雪山イベントサイコーでした……ストーリーもさるものながら、エウルアちゃんの色々な面を見れたのがとくにベネ。ちびっ子君にお姉さん感を出してたところとかもう本当に……っ!
あと、毎度のことですが、感想やら評価やらお気に入りなどをして頂けるととっても嬉Cです。
蛍ちゃんたちとの出会いから、一晩明けた翌朝。
相談屋をお休みにし、暇を持て余していた僕は。
どこに行くわけでもなく、ぶらぶらとモンドの街を歩いていた。
時たますれ違う知り合いと軽く言葉を交わしたりしつつ、路地を、階段を行く。
──しっかし、昨日はビックリしたなぁ……モンドを拠点にしていたら、いつか会うことにはなるだろうとは思ってたけど……まさかこんなに早く蛍ちゃんたちとエンカウントするとはね。お金を稼ぐためとは言え、少々派手に原作知識を使いすぎちゃったかな?
でも、使えるものは早めに使っとかないとあれだし……まぁ、彼女たちには、僕が「色々と知っている」ということはまだバレていないし、とりあえずはよしとしよう。というかむしろ、蛍ちゃんとパイモンちゃんの可愛いさで、収支トントン差し引きゼロの損得なしどころか、黒字決算プラス収支では?
……それに彼女たちとのおしゃべりで、ストーリーが今どこまで進んでいるのかも大体把握出来たしね。二人曰く、十何日か前に『四風守護』の神殿を西風騎士団の面々と回ってきたとのこと。聞いたその場では、変に怪しまれないようテキトーに流していたが……おそらくそれは、モンドを荒らしていたという件の風魔龍の、魔力の源を断つための作戦だったと思われる。つまり今は、ストーリー序章の第1幕が終わって、第2幕が始まるまでの空き期間──さしずめ幕間と言ったところだろうか。
ここから更に、第2幕の前後編と第3幕の前後編をクリアして、ようやく序章のモンド編は終わりを迎えるわけだけど……うん、先は長いね!頑張れ蛍ちゃん!パイモンちゃん!西風騎士団!
──などと考えている内に、いつしか昇っていた階段は終わっており。気付けば僕は、広場へと足を踏み入れていた。……まぁ、モンドの街はそこまで入り組んでいないし、歩いていたらここにたどり着くのも当然なのだけれど。
ともあれ、今日は一日自由。はてさて何をしようかと、アイデアを求めて広場をぐるりと見渡し。
「──うわぁぁああぁあぁぁ~!気をつけてぇ~!」
「……?──って、ちょっ、待っ──!!」
聞いたことのある声。
その声がした方──空へと視線を上げた次の瞬間、視界いっぱいに赤が広がり──。
「きゃあっ!」
「ぐぇッ!!」
ドテーンッ!!とその赤──アンバーが直撃。勢いのままに押し潰される。
「うぐぅぅ……」
「
そうして仰向けに転がった僕の上。跨がる形のアンバーが、そう言いながらペタペタと僕の身体を触って、怪我の有無を確かめてくる。
「だいじょばないよ……空から降ってくるって、君はあれか、シータか?親方!空から女の子が!ってか?」
「よ、よくわからないけど……ほんとにごめんね?『風の翼』で空を飛んでたんだけど、突風に流されちゃって……立てる?」
申し訳なさそうな顔で謝りつつ、僕の上から立ち上がって、こちらへと手を差し出すアンバー。その手に掴まって、僕もなんとか立ち上がり、近くのベンチへ。並んで腰を下ろす。
ぬぁぁ……二日酔いのとき並みに頭がふらつく……あれ?よく考えたら僕、毎日二日酔いみたいなところあるし、いつも通りでは?
「──まぁ、シータだのガンマだのはおいといて……怪我とかはないから、安心していいよ。ちょっと頭がふらふらするけど、そこまでひどくはないし」
「ほ、ほんと?……はぁ、よかったぁ……もし市民に怪我をさせた、なんてことになってたら……うぅ、考えただけでも恐ろしいよ!」
僕の言葉を聞いて、ほっと胸を撫で下ろすアンバー。
さもありなん、西風騎士にとって、市民とは守るべき存在だ。例えそれが事故であろうとなかろうと、西風騎士としての心は、市民を傷つけることを許容しない。
「──まぁ、怪我云々の前に、『風の翼』を使って事故を起こしたってだけで怒られそうだけどね」
なんて、少し堅くなってしまった場をほぐすために、冗談混じりにそう言ってみれば。
「あ」
「……え?」
アンバーはピシリッと固まり、だらだらと汗を流し始めた。
……まじ?え、ちょっ……まじ?……ふーん……。
「……えっと、そのぉ……ユヅル?こ、このことは、秘密にしてもらえたりって……」
どこか怯えたような、それでいて懇願するような目で、こちらを見てくるアンバー。
そんな彼女に向けて。
「どぉぉぉしよっかなぁぁぁぁぁぁッ!?」
「うぅーーーっ!」
思いっ切り足下を見た発言をする。
うーん……他人の不幸は蜜の味──なんて、愉悦部みたいなことを言うつもりはないけど……可愛い娘が涙目でこっちを見上げてくるのって……なんか、いいよね?……え、そうは思わない?……うそ、もしかして僕って趣味悪い……?
まぁでも、別に僕もアンバーを泣かせたいってわけじゃない……というか、泣いてしまったらバカほど焦るし、めちゃんこ困る。ので、意地悪はここら辺に──。
「お、お願いユヅル!なんでもするから!」
──しとくとし今なんて?え、ちょっ……なんて?き、聞き間違えかな、今なんでもするって言っていたような気が……。いやいやまさかね、そんなこと言うわけ……いや、でも……うん、一応!一応確かめておこうか!
「──ア、アンバーさん?その、聞き間違えかもしれないんだけど……今、なんでもするって言った?」
「え?うん、言ったよ?」
「ははっ、だよね、そんなこと言うわけ待って待って言ったの?なんでもするっての言ったの?」
「だからそうだって、さっきから言ってるでしょ?」
き、聞き間違えじゃなかった……!と、ということはつまり……事故の件を秘密にしてあげたら、アンバーがなんでもしてくれる……ってコト!?どどどどうしよう、冗談のつもりがエラいことになっちゃった!というかこの後の僕の行動次第ではエロいことにもなっちゃう!?
「それでユヅル、どうかな?秘密にしてくれる?」
「え!?い、いや、えーっと……その、ね?アンバーが僕のお願いを聞いてくれるんだったら、秘密にしてあげないこともない……っていうか、墓場までその秘密を持っていく所存でございまするけども……」
「聞くよ、全然聞く!……それで、どんなお願いなの?大丈夫、なんでも言ってちょうだい!」
そう言って、喜色満面、目をキラキラ輝かせてこちらを見てくるアンバー。
……い、いいのかなっ?そっち展開に持ってちゃっても、いいのかなっ?……うん、多分みんなもそっち展開を望んでいるはず!いくぞ僕!
決意を胸に、僕は彼女に向けて口を──……。
「…………じょ、城外の観光スポットを案内してほしいな……」
──開こうとして、ふつうにチキった。
……だってオーラがピュアなんだもんッ!!だってオーラがピュアなんだもんッ!!こんな娘にそんなお願いなんてできるわけないじゃんいい加減にしろッ!!いい加減にッ──……して……ください……(全力懇願)。
「そんなことでいいの?だったら楽勝だよ!ふふっ、あんたをとっておきの場所に案内してあげるね!」
「うん……よろしく……」
「任せて!──あ、そうだ!どうせならそこで、一緒にお昼ご飯も食べようよ!」
「お昼ご飯……うん……食べよう……」
「決まりだね!それじゃあわたしは装備の準備をしてくるから、お昼ご飯の準備はよろしくね!」
「うん……任せて……」
──そうして僕は、失意のままアンバーを見送った
お昼ご飯の準備をすべく、とぼとぼと『鹿狩り』へ向かうのだった。
▼▼▼
暖かな日差しと、穏やかな風を受け、草花がそよそよと元気よく揺れる中を敷かれた道。
それを行く、バッグパックを背負った青年と、弓を片手にする少女の影。
「う~ん、風が気持ちいいなぁ……ユヅルもそう思うでしょ?……ユヅル?」
「──どうしてっ……どうして僕はあのときチキってしまったんだ……どうして……どうしてだよぉぉぉぉッ!!」
「また変なことを……」
後悔に叫ぶ僕と、それを呆れた様子で眺めるアンバーのものである。視線がちょっと痛い……。
「……っていうか、またって何?僕、そんな風に言われるほど変なことをした覚えは、全然──」
「噴水を凍らせようとしたり、その近くの水路の上を何回も行ったり来たりしたり、急に街灯でポールダンスをし始めたりするのは変なことじゃないの?」
「──全然ありますね、ごめんなさい」
ズガガガッと手の平ドリル、直ぐ様謝罪する。
……いや、だってさぁ、原作ゲームで変な仕様になってた部分って、こっちだとどうなってるんだろ?って思っちゃったんだもん……確かめるしかなくない?まぁ速効で西風騎士団呼ばれたから確かめられなかったけど……。あれはめっちゃ焦った。
あ、ちなみにポールダンスはただやりたくなったからやっただけです。
「そ、そんなことより!……ほら見てアンバー、獣肉だよ!2枚ドロップの!」
「いや獣肉って、随分生々しい言い方するわね!?赤狐って呼ぼう!?」
「あ、鳥肉もいる!」
「まるで話を聞いてなかったみたいだね!あれは
「へー、あの鳥、鷺なんだ……待って、本当に青鷺?実は嘘ついてたりしない?青鷺青鷺詐欺だったりしない?」
「してないよっ!というかどういう詐欺!?」
「お、ミントだ。一本摘んどこ」
「マイペースっ!」
そうやって賑やかに進むこと暫く。
「……え、すご……」
「ふふん、そうでしょ?そうでしょ?」
──遠目にそびえ立って見えるは。
天を差すかのごとく巨大な樹。
漠然と広がる野原において、その樹はただ悠然とそこにあった。
……ほんとにすごいな……うん、やっぱり実際に見るのとゲームで見るのとは迫力が違う。確か、今から1000年ほど前の西風騎士団の初代団長──ヴァネッサさんが植えた樹だったっけか……。なるほど1000年、それほどの年月があれば、ここまで大きくなるのか……。
そんな風に自然の雄大さに感じ入りつつ隣を見れば、ドヤ顔のアンバーが。え、可愛い。
「ここがわたしのおすすめの観光スポットだよ!『風立ちの地』って言って、日当たりがとっても良くて、風もとっても気持ちいいの!何よりあの大きな樹!すごいでしょ?」
「うん、めっちゃすごい……なんか今、よく分からないけど感動しちゃってるもん」
「ほんと?ふふっ、それなら案内した甲斐があったよ」
そう言って、にこにこと嬉しそうに微笑むアンバー。そんな彼女に感謝を告げて、大樹の近くへ。
……圧倒されるなぁ……うん。ここに来れて、本当によかったよ。風立ちの地は、城外の行ってみたいところの一つだったんだよね。今までは魔物に襲われる心配があって行けなかったけど……今日は別。アンバーが護衛も兼ねてくれていたからね。あのとき変なお願いをしなくて正解だったよ。……いや、やっぱり変なお願いをしといた方がよかったかも。
自分の選択に大きな確信と、やはりちょっとだけの後悔を覚えつつ、ある程度大樹に近づいたところで。
「──そして彼らは峡谷を訪れる」
降ってくる弦の
「吹き荒れる狂風は彼らに自らの力を見せつけた」
大樹を剥き出しになっている根元から見上げていけば、一際高いところにある枝に緑色の服を纏った人影が。
「彼らは勇気を振り絞り谷から飛び降り」
羽根飾りの付いた帽子に、手には顔ほどの大きさの弦楽器。また、隙間から見えるその容貌は、少年とも少女ともとれる、非常に整ったもの。
「うなる風の中で翼を動かす──」
はてさて、風立ちの地にいる緑の服の中性的な吟遊詩人……。うーん、ドでかい心当たりが一人いるなぁ……。
なんとも最近はよく主要キャラと会うものだと思いつつ、僕はその吟遊詩人──ウェンティに声をかけた。
あとここら辺でアンケートやろうかなと思ったけど、やり方わからんくて出来ませんでした^ ^
それはさておき、皆さま、よいお年を!