「花坂誠さん貴方は先程亡くなりました」
「はい?」
俺花坂誠は気がついたら真っ白な空間にいて目の前の女性からそう言われた。
「え?俺死んだの?」
「はい、死にました特に面白みもない死に様でしたよ」
「人の死に様に面白みを求めるなよ!?」
「冗談ですよそんなことどうでもいいですが花坂さん、貴方ライトノベルは読みますか??」
「こいつ俺の死をどうでもいいと言いやがった……まあ読むが……」
「そうですかでは貴方にライトノベルの鉄板、転生の権利を与えますいえーいぱふぱふ 」
「棒読みで言われてもな……というか流していたけどあんた誰だよ……」
「私は憂鬱の魔女と覚えてください」
「魔女?女神じゃなくてか?」
「魔女です現在女神がお休みなので私が代わりに死者の魂を送っていますはい」
「そうなのか?魔女が死者の魂を送るって聞いた事無いんだが……」
「まあ、細かい事は気にしないでくださいよ貴方は黙って頷くだけでいいんですから」
憂鬱の魔女は薄ら笑みを浮かべながら有無を言わせない圧力で言った。
「……わかったがちなみに転生先は選べるのか?」
「出来れば私が選んだ場所にして欲しいですねほら転生特典は奮発しますから」
「わかったで、場所はどこだ?」
「場所は緋弾のアリアの世界です」
「緋弾のアリアか……俺が生き残れるか?」
「その為の特典ですよさぁさぁ何を選びますか?」
「急かすなよじゃあまず能力だ能力は文豪ストレイドッグスから華麗なるフィッツジェラルド」
「ほう?珍しいのを選びますねという事は次は沢山の資産ですか?」
「いや……次は石仮面だ」
「石仮面!?なるほど吸血鬼になって華麗なるフィッツジェラルド使えば凄いことになりますからね!」
憂鬱の魔女はウキウキしながら聞いている。
「次にアンタの分身をくれ」
「私の分身ですか?」
「ああ、アシストの為に欲しい」
「わかりました……はっ!そう言っていやらしい事をする気じゃ!?」
「しねえよ!?お前みたいなぺったんに誰が欲情するか!」
「しょぼーん酷いです(しくしく)」
「というかこの短時間でキャラ変わりすぎだろ……」
最初に浮かべていた薄ら笑みは見る影もなくひどーいと泣く魔女がそこにいた。
「まあ、冗談はこれまでにしてあとひとつくらいは特典持っていけますよ?」
「じゃあ原作開始の217年前に飛ばしてくれ」
「ほう?つまり……」
「ああ、金や実力は自分で手に入れる」
「まあ、いいですけど原作前に死なないでくださいよ?」
「問題ない……と思う」
「そこは言い切りましょうよ……」
「しょうがないだろ初めてなんだから」
「はあ……では行ってらっしゃいませ」
「ため息つくな!」
そう言った花坂誠の足元が光り輝き花坂誠の姿は消えてなくなった。
「ふう……行ったか、では楽しみにしているよ花坂誠くんいや──ラインハルト・S・イルザくん」
その場にはそうニヒルに笑みを浮かべた憂鬱の魔女が残された。
(・∀・)