「『ランダ』あぁ悪の魔女ランダか!よろしくな!あれ聞こえていないのか!おーい!」
「アーチャー……もう、帰るわよ」
「そうか?じゃあ、またな!」
従者を連れ、衿沙はそそくさと帰っていく……。
「しかし、『ランダ』ですか!ともすれば、バーサーカーあたりで神獣『バロン』が召喚されているかもですね」
眼鏡をクイッと挙げながら弟子に話しかけておる一体何の話をしておるのか……。
「えぇ、いやそれはないんじゃないですかアバン先生?だって、バーサーカーは俺たちがムゴムゴムゴ!」
「おっと、ホップ口の中にゴミが入ってましたよ〜ほら〜」
「モゴモゴモゴモゴ!」
「じゃあ、私たちはここら辺でお暇させていただきますね〜ではでは〜」
弟子を連れてアバンと呼ばれていた男もそそくさと帰っていく……。ほっ、今回
しめしめ……、好き勝手させてもらうとするかのぉ〜フェッフェッフェッ!
「・・・・・・・・・」
何じゃマスターめ!チラリとこちらに令呪を向けてきおって!別に悪巧みをしていただけじゃぞ!
「ど、どうしたんですかな?マ、マスター?」
「いや、そういえばお前も例外かと思ってな」
「例外……ですか?」
聖杯戦争なぞ例外だらけのはず。何が例外じゃぞいうんじゃ。
「あの衿沙とかいう小娘は反応から見るに愚者のようだ。触媒をまともに用意できなかったと見る」
ワシがマスター(呪殺予定)と話しておると、ちっこいのがこちらに近づいてきおる。
「ランダってことは、キャスター陣営だよな?お前も触媒が手に入らなかった口か?」
「・・・・・・・・お前は?」
「なんで御三家の参加者すらしらねぇんだよ!全く、これだから外から来たやつは……、俺の名前は『エドワード・エルリック』聖杯の御三家だ。召喚したのは『ランサー』。まあ、真名までは明かせねぇけど、勿論俺は“ローマ皇帝“を召喚してるぜ」
「ローマ皇帝?そんなヒントを与えてもいいんですかな?」
バカな魔術師ばかりじゃ……。
「ヒントも何も、この「王都聖杯戦争」において召喚されるのは“ローマ皇帝“だけだろ?常識だぜキャスター」
「はぇ?」
マスターの顔を見るが何じゃこやつ!また、ニタニタとこっちを見て笑っておる!腹立つのぉ!呪……呪……呪……
「で?どうなんだよ狙ってその婆さん召喚したのか?」
「いや、触媒を用意しないで行った縁召喚だ。まあ、最悪再契約するさ」
「いいのかよ、今のうちからそんな悠長な事言ってて。ほら、そこの婆さんから呪い殺しそうなオーラ出てるぜ」
「平常運転だ、気にするな」
令呪さえなければ……今すぐにでも……………
しかし、何故ローマと何の関係もないワシが召喚されたんじゃ?
皇帝にすら引っかかっておらんぞ?縁があるということか?
この腹立つやつと?そうだとしたら自害もんじゃな……
「何故落ち込んでいる?」
「・・・・・・・・・・・・」
お主のせいじゃ……!お主の!…………!