!?と挨拶をしてくる甘雨ちゃんに、言葉を返す。

 

 相変わらずからかわれるのに弱いなぁ、この娘。可愛い……。顔を赤らめて慌ててるのもポイント高い。和むわぁ……。

 

 「あれはその、本当に予感がしたんです……!現にこうして、すぐに再会できていますし……!」

 「うんうん、じゃあそういうことにしとこっか」

 「うぅ……」

 

 分かってる分かってると宥めるように微笑んであげると、彼女は涙目で恨みがましげに見てくる。やっぱり可愛い……。

 

 「……ってか、あれ?甘雨ちゃん、こっち来ちゃってよかったの?送仙儀式の後片付けとかないの?」

 「ないわけではないのですが……まだ時間がありましたので、知り合いであるユヅルさんとお話でもしようかと思いまして……」

 「あ、そーなんだ……おっけおっけ、いいね、それで何の話する?僕が朝ご飯で店主におまかせ頼んだら、激激激辛料理を出されて、今味覚がないって話とか?」

 「そ、それは大丈夫なんですか……?」

 

 大丈夫じゃないですね……なんか痛いとかヒリヒリする超えて、もう舌、ない気がしてるもん。まぁさっき確認してみたら、ちゃんとあったけど。

 

 「ま、僕の舌がないなってるって話はともかく……甘雨ちゃんは、何か話したいこととかある?」

 「話したいこと……と言いますか、ユヅルさんに伝えたいことはあります」

 「伝えたいこと……?」

 

 なんだろう、からかったりふざけたりするのも大概にSayよ!!って感じかな……?だとしたら、こちらとしてはごめんなさいするしかないのだけれど……もっともからかうのもおふざけするのも辞めはしないが。

 

 「はい……私がユヅルさんに伝えたいのは、感謝です」

 「……え、感謝……???」

 

 くそみたいな決意を固めていたところ、思いもよらない言葉が送られて、僕は目を瞬かせる。

 

 感謝されるようなこと……した覚えがなさすぎるんだが???

 

 戸惑っていると、甘雨ちゃんが口を開く。

 

 「帝君がいなくなったと聞いて……私は、悲哀に暮れました。長い……本当に長い付き合いでしたから……そのため、職務にも支障をきたしてしまっていました」

 

 語られるのは、甘雨ちゃんの心情だった。かつての戦争より、数千の年月憧憬してきた岩王帝君との別れ。どれほどの寂寥が彼女を襲ったのか、僕には想像だにできない。……ついでにここから僕への感謝に繋がる理由も、僕には想像だにできない。ほんとに僕、何もしてなくない???

 

 「ユヅルさんと出会ったのは、そんなときでした。私は長い時間を生きてきましたが……あなたのような破天荒な人に会ったのは、初めてでした。おかげで、帝君のことで乱れていた気持ちも更に乱れてしまうほどで……」

 

 え、めちゃくちゃダメなことしてんじゃん僕……感謝ってほんとにどういうこと???ちょっ……えぇ???

 

 「ですがそれは……嫌な乱れ方ではありませんでした。むしろ、気持ちを明るくしてくれるもので……そして私は、気持ちに整理をつけて、前を向くことができるようになりました」

 

 晴れやかな笑みを浮かべて、甘雨ちゃんが言って。その顔に、僕は思わず見惚れてしまう。

 

 「ですので私は、ユヅルさんに感謝を伝えたかったんです。ユヅルさん……ありがとうございました」

 「……あ、ああ、うん……お、お構いなく……?」

 

 しどろもどろになりながら、なんとか返答する。あ、危なっ……!!今、惚れかけてた……!!な、なんだその笑顔、美しすぎるでしょ……!!くっ、主要キャラの顔、良すぎる……!!

 

 危機感を抱いた僕は、彼女から視線を逸らし、話題を変えることにした。

 

 「と、ところで僕、昨夜の戦い見てたよっ!ちょーすごかった……!」

 「そうだったんですか……残念ながら、私たちでは力が足りず、群玉閣を落とすことしかできませんでしたが……」

 「何言ってるの、そもそも立ち向かえたこと自体がすごいでしょ!!カッコよかったよ!!憧れちゃう!!」

 「……そ、そうですか……」

 「うん、そう!璃月を守ってくれて、ありがとね!!」

 「い、いえ、当然のことをしたまでです……!」

 

 お礼を告げると、はにかみながら謙遜する甘雨ちゃん。真面目だなぁと思いながら、それを眺めていたときだった。

 

 

 

 「──おーい、ユヅルー!甘雨ー!」

 

 

 

 ──実に可愛らしい声がして。

 

 即座に首を回して、その主を捕捉する。そこにいたのは、予想通りにこちらにふよふよと飛んでくる愛嬌たっぷりの妖精の──パイモンちゃんで。

 

 「パイモンちゃんじゃん!!やっほぉー!!」

 

 ブンブンと大きく手を振りながら、呼びかける。振り返してくれるパイモンちゃんに癒しを覚えつつ、近くにいるだろう蛍ちゃんの姿も探して──いた!!金髪に琥珀の瞳の、可愛いの結晶のような少女……間違いない、蛍ちゃんだ!!……あれ、でもなんか、機嫌が悪そうというか……なんかちょっと怒ってる?

 

 不思議に思っている合間に、彼女たちは近くにやって来る。久しぶりに2人の姿をじっくり見るけど、変わらず可愛すぎるぜ……!

 

 「──蛍ちゃんも、やっほぉー!いやぁ、聞いたよ?あのめちゃコワ魔神を追い払ったんだって?もう、すごすぎるよ……!!可愛くてカッコよくて強いとか……非の打ち所、なしか???宇宙が産んだ、神秘かな???」

 「……」 

 

 感動のままに、僕は妄言を吐き──しかし、蛍ちゃんの反応はない。無言で僕と甘雨ちゃんを見つめているのみで。

 

 「……え、ど、どうしたの?蛍ちゃん?」

 

 困惑しながら問いかければ。

 

 彼女はぷくーと頬を膨らませ、ジト目でお言葉を発した。

 

 

 

 「…………なんかユヅル、甘雨と仲が良すぎるんじゃないかな……?近頃はわたしたちとは、全然一緒にいてくれなかったのに……」

 

 

 

 そして放たれた、どこか責めるようなその台詞に、僕は。

 

 

 

 「──ぐはっ……!!!!」

 

 

 

 あまりの可愛さを覚えすぎて、胸を押さえて地面に片膝をつく。

 

 な、なんだそれ……まるで嫉妬してるみたいじゃないか蛍ちゃん!!というか嫉妬してるのか蛍ちゃん!!たしかに最近は、ストーリーのことを考えて蛍ちゃんたちとの会話は短くしてたし、妙な縁で甘雨ちゃんとよくいたけれど……か、可愛すぎる……!!可愛いがすぎるぞ蛍ちゃんっ!!拗ねたような表情もまた可憐だし、こめかみから伸びた髪をくるくる弄ってるのもまた魅力的……!!ダメだっ、心臓のドキドキが止まらないっっ!!

 

 「──お、おいっ、大丈夫かユヅル!どうしたんだっ!?」

 「不満げにしてる蛍ちゃんが可愛すぎて……死にそうなんだ」

 「な、なんでそうなるんだ!?」

 

 心配して近寄ってきたパイモンちゃんに、症状を伝える。危篤状態です……たすけて?蛍ちゃんが、可愛すぎる。

 

 「ユ、ユヅルさんっ?だ、大丈夫ですか?胸が痛いんですか?わ、私の仙力で……!」

 「あ、ちょっと甘雨ちゃんったら、いきなり胸触ってくるなんて……えっち」

 「ち、違っ、これは治療のためで……!」

 

 また慌ててしゃがみ込んで、僕の身体を支えてくれる甘雨ちゃんをからかい──ぽつりと蛍ちゃんが、呟く。

 

 「…………ほら、今も距離が近いし……ズルい……」

 「ぐはっ……!!!!」

 

 唇を尖らせて言う蛍ちゃんの可愛さに、再度胸を撃たれた僕は、いよいよ地面に背中から倒れ込む。

 

 視界いっぱいに広がる空。

 

 所々に白い雲が浮かぶものの、大半は青々と澄んでいる。

 

 心配そうに呼びかけてくるパイモンちゃん、甘雨ちゃんの声を聞きつつ、空模様と同様の晴々とした気分で、多幸感に包まれながら僕は、ゆっくりと目を閉じていき──息、絶えた。(絶えてない)

 

 蛍ちゃん……可愛い……大好き……。

 

 

 






 沢山の感想評価、ありがとうございました!おかげで毎日投稿頑張れた!

 この後は不定期で閑話書きながら、稲妻編の構想を練る予定……でもドラスパあるし、伝説任務のアレコレあるし、群玉閣再建もあるし、枝拾いマンの話もあるし、イベントのストーリーもあるので、どーなるか分かんないっ!

 とまれ、気長に続きを待ってて!


 あと、活動報告に簡単すぎるキャラ紹介と主要キャラからの印象載せといたので、よかったら見てね!
 

その内書く閑話、誰出す!?

  • ドドコどこ~
  • 貧乏占星術師
  • 海賊姉御
  • 紫髪タケノコツインテールちゃん
  • おみ足法律家
  • ロリキョンシー
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